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最近良く聞く言葉に「名水」がある。津南在住時は、特別に、人里離れた深山の谷川や、汚れなき神聖な湧き水などの場所に限って使われるものだと思っていた。ところが今はペットボトルに入れられスーパーで売られている。裏を返せばそれだけ、まずい水がちまたに蔓延してきたからで、水が商品になりえるのだ。 人々が水を買求める様になった原因は、やはり水源の悪化が原因でしょう。大都市の水道は特にまずく、コメントは差し控えたい。日本人一人あたりのミネラル・ウオータ消費量(1992)は2.2L、アメリカ30L、フランス103Lであり、今後も増加傾向と考えられている。 津南の水道は簡易水道と言って、設備も簡単なものを使って作られる。大都市の様な大掛かりな設備が必要なほど、水源が汚れていないので、僅か微量の塩素を用いるだけ。だから津南でトリハロメタン除去の湯沸かしポットは全く必要が無いと言える。新潟薬科大学の及川紀久雄氏によれば水道水を以下の4ランクに分類している。
及川氏は津南の水はペットボトル一本、200円で売れるとも言っている。しかもその水で車も洗っているのだ。S郡の某酒蔵が用いる水、そして栃尾の杜々の森の水やフランスのエヴィアンよりも優れた特性を持つ水。それは津南の水を意味する。実に素晴らしい水なのだ。 ところで津南で売られているペット・ボトルの名水はいったい何の為に在るのだろうか。真冬の津南で雪が売られているようなもので、謎中の謎だ。とかく町外に目が向きがちだが、灯台下暗しにならぬよう、津南の自然や環境に関心をもっと持って頂きたいものである。 蛇口をひねれば名水。ペットボトルの名水が一本も見当たらない町。そんな町に津南は相応しいと思う。 |