船石


天から落ちて来たといわれる「船石」 津南の隣り、中里村市之越には天から落ちてきたと言伝えられている石が奉られている。その名を『船石』という。

 昔々、天気の良いある日 神様は大きな石を見つけ天から市之越の森へ降りてきました。

 神様が市之越へ着く頃は 村人達の夕食時でしたが 外の豪音に驚き これは大変な事が起きたと雨戸を閉め一晩中一睡もしないで一夜を明かしました。

 翌朝村人達は昨夜音のした森へ行ってみると そこには大きな石が落ちていて石の上に背丈一寸八分 黄金色に輝く貴賓ある「梵天様」が乗って居られました。村の人達は大きな橇をつくり 村中総出となり梵天様と 乗って降りた石を市之越の村まで運び お宮を造り崇拝し 又石は真中が窪んで船型をしているので「船石」と呼ぶようになりました。

 梵天様は村人達に色々良い事を教え導き 何時の間にかお姿が見えなくなりましたが それ以来 市之越の村には大変よいことが続き立派な村になりました。

 今も梵天様と船石降臨の地を「梵天森」と呼び 石の祠で祀って居り その脇からは絶える事なく清水が湧き出ており 村の水源地にもなっております。又 不思議な事に船石にたまった水は どんなに日照が続いても決して絶えることはないといわれております。


梵天様はこんな感じだったのかなぁ? (鍍金・西蔵金銅仏) 人の力の及ばない強大なエネルギーを天から来たとする考えに、原始信仰を垣間見る気がします。高度な文化は、島国日本にとって遠く海から船に乗ってやってきた人達によってもたらされた。ある者は大陸から、ある者は南の島々から文化を伝え日本人が出来あがっていった。そういった過程がこのような民間信仰となって地域に残っていったものと考えています。
 中里村では、この伝説をもとに村興しに取組んでおり、イベントも催されています。

 

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