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私は当時13歳くらいであったと思うが、見に行った覚えがある。そこの会場で大人達が、アンギンやそれを編む為の工具類について、今なら100万円くらいの文化的価値があると話しているのを耳にした。 当時の私にとって、編み方の荒いアンギンは重そうで着心地が悪そうに思えたし、黒光りする工具は素朴ではあったが、無粋に思え理解しにくいモノであった。ただ、アンギンの袖無しに関しては、荒さの中にも生命感溢れる魅力的な何かを感じていた。 家に帰り家族に先の経緯を話すと、我が家にもアンギンはあったと聞きビックリした。もともと当、中島家は東頸城・松之山の出であり、アンギンが中魚沼郡と東頚城郡に集中している事からも我が家のアンギンは松之山系のモノであった事は確実。 そのアンギンだが、いまふうに言うならリサイクルされ、第2の人生を全うしたのである。具体的に言うと、そのザラザラした素材感から足拭きマットに抜擢されたのであった。ああ何てこった! 国の重要文化財クラスを足拭きマットにするなんて。しかし昔は、それが価値の在る存在と認められておらず、別段変でもなかったのだ。 現存するアンギンは中魚沼郡と東頚城郡で僅か58点のみである。 |