鳩対策。実例に胸をかりる


部屋を留守にしがちな共稼ぎやシングルの住まいを中心に、
ここ数年、鳩による被害が急増しています。
その主な苦情内容は、

  1. フンによる建物の汚れ
  2. 悪臭
  3. 鳴き声
  4. 羽毛の飛散

などがあげられます。

とくにフンは乾燥して固まると掃除しにくくなり、衛生面の問題が出てきます。
ともすると、クリプトコッカス症などの感染症の原因ともなりかねません。

まだまだマンション全体として取り組んでいる例は少ないのですが、
管理組合の対策もポイントになっているようです。

鳩対策では一体どんな取組みがなされているのでしょうか。
実例を基にいくつかあげてみましょう。

目次

[1.鳩害対策の実例]
●(実例1)個人負担でネットを張る
●(実例2)管理費用で全戸にネットを張ることに
●(実例3)えっ、手すりにテグスを張るだけ!?
●(実例4)鳩害に様々なアイデアあり!
[2.鳩害を防ぐために]
●マンションの問題として考える
●ベランダに物を置かない
●ゴミは他の動物も引き寄せる


[1.鳩害対策の実例]

●(実例1)個人負担でネットを張る

東京都のAマンションでは、2年前に鳩害が問題となり、
その後、すぐに理事会内に環境衛生委員会を発足させました。
鳩の撃退法について、じつに様々な方法が検討されました。

  1. 磁石を用いて磁場を作り、近づけない
  2. プロペラや疑似カラスのような威嚇器具を設置する
  3. 音や光により威嚇する
  4. 薬品や粘着剤を塗布する
  5. 止まる場所に針状の器具を設置する
  6. ネットを張る

が、実際、委員会で議論された方法ですが、
どれも一長一短という結果が出ました。

1)〜3)はいずれ鳩が慣れてしまい、
早くて一週間、長くて半年以内に効果がなくなってしまいます。

4)や5)は居住者に不快を与えるという可能性があります。

結局6)の『ネットを張る』というのが一番効果が見込めるということで、
理事会の承認後、テストとして被害の大きい2戸にネットを設置。

1ヶ月後、効果があると判断し、居住者に希望をとり、
希望者の住居だけに個人負担で設置することにしました。
個人負担としたのは「1、2階の低層階では、
被害に遭っていないので管理費用から出すのは不公平」という考えからです。

●(実例2)管理費用で全戸にネットを張ることに

一方、鳩害に日々悩まされ続けている横浜市のBマンションでは、
全戸ベランダに管理費用を用いてネットを設置しました。

材質は美観を考え、
遠くからではほとんどネットの存在が分からないような物を選び、
屋上から各戸のベランダをカバーする工法を採用しました。

ここで注目すべきことは、
その年に行われる予定の外壁工事に合わせて依頼することによって、
無駄な出費を抑えたことです。
設備費用は臨時徴収せず、すべて管理費用でまかないました。

被害の少ない1、2階の居住者から
「管理費で全戸にネットを張るのはおかしい」という声が出なかったのは、
組合と居住者との間に信頼関係が築かれていたことが最大の原因と言えます。

top

●(実例3)えっ、手すりにテグスを張るだけ!?

住民の鳩害が急増している、ある自治体の環境整備室では、
鳩の習性を逆手にとった独自の撃退法を“発見”しました。

環境整備室では鳩が巣作りをしたり、
巣に戻る際には、まずベランダの手すりの手すりの上に乗って
周りの様子をうかがい、初めて次の行動に移る習性に注目。

手すりの両端の上に、クギを打った木片を固定し、
細くて丈夫なテグス(釣糸)を手すりの上、5〜6センチに張りました。
すると、鳩が止まろうとしても足でテグスを握ることができず、
寄り付かなくなりました。
 

●(実例4)鳩害に様々なアイデアあり!

その他にも鳩害を防ぐために、例えば、
  1. 鳩はバラの臭いを嫌うので、ベランダにバラの鉢植えを植えると良い
  2. バラのエッセンスをコットンに染み込ませ置いておくのも効果がある
  3. 普通のホースに細いロープを通して張っておくと、鳩が止まるとホースが回り、
    鳩は 落下。鳩は賢いので一度痛い目にあうと近寄らない
  4. ベランダの手すりに、ガムテープの粘着部を上にして張る

などの工夫があげられます。

top

[2.鳩害を防ぐために]

●マンションの問題として考える

鳩害の措置として粘着剤を使ったり、
大きな目玉のようなものをベランダに付けたり、
各戸ごとに個別の対策を打つと、
マンションの美観が損なわれてしまう可能性があります。

何らかの撃退物を設置する場合は、
管理組合として取組めば、マンション全体としての効果が期待でき、
美観的にも統一を図ることができます。

●ベランダに物を置かない

鳩は一度巣を作ってしまうと、除去してもまた戻ってきます。
その意味では、まずは初めに鳩に巣を作らせないことが肝心です。

「巣の材料となる小枝やワラを見につけたら、すぐ捨てる」
「鳩の巣となるダンボールなどを置かない」などの日常の注意が必要と言えます。

●ゴミは他の動物も引き寄せる

ベランダにゴミ袋を置くと、鳩だけでなくカラスが来て袋を破り、
ゴミをまき散らす場合があります。

また1階部分ではノラ猫の被害もよく耳にします。
ゴミは室内に置くようにし、決められた日にきちんと捨てるように心掛けましょう。

top


目次へ][ホーム