議会傍聴記


2004年9月16日 鴻巣市議会一般質問 織田京子議員の質問より
2004年9月16日
鴻巣市議会一般質問
織田京子議員の質問より

1.鴻巣市立図書館について

(1) 蔵書点検における2週間という現在の休館の長さについて
→ 本館・公民館図書室を合わせた20万点の点検をするのに、これだけの時間がかかる。今後、点検方法を見直していきたい。なお、2週間は長いという声に応えて、現在は10月に4日間、3月に10日間と、分けている。

   蔵書点検にボランティアを使うことについて
  → 現在検討中


(2) 職員数について
= 現在8名体制(うち司書は2人、アルバイト1人)で、8時半から17時までと、11時半から20時までの二交代制になっている。これでは、朝と夕方は4人ずつということになり、研修や出張でも入ればさらに人が少なくなる。開館時間延長は結構だが、夜間カウンターに職員が一人でいる状態が多くなれば、防犯面でも危険である。

   夜8時までの2交代制はどうなのか
  → 職員を増やすことは、財政上難しい。研修などで人が不足することについては、勤務時間の変更によって対応していく。

   受付が2箇所あることの弊害
  = 2階(おもに児童書)と3階(一般書)にカウンターがあるため、それぞれに職員を配置しなければならず、そのために図書整理の人手が足りていないのではないか。
  → 今後、職員間の連携を密にして、対処していきたい。図書の整理は、休館日に行いたい。


(3)増書による棚の不足について

   本の上に本が積まれている現状
  → 望ましくはないが、本の数が多いので仕方がない。

   棚の上に棚をもう一段増やすことはできないのか
  → 一般書はすでに天井まで棚があり、上に棚を増やしても取りにくくなるだけ。児童書は、子どもの目の高さや、防犯上の理由から、これ以上棚を高くはできない。総合的に利便性、安全性を考えると、現状のままが良いと考える。今後、公民館図書室に図書を移動することを検討する。


(4)古い本の処分について
 → 現在、除籍基準に基づき処分している。

  ア 図書館祭り以外にリサイクル市を開いて本を売ることについて
  → 近隣市町村を調査の上、検討していく。


(5)川里、吹上と比べて数が一番少ない本市の雑誌を増やすことについて
= 現在川里が155タイトル、吹上が100タイトルなのに対し、鴻巣では72タイトルしか雑誌を置いていない。もっと雑誌を買ってはどうか。
 → 鴻巣では、雑誌を増やすより専門書を充実させていきたい。

  ア 雑誌のコーナーを2階の子供のコーナーに設けてはどうか(ついてきた母親が利用できる)
  → (? ここは聞き逃しました。すみません)


(6)4階の多目的室の利用について、図書館の宣伝にもなるので講演会で使うなど有効利用をしてみてはどうか
  → 適切な管理運営に支障がない限り、利用してもらいたい。具体的には今後、図書館協議会において話し合っていただきたい。


(7)箕田にあるボランティア図書館との連携強化について
 → ともだち文庫、赤見台文庫などに、図書館から貸し出しをしており、すでに連携ができている。


(8)合併後の図書館のあり方について

  ア インターネットを使ってのレファレンスサービスについて、川里、吹上の図書館ではもちろん、個人のパソコンでもサービスが受けられるようにすることについて
  → すぐにインターネットを取り入れることは財政的に無理だが、今後慎重に検討していきたい。

  イ 最終的には、吹上と同じように個人の携帯電話からもレファレンスサービスが受けられるようにすることについて
  → 費用対効果を十分検討していきたい。


(9)図書館の位置づけについて

  ア 市民の今と昔の図書館に対する考え方の違いを把握しているか
  → 市民に対してアンケートなどをしたことがないので、把握していないが、図書館は生涯学習の中核的施設であるとともに、最近では余暇活動の場にもなっていると捉えている。

  イ 生涯学習の場としての図書館のあり方はどうあるべきと考えているか
  → 知識、技術、生きがいづくりを学ぶ場、生涯学習の拠点として拡充、サービス向上に努めるとともに、設備機能を充実させていきたい。


(再質問より)
答弁にあったように、サービス向上に努めるにも、図書の整理をするにも、人手が必要なはず。職員数を増やすべきではないか。
→ 今は財政的に無理。合併後は、人員配置を検討していく。



うちこし紀子のコメント鴻巣市立図書館の本棚
 吹上図書館サポーターの会で鴻巣市立図書館に見学に行った時、何よりも驚いたのが、本棚から本があふれている状況だった。家庭の本棚だって、ここまでひどくならないうちに、古本屋さんに持っていくなり、人にあげるなりする。おまけに古い古い本がたくさんあり、特に児童書では、セロテープだらけの本も多かった。ここまでひどくなったら、捨てればいいのに・・・。本が少ないのならまだしも、棚からあふれているのに、ボロボロの本を処分できないのは理解に苦しむ。

 さて、これはなぜなのでしょうか。私の想像(あくまでも想像です)する原因。
(A) 全国探しても、これほどひどい並べ方(配架)をしている図書館にはそうそうお目にかかれない、という状況に職員の誰もが全く気づいていない。
(B) 書架整理の必要性はわかっているが、リーダーシップをとる人がいない。なぜならただでさえ忙しい(と思っている)自分たちの仕事が増えるから。
(C) 本が棚からあふれているのは、市民の要望に応じて蔵書数を増やしたことの裏返しで、むしろ誇りに思っている。
(D) ほとんどの職員が、図書館という職場に配属されるまで図書館を利用したことがなく、利用者であった経験がない。(もしかして教委の職員もほとんど・・・?)
(E) 図書館の専門職であるはずの司書にも異動が多く、次の異動までのつなぎ気分で仕事をしている。


笑っちゃうのが、市民の図書館に対する考え方の変化を把握していない、というところ。図書館に限ったことではないけれど、毎日市民に接している職員が、市民ニーズを把握しようとしていなければ、仕事にならないではないですか? 誰のため、何のために「市役所」はあるのかなぁ。「市」民の「役」に立つ「所」だから「市役所」というのでしょう。

インターネットで携帯電話からも図書の検索ができる吹上町立図書館は、昨年度、東日本の人口3万人以下の市町村図書館でトップの予約数を記録しました。施設は「利用されてなんぼ」のものですよね。県内で一番規模の小さな吹上町立図書館ですが、この規模でできる最大限のことをやっていると思います。インターネットの「費用対効果」をいうなら、この効果は「予約数」のようにすぐに数字で表される形だけではなく、長期的な「市民の学習意欲」「子ども達の調べる力」そして総合的な「市民力」が高まることにつながるはずです。あっ。もしかして「市民力」を高めたくないのかなぁ・・・? ナンチャッテ。

合併によってサービス低下になるのは、利用者とすれば許せない気持ちです。何とか、鴻巣市の「図書館」に対する認識を変えていただきたいものです。