4月23日参議院議員会館記者会見要旨
(今井一)
ともかく声明をまとめて発表して、きょうこの時間まで72時間しかなかったが、現在の段階で署名賛同者は550人に達している。今朝、大阪の事務所を出てきたが、数分の内に5人も10人も賛同のメールが入ってくるような状態で、まだまだ賛同者は増えていると思う。山口二郎さん(北海道大学教授)、富暉一郎さん(龍谷大学教授)、柳原二郎さん、伊豆利彦さん(横浜市大名誉教授)、佐藤和夫さん(千葉大)、坂上やすひろさん、など、自分で呼びかけたこともない、知らない人からの賛同がどんどん寄せられている。
(斎藤駿)
ともかく、時間がなかった。昨日の昼から連絡を始めて、今日の昼まで正味1日で、色々な人から声が寄せられている。小林カツヨさん「毎日とてもつらい、悲しいです」鶴見俊輔さん「私も加えて下さい」
(落合恵子)
問題になって、1年4ヶ月経ってから逮捕するというのには、水面下での意図があるように感じる。有事法制の成立など個であることを尊重するのとは反対方向に動く世の中で、護憲政党や個人には生きづらい世の中になっている。
映画「ジュリア」の原作者であるリリアン・ヘルマンという作家の自伝的な小説に、1950年代マッカーシズムの体験を描いた「眠れない時代」というのがあるが、逮捕された彼女たちも眠れない日々を過ごしているだろう。それと違って、よく眠っている人たちが何もされていないという状況がある。
世の中は自己主張する女がよほど嫌いなのだろう。それが今のバックラッシュの背景にあり、ともかく潰せという具合になっているように思う。「眠れない時代」にしてはいけないという思いで一杯だ。
(斎藤)
こんな形で、ここに出てこようとは思わなかった。個人として、これまで発言したことがなかったが、発言しなくてはと思い、今日ここに来た。こういう活動は初めてで、会社の人たちは嫌がっていて、「出るな、出るな」といっている。しかし個人の問題として考えて出てきた。今回の件ではとても大きな衝撃を受けた。後から振り返って、あの事件はこういう意味を持っていたのか、ということになるような気がする。
考えてみれば、そもそも民主党の山本譲二の逮捕が検察当局のやり過ぎだったと思う。それにどうして気付かなかったのか、それを反省している。4人の逮捕は不公平だと思う。公共事業や接待費問題、秘書給与流用など、税金の間違った使い方は正すべきだと思う。しかし、その目的や金額の大小を考えて、警察はやるべきだ。今回のやり方はやり過ぎで、不公平だ。
(吉武輝子)
落合さんが私の気持ちを代弁してくれた。このところ、「戦争への道を許さない女たちの会」で、有事法制やイラク特措法に反対して雨の日も風の日も国会前で座り込んできた。メディアは反対を続ける、そうした女たちの声を一切報道しなかった。そこで、一条の光のように希望を与えてくれたのは、無所属の川田悦子さんと社民党の議員たちだった。今回の逮捕は社民党つぶし、戦争への道を許さないという人たちへの弾圧だと考えている。「今、なぜ、どうして」の問いに、メディアは答える責任がある。今回の問題は憲法を無傷で次の世代に引き継いでいこうという人たちにとっての大きな試練だと考えている。 ここには色々な立場の人が集まっている。大きな弾圧が来ている時に、内部に向かって刃(やいば)を向けるようなことがあってはならない。何が本当の敵なのか。政治学者石田雄さんがいうように「ケンカ両成敗」では、向こうの思うつぼだ。座り込みの時に駆けつけてくれた、川田さん、社民党の議員たちとも一緒に、外に刃を向けた運動を作っていきたい。
(佐高信)
5人の発言にはそれぞれに温度差がある。それを越えて今回声明を発表したのは、やはり、おかしいのではないかというがあるからだ。学生時代習ったことで、「法の極致は不法の極致」ということがある。タバコは専売制で個人で作るのは違法だ。しかし、山奥でタバコを作る人を捕まえることに意味があるのかということだ。辻元さんたちの逮捕は法の極致だ。色々な理由を並べれば逮捕できるが、やはりおかしい。
(今井)
5人にはそれぞれ、考え方の違いがある。社民党には国民への説明責任を果たして欲しかったと思う。だからといって、今回の逮捕を許してよいと言うことにはならない。署名の賛同者は、今朝(2 3日)の段階で550名、まだまだ増えている。
今後、どう進めていくかについては、きょうこれから相談する。当初、28日に記者会見する予定だったが、急きょ繰り上げたという経緯があって、これからどうするかを決めるところだ。個人的には、徳島県でやっているような国会議員に対する汚職調査団を組織するのもひとつの方法ではないかと考えている。
(落合)
今回の逮捕については、クレヨンハウスに「署名したい」というメールやFAXがたくさん来ている。これが大方の人の声で、本当に何かアクションを起こしたいという声が届いている。一般の人が、「なぜ?」といっている。答えなければいけないテーマだと思う。
(佐高)
個人的意見だが、辻元さんは獄中からでも立候補すべきだというように思っている。
(今井)
来年大阪では府知事選がある。それに出て当選して、勝ったと思っている権力側に対抗するくらいの覚悟も必要ではないか。
(吉武)
署名もきちんとして、もっと広げられるようにしてやっていきたい。
(佐高)
きょうの記者会見は「着火点」という位置づけで、これからやっていきたい。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−主な賛同者(7月23日現在)
阿部 進(教育評論家) 天野 祐吉(評論家) 井上 ひさし(作家) 今井 一(ジャーナリスト) 内橋 克人(評論家) 大塚 英志(評論家 2項のみ賛同)小田 実(作家) 落合 恵子(作家) 鎌田 實(諏訪中央病院管理者) 喜福 武(元日本経済新聞社編集局次長) 小林 カツ代(料理研究家) 小室 等(ミュージシャン) 斎藤 駿(カタログハウス社長) 佐高 信(評論家) 知花 昌一(読谷村村議・反戦地主) 鶴見 俊輔(哲学者) 山崎洋子(作家) 吉田 ルイ子(フォトジャーナリスト) 吉武 輝子(評論家) 掛川 トミ子(関西大学名誉教授) 観 正一(市民オンブズマン福井幹事) 観 篤子(高齢者の人権を守る市民の会代表) 小林 緑(国立音大教員) 神沢 利子(児童文学作家) 大島 孝一(キリスト教政治連盟代表) 中山 千夏(作家) 矢崎 泰久(ジャーナリスト) 田島 征三(作家) 山中 恒(児童読物作家) 綿貫 礼子(サイエンスライター) 伊藤 成彦(中央大学名誉教授) 土本 典昭(映画監督) 富山 妙子(画家) 鶴見 和子(社会学者) 神田 香織(講談師) 丸本 百合子(産婦人科医) 林 佳恵(ブックデザイナー) 新谷のり子(歌手)
【敬称略・文責:編集部】