2005年10月17日の部分月食


 今年の4月から山口市に滞在しています。東日本は天候に恵まれなかったようですがこちらは数日前から快晴が続き撮影可能と判断し準備をしました。
 こちらにはINTES MK-65とEM-10を持ってきています。  EM-10は元々セットに付いていた三脚(ビクセンのピラー脚は茅ヶ崎で使用)ですのでカセグレン系には高さが足らず月の高度があると撮影姿勢が苦しくなるのですが今回は高度がそれほどでもなく比較的楽に撮影できました。 しかしシーイングは良くなく一つ一つの写真では月のエッジがギザギザでしたがコンポジットする事で均らされています。完全な快晴で全く雲に邪魔されることなく撮影できました。
 天体望遠鏡での写真ですが見た目に近づけるため180度回転させてあります。写真では上が真北ですので撮影時、少し東寄りにあった月の実際の見た目とは少し回転して表現されています

   最大食分の21時3分の撮影ですが、今回の食は本影部分はかなり暗くまた色も赤みが無かったように思います。 私の作品のなかの部分月食は1999年のものですがその時とはかなり違った雰囲気になりました。

 撮影はSANYO DSC-MZ2のAEシフト連写機能(1回の撮影で露出時間の異なった7フレームが得られる)を使い60フレームを加算モードでコンポジットしています。
 加算モードでのコンポジットは16ビットPhotoshopイメージを吐き出しますのでこれをPhotoshop CS2で主に処理しました。  60フレームを加算し16ビットモードで処理するのは本影を描出するためにダイナミックレンジを稼ぐためです。
 12ビット以上のRAWデータが得られるデジカメであればこのようなことをしなくても1枚画像で同様な写真が作れると思います。
 Photoshopに関しては私の場合、V7までは改版される度に必ずアップグレードしてきましたがPhotoshop CS(V8)へのアップグレードは見送りました。 CS2(V9)は16ビット処理のメニューが増え私が多く使う処理の殆どがPhotoshopで出来るようになったので使ってみたくなった訳です。
 今回はコンポジット、フラットフレーム処理と色収差補正以外はPhotoshopで処理しました。色収差補正機能はCS2にもありますがまだ使いこなせていないので使い慣れたA-IMagingで行いました。
 フラットフレーム(縮小画像)は午前中に青空を同じ条件で撮影してモノクロ化して使用。その後光学系は一切触らずに撮影に臨みました。  月の全景を得るためにデジカメを最広角側にしましたので合成F値がF2.4と明るくなりムラがかなりでますのでフラット処理は必須になります。
 合成FがF2.4となるのは後で計算して判ったことで撮影F値を3.8にしたのは失敗でした。

 今回の食は暗かったため本影部まで描出しようとするとこのように平板な眠い絵になります。もう少し輝きが欲しいのですがこれが限界のようです。
 食が終わった後で、まだ一度も撮影できていない完全な満月の写真も撮りたかったのですがお酒を飲んで眠くなったのとシーイングも良くなかったので諦めました。
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