オフィシャルページ口上
このページに記載された個人情報はフリーランスのジャ─ナリスト・評論家の「武田徹」に関するもので本人自身の監修の下にアップロードされている。
インターネットの世界で個人の情報的アイデンティティを保つことは案外と難しい。誰かが自分の事を記述している場合もある(インターネットゆえに本人の全く与り知らぬところで記載がされていることがありえるし、残念ながら間違いも多い)し、同姓同名の人がページを作っている場合もある(活発にインターネット上で発信されている人としては信州方面で仕事をされているラジオのアナウンサーの方。放射線医学の研究者の方などがいるようだ。あと紛らわしいが武田「徹」ではなく武田「亨」さんという再版問題などを熱心に追求されている方がいて、掲示板各所で発言をされて、ぼくとの混同を生じて問題になっている(この人はなんとこのページに付随している掲示板でもしばしば発言してもいる。どうぞ分別にはお気をつけていただきたい)。インターネットであまり動向をお聞きすることがない人にまで目を向ければ、以前より関西には同姓同名の写真関係者がいるらしく、新聞や雑誌の原稿料が間違ってそちらに行ったりすることが結構あったし、あと最近(2000年5月末現在)では小学館で賞を取った漫画家の人がいるらしい。それらの方々もそのうちネットの世界に登場してくるかも知れない)。そして検索をかけるとそうした人たちの情報が全てひっかかる。検索をかけて調査をされた方はどれが自分の探している「武田」の情報なのか、そのどこまでが信頼に足るものなのか迷われるだろう。そうした状況が前々から気になっており、自分に関する正しい情報を提供できる体制を確立しておきたいと考えた。それがこのオフィシャルページ開設の経緯である。
ページは履歴と業績リストからなる。インターネットの性格上、履歴はどうしても公開可能な範囲の情報に限られる。より正確なプロフィールが必要な場合は、ご一報頂きたい。業績リストには致命的な間違いはないはずだが、情報を網羅し切れている自信は乏しく、細かな掲載月日の違いや、漏れはあるかもしれない。もし間違いに気づかれたらご教示頂けると幸いである。
また、月日が経てばこの履歴や業績に新しいデータが加えられて当然だが、雑事に追われがちな個人営業のジャーナリスト稼業故に更新に完璧を期すのは難しいと思われる。何とぞ大目に見ていただきたい。
そしてこのページのもう一つの目的に発表のスペースを確保するというものがある。雑誌、新聞などの活字媒体に納まらない仕事を出力する回路としてインターネットメディアを利用したい気持ちも前々から持っており、そのための試みを色々したいと思っている。こちらのspecial featureコーナーも、そう頻繁に新規作成したり、更新をするわけには行かないだろうが、気長にお付き合い頂きたい。
追記:2000年3月から以前に用意した掲示板スペースを使って日記的、備忘録な書き込みをするようになった。ここでの書き方はマスメディアで発表するものよりもかなりラフである。発想が浮かんですぐの状態、いわば豆乳を煮立てて浮き上がったところをすくった湯葉みたいな感じである(つまりふよふよ)。その意味で、マス媒体で書く場合の、その都度、勝負を賭けた確定的、決定的な言説とはやや趣が異なるが、ここで出したアイディアの中からやがて固まって行くものもあるのだろう。
始めてみてネットに書き留めておくのは案外と心地良い?こともわかった。私は例外的にマス媒体でもかなり自分に正直に好きなことを書いて来れた方だと思う。なにしろ改め見回してみるとそんな仕事をしている人は殆どいないのだ。特に署名で連載的な仕事をしている場合は、あらかじめ敷かれたレールの上で仕事をしている書き手が多い。これは一種のキャラクタービジネスである。書き手はある特定の行動・言動をすることが予定されているキャラクターとして「愛玩」される。読者と出版会社側があらかじめ用意した予定調和のシナリオの中で、書き手は自分の役割の範囲内で踊らされている。その点、私は恵まれていた。恵まれすぎていたと言うべきかもしれない。ごくごく勝手に、固定ファンや編集部の顔色を窺うことなく、自分の感じたこと、考えたことだけをいつもいつも記して来れたのだから。
しかし、この種の自律性は予定調和が支配的な世界で、あまり建設的な意味を持ち得なかったようにも思う。読者はあらかじめ予断を持って記事を読み、理解するのであり、それを越える内容ははなから読まない場合が多いし、間違ってつい読んでしまった場合には理解できないことが多い。
そんな不毛なやり取りについて、いつかは事態の好転を夢見て淡い幻想を抱いてきたが、なかなか思いは叶わなかった。しかし、それは無い物ねだりだったのかも知れない。勝負を賭ける仕事はやはりマス媒体で発表したい気持ちは変わりないが、日々の思いを勝手に綴るようなコラム的な作業は、逆風に逆らってマス媒体で発表するほどのこともなく、好き勝手にインターネットで書くべきだった。もっと早く始めておけば良かったなぁと思うこのごろである。というわけでこのコーナーもよろしく。(2000年4月30日記)
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