| つい最近、つばさくんにお友達が出来ました。 ドバトのひなで波平ちゃんといいました。なぜ波平と名付けられた かというと、頭がちょっとはげているからだそうです。だけど、 事故にあって片目は失い、頭も赤い地肌が見えて痛々しい姿でした。 しかしとても元気でした。ゲージを開けるとおそるおそる出てきて、 いきなりジャンプし私の肩に乗ってきました。 「なついてくれてるのかな」と、彼に聞くと「ただ単に止まりやすい 置物があると思っただけでは」といわれました。しばらくの間、 私は波平ちゃんの置物になりました。 六畳間に放すと、波平は飛び上がりました。 つばさくんはびっくりして止まり木から降りて飛び回っています。 波平はあちこちに飛んで、足場のないところに止まろうとして、 よくそのまま落ちてしまいました。やっと止まり木に止まって 落ちついたかと思えば、またジャンプして天井に何度も頭をぶつけて いました。ただでさえ、毛がうすいんだから頭ぶつけちゃだめだよと 注意してもわかるはずはありません。ゲージに置いた段ボールの中でも ジャンプして、頭をぼこぼこぶつけていました。なんだか危ないので、 それはすぐに撤去しました。 波平はとても元気でした。カーテンを垂直によじのぼっていったり、 窓の外を見て喜び、軽く窓にぶつかっていったり、蛍光灯の上に 止まったり。動き回って危ないときは、手をさしのべると落ちつき ました。人の肩や頭やひざの上にいるときは、とても大人しく していて、じっと丸くなってよく寝ていました。 波平は何かに頭をうずめるのが好きでした。布や新聞や私の服に、 頭をよくうずめていました。ずっとこんなふうにこれからも続き、 いつか離れていくときが寂しいなと思っていました。 けれど別れは突然やって来ました。 変な音がしたので、ゲージの中を覗くと波平は立つことが出来ずに、 足を引きずっていました。羽や足や首が正常でない動きをして いました。けいれんを起こしているような感じでした。 辛そうに動く波平を見て、驚いて涙が止まりませんでした。 急いで部屋を暖め、保温剤をレンジで暖めタオルを巻き、波平の下に 敷きました。もうあまり長くはないだろうと思いました。 苦しそうに動きまわり、少し動きを止めたとき口を軽く動かしていた ので砂糖水を作って、くちばしにつけてやりました。 波平は首をもたげ、こちらを見て何かを訴えているようでした。 泣いてる私を見ているのでしょうか。やがて羽や首があがらなくなり、 最期の力を振り絞って、ひなが親に餌をねだるように、何度も何度も 大きく口を開けていました。波平は一つしかない目に涙を浮かべ、 こちらを向いたまま、やがて深い眠りにつきました・・・。 もう苦しまないで、安らかに眠って下さい・・。つばさくんは 何かを感じ取ったのか、しばらく一緒にないてくれました。 やはり脳に損傷があったせいなのか、何かウイルスに感染したのか 原因ははっきりわかりません。たった7日間の短い間でしたけど、 ちょっとおつむが弱くて、人懐っこかった波平と過ごした日を 忘れることはできません。波平・・・、ありがとう。 今度生まれ変わったら、元気に大空をはばたいて下さい。 そして願わくば私達のこと、どこかで見守っていて下さいね・・・。 |
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