人見知り

帰省して家を留守にするときは、つばさくんを友人宅に預けていく。
我が家にくる前に、幼い頃のつばさくんを助けてくれた人だ。
留守中の話を聞くと、初日はちょっと緊張していてあまり
ごはんを食べなかったそうだ。しかししばらくすると、大部慣れて
そこのお宅のアイドルになっていたそうだ。特にお父さんに気に
入られていたらしい。

ある日、別の友人がはじめて家に遊びにやってきた。
「つばさくんを紹介するね♪」と、その時、つばさくんは知らない人を
みて大パニックになった。天井付近を猛スピードで旋回する。
「つばさ危ないよ〜〜!!!」

こうなったら手が着けられない。友人もびっくりしている。
つばさくんは必死に旋回し、そのままステレオの上に不時着した。
翼をひろげたまま、こちらをじっと見て、ハアハア肩で息をしている。
驚きのあまり、そのままステレオと壁の隙間にずるっと滑り落ちた。
「つばさ・・・。(ばかも〜ん・・(T T))」

拾い上げても、まだパニックになっている。畳の上に不時着し、
ハアハアと翼をひろげたまま、こちらの様子をうかがっている。
友人も驚いたまま、しばらく緊張感の走ったお見合い状態になっていた。
結局最期まで、お互いうち解けることなく終わってしまった。

確かに飼い主も人見知りするんだけど、つばさくんそんなに恐かった
のかな? かわいいお姉さんだったじゃない。
このまえはよそのお家で、仲良く遊んでいたのでしょ?
もしかして、そのお姉さんには小さいときに助けてもらった記憶が
残っているのかな?
この六畳間にはじめて知らない人が来たので、つばさくんの
なわばりを荒らされると思ってびっくりしたのかな?
それにしても、つばさくんは違いの分かる男(?)なのね・・・。

「だって〜。」

「恥ずかしかったんだもん。」

恥ずかしいにもほどがある!(桂小枝風)