前回の小豆島釣行から1ヶ月…

そろそろ数釣りが楽しめる頃と考え、釣行日の3日前にいつも行くポイント近くに住む叔父に電話で話をしてみた。
「土曜日行くんやけど、最近どんな感じなん?」「おぉ、あっこはなぁ…最近週末に網が入ることがあるで…」

あ、網?今までそんなのが入っているのを見たことはなかったのだが…

話を聞いていると、網と言っても魚を獲るのではなく釣りそのものを妨害するような性質のものらしい…。

キス狙いの釣り船が1〜2隻くらいウロウロすることがあったり、地元の釣り人がたまに居たりしたことがあったくらいで、普段は「釣りで賑わう」と言うにはほど遠い場所。私は基本的に静かに釣りをするのが好きだから、わざわざそういう人の気配が薄い場所を選んで遠く離れた高松市内から高い交通費を払って行っているのに…。

「まぁ、ほかにも場所はあるからそっちでがんばっておいでや…」と叔父に励まされた後に電話を切った。

私が釣りを本格的に始めた3〜4年前、当時は投げ釣りをかなり苦手としていた。自宅から近い高松市内のポイントでは必ず小物の中途半端な五目釣りに終わっていたし、カレイ狙いでちょっと近くの離島まで足を伸ばしてもエサ盗りにすら見向きもされないという屈辱?を味わった。さらに香川県東部に出向いてキスを狙っても半日がかりで十数匹が精一杯…
「投げ釣りは釣れなくてしんどい釣り」とそう思っていた。だから、チヌやグレのフカセ釣りばかりやっていたし、フカセ師になろうかと考えたものだった。

そんな私に投げ釣り(キス釣り)の楽しさを教えてくれたのが、小豆島のいつも行っているあの場所。2006年の6月、初心者の私に早朝からの5時間で30匹のキスを恵んでくれたあの場所に惚れ込んでしまい、それから何度も通ってすっかりホームグラウンドとなっていたのに…

「んん〜…」思わず考え込んでしまった。

「仕方ない、ほかのポイントでも探すか…」

ポイントは10ヶ所近く知っているが、似たような砂浜で引き釣りできるマイナーな(笑)ポイントを2カ所ピックアップ。どちらも行ったことはあるが、片方は夜が訳ありであまりに怖くて釣りできないし、もう一方は型があまり出ない場所。結局夜も置き竿で竿を出すつもりで型があまり出ない場所に行くことにした。

今回はせっかく小豆島に行くのだからと、勿体なくてあまり出番のないちょっと訳ありの親父の形見でもあるあの白い投げ竿も持って行く。

17日土曜日、午前9時半に出発して正午前にポイントに到着。この辺りはほとんど人工的に手が加えられた跡がない手付かずの自然の海岸線ばかり。自然のすばらしさとロマンを感じながら、
「キス釣りとはなんぞや?」と考えたくなるようなポイント。しかし、釣行前から気分的に醒めた私は、淡々と道具のセッティングをして(笑)正午に釣り開始。

あまり遠投してもかえって釣れないので、4色投げた後10mほど軽く巻いてゆっくり竿でさびき始める。1投目でヒットし、30分で7〜8匹ほど釣ったが型が良くない。それに最近仕事で手首を痛め気味なので、投げ竿を手に持ったままの引き釣りは少々辛い。最近ちょっとした事ですぐにダレてしまう私のこと。だからすぐにこんなスタイルになってしまう。



引き釣りから置き竿3本に変更(笑)

キスを散らさないようにオモリを遊動式の軽い15号にして仕掛けは3本針。遠目に投げてここぞというポイントまでゆっくり巻いた後に置き竿にする。

これで忙しいほど釣れる。仕掛けやキスの回収&エサを付けては投げの動作に明け暮れるが、午後4時あたりで急にアタリが減ったので引き釣り再開。

しかし、引き釣りばかりに気を取られていると置き竿にはこんなヤツが…



やっぱり「ウミケムシ」どうもこの海域はこいつが多いようで、結局20匹ほど釣ってしまった。

キスの方は群れが散ったのか潮のせいなのかアタリは相変わらず少ないし、釣ってもピンギスばかりになる。それでも「おニュー」のキス専用クーラーは保冷剤を3つも入れたせいもありかなり埋まってきた。ここで夜に置き竿で大型キスを狙い、その後は朝まで仮眠するつもりで来たのだが、そこまでやれば釣ったキスが入りそうにないしどうしても気分的に乗り気にならない。午後6時、ここで釣りを止めて30分ほど自分のキャスティングをデジカメで動画として撮影しながら練習して納竿。




キス20.5cmまで53匹 リリース19匹、ガッチョ(ネズミゴチ)24〜28cm3匹、チャリコ(マダイ)19cm1匹 リリース1匹、引き釣りで引っ掛けたワタリガニ1パイでした。

これだけ釣れればキス釣りの釣果としては十分でしょう。

キス釣りに必要な条件は、(或いはキスの居場所)「砂地で緩いワンドになっていてきれいな海水で濁りが無く…」といろいろありますが、そんなことは自分にとって2の次でも3の次でもイイんです。

「キス釣りに必要な条件」とは、「思い入れのある場所で竿が出せる」自分にとってはただそれだけです…(笑)

な〜んて甘えたことをいつまでも言っていてはいけないんでしょうね…。帰宅の途中、
「そろそろ巣立って行きなさいな…」とあのポイントが私に語りかけているような、そんな気がしました。

そろそろ次のポイント開拓ですかな…
キス釣りに必要な条件とは…
2008年5月17日