議会報告



1999年(平成11年)7月26日 議員定数調査特別委員会(第1回)
傍聴に来たのは、新聞記者1人を含む3人。(請求者以外の人です)

今日は、これからどのように審議を進めるか、が議題。まず、次回請求者を参考人として呼ぶことについて、反対意見もあったがほぼ全員が賛成して決まった。次に、執行部の意見も改めて聞くこともほぼ決まった。最後に学識経験者などの意見も聞くかどうかで意見が分かれ、結論は後日に持ち越した。

これだけのことを決めるのに、約1時間半。というのも、「議会の予算に関わることだから、始めに何回委員会を開くか決めよう」と言う人と「まず誰を呼ぶのか決めよう」と言う人とでもめたから。その上最後に「まだ発言していない人の意見も聞こう」という提案に対し「発言しないのは本人の自由だ。大人なんだからそういうこともある」との発言があり、思わず失笑。

私としては、直接請求の要旨について請求者に質問したい点もあり、請求者は参考人として呼ぶべきだと思うけど、町長はこの間の議会で意見書を出してるからもういいし、ましてや学識経験者なんて必要ないと思ってます。この問題は、議会に任されてるんだから、議員一人一人が自分の頭で考えて議論すべきだと思っています。




1999年(平成11年)8月6日 議員定数調査特別委員会(第2回)
参考人として請求者4人に質疑をした。傍聴に来た町民は2人、新聞記者4人。
事前に議員から質問したいことを委員長に提出、それを整理して委員長が参考人に対して質問するという方法をとった。再質問は委員長の許可を得てから。内容は次の通りです。


問1.「吹上町の自主財源確保の行財政改革をめざす会」とはどのような会なのか、自主財源確保とは具体的にどの様な事を考えているか。

. 豊かな郷土を残すために集まった阿部会長ほか17名の組織。1999年4月2日に発会式を行なった。(議員全員に招待状が届いた。参加したのは2名)
自主財源とは今のところ、場外舟券売場(ボートピア)を考えている。少ない投資で大きな収益をあげることができるので、町の負債も返せると思うから。


問2.  「地方分権」が進むと市町村の事務が増え、多様化する行政への対応やチェック機関としての議会の果たす役割は大きくなると考えられる。議員の大幅削減は、住民の声が行政に更に遠くなると思われるが、どう考えるか。

. 大きな市に比べ、議員一人当たりの人口が少なく、職責にふさわしい仕事をしているかどうか疑問だ。本来ならもっと議員は住民の声を自分の足で聞いてまわるべき。


問3.  議員定数削減によって議員の資質が向上すると言いきれる保証があるか。

. 選挙でより多くの票が必要になれば、広い範囲から票を得なければならず、おのずと真剣になると考える。競争率が高まることが大切だと思う。


問4.  議員定数について、法定数は30人と定められているが、どのように理解しているか。人口2000人に一人の議員が適当とした根拠は何か。

. 行田は市民3300人に一人、鴻巣は3200人に一人、大宮は13000人に一人という割合の議員数。急に市なみにするのは無理でも、少しでも近づければと思った。


問5. 吹上町に20人の議員が必要かどうか疑問だというが、具体的にどういうことか。

.  現在病気で長期欠席の議員がいて、実質19人でやっているが、さしあたって問題ないようだから、もっと少なくてもやっていけると思う。


問6.  現在の町議会が納税者である町民の代表としての「機能を果たしていない」、「将来を見据えた改革がされていない」と言いきる根拠は何か。

. ほかの職業の片手間に議員をやっている人が多いと思われること、町の将来ビジョンを持っている議員はほとんどいないように見受けられること。



議員側は、参考人に対し、「請求の要旨に関する質疑」しかできないので、意見を述べたり討論したりするのは議員同士で次回行ないます。参考人の発言には、たしかに耳の痛い指摘も含まれていましたが、議会の役割についての認識のズレがあるように思いました。次回は8月17日(火)10:00から、役場3階の第一会議室の予定です。



1999年(平成11年)8月31日 議員定数調査特別委員会(第4回)
傍聴者は、請求者1人と新聞記者3人。(産経、読売、埼玉)
午後2時の開始予定が、前回同様、会派の打ち合わせのため45分遅れた。


前回(第3回)は8月17日に町長の意見書について町長に質問する形で開かれたのだが、やはり10時の開始予定が10時45分になったのだ。あの日傍聴に来ていた請求者ともう1人の町民は、あきれていたっけ。前回はとくに新しい意見はなかったが、住民直接請求というものが初めてであったこともあり、制度についての誤解が議員側にあったことは残念。ちょっと勉強不足だったと思った。(だから資質が‥‥といわれちゃうんだよね。)

今日はそれぞれの議員が自由に意見を述べ、次のような意見が出された。


小林(平成会):平成会では平成7年にも、昨年にも、議員定数を18人にすることを提案してきている。議員の人数を減らすことは難しいかもしれないが、議員報酬を2割減らせば議員4人減らすことと同じ、3割減らせば6人減らすことと同じになる。そういう考え方もある。

打越:議員は首長の提案する政策をチェックする役割があり、さまざまな層、つまり年齢・性別・職業の違う人々から選出された議員で構成された議会であることが望ましい。ましてや吹上町では、情報公開条例もまだなく、住民参加の仕組みも十分ではない。このような状況での定数削減は、公正な行政が行われにくくなる恐れがあるので、反対する。

中野(コスモス):この委員会は、条例案に賛成か反対かを問うもので、小林委員の話はこの委員会ですべき話でない。議会は町民の縮図であるべきで、さまざまな人が入ることが望ましい。同じ位の規模の町村に比較して、吹上町の議会費は決して突出していない。その点からもこの請求に賛成しかねる。

吉井(共産党):この請求の要旨の中には一部考えなければならないことがある。町民の中には「議員は何もしていないのに高い金を取りすぎる」という声が多い。持論である「法定定数30人が理想」ということは変えるつもりはなく、この条例案には反対だが、議員が「よくやっている」と言われるようになるよう、「自らの改革」に今後も努力していくべきだ。

丸岡(コスモス):結論から言えば、条例案には反対だ。その根拠は次の3点。
(1) 定数についての定めがない」という事実認識の誤りに基づいている。
(2) 定数と経費の問題は、議員定数に絞って考えるべきではなく、その根拠があいまい。
(3) 納税者の代表として議員の資質は確かに問われているが、1人が一票で議員1人を選ぶのだから、自分の投票した議員以外については不満が出るのは当然で、他人の選んだ議員のことは認めないというのは民主的でない。

鈴木(新流会):連続8期やっている立場から、前回昭和59年に定数22から20にしたときのことをお話しする。町内会長連合より議員削減の要望があり、病欠者もいた。そこで研究会を設け、意見交換した結果、削減に至った。ポイントは議会制民主主義をどう理解するか、ということで、一概にこれがベストだと言うことはできない。私の理想としては、議員は多いほど民意が反映できると思う。15人では町民の意見を言う場が狭くなり、民主主義に逆行する。新しく立候補しようとする人に門を閉ざすことにもなりかねず、現状維持が良い。

(コスモス):削減には反対。議員には町民にあまり知られていない委員会などの活動もあり、議員が減れば議員1人のになう役割が多くなる。議員は選挙に通りさえすれば誰でもなれるもので、シロウトが勉強しながら一人前になっていくものだ。そんな中で、あれもこれもはできない。勉強すればするほど奥深く、たくさんの役割をこなすことは難しい。ただ出席していれば良いというのでは困る。町村議員はほとんど専業議員ではないので、時間を作って勉強して自分の役割を果たすためには、議員の人数は必要だ。

加藤(コスモス):削減案に反対。たとえば15人にすると、常任委員会は5人ずつということになり、少数の意見で決まってしまうおそれがある。議員の資質向上は、定数が減って良くなるという保証はない。地方分権が進む中、地方で決めなければならないことが多くなるし、人口も微増の状況なので、削減は必要ない。

宮脇(平成会):この請求は3000名の署名の重さがある。住民直接請求は議会制民主主義を補完するものだ。もっと勉強していくことが必要だ。趣旨採択のような形で賛成したい。

中野(コスモス):この委員会は賛成か反対かを判断すべきもので、先延ばしすることはないと思う。

休憩20分

小林(平成会):議員として反省するところは反省していくべきだ。

丸岡(コスモス):住民直接請求の重みは十分認めている。


このあと、今日採決すべきかどうか、また採決の方法を挙手にするか起立にするかで話し合いがなされ、結局採決に至った。
議員定数を20人から15人にする議案に賛成したのは6人。(小林、奥貫、根岸、寺田、鳥羽、宮脇、いずれも平成会) 結果、賛成少数で否決された。
終了午後4時50分。とても疲れました。