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2006年
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1/11 (Wed) やや仕事進む
今日は結構暖かいが,毎日の様に映し出される北陸・東北地方の豪雪の状態を見るにつけ,はやり,今年の冬が異常なのは間違い無い.ただし,この豪雪の原因が日本海の水温上昇によるものかもしれない,と何かで聞いたが,その説は妙に納得する.「温暖化」といっても均一に気温が増加するのではなく,場所によっては積雪量が増加したりする訳だ.でも,こんな豪雪が毎年恒例になったら,新潟あたりに住んでいる方は,さぞかし大変なことになるだろうな.
一昨日,嫁+娘2名が帰ってきた.まあ,いつかは帰って来なければいけないのだが,今回の帰省は1週間だったので,ちょっと短かった.それでも,正月は2日から働き続けたので,仕事はかなり進む.論文も1編仕上げたので,これからはIODPと国際堆積学会関係の仕事に集中できそう.まあ,家族には感謝だな.一昨日は,早々に帰宅し,あたりまえのように夕食の準備をしてしまった.嫁は車の運転で疲れているのだという.
明里は一週間見ないうちに,かなり大人になった(とは言えまだ乳児ですが).翠里も自分の名前をひらがなで完璧に書ける様になっていた.嫁実家に帰ると子供が成長するというのは,喜ばしい反面,家での教育が機能していないという意味もあるので,ちょっと恐いな.私も時間と体力が許す限り,娘の教育に努力したいと思う. |
1/19 (Thr) 良い事と悪い事
まあまあ暖かい日が続いている様だが,例年なら,これからの時期が一番寒いはず.今回の冬は,いまのところ風邪もひかずにやってこれたので,何とか卒論修論発表まで乗り切りたい.
先週は,K崎・O森がK知大学で,同位体比を分析してくる.その結果はというと,完璧なものではなかったが,色々と面白いデータであった.彼らも,これからの研究の方向性が見えてきて,まずは良かったな.特にK崎はこれで修論のデータが出揃ったので,これから,良い修論をまとめてもらいたいものだ.
今週は昨日まで,プローブ使い様のご助力により,EPMAの分析であった.トゥファはほぼ予想通りの結果だったが,O田のサンプルが期待以上の良さ.雨の記録と思われるバンドがくっきりと記録されていた.これはもしかしたら,今までで最高の部類かもしれないので,O田が就職した後で,誰かに引継いでほしいものだ.また,O塚のサンプルの分析結果も良好.日輪がどの様にして出来たのかも大体判明する.これも良かった.
ちょっと残念だったのはマスの故障.どうやら,ロータリーポンプが逝かれたらしい.ターボポンプには影響が無かったので,故障に気が付いたT島・K井には,とりあえず感謝しておく.最悪の事態が避けられたので,修理代金もそれほど掛からない様だが,問題は研究費がほとんど底をついている事.昨年はバンバン使いすぎた感がある.一昨日は飲み会を予定していたのだが,ちょっと鬱になり,キャンセルしてしまった.良い事と悪い事は交互にやってくる傾向があるが,いちいち一喜一憂していてはいけないだろうな.良い事は派手に喜び,悪い事はすぐに忘れる,ということにしよう. |
1/28 (Sat) 沈みゆく地球惑星
昨日,製作所のD生ほか数名といつもの居酒屋で飲む.メンバーには来年度からD生に上がる,Hりも入っていた.彼女は修論のまとめで忙しいはずだがたまには息抜きをしたほうが良いだろうな.飲み会は,いつも通り大いに盛り上がった.
やはり,この時期は卒論・修論の指導で忙しい.学生が持ってきた原稿に,赤で修正を加える作業が延々と繰り返される.文章は性格を写す鏡だな.いろんな文体が出てくるので,それなりに楽しめる.そのうち暇になったら,「日本語の書き方」の改訂版を作成したいな.所員の中には,こっちの修正に対応し,だんだん文章がうまくなってくる人も居る.指導のしがいがあるし,喜ばしいこどだ,
さて,木曜日には,私の担当授業である「生物圏進化学」の試験を行った.この授業は主に「地球惑星」の学生を対象として開講されているのだが,他学科(特に生物)からの受講生が多く,ドロップアウトした4名を含めると,42名もの履修者があった.本来ならば24人程度で授業を行うはずだったので,4割程度が「外」からの履修という事になる.地学の基礎知識が無い者にも理解出来るように,講義の内容をやや安易なものに変更せざるをえなかったのだが,盛況なことは良い事だ.
悪い事は「内」からの履修生の試験の成績.採点を終え,エクセルファイルで受講者リストを点数順に並べてみて愕然となる.「地球惑星の学生達」が沈澱しているのだ.逆に,「生物他他学科の学生達」は画面上部に分布しているのである.実に悲しい.3月にはか彼らを進論のフィールドに連れていかなければならないのだ.どうゆう成績を付けようかと悩んだが,結局,「地球惑星の学生を基準とした甘めの評価」を採用することにした.
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1/30 (Mon) おやじの会
「もうすぐ幼稚園」の翠里に社交性を身に付けるためにと,嫁が近所の育児サークルに毎週通っている.私も,2度ほど,「流しそうめん大会」と「餅つき大会」なるイベントに参加させられた事があるが,ほぼボランティア的料金でやってくれている良心的サークルである.一昨日,このサークル主催の「第一回おやじの会」が自宅付近の居酒屋で開かれたので出席してきた.日頃サークルで顔を会わせている母親のみならず,父親同士の深厚を深めようという主旨であった.
集まったのはサークルで働く保育士2名とおやじ7名の計9名.その中には3人ほど顔見知りの方が居たのだが,ほとんどはまともに話をしたことのない方ばかりだった.しかし,酒の助けもあって,あっと言う間に打ち解け,「育児の苦労話」で盛り上がる.「どの幼稚園が良いか」「小学校の学区」「早寝早起きはよい子を育てる」「発達に良い食べ物」などなど,参加者の並々ならぬ育児への熱意が感じられる話題ばかりだったので,そんなことを真面目に考えた事の無い私は感心させられた.まあ,こんな会に出席するくらいだから,教育熱心(+酒好き)な父親が多いのだろうな.
てっきり,「嫁の悪口大会」になるだろうと思っていたら,そっちの方は期待はずれ.参加者の家庭では概ね問題なく(かつ幸せな)日常が繰り返されている様だ.少なくとも,朝食は嫁の手により作成されているらしい.会は2時間ほどで終わり,次回幹事が決定されて,お開きとなった. |
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3/12 (Sun) 弾丸アメリカ出張
4日間のアメリカ出張から昨晩帰ってきた。行ったのはフロリダ州のセントピーターズブルグという所。大リーグのデビルレイズがキャンプを行っている風光明媚な場所である。とにかく、旅程が大変。成田ーシカゴータンパと経由しなければならないので、とにかく時間がかかる。出かけたのは水曜日の午前9時で、帰ったのは土曜日の午後9時だっかから、出張期間は全体で正味3.5日になる訳だが、セントピーターズに居たのは、現地時間の水曜午後6時から金曜午前6時の1.5日。つまり、移動時間(3.5-1.5=2日)の方が長くなってしまったのである。よって、時差ぼけにもならずにすんだ。
出張の目的はIODPの科学評価委員会出席。世界中から申請されたプロポーザルを評価し、これからの掘削計画を立てるのが主な目的だが。実施された掘削の結果をレビューするのも重要な仕事、そこで、私がEXP307を代表して、これまでの調査結果を解説してきた。私の発表は木曜日の11時(現地時間)からに設定。一流研究者の前で英語で60分間のスピーチをしたわけだが、日本時間で午前2時頃だったので緊張するより眠気が勝る状態で発表。流暢な英語というわけにはいかなかったな。しかし、特に日本人委員の皆様には「解りやすかった」と好評であった。また、会議のホストにも良かったと声をかけられた。厳しい質問もいくつかあったが、うまく答えられた様に思う。自己採点すると、発表は65点でぎりぎり合格点。質疑応答は90点を与えられただろう。とにかく、めんどうな仕事を無難に終えたので一安心だ。毎年楽しみにしている「炭コロ」に参加できなかったのは残念だが、EXP307を代表して会議に参加したのは正解だったな。
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3/25 (Sat) 進論指導
腰が痛い.「教育シンポジウム」を無事に終えた翌日から「進級論文」の野外指導のため1週間ほど山を歩き続けてきたのだ.この授業は(内部関係者なら周知の事と思うが),3〜4人のグループ(班)で定められた区域(約10平方キロメートル)の地質を調査し,地質図を作成し,岩石サンプルを採集/観察するという,極めて実践的な授業であり,教員は3年に一度の割合で指導しなければならない.今年は私が担当する番だ.
実習内容はハードだ.今年は,海岸沿いにある民宿に全員で宿泊した.毎朝7時起床,7時半朝食,8時半から仕事開始という規則正しい生活である.学生たちは指導する教員と院生とともに,海岸・道路沿い・沢にある露頭を午後5時頃まで調査する.6時の夕食後は,夜10時頃まで,調査結果のまとめが続くのである.
実習は野外調査についての基礎教育の場であるとともに,精神修養の場でもある.学生たちは,道なき野山を歩き,やぶをかき分け,急斜面を登り,靴を水に濡らしながら,露頭を探し回る.おそらく全てが初体験であり,相当つらいのは間違いない.しかし,一方では得る物も多い.地形図を読み,岩石を同定し,地層を追跡し,断層を認定するという作業の中で,達成感を味わうのだ.この授業の教育効果は計り知れないので,指導する側も本気でやらなければならないのだ.
というわけで,毎日,各班で一番きつそうなルートを選択し,年の事も考えずに,張り切って山を上り下りしてしまった.さすがに,最後の方は疲れがたまっていたが.なんとか私の役目は終了.充実感とともに腰の痛みが残った.学生たちも予想以上に真面目に取り組んでいる様子.あと数日あるのでガンバレ.私は明日から別の調査に行かなければならない.
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3/28 (Tue) 雄橋は落ちるのか
広島県帝釈峡は日本有数の石灰岩地域である.この風光明媚な峡谷には,世界的にも珍しい天然橋「雄橋(おんばし)」があり,天然記念物に指定されている.近頃,この橋がもしかしたら崩れるかもしれない,という風評がたち,さらに「特別天然記念物」に昇格させようという動きにより,「緊急調査」を行うことになった.この調査の中心人物が,私の元上司の名誉教授の方である.下命により,「進級論文指導」により疲れた体であったが,調査に参加することになった.先生は帝釈峡の近くの町のお生まれであり,「雄橋」には深い思い入れがあるのだ.
調査自体は簡単.私は雄橋周辺に発達する,トゥファなどの2次的堆積物を担当するので,いつものルーチン.水の成分から,雄橋を構成する石灰岩の溶解速度を計算してみれば良いだろう.
され,雄橋崩壊を危惧する人の見解について説明しよう.約20年ほど前,帝釈峡観光道設置のため,東側橋架の土台にたまっていた堆積物を取り除いたのがそもそもの発端だ.これにより,土台に負荷が掛かり,元々東側橋架にあった岩石の割れ目が,次第に開き始めたらしい(たぶん微妙に).なにしろ,雄橋は帝釈峡のシンボル的存在なので,これがくずれたら,その観光的価値が下がってしまうので,周辺住民には大変だ.なんとか対策を考えねばなるまい.それには,特別天然記念物に昇格させ,厳しく管理するのが最良の方法という訳だ.
確かに,形あるものはいつかは壊れる.だが,雄橋が近い将来にくずれることは無いだろう.橋架は厚さ10m以上のしっかりしたものだし,橋幅も最も狭いところで3mもある.興味のある人はネットで調べて,その勇姿を見てもらえば解る.雨水により溶解したとしても,数万年は大丈夫なのではないだろうか? でも,くずれたら恐いので,軽はずみな事は言えないのであった. |
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5/16 (Tue) 東北出張
5泊6日の日程で東北出張に行ってきた.後半は仙台でちょっとした用事をこなしたのだが,前半は青森でK崎の野外指導.青森と言えば本州最北の県だが,フィールドはその中でも最果ての尻屋崎という所だ.広島から飛行機を乗り継いでも8時間かかるという場所.ここには結構大きなジュラ紀の石灰岩が分布している.しかし,先発で調査をしていたK崎君いわく「残念な事に石灰岩は変形を受けているのが多い」.一緒に見てみると,確かにそう.よって,我々の調査対象になる岩体は少なく,幸か不幸か調査は簡単に終わった.
尻屋崎がある下北半島東部は原発関係で潤っているところ.高速増殖炉もんじゅや高レベル廃棄物貯蔵施設などが日本のエネルギー政策にとって超重要な施設が荒野の中に立ち並んでいる.その反面,田舎には似合わない超豪華な役場や診療所,地温勾配を無理矢理利用するため地下2千メートル掘って作った温泉,林立する巨大風力発電のプロペラなど,どう考えても電力会社等が「地元還元」のために作った公益施設も多い.何か異様な光景だ.
K崎が宿として選んだビジネスホテルも異様だった.2階建ての長さ100mくらいのプレハブが4棟.総客室数400.部屋はまあまあ奇麗であると言える.食事は,どちらかと言うと大食の部類に入るK崎と私が腹一杯になる量で(味もまあまあ).値段は2食付き4千3百円.つまり,かなりリーズナブルなのだが,宿泊客は我々のみ.どう考えても経営破たんしそうなのだ.あるいは,これも公益施設の1つなのであろうか? 非常に心配になった我々は,ホテルの経営に少しでも役立てるため,エアコンや電灯のスイッチをこまめに切って節電した 。
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5/23 (Tus) 久しぶりに勉強
先週後半から昨日にかけて,重要な仕事がバタバタとやってきた.博物館・論文修正・巡検案内書提出・助成金報告書提出・学振書類の添削・中高等学校の大学訪問など,どれも手を抜いてはいけない仕事だったが,自分でも信じられないスピードで手際良くかたずけた.いくつかは雑になってしまったかもしれないが,こうやって「処理」していかなければどうにもならないな.
本日は中高等学校の大学訪問の対応を終え,ちょっと晴れやかな気分.仕事はこれで一段落か? 久しぶりに論文を読む.サイエンス誌に掲載された深海サンゴ礁関係のレビュー論文だ.なかなか面白い.やっぱり勉強っていいね.昨年,IODPの航海に参加した立場上,私も深海サンゴ礁のレビュー論文を「地質学雑誌」に書いたが,この自分の論文に比べると切り口が多彩だ.「なぜ北東大西洋に深海サンゴ礁が多いか?」「深海サンゴ礁セクションが氷期/間氷期サイクルを記録しているか?」などの重要な疑問に答えようとしている.
逆に言うと,現在我々が手掛けている「深海サンゴ礁研究」の重要性を再認識した.コアから採集してきたサンプルは,世界中の関係研究者が共有する疑問点に答えるだろう.最近,K越さんに「深海サンゴ礁研究」に参加してもらうことにしたが,T島・O森とともに頑張ってもらいたい.世界が納得する研究成果を出そう. |
5/25 (Thr) 化石展示に関するお願い
一部の方から指摘されていたのだが,当HPの掲示板が異常な「荒らされ状態」だったので,嫁の助けを借りて設置しなおした.今度はID (tufao) とパス (1211) が要るので荒らされる事はないだろう.多分.掲示板には何でもいいから書き込んで下さい.それを見た人が癒される様な事なんかは大歓迎です.
さて,本日は広大総合博物館関係の「化石展示」に関して,かなり難かしいお願いをしてきた.主に恐竜関係の化石ディスプレイに必要な台座作成.お願い先は,日頃,実験・研究上必要な物品製作でお世話になっている方々だ.一応,8月に開館予定なので,今の内に依頼しておかなければ間に合わないのであった.
実際に化石を見てもらい一緒に検討してみる.色々と難かしいものが多いのだが,中でも竜脚類の脊椎骨化石一式(合計7個)のための台座製作は大変だ.各々,10-15kgもあるような脊椎骨を,7個並べて,ある程度の高さに固定して展示するための台座.強度が問題である.そこは,さすが物作りのプロ.次々とアイディアが浮かんでくる.盗難防止,あるいは子供が遊んで乗る事への対策など,様々な観点から最良の物を作ろうと考える.結局,脊椎骨は保管場所から彼ら「職人達の仕事場」へ移送.この困難な仕事を快く引き受けていただいた.感謝である.
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| June |
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6/01 (Thr) 翠里4歳になる
今週前半は日頃お世話になっている某業会の年会に出席してくる.一昨年〜昨年に受けた研究奨励金の報告をするのが主たる目的.また,業界の皆様と交流を深めるという意味合いもある.この年会の出席者は2百数十名,そのほとんどが聴衆する中で,「炭酸塩アトラス」について約30分の講演をしてくる,普通の学会発表の2倍の長さだったが,話す内容は意外に多く,大分短縮してしまった.さて,反応はというと「?」.業界の皆様の多くは炭酸塩岩をただの商品として扱っており,その中身(化石とか堆積構造とか)には関心が薄かったのかもしれない.まあ,その後行われた懇親会の席上で,何人かの方から好意的な意見をもらったので良いとするか.
さて,昨日は翠里の4回目の誕生日であった.上記出張を早めに切り上げ夕方には無事広島に帰る.娘の誕生日のために親として最低限の配慮だ.空港に迎えにきた嫁の第一声は「翠里が広島風お好み焼き食べたいんだって」,はて,翠里の好物だっけ?「そもそも翠里は広島風お好み焼きを食べた事があるのか」という疑念が沸き上がる.さらに「食べたいのは嫁の方ではないのだろうか?」と.そこで,帰りの車で色々と質すと.1) 確かに,翠里が広島風お好み焼きを,スーパーあるいはコンビニ製の物に限り食べた事があり,2) それほどの好物ではないが,3) 今日は嫁も食べたいという事が解った.また,4) 嫁は「外食するのが誕生日の正しい過ごしかた」という意見である事も解った.そこで,意見 (4) については,私としてはどちらか言えば反対である旨を述べた.
まあ,「正しい誕生日の祝い方」というのは,国・地域・個々の家庭など様々なレベルで違うだろう.多くのヨーロッパ諸国においては,母親が手作りの料理で子供の成長を祝うというのが定番.確かに,ここ日本においては外食も祝い方の1つとしてあるが,そのメニューとして広島風お好み焼きというのはいかがなものだろうか.大好物なら別だが...私の個人的意見かもしれないが,誕生日には「新しい歳の数だけロウソクを立てたケーキ」が欠かせない.それを子供に吹き消させて,皆で英語の誕生日ソングを歌うという風習はもはや日本全国に定着していると考えたい.結局,昨日は娘2名が車内で熟睡していた事も手伝い,この私の正当な意見が通り,帰路途中のショッピングセンターでケーキ(+惣菜)を購入し,翠里の誕生日を祝ったのであった...最後に,プレゼントをいただいた親族の皆様にはこの場を借りて感謝します .
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6/26 (Mon) 青葉会
昨日の競馬G1宝塚記念でディープインパクトが圧勝し,ワールドカップのブラジル戦同様「予想通りの結果」となった.強いものが勝ち,弱いものが負けるという,当然の結果にはある種の寂しさが残るが,まあ,ディープインパクトには日本代表として凱旋門賞で頑張って(出来れば勝って)もらって,日本サッカーの鬱憤を晴らしてほしいものだ.
さて,先週末は,K崎・K光を引き連れて日本古生物学会に参加してくる.私はIODPの成果発表,K光は中国の胚化石についての口頭発表を行い,2人とも参加者から好反応をいただいた.今回の学会は,参加者約200名,口頭発表数は60くらいで,例年に比較するとやや低調.開催地が島根だったためだろうか? 発表の中には面白いものもあったが,全体的には同じ面々+内容で,新規性に乏しいという印象を持った.これが,古生物学全体の衰退傾向を反映しているのであれば,問題は深刻だな.
同じ面々なので,参加している研究者は皆んな顔見知り.某東北地方の旧帝国大学時代の先輩方(+若干の後輩)がやたらと多い.暇だったので,講演者の中で,同校出身者の比率を計算したら,何と25%を越えていた.これは異常な数値である.古生物(+地質)関係者の間では,同校出身者集団は「広域暴力団青葉会」と呼ばれ,周囲から疎まれている.組員達は北海道から沖縄までの大学に散らばり,強力なネットワークで幅を利かせているのだそうだ.特に有孔虫などの微化石研究者がひどい.ただし,私も世間的には「青葉会」の一員なので,あまり悪い事を書く訳にはいかない.とりあえず,これから「青葉会」とともに日本の古生物学の発展に寄与していかなけれなならないのかな,と思う . |
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| July |
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7/02 (Sun) 骨折り損かな
ワールドカップも佳境に入って,ベスト4が出揃った.まさかブラジルがフランスに負けるとは思わなかったので,今朝は随分と驚いてしまった.決勝トーナメントに入ってからジダンが復活したな.8年前ほどではないにせよ,今年引退する選手とは思えん動き.回りを固めるリバリー・マケレレ・ビエラもすごかった.ラッキーではなく,堂々の勝利だったと思う.これで,フランスが優勝する様なことになったら,ジダンは伝説の選手として語り継がれることになるだろうな.
それにしても,もう7月か.今月は中国で開催される西太平洋地球物理学会とやらに出席し,2つ発表しなければいけないな.という訳で,本日はそのためのポスターを3時間ぐらい掛けて完成させた.その後,発表時間を確認するために上記学会のHPにアクセスする.中国人が作ったためか解りにくい.そもそも,学会がどこで開催されるかも判読困難.色々と調べると北京北部のオリンピックセンターみたいなところだった.次に,発表日を確認.これも解りにくかったのだが,トゥファ関係の発表は7/25,IODP関係のものは7/27に設定されていたのだ.しかし,問題発生.てっきりポスターで申し込んでいたと思っていたIODP関係のやつがオーラルに格上げされていた.よって,さっきまで作っていたポスターはお蔵入り.骨折り損になってしまった.まあ,国際堆積学会に流用すればいいか . |
7/12 (Wed) 休暇
ちょっと古いが,ワールドカップも終わったな.密かにフランスを応援していあのだが,「ジダン退場」という幕切れは残念.しかし,陽気なイタリア国民達が国を挙げてバカ騒ぎしていることを考えると,良かった様な気もする.今回は,「ジダン退場」の真相追求で,まだしばらくはバカ騒ぎが続きそうだが,私の中ではまあ一件落着.
ただし,優勝はPKなんかでは決めてほしくないな.確か,同じ事が12年前のアメリカ大会であった.その時は,私はオーストラリアに居て,旅先のショッピングセンターの様な所で決勝戦を見ていた.隣に居たギリシャ移民の人が「PKで優勝決めるな!」と叫んでいたが,そんな事を思い出してしまった.オーストラリアは今回のワールドカップで日本を破り,決勝トーナメントでイタリアに惜敗したわけだが,12年前の時点では,サッカーに関する社会的関心は薄かったな.
さて,一昨日〜昨日と休暇を取り,家族でF根県に行って来る.最近,まともに家族サービスをしていないので,その罪滅ぼしという訳.温泉に泊まり,いろんな所に行ってきたのだが,娘たちに一番受けたのが水族館.翠里も明里も非常に喜んで魚たちを観察していたのだが,周囲の子供達に比べるとリアクションがかなり大きい.どうやら,2人とも異常に魚好きなのではないだろうか? 家でも,魚類図鑑がお気に入りの図書になっているくらいだからな...家族サービス的には良かったが,休暇としては今一つであった.本日,午前中の授業を終えると,疲れがドット出て,やや長めの昼寝をすることとなった. |
7/23 (Sun) 驚愕の結果
前回の日記で「もうすぐ梅雨明けか」とか書いたが,最近の雨はひどいな.日本各地での洪水はすごいことになっている.やはり,地球温暖化すると雨が降りやすくなるのだろうか.雨の日が続くと,なんだかだるいよね,でも,また忙しくなってきたので,悠長にすごしているのは不可能.
忙しいのは私だけでなく,所員も同じ.K光やT郷などは,私の所でオーバーフローしている仕事をやってくれているので感謝である.T島ほか3名は先日,K地大学でストロンチウム同位体比の分析をやってきた.本来ならば,私も同行すべきだったのだが,完全にお任せモードで分析を無事終えてきた.
頑張っていれば,(たまに)良い事もある.ストロンチウムの結果がそれだ.IODPの深海サンゴ礁セクションから採集したサンゴ骨格について,分析した重要なものだ.T島から渡された結果を週末に解析してみると,なんと驚愕の結果が出る.今まで,連続的に堆積していたと思われていた深海サンゴ礁堆積物中に約100万年に達しようかというギャップを発見する.つまり,あのチャレンジャーマウンドはかなり前に死亡していたことになる.上船研究員が見たらこの結果にはかなり驚くだろうな.来月のポストクルーズミーティングが楽しみである.
さて,あすから,北京に出張しなければならない.帰りは金曜日になるが,久しぶりに,電子メールから解放されてのんびりできそうだ. |
7/30 (Sun) 中国の鍾乳石研究
昨日は学生達とソフトボールをやった.かなり暑かったのだが,汗だくになりながらなんとか2試合をこなす.まあ,歳の割には体は動いていたな.運動して気持ちが良かったが,やはり筋肉痛が残る.運動不足ですな.
さて,先週は北京で行われた西太平洋地球物理学会 (WPGM) に参加し,講演を2つ(トゥファと深海サンゴ礁)やってきた.私の発表は上々で興味を持ってくれる人も何人かいた.やはり,英語が上達したのだろうか,滑らかに発表出来てよかったな.他人の発表については,地球物理が主体の学会だったので,さほど期待していなかったのだが.意に反してかなり面白かったな.特に鍾乳石から古気候を復元するという類いの研究は良かった.
中国の鍾乳石研究のレベルは高い.もしかしたら世界一かもしれないな.特に南京大学のグループがNatureに論文を連発してから,一気に鍾乳石に関する関心が高まった.このグループが行った研究では,過去数10万年に遡って,鍾乳石の安定同位体比曲線が描かれ,この古気候記録は氷床コアと並列する第四紀の標準古気候プロキシとしてのお墨付きが得られている.すごい事だ.また,台湾やアメリカの研究室と共同で年代測定の技術を向上させた事も大きかったようだ.今では,5〜6の大学で,南京グループの研究を追試する試みが盛んに行われている.暇になったらこれらの研究をレビューする必要があるな.今回,彼らと知り合えたのは大きな収穫であった. |
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| August |
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8/09 (Wed) 夏の調査
それにしても,くそ暑いな.北国生まれ+体型的問題により,暑いのはどっちかと言うと苦手だ.研究室で仕事をしている限りはクーラーを掛けていれば問題無いが,外に出ると汗が出て体がだるくなる.どうやら,今年も本格的な「デブ殺しの季節」がやってきたようだ.
そんな中,一泊二日の日程でトゥファと鍾乳洞についての調査を決行してきた.同行したのは,Hり・F村・T内の3名である.毎年恒例となった,文学部考古学教室との交流を兼ねて,帝釈峡にある研修施設に宿泊することにした.ここにお邪魔するのも,今年で4回目になる.
調査はまず,T内のフィールドであるトゥファの沢で行った.ここは,それほど長くはないが急傾斜の沢である.普段ならばど〜ってことない場所なのだが,今回は,斜面を登り下りているうちに,気分が悪くなり,目眩がしてくる.多分,暑いせいだろう.そこで,学生には悪かったのだが,私だけセーブ目に調査する事にした.このくそ忙しい時期に,倒れたりでもしたら大変だからな.あと2週間後に迫った,ISCでは巡検案内を務めなければならない.はたして,自分は大丈夫なのだろうか.
調査のもう1つの目的はF村さんの研究題材(鍾乳石)探し,阿哲台地域の満奇(まき)洞と備中鐘乳穴に行ってきた.残念ながら,今回は良いものは見つからなかった.特に,満奇洞の方は相当期待して行ってきたのだが,何ものかに折られている形跡が至る所に見られた.また,日を改めて行かなければなるまい.
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8/14 (Mon) 正しい週末の過ごしかた
それにしても,ここ数日の雷(特に金曜日)はすごかったな.「温暖化すると落雷を含めた夕立ちが多くなる」と誰かが言っていた記憶があるが,どうやらその気配が現れてきたのかもしれん.幸いな事に,がっこは停電を免れ,マス(質量分析計)が停止しなかったのは幸い.
ここでふと考える.雷はものすごい電気エネルギーを放出する訳で,言ってみれば,マスのイオン源みたいなもの.マスの中に空気が入ると,イオン源で窒素酸化物が発生する.つまり,雷でも窒素酸化物が出来るはずだよな.窒素酸化物は温室効果ガスだから,温暖化→雷多発→窒素酸化物濃度の増加→温暖化というような,正のフィードバックを作っているのではないか,もしかして.まあ,こんな事は誰かが既に考えているだろうな.
週末は博物館関係の仕事をした.なんとか日曜午後の早い時間に完成し,早めに帰宅することに.帰る途中で,激安食料品店で食材を買いあさり,自分で料理して,5時頃から酒を飲みはじめる.実は現在,嫁+娘2名が嫁実家に居るので一人暮らしなのである.扇風機に当たりながら,3時間ほど焼酎を飲んでいたら,眠くなった.以後爆睡する.ようやく,正しい週末の過ごしかたができたのであった. |
8/21 (Mon) さびれた村
IODP+ISCの準備はだいたい整った.もう,じたばたしても無駄,事前に周到な準備をしたので,あとは気楽にいくしかないだろうな.
週末にかけて,母親が遊びに来る.「このくそ忙しい時期に遊びに来ないでほしい」と何度か念を押したのだが,孫娘の顔を見るためとの事で,結局来てしまった.そのため,嫁+娘2も嫁実家滞在を早めに切り上げ戻ってきた訳で,今年の「夏の一人暮らし」は例年よりもかなり短いものになってしまったのである.さて,いくら忙しくとも,さすがに親を放置しておくわけにもいかず,昨日の日曜日は県北にある,テーマパークに遊びに行ってきた.南半球にある国の名前を冠した,○○ランド村という所だ.自宅からは車で1時間強,アクセス的にはそれほど悪くはないのだが,人里離れた山の中にある施設であった.
ここに来たのは今回が初めてである.夏休み中の日曜日ということで,さぞかし混雑しているのだろうと思ったのだが,我々が到着した午前10:20には,広大な駐車場に車がポツリポツリ,「まだ開園前なのかな?」と思わせるような閑散ぶり.しかし,開園していたので,切符を購入すると,切符売り場のおじさんが,○○ランド村の地図を見せながら施設の説明,「今日はお休みの施設が多い」のだそうだ,夏休みの日曜なのに...
中に入ると,なにやらさびれた印象.草花が枯れている.まあ暑さのせいもあるのだろうな.広大な敷地には感心したが,そこに安っぽいアトラクションが点々とあるだけ.「羊のショー」は係員が盆休みのため休業なのだそうだ,夏休みの日曜なのに.結局,ゴーカートやボートなどのアトラクションをやって3時間くらい過ごす.翠里と明里はウサギや羊を見てそれなりに満足していたが,大人的にはあまり面白い所ではなかったな,暑かったし. |
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| September |
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9/06 (Wed) 一段落する
IODP+ISCの出張シリーズが終わった.2週間ほど,責任ある立場で,しかも英語で仕事をしてきたので,かなり疲れたな.金も,2週間で140万円くらい使ってしまった.まあ,もっとも大部分はISC巡検の参加費などで補填されているわけだが.
先月23日からのIODP EXP307のポストクルーズミーティングでは元所員であるS井S郎氏とともに,ホストとして会議を仕切った.会議の内容は,1)航海後の各自の研究成果,2)これからの研究計画である.1の方では,自分で言うのもなんだが,日本人グループは良くやったと思う.S井氏と私のデータで深海サンゴマウンドの堆積パターンがほぼ理解されたと考えても良いだろう.また,ドイツ人研究者も良くやっていた.深海サンゴの堆積物中での定量や,バイオマーカの炭素安定同位体比のデータなどは,すぐにでも論文になりそうな内容だったな.幸か不幸か,議論の結果,総括的な論文を私が書く事になってしまったが,これから必要なデータ(補填的Sr安定同位体比)を整備して書き進めなければならんな.
また,こちらで準備したアイスブレーカーパーティも大好評.特に寿司が人気であった.事前に,「外人は生魚は嫌うのではないか」と考えたが,全くの杞憂であった.欧米人は寿司を食べ慣れているのだ.ただし,グルメではないのでウニ・イクラなどの高級ネタは不要.赤身やイカなどの安価なものを提供しておけば大丈夫である事も解った.ポストクルーズミーティングついては,自分でも良くやったと思う.採点すると85点くらいの出来だったかな.
次回はISCについて書くことにする.つづく. |
9/15 (Fri) ISC
先週末は進論指導、今週末は地質学会出席。日本語で仕事ができるので気が楽だが、忙しさが残り、日記を書く暇がなかった。今日は、ISC(国際堆積学会)について書きたい。
ポストクルーズミーティングから直接、福岡に移動し、まずはプレ巡検の別府−長湯温泉旅行だ。参加者は総勢38名。中には、国際堆積学会会長のマッケンジー女史、超有名炭酸塩堆積学者のライディング氏、ベルギーの巨人ジャンピエ御大が含まれていた。IODPで気心が知れた人たちもいたが、結構なメンバーだ。初日は「地獄めぐり」観光、2日目は長湯のアラゴナイトトラバーチンを見学させる。参加者は概ね満足そう。宿泊したホテルの料理も良く、大成功だった。いろいろと便宜を計ってくれた別府ホテスニューツルタの皆さんと、長湯郷の湯のご主人には感謝したい。
28日からはいよいよ国際堆積学会が開始。初日はシンポジウム「微生物堆積作用」のコンビナーを努める。これについては、内容的に目新しさがなかったのが不満、オーガナイズした私の勉強不足であったな。3日目はショートコース「微生物岩観察法」。S石の留学先の指導教官アルプ氏に講師を頼む。私は顕微鏡の調達に努めたが、蛍光顕微鏡を快く準備してくれた業者の方に大感謝だ。5日目最終日はセッション「IODP Exp 307」と自分のトゥファの発表。これはうまくやれただろう。いろいろな研究者と知り合いになれたのが、何よりも良かったな。
翌日からは、2泊3日の日程で「鳥巣ートゥファ巡検」。参加者は内輪の人が多かったので、気楽に露頭を回ることができた。そこから、直接、奈良県の入之波温泉へ。ぬるめの炭酸泉に入り、長旅の疲れを癒した。
大変な仕事の連続だった。また、金も2週間で150万円くらい使ってしまった。こんなに金を使ったのは初めてだな。しかし、なんとかやりこなし、本当に良かった。それも、周囲の人たちの協力のおかげだ、また所員の皆様のサポートにも助けられた。 |
9/30 (Sat) 夏休み終わる
一連のイベントが終わったというのに,今週(特に後半)も忙しかったな.
水曜日は「日本岩石鉱物特殊技術研究会」という集会に招かれ,温泉研究に関する記念講演を行った.日頃お世話になっている技官のI佐古さんから頼まれたのである.色々とHPから画像を集めたりして,一般受けする面白い話をしようと心掛けたが,ちょっと努力不足だったかもしれん.「ウケル話」が常に出来るよう,もう少し精進/研究しないといけませんな.この日は午後から,海洋研究開発機構からお客さん2名.「南海トラフ掘削」の乗船研究員の募集のためのセミナーをやってくれる.私は聴衆集めに奔走し,何とか40人程度を確保.お忙しい2人はセミナー終了後そそくさと退散する.そして,夕方からは「日本岩石鉱物特殊技術研究会」に復帰し,懇親会に参加した.
木曜日は博物館関係の展示打合せ.広大博物館も建物の方は完成し,あとは展示を整えるだけになった.デザイン担当の業者と展示化石について一個一個相談したので,ものすごく時間が掛かるとともに結構疲れる.展示品の陳列作業は10月下旬との事なので,ちょうど私が中国に行っている時だ.大丈夫かなと少し心配になる.
昨日(金曜日)は東北大学からN森先生+学生1名とやってきた.ドイツから一時帰省中のS石に「マイクロ電極」について相談があるらしい.私も興味があるので,同席しS石の説明を聴く.N森先生はマイクロ電極を自作するつもりだったらしいが,かなり繊細な作業なので,「無理である」という結論に達した.また,昨日は所員O森の半期遅れの卒業式であった.私は式に出席する予定だったのだが,忙しすぎてすっぽかしてしまった.その償いを兼ねて,夜は飲み会に.夏休み最後の日を賑やかにすごしたのであった. |
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10/23 (Mon) 台湾に行ってきた
先週末は台湾に行ってきた.用件はというと,西太平洋地球物理学会で知り合いになった地球化学屋(沈さん)との共同研究打合せである.日本ではあまりやられていない炭酸塩岩のU/Th年代を扱っている人だ.勤務地は台北にある台湾国立大学.台湾の東大とも言うべき一流大学で,戦前は台湾帝国大学だったらしい.ここには地学系の教室がいくつかあるが,そのうちの「地質科学教室」は台大でも最もアクティブな教室で,NatureやScienceに論文を連発しているのだ.建物は古いが,中身は最新鋭の分析装置が設備されており,台湾では間違いなくトップクラスの研究施設である.
感心させられたのは研究者(教員)同士の協力態勢.20名いる教員が半分に分かれソフトロック(堆積岩)とハードロック(火山岩・変成岩)を共同で研究し,国際的にも重要な研究成果を挙げているのだ.このグループの中で,沈氏の役割は「分析」である.一応,彼は炭酸塩を専門にしているのだが,最も得意なのは実験室のデザインと分析手法の開発.「私はサイエンスは今一だが,分析技術は世界トップレベル」だと言っている.自信が有るのか無いのか良く分からない自己分析であった.
とにかく,感心させられる事が多かった.実験室は良くオーガナイズされているし,研究室にはゴミ1つない.この人の分析データは信用しても良いだろう.今回,F村さんの鍾乳石の年代測定もしてもらった.意外に古かったので驚いたが,逆の意味では長期間の古気候データを含んでいるということだ.面白いテーマになりそうである.
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| November |
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11/01 (Wed) 案内する
先週はK光とT郷を引き連れて中国に行ってきた.調査対象は中国湖北省に分布する新原生代〜カンブリア紀の地層.カウンターパートは中国科学院南京古生物学研究所の王(ワン)教授,肩書きだけみると偉そうな人物だが,ここ数年間共同研究の便宜を計ってもらっており,私にとって気安い友人といったところだろうか.昨年とは違って,今回は天候も良く調査も順調にはかどった.貴重なサンプルもそれなりに取れたので,今後の解析結果に期待したいものだ.二名は心して頑張る様に.
昨日はがっこの付属博物館がオープンした.これまで準備に頑張ってきた私は,当然オープニングセレモニーに参加し,さらにその直後のVIP見学の案内も務める.午前中は学長を始めとしたがっこの偉い人達だったが,いつもの調子で化石の説明をベラベラとまくしたて,「地球科学の重要性」と「展示完成までの協力者の尽力」について,さりげなく強調しておいた.午後には,がっこの顧問でもある小和田夫妻が見学に来る.小和田夫妻とは皇太子妃雅子さまの御両親であられる方である.さすがに緊張する.日本人は「皇室」に対して条件反射的にかしこまってしまうのである.私もその例外ではない事を認識した.そこで,言葉を選びながらややゆっくりと解りやすく説明を行ったのだが,意外にも,御夫妻は化石についての知識もお持ちで,私の説明をほぼ完璧に理解し,逆に色々と質問もしていただいた.すばらしい御夫妻であった. |
11/10 (Fri) 模様替え
先週末は大学祭があり私は理学部に「ミニ化石博物館」なるイベントを開催したが,それ以外は結構のんびり出来た.ひさしぶりの良い週末だった.嫁+娘2名も大学祭に参加,しかも3日間連続で.博物館が開館したこともあり,「付属農場見学」とか「バイオトープ」とか結構一般人が楽しめるイベントが毎日開催されていたらしい.まあ,嫁がお祭り大好き人間で,出店の食い物(たこやき・だんご他)をこよなく愛しているのは確かだ.
月曜日からは進級論文の指導で忙しかった.いよいよ発表会も近付き学生たちも尻に火がついている様で,ひっきりなしに質問に来る.特に,地質図の作成が彼らにとっては難関.授業で基本を学んでいるはずなのだが,自分の力で書ける人は皆無.授業が悪いのか? あるいは学生に応用力が無くなっているのか? 多分両方だろう.もう少し実践的な教育に力を入れないとダメだな.
昨年度退官されたM邊先生の遺物をいくつか引き取ることにした.そのため,自分の椅子がちょっと高級になる.座り心地が良いので眠くなりやすいという難点があるが,快適だ.また,本棚2個も引き取った.そのため,強制的に部屋の模様替えが必要になる.もともと,少ない空きスペースに本棚をネジ込んだが,作業は難航し,2時間を要した.手伝った学生は「立体テトリスのようだ」という感想.有難う.収納スペースが増えたので,ちょっと者が片付いた.作業効率が上がるかもしれんな. |
11/18 (Sat) 進級論文発表会
先週末は第2回芋煮会に続いて島大合同巡検,水曜日には元所員A川との宴会があり,酒を飲む機会が多かった.どれも楽しかったのだが,やはり「芋煮会」は最高.今年は1名の欠席者もなく,天候もまずまずであった.S木の提案で調理した「鯛の塩釜焼き」は美味で,来年から定番メニューになる予感.K崎が新潟県で購入してきた名酒は絶品だった.あっと言う間に無くなってしまったのは少々もったい無かったのだが.
昨日は進級論文発表会があった.3年生22名が6班に分かれて,地質調査の結果を教室の先生・院生の前で発表するというものである.発表は少しおぼつかない所があったが,質疑にもまともに答えられていたので上々の出来だった.今年の3年生は少し頼りない所があったが,結局,やれば出来るということだな.発表の最後に私が総合討論を仕切ることになった.偉そうに進論フィールドの地質的背景について解説をしたのだが,実は先週末の島大合同巡検の完全な受け売り.巡検地がたまたま進論のフィールドと重なっていたのである.丁寧な案内書を作成してくれた島根大学の酒井先生にはこの場を借りて感謝したい. |
11/27 (Mon) デンマークの酒
先週末はがっこ恒例行事「ハンマー祭」で大いに楽しんだ.ソフトボール大会は「初戦敗退」という残念な結果だったが,敗退後も居残り,バーベキューを食いながらビールの飲みまくった.嫁+所員T内に送迎してもらったので,心置き無く昼間から大量のビール・発泡酒を飲みまくり,夕方の懇親会には酩酊状態で参加することになった.その後,光学実験室の2次会に突入.今一つ盛り上がらずセーブしながら飲んでいると,ふと,研究室に放置してあるデンマークの酒を思い出す.IODPのデンマーク人研究者からいただいたもので「Gammal Dansk(古いデンマーク)」という銘柄.大分昔に飲んだ事があり,強烈な個性を持つ酒なので,未開封のまま放置しておいたのだ.話の種にと思って,学生達に振舞うと,皆一言「まずい」との感想.私も一杯飲んでみると,何やら不明の薬草でも入っているのか,かなり強烈なフレーバーであった.しかし,次の瞬間,飲み過ぎによるムカムカ感が一気に解消する.不思議な感覚,胸の辺りがスッキリしたのである.もしかしたら,これは「液キャベ」! 二日酔い覚悟で飲んでいたのだが,翌朝は普通通りの爽快さで,K崎の投稿論文の添削を行うことが出来た.有難うデンマーク. |
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| December |
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12/12 (Tue) 今年最後?の出張
私事だが,昨日は私の誕生日だった.その3日前(12/8)は明里(+所員T島)が誕生日,さらにその3日前は所員Hりのお誕生日でもあった.8日はドクター部屋でささやかにケーキで皆の誕生日を祝い.帰宅後は,家族で明里の2回目の誕生日を祝った.私がプレゼントにと購入したアンパンマンの食器セットは,明里に大好評.父親としての面目を保ったのであった.まあ,無事で誕生日を迎えられたことに感謝したい.
週末から本日午前中までは,K崎とO森を伴って高知で地質調査.多分,これが今年最後の出張になるのかな.露頭探しに苦労したりもしたが,調査と試料採集は滞り無く終了.やっぱり石を見るって良いね.面白い化石や堆積構造があったので,これからの試料観察+分析で面白い結果が出る事を期待しよう.
南国土佐は酒所.という事で,夜は町へ繰り出して酒を飲む.料理もうまいし,値段も安い.昨日は普段お世話になっている「高知大学海洋コアセンター」の方々も交えての宴会となった.メンバーの中には卒業生もいた.彼は同位体研究グループの学生だったが,在校中は私の遊び仲間の1人で,よくゴルフに行ったものだ.宴会ではゴルフの話になり,彼から「悪い時に我慢する」のが上達の秘訣という話が飛び出す.次第に話は研究の方へと移り,「研究者としての心得」について有り難い教訓話になる.K崎・O森は感心して拝聴していた様だ.それにしても,彼も立派な話が出来るようになったものだ. |
12/15 (Wed) ひらめき☆ときめき
この時期は卒論・修論生の指導で忙しくなるが,今年は進論生を受け持っているので,その原稿を読む仕事もある.先週金曜の締切までに提出された22名分の原稿を昨日までかかって添削した.まだ,3年生は論文を書いた事が無いせいか,多くの原稿の完成度はかなり低い.まあ,仕方が無いか.しかし,一方では,かなり良いものも見られた.今年は出来/不出来の差が例年より激しかったな.
日曜日は生物生産学部のN沼先生に招かれて「ひらめき☆ときめきサイエンス」なるイベントの講師を勤めてきた.対象は中高生であり,彼らのいわゆる「理科離れ」に少しでも歯止めを掛けようとMK省が昨年度から始めた企画である.N沼先生と私が出していた企画書(といっても,ほとんどはN沼先生が書いたもの)は見事採択され,「深海生物」というお題で参加者67名に「ひらめき」と「ときめき」と星1つを提供することになった.
私は深海サンゴ礁と深海掘削をテーマにして,なるべく中学生にも解りやすい話をしたが,N沼先生に比べるとちょっと地味だった.彼の話は深海生物から地球外生命へと話が飛び,さらに「生命とな何か」というテーマへ飛躍する,実に「ときめく内容」.新興宗教の教祖の様なパフォーマンスである.そういう意味では今回の私の話は失敗.今年は一般向けの話をする機会が多かったが,「温泉」とか「奇妙な化石」の方がウケは良いだろう.まあ,忙しくて準備不足だったしね. |
12/30 (Sat) 2005年のまとめ
昨日、遠方(熊本・高知)から来客あり。所員を交えて忘年会を行う。ともに国際堆積学会などで忙しい年を終える面々である。遠方からわざわざ来てくれた方々を心から歓迎し、いつも以上に飲むことになり、その結果、本日は二日酔い。年末恒例のイベントである競輪グランプリは、自宅で電話投票。BS1が放映していたので良かった。有り難うNHK、しかし車券は外れる。明日から、実家で3日間の休暇を取る。
今年は本当に忙しかったな。特に8月下旬(IODPポストクルーズ)から11月中旬(進級論文発表会)までの3ヶ月は大変だった。国際堆積学会・進論指導・地質学会・台湾出張・中国調査・博物館オープンなどなど、立ちくらみするくらい働いた。仕事量は常に過飽和状態にあり、ちょっと手抜き気味に右から左へと片付けていたような気がする。今年の成果は仕事のスピードが上がったことかな。
その反面、研究・教育に費やす時間が例年より少なくなった様な気もするが、振り返ると学生指導のためのフィールド調査も頻繁に行ったような気がする。また、所員が自主的に研究上の工夫をしてくれたのも良かった。こういう傾向が出てこないと、研究者としては育たないだろう。
研究上でもいくつか重要な成果があったが、大きかったのは深海サンゴ礁のSr同位体比年代かな。この成果はポストクルーズミーティングでは大反響、年末には少し時間が出来たので、論文としてまとめた。あとは、鍾乳石のU/Th年代を測定し(てもらっ)たのも良かった。来年からは、本格的に鍾乳石の研究を始めようと思う。確実に成果が出るような気がする。
楽しいイベントもいくつかあった。明里も成長したので、家族旅行が可能になる(あんまり行かなかったが)。2月には大分のサンリオハーモニーランドへ、特に翠里が大喜びだった。研究室での芋煮会などのイベントも楽しかった。特に、高知地質学会直後のキャンプは良かったな。多分すこしは暇になりそうな来年も、こういったイベントをはさみつつ元気に頑張りたいと思う。それでは、皆さん良いお年を。 |
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