冬の種子

雪原と早春の木

 しみわたりの頃だと、硬く小さい玉を見つける事ができる。

野ウサギの忘れ物である。

夏場のそれと違って臭いも無く汚くも無い。

むしろ精巧な工芸品のようで美 しい。

いくつあるのか数えて見よう。

ひとつ、ふたつ、みっつ・・・。

「お父さん、こんなに見つけたよ。また冬が来るかな。」

「ああ来るとも。そのツブはまた来るよって、冬の印なんだよ。」

すばらしい環境が、いつまでも津南に残っていてほしい。

子供達の為にも。