相対的大雪


屋根より高い雪道。家は2階建である。 鈴木牧之は塩沢の商人。江戸の末、雪国の暮しを描いた北越雪譜が江戸でベストセラーになった事は、ご存知の方も多いと思う。さて暖冬と言われながらも、時折首都圏にも大雪?が降る事がある。大雪と言っても僅か15cm程で、雪国育ちの者にとっては大した事が無いのだが。TVの報道でも大雪大雪とまくしたて、大袈裟な報道にはしりがち。

 大雪で何万人に影響が出たとか、怪我人が何百人出たとかっていう内容である。そんな報道は見ていて憤りを感じる。何故そう感じたかを振返ってみた。首都圏に雪が降るのは2、3年間隔であり、初めてな出来事ではない。しかし毎回怪我人が出る事や、雪に弱い交通機関など前回の経験を生かしていないと言わざるを得ない。

 人口が集中しているから、通勤通学で多くの人に影響が出た事もあたり前だと思うし、怪我人が何百人出たとしても人口比からみれば僅かな事ではないだろうか。何故なら新潟で雪が降って、怪我しても報道されないからね。

 大雪って言うのは2メートル位降ったら、大雪って言うんだよ。少なくとも私にとっての大雪はそんなところだ。怪我をした人には気の毒だけど、なんか滑稽に思えてきた。最も腹が立ったのは、報道の仕方だ。あれって東京と言うローカル・ニュースではないのかな?しかも全国放送。首都圏なのは判るけど、御家の一大事とばかりの報道には思い上がりが感じられる。東京中心の報道の仕方で、日本全体から見た目で報道していないのだ。

 北越雪譜は、雪国の暮しが別世界だったから、ベストセラーになった。情報時代と言われる現代。15cmを大雪と、とらえる感覚は江戸時代とあまり変っていないようだ。

※写真は昭和56年 一階の屋根は雪に埋もれ右側の道は大屋根に迫る。
(筆者撮影:津南町・陣場下)