議会報告


2000年(平成12年)9月定例議会
9月5日(火) 開会。報告。議案上程説明。
全員協議会

◎中学校の給食委託料値上げ
 食器を今年度から強化磁器に変えたため、委託先から委託料の値上げを要求されました。一食あたり158円から178円に20円の値上げ。理由として、重量のためカゴを小さくした分、配送、回収、洗浄など、工数が増え、社員の作業時間157分増、パート128分増、時給をそれぞれ4500円、1350円で計算し、委託数974食で割って、合わせて一食あたり15円としています。また、食器洗浄機のリース料、年間981120円から一食あたり5円とし、合計20円の値上げを要求してきたというわけです。
(行われた質疑)
☆ 人件費の算出根拠として、時給4500円、1350円というのは高いのでは。
 → 社会保険料込みの値段だということです。 → それにしても高い。
☆ 食器洗浄機は給食の食器だけを洗浄するのか。他の食器は洗わないのか。
 → 学校給食の食器だけを洗っているとのこと。
☆ 委託先のいうことを鵜呑みにしていないか。
 → 一応チェックしているつもりだが、もう一度調査していく。

◎ 知的障害者入所更生施設の建設予定
 現在のデイサービスセンターの、新幹線をはさんだ向かい側に、社会福祉法人が建設予定。定員30名、およびショートステイ2床。来年4月入所開始。この9月19日に、吹上から川口までの市町村と対象者に対し、入所説明会を開催の予定。

◎ 福祉大学建設の動き
 学校法人都築学園が、吹上町に福祉大学を作りたいとの考えで、すでに埼玉県と文部省とで話し合っているという。四年生の大学で、一学年700人という規模。最低3万坪、できれば6万坪の土地に、緑をたっぷり配置し、地域の人が出入りできるようなキャンパスにしたいとの話。平成15年開校を目指している。

◎ 中央公民館駐車場用地を拡張
 現在39台分しかない駐車場を広げるため、隣接の土地を土地開発公社で購入。これで20台程度の駐車場ができる予定。
9月6日(水)  総務常任委員会
請願2件の審査

1.「選挙公報の発行を求める請願書」…選挙公報の即時発行を求めるもの
請願者 「生き活きネットワーク吹上」代表 村上愛子 他324名
紹介議員 打越 紀子
審議の経過 … まず審議の方法を検討。執行部、紹介議員、請願者を呼んで話を聴くこと、近隣の町村で発行しているところから資料を取り寄せることが決められた。この間約50分。また署名簿の確認が求められ、来年度予算に関わることなので早急に結論を出す必要があるとの意見が出された。近隣の発行町村を視察すべきという声もあったが、まずは資料を読むことになった。いずれにしても今日は結論が出せないということで、再び審議することになった。どの議員からも、自分はこう思う、という内容についての意見は出てこなかった。

2.「吹上町農業協同組合の固定資産処分に伴う土地購入依頼に関する請願書」…JA統合のための経営改善のため、役場隣の農協の固定資産を町で購入してほしいというもの
請願者  吹上町農業協同組合 代表理事組合長 矢島佐太郎
紹介議員 奥貫 司郎
審議の経過 … 請願書だけでは固定資産の内容や、現在の経営改善状況がわからないことから、請願者、紹介議員を呼ぶことが、また、一昨年町に対して購入依頼があり、町が断っていることから、当時の状況を執行部にきくこと、が決められ、継続審査となった。この結論に至るまで、やはり50分かかった。
目を引いた意見は、「経営改善したい企業はたくさんあるのにJAだけを救うとなれば、『吹上のそごう』になってしまうのではないか」「良い場所であり、町が持つことは悪くないと思うが、将来どういうまちづくりをするか、ということが大切。メリットを生ませるべきだ」など。
9月7日(木) 一般質問

うちこし紀子の一般質問

1.公民館について
 社会教育法によれば、公民館は「住民のために、実際生活に即する教育、学術及び文化に関する各種の事業を行ない、もって住民の教養の向上、健康の増進、情操の純化を図り、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与すること」を目的に、おおむね次のような事業を行なうことになっています。
  1. 定期講座を開設すること。
  2. 討論会、講習会、講演会、実習会、展示会等を開催すること。
  3. 図書、記録、模型、資料等を備え、その利用を図ること。
  4. 体育、レクリエーション等に関する集会を開催すること。
  5. 各種の団体、機関等の連絡を図ること。
  6. その施設を住民の集会その他の公共的利用に供すること。
 この中で、吹上中央公民館が実際に行なっていないものは、どのくらいあり、どの分野が不足しているとお考えですか。またその原因は何でしょうか。

(答)3・4については、 図書館・体育館がその役割を果たしている。
   5についてはポスター、チラシを貼る程度であまりできていない。

(問)住民が地域で活動する時、自前の建物や設備を持つことはなかなかできません。そこで「税金」で公民館をつくり、その中にいろいろな機能を持った部屋や、設備を持たせている、というふうに考えれば、主人公はあくまでも「住民」であることが意識できるでしょう。住民の財産である公民館が「住民」の活動をサポートするためには、より「住民=利用者の立場」にたった運営が求められます。私たちが利用者からきいた不満の声は、規則やきまり、職員の対応、施設の物理的な面、などに整理できますが、何といっても利用者の声を吸い上げ、反映させるしくみが乏しいことが大きな原因ではないかと思われます。利用者同士が話し合う機会、利用者と公民館職員とが話し合う機会は、定期的にあるのでしょうか。

(答)昭和62年頃は利用者と職員との交流の機会を設けていましたが、現在はそれがないため、公民館に作るよう指示しました。

(問)公民館運営審議会の委員は利用者団体からも選ばれていますが、利用者の意見を審議会の中で審議したり検討したりすることが行われていますか。

(答)これまで、駐車場、開館時間、ホールの照明などを話し合ったことがあります。(答弁後、審議委員で最長の人は13年続けていると報告あり)

(要望)公民館が使えないとき、他の施設を使えれば、不満も少ないと思われます。生き活きネットワーク吹上がこの7月に発行した生き活きレポートに町の公共施設案内を載せたところ、好評でした。町民の中には「勤労青少年ホームは勤労者や青少年でないと使えない」と思っている方、コミュニティセンターや吹上集会所の場所を知らない方など、使える施設の存在を知らない人がおおぜいいます。このようなガイドを町で作っていくことを要望します。


2.インターネット体験コーナーについて
(問)町のホームページが開設されて以来、町民にインターネットを体験してもらおうと設置された体験コーナーの利用状況はいかがでしょうか。また、その効果をどのように評価していらっしゃいますか。

(答)平成8年6月に公民館に設けた。平成11年度の利用は711人で、一日平均4人。一通りの役割を果たしたと評価しています。

(問)今後どのように活用していくお考えですか。

(答)役場ホールに移設する考え。手の空いた職員が利用者を手助けすることも考えていきます。

(問)デジタルデバイド、つまり情報格差を解消するため、国はIT技術習得のために講習などの予算を考えているということです。小中学校でのパソコン教室も考えられており、現在でもパソコンやインターネットに接続できるゲーム機を市民に配布したり、インターネット接続の費用を補助したりする自治体が出てきています。今後インターネット人口が増え、町のホームページが充実すれば、行政への町民参加も進むと思います。今後の町のホームページを充実させる方向は。

(答)企画財政課と管理課で話し合っていきます。


3.余裕教室活用検討委員会のあり方
 余裕教室活用検討委員会ができましたが、どのように審議を進めていますか。
 余裕教室、空き教室の使い方については、行政だけでなく、町全体から幅広い意見や要望を取り上げていくべきだと思います。たとえば、福祉関係の事業所、障害者団体、高齢者団体、子ども関係の団体、ボランティア団体、など、アイデアを出すのにはなるべく多くの人が関わっていくことが必要だと思います。その上で、予算や人手など、解決しなければならないことが出てきたとき、話し合っていくことになるのが通常の企画会議の順序ではないでしょうか。
 会議のあり方について、お考えをお聞かせください。

(答)委員は学識経験者5人、町職員5人、教育委員会3人、教師2人、PTAほか2人の17名で、前回は事務局から現状と課題の説明をしました。今後ニーズを調査し、幅広く意見を募りたいと思います。その方法については、委員会の中で考えていきます。


4.学校・保育所の給食食材における遺伝子組み換え食品の扱いについて
子どもたちが毎日口にする給食が安全でおいしいものであってほしいというのは多くの保護者の願いです。
平成9年第二回定例会に「遺伝子組み換え食品を学校給食の食材としないこと及び表示の義務付けを国に求める意見書提出についての請願書」が提出されました。当時の文教厚生常任委員会での審査では、「遺伝子組み換え食品かどうかの表示がないので、それを学校給食の食材としないことといっても選びようがない、今後表示がされるようになったら学校給食の食材としない考えである」との執行部の考えを確認した上で、「意見書提出」のみ採択となりました。
 そこでうかがいます。来年4月より、遺伝子組み換え食品には表示が義務づけられることになりました。これによって、学校及び保育所の給食には遺伝子組み換え食品を使わないことができるようになると思います。遺伝子組み換え食品不使用の食材を選ぶことや給食納入業者などへの協力を求めることなど、町の取り組み予定をお聞かせください。

(答)現在でもジャガイモ、トウモロコシ、大豆は北海道産を使用するなど、可能な限り遺伝子組み換え食品を避けています。調味料などは業者が購入しているため、現在は把握していませんが、先進自治体を参考にしながら、来年度の業者との打合せの際、しっかり指導していきます。


9月8日(金) 一般質問
 午前中、吉井議員が教育委員会の人事について一般質問しました。新規採用者を公募によらず、競争試験もなく採用したことについて、教育長は「お父さんが学校の用務員だったので良いかなと思って採用した」という発言をしました。そこで、うちこし紀子は動議を提出しようとし、「ただいまの教育委員会の人事については、地方自治法第百条第1項の規定による調査をするよう希望します」と発言しました。ところが、そこで即座に「賛成」という声が上がらなかったため、動議として成立しないで終わりました。
実は賛意を表わしてくれていた議員もいたのですが、即座に「賛成」と言わなければならなかったことをよく理解していなかったのです。残念でしたが、議会運営の良い勉強となりました。
それにしても先輩議員が誰も「賛成」と言わなかったのは、いわゆる「コネ採用」について、身に覚えのある人が多いからかな、というのは、うがった見方でしょうか?

9月12日(火) 補正予算の審議。
中学校の給食食器を磁器に変更したことにより、給食センターからの申し出で委託料が250万円上乗せされた。これについて、委託先の言うことを鵜呑みにしていないか、算出根拠の数値が高くないか、などの審議が初日の全員協議会であった。今日は、委託先を見直すことは考えていないという教育委員会に対し、価格面でも品質面でも他のセンターとの比較をすることが必要で、一社独占はよくないと質問し、今後検討するとの答弁を得た。

9月13日(水)
全員協議会のあと、本会議で決算の審議。まっさきに根岸議員が質疑。役場隣の旧農協本所跡地を町に買ってくれという請願が議会に出されていながら、その土地はすでに売却済みというのは、議会を愚弄している、町はその事実を知っていたか、など。この質疑が議題以外の内容であるということから暫時休憩となり、議会運営委員会が開かれ、1時間以上も待たされた。結局、議題以外の内容の部分は答弁なしとなった。
 その後、決算認定、意見書提出などの日程をこなし、今月末で退任する助役の涙の挨拶があり、午後6時28分閉会。あわてて学童保育室と保育所へ向かいました。