|
夏も終わりに近い頃、つばさくんは部屋を軽く飛び回り、ステレオの上において
あるモービルの木に止まろうとした。しかしモービルなので沈み込み、あわてて
隣にあった、はに丸くんの置物に飛び移った。
けれど、はに丸くんの頭は小さく丸いので、つるつるすべって乗れなかった。
落ちたつばさはパニックを起こし、一直線に台所へ向かって飛び出した。
台所には火がついている。「危ない!つばさーーー!!」
つばさくんは時々パニックを起こすと、ものすごいスピードで
台所の方へ飛んでいく。ふだんは決して六畳間から出ようとしないのに。
もう大丈夫だよ。びっくりしたね。恐かったね。
|