鏡の中
つばさくんはひとりでお留守番することが多くなってきた。
夕方までひとりきり。
出かけるとき、うっかり電気をつけておくのを忘れていて、
帰ってくると暗闇の中でぽつんと待たせてしまっていた。
つばさくん、ごめんなさい〜。
それからしばらく様子を見ていると、つばさくんは
鏡の中をよくのぞき込むようになっていた。
毎日帰ってくると、鏡の前で待っている。
鏡に映る自分を、友達だと思っているのかな。
「お友達?」
「あれ? いっぱいいるよ!」