うぐいす一声


山あいのタニウツギ 

 津南の山あいで、うぐいすの第一声を聞いた。
まだ長鳴きができず下手っぴである。
なんとも可愛らしい。

 声はすれども姿は見えず、芽吹き始めたブナの緑と、まばらに映るコブシのホワイト。
杉の濃紺と地はだが見え隠れ。
山桜のピンクと忘れられた残雪が彩りをそえる。

どこにいるのかうぐいすよ。
ただぎこちなく鳴くばかり。

それでは私がお手本を。
口笛一声。
どうだ参ったか。

下手っぴが、伸び良い声になれば春本番である。
弟子は、今日もどこかで修行中。