水と流の付く漢字 鶴巻有一郎編(07.10.15-22;11.8;11.10)
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まえがき( 漢字「水理」の意味 )
私たちの生活の中での「水」と「流」の係わりを知りたく、水と流の付く漢字一覧を調べてみました。そして、小生の独断と偏見で関連語を分類し表示しておりますが、それぞれの読み方・意味までは掲載していませんので、それを知りたい方は辞書を活用してください。なお、土木技術用語はカッコ付き茶文字にて思いつくままに記しています。赤文字は
小林信明編「新選漢和辞典新版」小学館
からの抜粋であり、カッコ付き黒文字は参考図書2)から4)までの抜粋である。
ところで、Hydraulics を土木工学、農業土木工学の分野では「水理学」と訳され、機械工学の分野では「水力学」と訳されています。その名称の選択時の経過を知る資料は、小生の手元にはありませんので、
松村 明・三省堂編修所「大辞林 第二版」http://tool.nifty.com/dictionary/
から「水理」「水」と「理」の意味を調べると次のように記されていました。
すいり 【水理】 大辞林 第二版より
(1)水の流れるみち。水脈。
(2)ふなみち。水路。
「官軍―に熟せざれば誤つて暗礁に触るる事あらんか/近世紀聞(延房)」
すい 【水】 大辞林 第二版より
(1)五行(ごぎよう)の第五。季節では冬、方位では北、色では黒、十干では壬(みずのえ)・癸(みずのと)、五星では水星に当てる。
(2)七曜の一。「水曜」の略。
(3)漢方で、体内の水分のこと。気・血(けつ)とならび、人体のはたらきを保つ三つの要素とされる
り 【理】 大辞林 第二版より
物事のすじ道。法則。ことわり。道理。
「自然の―」「―にかなう」「盗人にも三分の―」
〔仏〕(有為転変する、事実・現象に対して)真理・真実あるいは法・規範などをいう。仏教の真如・法性など。
(3)宋学で、宇宙の根本原理。
なるほど「水」、「理」は奥深き意味を有していますね。さらに、「水理」の文字が使用された近世紀聞(延房)の出版年代を知りたく
http://uraaozora.jpn.org/1868.htmlから調べると
山々亭有人、染崎延房著「近世紀聞」明治7年(1874)
とあって「水理」の文字の使用は近代のものであったことが分かります。いづれにしても「官軍水理に熟せざれば誤つて暗礁に触るる事あらんか/近世紀聞(延房)」からのようです。
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まえがき ( 漢字「水理」の意味 ) (07.10.15)
第一編 水の付く漢字 (07.10.15)
1.1 水の形態を表す文字 (07.10.15)
1.2 水の性状を表す文字 (07.10.15)
1.3 水と係わる人・動物を表す文字 (07.10.15)
1.4 水に関する構造物と造るためのものを表す文字 (07.10.15)
1.5 水利用に関する文字 (07.10.15)
1.6 水に対する敬い・恐れ・病に関する文字 (07.10.15)
1.7 営みに関する文字 (07.10.15)
1.8 飲料・食に関する文字 (07.10.15)
1.9 水以外の自然に付けられた文字 (07.10.15)
1・10 生物に付けられた文字 (07.10.15)
1.11 水に関する熟語と慣用句 (07.10.15)
第二編 流の付く漢字 (07.10.16)
第三編 部首さんずいの付く文字 (07.10.17)
あとがき (07.10.17;19;22;11.8;11.10)
参考図書 (07.10.15;17)
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第一編 水の付く漢字
1.1 水の形態を表す文字
水雲 水源(水分り)(水界) (水圏) 水国 (水域)(水半球)(水系)
山水 (河水)(流水)(動水) 静水
(出水)洪水 増水 大水(越水) 減水
(水流)水脈 水波(水紋)(水尾)(水の緒)
水簾 (垂水)
水煙 水玉 水泡(水霧) (水沫) 水滴(水粒) (水注)(水霜)(水飛沫)水烟
水面 (水中) 水底
水泥 (水屑)
水辺(水涯)(水上)水浜 水端(水畔)水際 (水落ち)
(水派)(水筋)
水棲 (水生)
水潦 (雨水)(降水)
(水泉) 噴水 (湧き水)(岩清水)(清水) 泉水
(水渟る) 湖水 (湛水)(潦水)
(水捌け)
(腹水)(羊水)
(地下水)(伏流水)(帯水)(鉱水)
(水無し川)(水無瀬川)
(海水)(潮水)
目次↑1.2 水の性状を表す文字
水理
水力 水圧 水勢(水足)(水撃)(水槌)
水食 (水蝕)
水分 (水膜)(水溶)(水和) (水様液)(水塊)
水位(水深)(水嵩)水痕 水盛 (水尺)(水頭)水柱
(水勾配)(背水)
水量
(水温)(水蒸気)(水氷)湯水
水明 水光
(水音)
(水簸)
(水質)(水性)(水成)(水化)
(水銹)(水渋)(水垢)(水黴)
(蒸留水) 軟水 香水 硬水 淡水 (真水)(塩水)(鹹水)
(余水)
(跳水)(制水)
(平水)(低水)(豊水)(高水)
(開水)
(水クッション)
(可水)(含水)
(浅水)(深水)
(集水)(透水)(保水)
(濁り水)(濁水) 泥水 汚水
(イオン水)(還元水)
1.3 水と係わる人・動物を表す文字
水夫 水兵 水先 水師 (水嚢)〈水主〉(水取)(水司)(水番)水手
水芸(水狂言)(水売り) 水軍
水牛(水豹)(水鹿)
雲水
1.4 水に関する構造物と造るためのものを表す文字
(水工)(水文)
(水平) 水準 (水糸)(水縄)
水殿 水屋 水村 水府 水城 水茶屋 水榭(水亭)(水都)水郷
(水楼)(水駅)(水郭)(水閣)(水族館) (落水荘)
(水除け)(水塚)
水甕 (水瓶)(水桶)(水袋)(水枕)水筒 水槽 水庫 (水室) (水豊ダム) (貯水池)
水路 水門 水道 (水樋)(水管)(水口)疎水
曲水
水雷 (水爆)(水鉄砲)(水堀)
(水牢)
(水閘)(水艙)(水押)(水棹)(水程)水次(水馴れ竿)(水縄)
(水たたき)(水制) (水刎ね)(水杙)(水尾坊木)
水着(水套)(水衣)(水灯)水絵 水茎(水筆) 水盤 (水盆) (水嚢) (水差) (水注ぎ) 水呑 (水風呂)(水風炉)(水栓)(水孔)(水棚)(水回し)
(水枕)
(建水)(水翻)
(水櫛)(水下駄)(水パイプ)(水眼鏡)(水ヨーヨー)
水車
(水船)(水伝馬)
(水セメント比)
1.5 水利用に関する文字
水利 (取水)
水田 (水稲)(水耕)(水肥)
水運 (水駅)
水鏡 水浴 水葬(水洗)(水冷)(水締め)
水産
用水 給水 (送水) (水汲み)(放水)溜水 墨水(温水)(潅水)(灌水)
(復水)進水 吃水
(揚水)呼水 (誘水)(導水)
上水 下水 (工水)(農水)汚水
(水資源)(水循環)(水収支)
1.6 水に対する敬い・恐れ・病に関する文字
水火(水木)水精 水神(水伯)(水気)(水行)(聖水)(霊水)浄水
(冷や水)(力水)(天水)(水占)清水
(水分神社)(水天宮)(水前寺)(清水寺)
水害 水難 水災 水旱(水禍)(水厄)(水没)(水損)(水防)治水
水死 (水魔) (水鬼) (水不足) (水飢饉)(水涸れ)(水請い)
(水子)
(冠水)浸水 渇水 断水
水痘 水腫 (水疱)(水疱瘡)(水瀉)(水癌)(水血症)(水腎症)(水滞) (水毒)(水虫)(水中毒)(水っ洟)(水洟)(水腫れ)(水脹れ)(水俣病)
水薬(水剤)(水灸)
1.7 営みに関する文字
(水曜) 水無月 (水明) (水線) (秋水)
水行 水垢離 (水掛け) 入水 (水定)
水練 (水泳) (水球) (水遊び)(水嬲り)(水遁)(水隠る)(水籠り)(水籠る)潜水 (水下経)
(水濡れ)(水拭き)水干
水墨画 水絵 水滸伝 水戸学 水想観 水経 (水輪)(水原抄)(水言抄)(水左記)(水篶刈る) (三点水)(水手)(水布)
水引
(水緒)(水緒金)(水付)
(水調) (水琴窟) (水を打った様)(水調子)
水彩 水色(水縹) (水金) (水浅葱)(水葱)
(水白粉)(水水)(水水しい)
水商売 水揚
(水増し)
水心 水魚(水乳)(水入らず) (水臭い)(水入り)(水に流す)(水を差す)(水を向ける)(水向け)(水切れ)(水加減)水物
水掛論
(水離れ)
(水密)( 耐水)防水(遮水)(止水)(漏水)(水漏れ)(水漏り)
(親水)(水施餓鬼)
(水見舞い)
水戦 水攻め (水責め)(水浸し)
水浴(水石鹸)(水歯磨き)(水漬く)
(水髪)
(水太り)(水腹)
(水秤)(水時計)(水機関)
(水場)(水仕事)(水仕)(水洗い)(水切り)加水(水張(り))
(水替え)(水漉し)(水出し)(水っぽい)(水煮)
若水 (水栽培)
(水屋飾り)
(水垣)
手水 行水 汲水
散水(打ち水)(水撒き)(水祝い)(水打ち)
(廃水) 排水(水抜き)(水吐き)
(水飼い)(水飼う)
(水掻き)
(水馴る)
(水争い)(水掛聟)(水喧嘩)
(水上下)
(水帳)
(水郡線) (水原) 水沢(水谷)(水野)(水尾帝)(水巻)(水海道)(水俣)
1.8 飲料・食に関する文字
(水飲み)水杯 水物(水食)水菓子(水飴)(水羊羹) 水飯 (水団)
(水餅)水漿 (水菽)
(氷水)( 水煎)(水割り)(水雑炊)(水炊き)(水菜)
(水貝)
(井戸水)(生水)(玉水)(死に水)冷水
1.9 水以外の自然に付けられた文字
水星 (水瓶座) (水蛇座)
水土 水陸 水成岩 水晶(水取玉)水素 水銀
(水酸化物)(水鉛)(水礬土)重水 王水 (水油)
(水雷)
(逃げ水)
(水陰)(水影)
水月 水光
1・10 生物に付けられた文字
(水松)(水楢)(水口花)
水仙 水蜜桃 水蓼(水蘭)小水(水衣)(水蘚)(水虎の尾)
(水芋)(水田芥)
(水稲) 水茄 (水蓼)(水鼈)水芭蕉(水陰草)(水金梅)(水蕨)
水草(水葵)(水媒花)(水葉)(水韮)(水菰)(水の華)(水車前草)(水蕗)
(水雲)
(水恋鳥)(水鳥)水禽(水鴨)
(水蟷螂)(水凪鳥)
(水虻)(水蟷螂)
(水蛭)
〈水黽〉〈水馬〉(水澄)〈水蝋〉
(水爬虫)水蚤)(水蜘蛛)
(水綿)
水鶏 (水亀)(水虎)
(水蛸)(水烏賊)
(水母)(水肺)
(水字貝)
1.11 水に関する熟語と慣用句
山紫水明、我田引水、明鏡止水
水大魚多:みずだいなれば うおおおし
水落石出:みずおち いわいず
水天髣髴青一髪:すいてんほうふつ せいいつばつ:(水と空が見わけられないほどに続いていて、青い水平線は一本の髪の毛のように見える:頼山陽)
水魚之交:すいぎょの まじわり
水清無大魚:みずきよきければ たいぎょなし
水至清無魚:みずいたってきよければ うおなし
渇すれど盗泉の水を飲まず
水は方円の器に従う
覆水盆に返らず
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第二編 流の付く漢字 (作業中07.10.16)
小林信明編「新選漢和辞典新版」小学館から「流」の記載文の一部を転記すると以下のようである。
【流】リュウ;ル①(なが・れる(-・る))②(なが・す)(イ)水などをながす。(ロ)罪人を遠い地方へうつす。③さすらう。 「-浪」④(もと・める(-・む))えらび取る。⑤(し・く)広める。行き渡らせる。⑥たしかでない。根拠がない。「-言」⑦たぐい。なかま。⑧階級。「一-」⑨(国)(りゅう)学術・芸能などの流儀。「一-」⑲(国)(ながし)ながすこと。台所のながし。芸人・物売りが客を求めて町を歩くこと。浴場で三助に洗わせること。⑪(国)(ながれ)(イ)ながれること。ながれるもの。(ロ)血統。血すじ。子孫。
とある。さらに、解字として「流」の三点水の
と
について次のように記している。
は水。
は子を逆さにした形と川で、子が生まれる形を表す。川は出産のときの羊水である。そこから、流れ出る、急に出るの意味になる。流は水が急に流れること、また、なめらかに、いくすじにも分かれて流れることを表す。
水の性状:流動 流下 流木 流水 流出 流失 流氷 流体 流別 流派
流域 流暢
流凘
源流 上流 中流 下流 支流 合流 底流 奔流 急流 渓流 激流
(緩流)
貫流
清流 濁流 (流砂) (土石流)
海流 潮流 寒流 暖流 (沿岸流) (海浜流) (湖流) (離岸流)
逆流