ハムとお散歩3

 

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更新日 2008/08/19

 

歴代トイレ

ハムスターはトイレは決まった場所でする習性があるが、も若かりしころは定まらず、今も意志はあれど、トイレの形状によっては下手である。のトイレは4つ目である。貰われてきた当初はただの器で、ちゃんとそこでしていた。しかしある日突然そこでしなくなり、小屋の中や隅にピチャッとやっているのを発見され、それが続き、妻に怒られ絶交宣言までされかける始末だったので、私はその仲裁に入るのに難儀した。なぜそんなに怒るかというと「できる子なのに、しようとしないから」。うー、耳の痛い話である。そんな、小指の先ほどしかないちっこい脳ミソなのに、かわいそうに。実は、みるみる大きくなって器からはみ出すようになり、お尻が入らなくなったのが原因ではないかと。そこで、L字型の半透明屋根付きを購入した。ちゃんとやりだした。できる子であるということを、ちょっとしくじってだけでできないというレッテルを張る前に、周囲が導いてやらねばならない。これで落ち着いた感があった。やる場所は必ず決まっていて、コーナーとコーナーを見て右の入り口付近の2箇所でしかやらない。プリ、プリとお尻を振って安定させて、じっとする。するとやっているようである。骨折時は、床にトイレ砂を盛り上げるなどしてバリアフリーに努めた。そのとき、半透明で長さ70cmタイプの巨大な衣装ケースに入れていたのだが、がしくじってケースの隅にやったときは、ピチャッとその様子が外から丸見えで衝撃的だった。がやってきてもうひとつL字を、ということで探したが、どこのペットショップにも見当たらなかった。やむを得ずゴールデンの大きさに合う、赤いイタリア製の、入り口が直列2箇所のトイレを、荒川沖のジョイフル本田で購入した。しかしもへたくそで、一度そこに入るものの、お尻を高く掲げ、狙いからはみ出し、外に、びちゃ。しょうがないのでのL字と交換。ところが、ほどではないがイタリアブランドでは上の脱着可能な透明屋根と器の隙間によく流し込み、なかなか掃除に苦労させられた。赤くてデザインもいいのだが、実用的ではないようである。そこで8/23(土)、西宮に帰った先で、サファリシリーズのトイレを買い、妻があくる日のトイレをそれに取り変えた。ちゃんとやっているようだが、まだどうやって用を足しているのか不明である。構造上、全身を入れることは不可能と思われた。ところがその後、なんとトイレの中で寝とるところを発見。その狭さが落ち着くようである。

うんこつけて

うふっ

むちっ

ベッカムの骨折

骨折判明初日

2回目の脱走、無事みつかり安堵に包まれる我が家。ベッカム、心なしかワイルドに。「うーん、冒険してちょっと男の子らしくなったか」。落ち着きがない。ケージの中の裂いたティッシュを詰めこめられるだけ頬張る。いつもはここで小屋に持ち帰り、べーっと吐き出すのだが、そのまま、頬をパンパカリンにしたまま勿怪な顔をしている。「なんかあったんかいな」。しばらく様子をみる。その状態で回し車もしている。んー、回し車ができるくらいだからどこも悪くないかな。ん? ちょっとおかしい。左足を引きずっているぞ。「ちょっと、足を見せて御覧なさい」。妻が嫌がるべをむりやり捕まえ足をみた。あさっての方向を向いているような気がするぞ。骨折? わー、回し車やめなさい。どこかから落下したか、引っ掛けたか。可能性の高いのは、脱走の一番最初、ケージの上の入り口から床に降りるとき、かごに足を引っ掛けるパターン。ハムスターの手足の骨はとても細くマッチ棒より弱いので、ちょっとした衝撃ですぐ折れてしまうらしい。よくあることなのだそうだが。あぁ、もう夜遅くなってしまった。しまった。脱走直後はすぐ歩かせて、骨折を疑わなければならなかった。明日は日曜。動物病院やっているのかな。近くに午前だけやっているところがある。とりあえず明日の朝見せに行くことにしよう。ハムスターは痛覚が鈍く骨折しても平気らしい。べはベなりに、不安な気持ちが、ふだんはやらないティッシュ頬張りになったのかもしれない。

 

2日目

明くる朝、太ももの当りがものすごく腫れていることが判明。こりゃいよいよ骨折だ。近場の動物病院に連れて行く。比較的新しい病院。この手の病院はたいがい犬猫専門である。しかしそこの先生、プライドにかけてハムスターを拒絶せず。我々夫婦は診察室から退出して、先生はレントゲンを撮っているようだったが、なんかぶつくさ文句や「いてて」とか言っている。私には噛まないが、そうか噛んだか、えらいぞ、べ。レントゲン、足の先しか写っていない。こりゃわからん。「いや、間違いなく骨折です」。まあ、そうだろう。へたくそ。固定の絆創膏もろくに巻けず。ワセリンぽい塗り薬を塗ってもらい、抗生物質などの薬を貰う。「動き回らないよう狭い場所に入れ、登ったりする物がないように」とアドバイスを頂く。帰宅。普通のケージではかごに登ってしまい足に良くないので、平土間にすべく、プラスチックの小ぶりな半透明ケースを用意する。実はこれ、私の下着入れであった。回し車は当然のこと、餌入れ・トイレも上下の動きがあるので撤去。ケーキが入っていた箱を加工して作った屋根付きの小屋は、横から入れるように入り口をはさみで開け、トイレは砂を盛り上げだけにしてバリアフリーに努める。床材は、あまり足をとられてもいけないと思い、牧草を薄く敷いた。とにかく安静。しかしべ、すぐに包帯の絆創膏を歯でむしりとってしまい、うろうろ。「じっとしてなさい!」 怒られとる。固定するものもなく、そんなに動き回って、骨は繋がるのだろうか。神経が切れていないか心配とのこと。神経が切れて腐ってくると、ハムスターはそこを噛み切ってしまうらしい。どうか、繋がりますように。

 

4日目

月曜はどうしても行けなかったので、2日後の火曜、妻が再び同じ先生のところに連れて行く。だいぶ腫れは引いたようだが。報告によれば、べ、診察室の台に乗せられ、お医者さんに散々いじられ、恐怖の極限に達したのか、終わると「助けて〜」。一目散に妻に駆け寄り、袖口からしゅ〜と入り込んだらしい。じっと我慢していた挙句の行為だったようだ。いつもはやんちゃだが、かなりの内弁慶である。この日以来、べはなつき、人を頼るようになった、と妻。

 

1週間後

さて、治療はこれでよかったのか。いやー、不安である。できるだけのことをしてやりたい。やはり専門のお医者さんに診てもらった方がいいと判断し、インターネットで調べる。横尾病院、福島先生(現在は違うところに移られた)。曳舟にある。ここならウチから比較的近く、べの負担も少なかろう。土曜、べを虫かご用ケースに入れて、ちょっくら電車に乗って、といった感じで夫婦揃って連れていった。初めての街。たかがねずみのためにこんなところに来てしまった。見かけは小さな動物病院。しかし、ひっきりなしに、犬猫を連れた飼い主が抱いたりかごに入れたりしてやってくる。愛情がひしひしと伝わる。受付の待合室はせまくて超満員。恥ずかしいので小声でハムスター、骨折ということを告げる。すると「ハムスターちゃんですね♪」と、病院中に響き渡る声で言われてしまった。ここは彼ら飼い主の社交場。不安そうな動物達がいじらしい。ペットを通じてコミュニケーションも広がる。でも悲しい現実の様子も。かなり衰弱して点滴している犬、首だけ紙袋から出した猫。しんどいのを和らげようと話しかけている。ハムスターなんか誰も連れていない。べを入れた虫かごのみ抱えているのはかなり恥ずかしい。待合室に入れないくらい盛況。仕方ないので、べを持った妻は中にいて、私は外で待つ。寒空の中、仕事、論文のチェックをしていた。かなり経過してようやく2階に呼ばれる。「骨折ですか」。先生、手馴れたもんで、しっかりレントゲンを撮ってくれる。「おとなしい。いいこですねぇ」。おまえ、また猫かぶっとるやろ。「先生、僕、病気なんですぅ・・・」。ハムが猫かぶるとはええ度胸や。レントゲンにははっきり大腿骨の骨折がわかった。骨はまっすぐではなく、段違いになっていてちょっと隙間がある。ただ、その間ももううっすら骨化が始まっていて繋がっていく形跡あり。細いので皮膚を突き破る可能性があったが、特にそれもなくよかったとのこと、「ちょっと足が短くなりますけどね」。黄色い飲み薬。「飲ませられなかったら、餌に付けて食べさせてやるように」。2週間後見せてくださいといわれて、病院を後にする。神経についてはなんとも言えないようであったが、とりあえず、なんかほっとして家路につく。「やーい、短足」。やめなさい。左足先は右に比べて閉じてしまって動かない。どうやって薬飲ませるんじゃ? スポイトで流し込む? いーってしてごらん。やるか。じっとしてへんし。やっぱりクッキーにしみこませて与える。だまされて食うとる食うとる。はよよーなれ(良くなれ)。

 

入れ物が小さく、ふたをガタンガタン押し上げている。そんなに踏ん張るな、足に悪い。こりゃ大きなケースに入れないと、ということで、私が底の深い半透明の引き出しを買ってくる。枠がついていて、締めると上部も閉まってしまってわずかな隙間しかない。空気の流通は大丈夫かいなというほどの状態であった。ところがこれで脱走されてしまった(脱走3回目の項参照)。取っ手の部分が少し段になって小高くなっている。そこに足をかけてよじ登ったようだ(実はもう足大丈夫なんとちゃうか?と思わしめた)。こりゃもっと底の深いケースで、上の縁に手をかけられないようにしないと。もう相当動き回っているので、上下の動きさえなければ広い場所は可能である。妻、しゃーない、と自分の衣装を入れていた幅450mm×奥行700mm×高さ400mmの半透明衣装ケースを提供。こりゃ広い。なんちゅう贅沢。人間のサイズでいうと200m2の別荘である。ティッシュを裂いたものをできるだけ入れる。少々の牧草、他バリアフリー、小屋も撤去。

 

3週間後

連れて行く。仕事のある妻。病院、この前と同じ光景。レントゲンみる。思ったより繋がっていない。「2ヶ月かかります」。あ、そう。一日1ヶ月ぐらいのスピードで時が過ぎるようなハムの世界にしては長いという印象を受けた。・・・(続く)

ぁくんくん。

ごきげん

ねむいの

ベッカムのお嫁さん探し

ベッカムが1歳になろうとしている。ケージを取り替えたり、骨折であれやこれや世話をしているうちにすっかりいなくてはならない存在となった。でも・・・。そう、「ベッカムの子どもがほしい」。またこれほどの男がなにもなく一生を過ごすのもかわいそう、なんちゃって。そんな思いがもたげてきた。それにはお嫁さんを見つけないと。妻にそう切り出すと、妻は生活に動物がたくさんいる環境が理想なので、割と即乗り気になった。こうしてお嫁さん探しが始まったのである。妻が仕事帰りなどでペットショップに行って見る。ネットで里親募集を見る。私はこの際なんでもよかったが、妻の理想は長毛のキンクマ色で熊顔らしい。そりゃ条件が厳しい。私も妻と一緒に何軒か見た。うーん。美人のゴールデンはなかなかいないもんである。もともとゴールデンの長毛種は、オスよりメスのほうが短いらしく、顔も比べてかわいいのが少ないと聞いてはいたのだか、こうなると欲が出てくる。たまたま仕事が東京で新宿のペットショップで妻と落ち合ったが、そこにすごい美人がいた。キンクマ色というよりオレンジで、毛が少しずつ束になった長毛サテンのご令嬢、しかし赤目で外国人のようであった。ウチはどうも外国人は苦手である。ということで、残念ながらこの子も却下。ある日、妻がペットショップで子ハムのメスを抱かせてもらったらしく、結局妻のお眼鏡に適わなかったが、そのまま家に帰ってべを取り出して彼に状況を報告していると、べが妻の手のひらを、「くんくん、ぁくんくん、なんか匂う・・・」。真顔で多少目を血走らせながら妻の手を真剣に嗅いで離れないのである。初めて見るその仕草に、最初何をしているのかよくわからなかったが、「あ、メスの匂いだ!」とわかると妻はショックを受けていた。「やだ、ベッカムは誰にも渡さない。ずっと独りでいいんだもんねー」と、急に年頃の息子を持つ母親になったのである。べ、こりゃまずいぞ。一生独身か? 結局べの1歳までにお嫁さんは見つからず、彼の誕生日プレゼントはケーキのみになってしまった。

と、ある日携帯にメール、「買っちゃった〜」。待望のキンクマロン毛がいたというのだ。妻がずっと探し回っていなくて、そう簡単にみつかっていなかったので私も半ば忘れていたころに、あまりに唐突だったものだから、「えー、本当に買ったのか?」 仕事先から帰ってくると、妻がケージにへばりついている。本当にいる。キンクマ色だ。これで長毛? 「メスはあまり長くならないんだって」。わー、我が家にもう一匹住人が増えた。うん、かわいいかわいい。名前は何にするの? ベッカムの嫁さんだからビクトリア? 「やだ」。妻はビクトリアさんがあまりお気に召さないようだ。「『きなこおはぎ』みたいだから『きなこ』がいい」。ベッカムに対して急に和名になった。ということで、きなこちゃんが我が家の一員になった。ベッカムのお嫁さん候補。どちらもお互いを気に入るかどうかはまだわからないので、一応「候補」としておく。ウチに2匹いる。私にとってはそのことがとても不思議だった。

きなこがやってきて2日目、スキンシップを、と、べと同じように服の中に入れてみた。もそもそ動き回っている。いい感じである。そこで服越しに触ると、「ガブ!」 やられた。指からピューッと血が噴出す。噂には聞いていたが、ハムスターの歯はこんなにも鋭いものなのか。まあ、きなこは人間の手だとは知らず、見えないところで自分を押さえつける敵だと思ったのかもしれない。ところが、私はハムスターはベッカムしか知らず、ハムスターに噛まれたことがなかったもんで、大変ショックを受けた。これ以後きなこに触るのはおっかなびっくりになってしまった。また、掴もうとすると捕まらないようにすっとバックする。ケージに手を入れると口からやってくる。また噛まれるんではないかと怖くなる。回し車を永遠にやっている。餌の缶を振るとずぼっとすぐ出てくる。やることなすことすべてベッカムと違うこのちゃきちゃきハムスターが大変新鮮で、実は、本来ハムスターというものはこういうもので、ベッカムが特別穏やかであるのかもしれないということを学んだのである。今思うと、もちろん性格もあるだろうが、ペットショップのハムスターはあまり愛情がかけられていず、人間に慣れていないので、人間に対して臆病になっているのかもしれないとのこと。触ることなどとんでもないハムスターもいると聞く。それに比べたらきなこはよく慣れたほうだ。しかしこんなにちゃきちゃきで、ベッカムはちゃんとできるのか? 不安が過ぎる。きなこを触った手のままでベッカムを取り出すと、ベッカムはその手を「くんくん、ぁくんくん」。あぁ、やっぱりメスの匂いが好きなのね。ベッカムは大丈夫そう? 活発なときはさすがのベッカムもあまりじっとしていないのだが、寝起き以外にじっとしている時を見つけた。

1週間後だったか、ちょっとケージ越しに会わせてみようということで、ベッカムをきなこのケージへ。「くんくん」。きなこも近づいてくる。じっと見ている。やがて落ち着かなくなってケージの中をぐるぐる駈けずり回る。いい感じである。その後、何度も会わせてみる。べ、「くんくん」。き、「じー、そわそわ」。うーん、見ていると、きなこは明らかにベッカムを気に入っているようである。それに対し、ベッカムは確かに真剣に匂いを嗅ぐのだが、嗅ぐだけでやがて立ち去る。その表情は大変満足気である。きなこが近くにいようがいよまいがおかまいなしなのである。ありゃ、きなこが好きなんじゃなくて、匂いが好きなんかな。そういう心配を抱えながら、チャンスを見計らう。Xデーは、子育てによさそうな、暑い夏を避けた秋、9月中ごろに設定。

8月、きなこはすっかり大人になった。ベッカムの前で「ど〜じょ〜」ポーズになってしまった。いよいよXデーの準備は整った。<以後、ハム日記〜9月に続く>

ずぼっ!

水飲みポ〜ズ!

 

 

 

 

 

 

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