過去のコラム(2000年4月〜2001年6月)


TopPage



ご支援ありがとうございました
「表立ってはできない」理由

「教育の町づくり」を一歩進めて
町長選挙に立候補します
首長選挙に挑戦する人
新入学に間に合いました
ごみはいったいどうなるの?

ニワトリが先か、卵が先か? ではないでしょ!
自分で考え、行動する大人に
傍聴する時、される時
プラスチックは資源です…けどねぇ
誰の奥さんだっていいじゃない!

視察でわかっちゃう 議員ってどんな人たち?
エコロジー生活――視察研修での工夫
水道料金のかからないワケ
請願なんて誰でもできる!
さんすうセットは学校の備品に

議会の言葉づかい
視察研修先のもてなし
個性的な新人たち
町長からの感謝状
議会の人事

女性の票はどこに行ったの?
2期目の当選に感謝
選挙運動と政治活動
始まりましたね、介護保険制度

過去のコラム (1999年6月〜2000年3月)
/ 図書館は貸し本屋じゃないよね / 女性議会は単なるセレモニー? / ラップを使わなくなったわけ / 公務員特別職という職業 / 年の始めに考える  / 減らせなくなるワケがある / ごみを減らすのは、一人一人の行動 / 議員控室は選挙の話題で持ちきり / これでも住民参加っていうの? / 選挙公報のない町 / おかげさまで3ヶ月たちました / 体育館の建て替えは誰のため? / 少子化対策基金の使いみちは? / 教育を変えるには、社会の仕組みを変えないとだめなの? / 「小一プロブレム」を知っていますか? / 石けんライフのすすめ / 「CAP」を知っていますか? / ホームページをよろしく / 議員定数削減には反対です /

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<ご支援ありがとうございました>>

 6月17日の吹上町長選挙では、みなさまのご支援により2085票をいただくことができました。ありがとうございました。

 選挙運動の間、選挙カーを待っていて励ましの言葉をかけてくださったり、「あのチラシの通りだ。がんばってくれ」と電話をくださったり、本当にいろいろな方に応援していただきました。そのほとんどが、これまでお話ししたこともない方でした。そして、うちこし紀子の「政策」を認めてくださった方でした。
 「ウチの労働組合は現職支持だけど、政策で選べば、うちこしさんですよ」という、うれしい言葉もいただきました。裏返せば「政策で選ぶ」のではないのが一般的ということでしょうか。

 「せめて40代ならねえ」という方もいらっしゃいました。38歳では若すぎるとのこと。うーん、これだけは努力で何とかなるものではないですね。それでも彼女は、結局「経験豊富なベテラン」より「若さの可能性」を選んでくださいました。感謝です。

 「会って話をしなけりゃ、わからない」という方もおおぜいいらっしゃいました。しかし、公職選挙法では「戸別訪問は禁止」されています。ホームページやメール、ファックスでの選挙運動は「文書図画の配布」にあたるとして、やはり禁止。きれいごとでは選挙は乗り切れない、という考え方もありますが、 結局、うちこし紀子は街頭演説を中心にした選挙運動を、続けていきました。

 準備不足、そして私の至らなさから、みなさまのご期待に沿うことができず、申し訳ありません。しかし、今回のことをステップにして、今後も何らかの方法で「まちづくり活動」を続けていきたいと思います。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 
[選挙結果報告]
えぐま  芳雄
6264票
当選
みやわき 則夫
4285票

うちこし 紀子
2085票


(無効票
200票

   
有権者数
22467 
投票総数
12834 
投票率
57.12%

(前回1985年6月の投票率 75.81%)


2001年06月19日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<「表立ってはできない」理由>>

 町長選挙にむけての準備を進めていると、ありがたいことに「がんばってね」「応援します」と声をかけてくださる方がおおぜいいます。
 そこで「それでは事務所に来て手伝ってくださいますか」とお願いすると、「それはちょっと・・・」となるのです。

 理由その1  子どもがC幼稚園の卒業生だから。
 理由その2  夫がダメだというから。
 理由その3  いろいろ付き合いがあるから。

 「家でできるチラシ折りとか宛名書きならいいわ」とか、「自宅から遠いところのチラシ配りならいいよ」とか、中には「家族にはナイショで来ました」と事務所に来てくれる人もいて、「選挙の準備って、隠れてやらなければいけないことだったのか」と苦笑しています。

 でも、10年前なら私自身も「選挙」なんていうと一歩引いてしまう方でしたから、その気持ちもわかるのです。第一「選挙」は身近なことではありませんでした。どこか遠い世界の人たちのやっていることだと思っていたのです。

 今回事務をお願いした若い女性も、「選挙なんて初めてだし、想像していたのと全然違う」と言っていました。彼女のイメージする「選挙」は、おにぎりの中に500円玉が入っていたり、人相の悪い選挙屋が仕切っていたり、というものだったそうです。

 一方「新聞の記事を読んで、行政評価という政策が今いちばん大切だと思ったので、応援に来ました」とチラシ配りを買って出てくれたり、「あなたのその心意気が気に入った」と多額のカンパを寄せてくださったりする方もいます。遠く県外から事務所を訪れてくれた地方議員や、自分の選挙で使ったグッズを貸してくれた議員もいます。

 もし「自分はうちこし紀子を支持する」と表明することで、多くの友人を失い、人間関係をギクシャクさせ、商売に差し障り、近所から村八分にされるおそれがあるのなら、それは相当恐ろしい社会です。
「そこまでじゃないけど、でも、やっぱりねぇ・・・」
そうですよね。「政治に関わる」のはハードルが高いことですよね。
このハードルの高さを下げることが、これからの私の課題だと思っています。

ぜひ、ご一緒にまちづくりをしていきましょう!

2001年06月10日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<「教育の町づくり」を一歩進めて>>

 吹上町は「教育の町」を宣言していることは、町民ならたいがい知っています。そして、町内会や役場はもちろん、町内のほとんどの団体が「教育の町づくり町民会議」のメンバーになっています。
 「教育の町づくり町民会議」では、「一人一学習」をスローガンに、毎年作文の募集を行ったり、講演会を開催したりしてきました。それでは、その「学習」は、どのように生かされているのでしょうか。

 長く福祉のボランティアをやっている方からお聞きした話です。
「講演会や学習会には熱心に来るけど、自分が動くようなボランティア活動はあまりしない人が結構多いのよ。そして、ボランティア活動には熱心で、よく動いてくれるけど、学習会にはちっとも来ない、という人もいるのよ。バランスよく、というのが、なかなか難しいのよね。」
 
 さて、一昨年と昨年の「教育の町、まちづくりセミナー」ではごみ問題が取り上げられましたが、「先生の良いお話が聴けました」「町民がパネリストになっていて、身近に感じました」「自分でも考えることができて有意義でした」というところで終わっています。
 でも、もしこの受講者に、町役場から、今後の町のごみ分別について考え方を聴いたり、相談を持ちかけたりしていたら、昨年から現在に至るまで、ごみの出し方の混乱はこんなにひどくはならなかったのではないかと思うのです。

 「教育の町づくり」は、町ぐるみで取り組んでいる「生涯学習活動」であると同時に、「まちづくり活動」として生かすべきです。老若男女を問わず、町民と町職員が学びあい、深めあい、育ちあうような活動にしていけば、町民の意識と職員の意識は近づき、「どういうまちづくりをするか」が話し合われ、町の問題を解決する道筋が見つけられるはずです。

 「教育の町づくり町民会議」の事務局は役場、運営は町予算でまかなわれています。どうしてもお役所的な「例年通り」が続きがちです。発想を切り替え「一人一学習」から、まちづくりへの「一人一役割」「一人一参画」に一歩進めていくことで、本当の「教育の町づくり」にしていきましょう。

2001年05月30日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<町長選挙に立候補します>>

今年は6月に町長選挙がある、ということは、4年前からわかっていたことでした。そのとき自分はどうするか、ということは、そのときから考え続けていました。しらんぷりするような無責任なことはできません。だから選択肢は3つ。

 1.現職を推す。 2.「この人なら」と思える候補者を推す。 3.自分が立つ。

私は、現町長の4期16年という長さは、役場の中の停滞ムードを作り出していると思っています。経験が長い分、新しいことを取り入れることに慎重に(あるいは面倒に)なりがちで、若手の職員のやる気を活かせていないと思うのです。
決して悪い方ではないと思うのですが、住民とは距離があるように感じます。
また、今回のあっせん収賄事件に見られるように、長期政権によるゆがみや弛みが現れてきています。ですから、現職を推すことは、避けたいと思いました。

第2の選択、「この人なら」という候補者は、残念ながら現れませんでした。
現町長が入院された2年くらい前から、いろいろ話は出ていたのですが、最近は「現在の町長が出るなら、自分はこの次に出るよ」とか、「花道をかざらせてやらなくちゃ」とか、おっしゃる方はいても、現職に対抗しようという人はいないのです。

そこで第3の選択。自分が立つことです。

1月にこの思いをネットの会員に知らせてから、ずっと反対され続けてきました。
「任期の途中で出るのは無責任だ」「議員としてできることをしていくべきだ」
「上から町を変えようという発想は、ネットの考え方とは違う」
「ネットが継続できなくなるおそれがある」「選挙の人手のアテがない」などなど。

しかし、私の結論は、こうです。
  「今回の町長選は、町の体質を変えるための大きなチャンス。
  今、この町を良くするための町長には、何のしがらみもなく、
  ビジョン(将来像)、パッション(情熱)、アクション(行動力)
  をモットーにしている自分が最適である」

5月1日、立候補の記者発表をしてきました。
私の思いをどうぞご理解くださり、応援いただきますよう、お願いいたします。

2001年05月07日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<首長選挙に挑戦する人>>

大宮市議会議員の高瀬広子さんが、さいたま市長選挙に立候補することを表明しました。
高瀬さんとは、女性の政治参加を進める雑誌「ファム・ポリティク」の、財政をわかりやすく読み解く研究会でご一緒し、また「地方主権をめざす自治体議員グループ」のメンバーとして、勉強会でもご一緒していました。

これまで、大宮・浦和・与野の3市合併に当たって「職員が出身市を引きずらないためにも、市長には、現職でなく新しい人を」と訴え続けていましたが、どうしても「この人なら」と思える候補者が現れず、ご自分で立候補を決意されたようです。

高瀬さんの気持ちは、私にもよくわかります。首長選に限らず、選挙で「この人なら投票したい」と思える候補者がいないとき、以前の私なら白票を投じていました。でも、それでは無責任なように思えて、このごろは究極の選択をして名前を書いています。しかし忘れたくないのは、私たちには「選挙権」だけでなく「被選挙権」もあるのだということ。高瀬さんの立候補は、改めてそのことを思い出させてくれました。

また、草加市では、やはり「地方主権をめざす自治体議員グループ」のメンバー、木下博信さんが、市長選挙の立候補を表明しました。木下さんは36歳。オフロードのライダーで、パリダカールラリーで完走した経験を持っている方です。市民が主人公の政治をめざす、という点で、共通点があります。

市議会の中で活動していく中で、議員としてできることの限界を感じたとき、あるいは首長となってまちづくりをしていきたいという思いが高まったとき、議員から首長に挑戦することは自然なことであり、それぞれの選択に拍手を送りたいと思います。

 特に間近に迫ったさいたま市長選挙。大宮・浦和・与野のみなさん、ぜひ高瀬さんの話を聞いてください。聞くチャンスをつくってください。私も精一杯、高瀬さんを応援したいと思います。


ホームページ
高瀬広子さんhttp://www.takase.gr.jp/top.htm
木下博信さんhttp://www.h-kino.com


2001年04月22日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<新入学に間に合いました>>
11月に生き活きネットワーク吹上が教育委員会に請願した「学校教材の備品化」について、1月23日付で次のような報告がありました。


請願内容1
 「算数セットを学校の備品にしてください。」
 → 算数セットとして保護者に一括購入させることはやめ、学校において備品化できる部品と個人持ちの部品を分け備品化できる部品は備品化する。

請願内容2
 「その他の教材、机の引出しなども、備品化、共有化、再使用化を。」
 → 机の引出しについて
(1)卒業生のものを新1年生に寄贈してもらい、備品化、共有化、再使用化を図る。
(2) 手作りのものや譲り受けた引出しを積極的に活用するようにしてもらう。
 → その他の教材も、ガイドラインに基づき備品化、共有化、再使用化を検討する。

請願内容3
 「教材の材質について、環境に配慮したガイドラインを作ってください。」
 → 環境教育の視点及び町のごみ減量ハンドブックに基づき、「教材の材質について環境に配慮したガイドライン」を作成し、ごみの発生抑制・再使用等を図る。


ガイドラインの内容は
  1. 教材の材質を考慮した活用を図ろう。
  2. 学校の備品の材料・材質に注意して教材の購入を図ろう。
  3. 教材の製作及び納入業者に対して地球環境に配慮した教材の製作・販売を行うよう呼びかけよう。
の3項からなり、具体的には、リユース(再利用)、備品化、再使用化、グリーン購入の推進、廃棄時への配慮、情報の表示促進などが盛り込まれています。

さて、2月に入って各小学校で新入学児を対象に開かれた説明会では、購入するもののリストから算数セットが消えました。学校によって違いはありますが、計算カードと算数ブロックなど、個人持ちの部品は3種類程度だったようです。

署名に協力してくださったみなさま、ありがとうございました。「声を出していけば、町が変わっていく」ということをみんなで実感できました。これからも町民の立場で気が付いたことを町に提案していきたいと思います。
 
2001年03月03日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<ごみはいったいどうなるの?>>

吹上町では、現在燃やせるごみの処理を「彩北広域清掃組合」で行っています。この組合は、行田市、吹上町、羽生市、南河原村で構成され、将来は4市町村のすべてのごみを一緒に処理することが予定されています。
さて、2月9日発行の「広報ふきあげ」に、「収集等検討審議会・答申まとまる・彩北広域清掃組合」という記事が載っていました。本文によれば「住民を含む13人」で構成されている審議会が、将来建設する施設の処理の基本となる「収集方法などを統一するため」に出した答申です。

さて、ここで問題です。13人の中に住民は何人含まれているでしょうか?
「住民参加」のような形を作るのが上手な行政のこと、だいたい想像つきますね。
答は6人。4市町村から各1人と、地元行田市からプラス2人。残りの7人は行政マンです。どんな人を選ぶかは首長に任されていましたが、どの市町村からも衛生委員や町内会長が選任され、審議会の中に女性委員はゼロでした。

記事に戻って答申の内容を見ると、「燃やせるごみ」と「燃やせないごみ」を分けないで「普通ごみ」として統一する、となっています。すると、吹上町で12月からあんなに大騒ぎして分別をし始めた容器包装プラスチックはどうなるのでしょう。あれは「資源ごみ」だから別にするのでしょうか。

そこで、彩北広域清掃組合に出された答申書の原文を見てみました。たしかにこれまでの「燃やせるごみ」「燃やせないごみ」は「普通ごみ」とされています。そして、ペットボトル以外の容器包装プラスチックのリサイクルは、答申の中では考えられていないようです。ただし現在吹上町では収集していない新聞・雑誌・ダンボールなどの紙類、布類は、資源品とすることになっていましたし、町独自で資源回収も可能なようです。

ところで、現在「燃やせるごみ」と「燃やせないごみ」に分別しているのは、いったいなぜでしょうか。それは現在の焼却炉が、紙や木や生ごみを燃やすようなタイプで、プラスチックごみを燃やすような造りではないからです。
それでは、どうして答申では「普通ごみ」に変えたのでしょうか。「将来建設する施設の処理の基本」を決めるための審議会で、すでに「新たに建設する施設はプラスチックも処理できる施設にする」と決まっていたのでしょうか。いずれが卵かニワトリか…

 4月から吹上町では、またまたごみの収集回数が変わります。家電リサイクル法も始まります。ごみに対して関心が深くなって来ている今は、将来のごみ処理について考える良い機会です。「新たな施設」をいつ、どこで、誰が、どんな比較検討をして決めるのか、途中段階の情報も広く公開していくことを求めていきたいと思います。

2001年02月19日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<ニワトリが先か、卵が先か? ではないでしょ!>>

2月9日に行なわれた吹上町余裕教室活用検討委員会を傍聴しました。
「大芦小学校の空き教室に町立保育所の分園を作りたい」という町に対し、「小学生の教育環境を守りたい」という学校側。それぞれの主張を比べることはもちろんですが、その前に判断材料がなければ話は進みません。

学校側の「具体的にどんな保育所を作りたいのか」との問いに、「空き教室が使えるとなったら考えるつもりだ」と町の担当者は答えました。
「空き教室の利用を承認する」のが先か、「利用方法を想定する」のが先か、で委員の意見も分かれました。
 でも、ちょっと待ってください。問題は保育所が学校に与える影響のはずです。

「こういう年齢の子どもが入る保育所を作りたい」
「小学生の授業に差し障りのないよう、こんな工夫をする」
「送迎の自動車の対策はこうすることを考えている」
など、具体的に判断できる材料があれば、「学校に保育所を作ることが是か非か」を話し合うことができます。しかし、実際に話に出たのは、
「今、町ではこんなに保育所が不足している」
「国からの補助金で教室を改修する予算がある」
「面積が多く必要だ」
など、到底これだけでは判断できないことばかり。

ある委員からは「反対反対では何も進まない。この場で了解したら、具体的なことを想定していくのだ。」という声もありましたが、これでは「初めに結論ありき」で、何のために委員がいるのかわかりません。

委員会のメンバーを決めるとき、あらかじめ反対しそうな人を少数にしておき、明らかに町の思惑通り話を進めてくれる人を入れておけば、
「町民のみなさんのご意見をお聞きして決めました」
という形が出来上がります。この調子でさまざまな審議会・委員会が……?

このままで良いはずはありません。変えていくのは多くの人の「関心」です。
マザーテレサは「愛の反対は憎しみではなく、無関心です」と言いました。まちづくりもまずは「関心」を持つことから始まります。「関心」を持てば、自然に行動につながります。どうぞ町への「関心」を広げてください。
2001年02月11日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<自分で考え、行動する大人に>>
1月7日(日)に、中央公民館で「三宅島支援チャリティーコンサート」を開きました。川越在住のシンガーソングライター「たかはしべん」さんのよびかけに応え、吹上町内の有志で企画を立て、教育委員会の後援もいただき、行田おやこ劇場の協力のもと、プロの音響技術による贅沢なコンサートが実現しました。
企画した人、出演した人は、みな手弁当で一生懸命準備をしてきました。また終演後は、お客様から「あったかい雰囲気のコンサートだった」「避難している子どもたちの心がわかって切なかった」などの感想をいただきました。

コンサートの目的は「チャリティー」ですから、とりあえずの目標としていた5万円を超える60175円がが集まったことで、一応「成功」といっても良いかもしれません。しかし、もうひとつの目標「150人のお客様」には遠く及びませんでした。全小中学校にチラシを配らせていただき、ポスターもあちこちに張り、近所、知人への声かけもしてきたのですが…。冬休み最後の日曜日、それぞれに忙しかったのだろうと思いつつ、残念でなりません。

そう言えば、町で企画する講演会にはたいてい「参加割り当て」があります。「町内会から5人ずつ出してください」とか、「各PTAから3人ずつお願いします」という具合です。そんな時には受付に団体別の名簿がつくられてきっちりチェックもされます。「一般」という名簿には、名前が一人、二人…なんてこともめずらしくありません。頼まれて来た人は、誰も誘っては来てくれないということでしょう。

「面白そう」「ためになりそう」「聴いてみたい」という自分の気持ちから参加する人は、人を誘ったり、次は自分で企画しようとしたりします。いつも頼まれて参加している人は、誘われても「今回は別に頼まれてないから」と言ってなかなか動きません。

この行動パターン、何かに通じると思いませんか?
そう、まちづくりとか、選挙に対する行動です。

町の考えは「行政の用意したプログラムに多くの町民を参加させる(または従わせる)こと」に力点がおかれています。そこには「自分たちで考え、企画していく町民を育てる」という視点が不足しています。
折しも学校では「自ら考え学ぶ力を育てる」ことに力点を置く「教育改革」が始まりました。子どもたちに負けてはいられません。いつまでも町がおぜん立てして町民がそれに参加するのではなく、私たち大人がさまざまなことに関心を持ち、行動していく姿を見せていこうではありませんか。一緒にこの町の21世紀を作っていきましょう。
2001年01月17日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<傍聴する時、される時>>
 
12月議会はいつもより傍聴者が多く、議場に心地よい緊張感がありました。「傍聴なんて初めて」という人も、これを機にときどき傍聴してくれると良いな、と思います。

といっても、私は議員になる前、一度も議会傍聴をしたことがありませんでした。生き活きネットワーク吹上を設立してから、本当は一度くらい議会というものを見ておきたかったのですが、赤ん坊を抱えていたのであきらめてもいました。その代わりにせっせと読んだのが、図書館の入ってすぐ左側にある会議録でした。いろいろな議員の質問、発言を、感心しながら(時には驚きながら)読んでいました。

議員になってからは、議場では「傍聴される側」になりました。自分の一般質問で突っ込みが足りなかったときや、他議員の発言中についウトウトしてしまったとき、傍聴していた仲間からビシッと注意されることもありました。また、質問がうまくいったときには見知らぬ傍聴者から「わかりやすかった」「筋が通っている」などの言葉をかけてもらうこともありました。とにかく、見ていただくことは、大きな喜びです。

議会以外の会議では、私も時々傍聴者になります。自分の所属以外の常任委員会、教育委員会定例会、町の各種計画の策定委員会、最近では、情報公開懇話会や余裕教室活用検討委員会…。
自分が傍聴者になって感じるのは、会議のじれったさです。意味不明の発言、方向違いの発言、そんな時には会議の進行役の力が一目瞭然になってしまいます。

ところが、自分が傍聴されている会議では、しばしば傍聴者をじれったくさせるような会議をしているのです。それが今回の議会中にあった、文教厚生常任委員会でした。
内容は請願の審議。こういう場合、委員会の役割は「請願の内容は是か非か」を話し合うことなのですが、今回は内容以前に請願者の確認、意図について、時間を割いてしまいました。もちろん私自身もその話に乗ってしまっていました。つい数ヶ月前に「何人も請願する権利を有する」という請願法について調べてコラムに書いたばかりの私が、です。これは、今回の大きな反省点です。

今回の情報公開条例では、会議の公開を含めることは見送られました。でも、来年には会議の公開について指針が出される予定です。多くの傍聴は必ず会議の質を高めます。年に一度でいいから、ぜひ時間を作って、いろいろな会議を傍聴してみてください。そして、もしもじれったさを感じたら、次はあなたが「傍聴される人」になってみては?
2000年12月26日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<プラスチックは資源です…けどねぇ>>
 
12月から吹上町のごみ収集方法が、一部変わりました。これまで「燃えないごみ」だったプラスチックが「資源ごみ」として月1回、回収されるようになったのです。
「ごみ」にせず「資源」にすることは良しとしても、これまでの「燃えないごみ」に占めるプラスチックの割合は、重量で6割、体積なら8割くらいあるでしょう。年末年始を迎えるこの時期に、これまで月3回(モデル地区は2回)だった収集回数を減らすというのは、生活実感のない人たちで決めたとしか思えない内容です。

ところで、環境授業にいった吹上中学校で「プラスチックって何からできるか知ってる?」と子どもたちにきいたら、「土」「粉」「どろどろしたもの」などの答えが返ってきました。「実は、石油から作られるんだよ」というと「へえ…」とびっくり。そして、その石油も「今のままではあと30年で出なくなるかもしれない」と言うと、とたんに真剣な表情になりました。
今年は原油価格が3倍にも高騰して、灯油の値段もぐっと値上がりし、ガソリンも一時期より高くなっていますね。1970年代の「石油ショック」を知る世代なら、「石油危機」によって起こる現象を想像することもたやすいでしょう。子どもたちが大人になる頃、「本物の」石油危機が来るとは思いませんか?

 話をプラスチックに戻しましょう。限りある資源「石油」から作られたプラスチックを、吹上町ではこれまで他市町村の土地に埋立処分していました。12月からは、それを「油化」して燃料にするそうです。
理由は、リサイクルでき、他市町村への迷惑を軽減できること、処理費用が安く済むことの2点。もとが「石油」だから「燃料」というのはわかりますが、リサイクルなら「プラスチック」から再び「プラスチック」というのが理想のはず。ペットボトルやトレイは、資源ごみに出すより店頭回収している店に積極的に持って行きたいものです。

しかし、もっと大切なのは、できるだけプラスチックを使わない、買わないこと。ポリ袋、ラップ、お菓子の容器や袋、荷造り紐、ボールペンの軸、化粧品の容器…etc. 買物の時に、本当にそれを使わなければならないのか、ちょっと考えてみてください。「誰かが何とかしてくれる」のではありません。あなたの生活が、声が、社会を変える力を持っているのです。
町民は黙って言われた通りにすればいいのだ、という姿勢は、もう通用しません。行政には「処理すること」と同じくらい、「充分に説明すること」「一緒に考えてもらうこと」「環境の現状を知らせること」などに力を入れてほしいと思います。
2000年12月16日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<誰の奥さんだっていいじゃない!>>
 
先日、小学校の給食試食会に行ったら、教頭先生が栄養士さんのことを「町の栄養士の○○さんです。○○主任の奥さんですが」と紹介しました。栄養士さんは誰の奥さんであろうとなかろうと、「栄養士」としての仕事をしに来ているのに、どうしておおぜいのお母さんの前でそんなことを言うのだろう、と、私は心の中で憤慨していました。
そのことがずうっと気になっていたところ、今日の教育委員会定例会で学校教育課長が、小学校の活動風景の写真に写っている女の人のことを「△△係長の奥さんです」と教育委員に説明して言ったのです。どうしてそんなことを言う必要があるでしょうか。
そう言えば、前回の教育委員会定例会で、臨時職員採用の資料の備考欄に「□年□月結婚」とか「◇◇病院の子ども」とか、本人の能力には関係ないと思われる事柄が書かれていました。もしこれが採用に影響しているとすれば(そう考える方が自然でしょう)、議会で問題になった「臨時職員コネ採用の疑いの件」も充分うなづけます。
教育委員会の報告では、毎年数回行なわれる人権問題の研修会に多くの職員が出かけているようです。そこでは「あらゆる差別をなくそう」という勉強をしているはずです。しかし、働く女性に対して「誰の奥さんか」を問題にしたり、知らない人に「誰は誰の奥さん」と知らせてしまったりすることは、人権の感覚があるとは思えない行動です。もちろん採用に当たって「誰の子どもか」を基準にするなど、もってのほか。
公民館の前には「人権尊重都市宣言」の大きな柱が立っていますが、通るたびに「ホントに?」と口をついて出てしまいます。
2000年11月17日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<視察でわかっちゃう 議員ってどんな人たち?>>
 
秋は視察研修が多い時です。(という出だしは、前回と同じです。)視察に行くと、いろいろな方のふだんでは見えない素顔に出会うことがあります。環境に関する一般質問をしていた議員がティッシュで手を拭いていたり、道路の安全について質問していた議員がスピードを出せと言ったり…。
とまあ、これは吹上町議会の話ですが、彩北広域清掃組合議会の視察研修で他市町村と一緒に行くと、さらなる発見があります。宴会になると、コンパニオン(今年もつきました。ただし税金からの支出ではありません)を一人じめする議員とか、プロの司会者顔負けのカラオケの紹介のうまい課長とか、思わず観察してしまいます。それでも、そんなことなら話の種ですみますが、実はもっと困ることがあるのです。

それは「迷惑をかけていることに気がつかない」議員たちです。
わたるなたとえば、横断地下道の階段が億劫だからと、横断禁止の道路を集団で渡ってしまうオジサマ。道路交通法違反でしょ。バスガイドさんも困っていました。
バリアフリーの重要性を身をもって認識し、今後の議員活動に生かせば良いと思いますが、議員バッジを胸にして「みんなで渡れば恐くない」を地でいってしまうのは、ちょっと恥ずかしい出来事でした。


もうひとつはタバコです。「バスの中は、禁煙に近い節煙をお願いします」というガイドさんの言葉が耳に入ったのか入らなかったのか、プッカプッカと吸うオジサマ。何せ窓の開かないバスですから、煙は車内に広がるのです。気がつく度に私は「遠慮してください」と頼んでいましたが、離れた席の人までは言えず、最後までイヤな思いをしました。困ったのは私だけではありません。医者に禁煙を申し渡されてタバコをやめた人が数人乗っていて、会話の中でその話が出ていたにもかかわらず、煙は漂っていたのですから。

こういう神経でごみ処理施設のことを話し合われては、地域住民はたまったものではないと思います。自分がルールを守らないことや、加害者になっていることに鈍感な人が、どうしてごみの減量や適正処理の話ができるでしょう。でも、それぞれの議員はそれぞれの市町村の選挙によって住民から選ばれたのですから、しかたありません。幸い吹上の議員には、昨年も今年もそのような人はいませんでしたから、ちょっぴり安心してください。
2000年11月6日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<エコロジー生活――視察研修での工夫>>
 
秋は視察研修が多い時です。今年は9月末から11月半ばまでの間に、一泊二日が3回と、2泊3日が1回あります。視察の内容は「最近の活動報告」に譲るとして、視察の時に心がけていることを少し書いてみます。

まず、持ち物。忘れちゃいけないのが「歯ブラシ、箸箱、袋」の3Hです。宿の部屋にある使い捨ての歯ブラシは使わず、自分の歯ブラシを使います。食事のときは、割り箸でなくマイ箸を。お土産を買ったら、持参した布の袋に入れてもらいます。今、愛用しているのは、骨が折れた傘の布を縫い合わせて作った手提げ袋で、軽くて丈夫で水にも強いすぐれものです。

次に、交通手段。自分で選べるときは、なるべく電車を使います。また、視察先を選ぶ時から、なるべく電車で行くような場所を選びます。ただ、新潟方面や栃木、群馬など、車で乗り合わせて行ったほうが安くて便利な場合は、車になります。
休憩所では、使い捨て容器の飲料は買いません。これは視察だからというわけではありませんが、私は「原則として、自動販売機で買うのは切符だけ」に決めています。だいたい結構豪華な食事が出るのですから、間に食べたり飲んだりしない方が良いと思うのです。サービスエリアにある無料の紙コップのお茶も、パスです。

お土産を選ぶときの基準は、有害な食品添加物を使っていないもの、包装が過剰でないもの、そして、その土地で作られたもので、おいしそうなもの。少なくとも、毎回子どもを預かってくださる家にはお土産を買いますが、こうして選ぶとだんだん種類が限られてきて、悩んでしまいます。

最後に、心がけとしては、これらのことを100%実行しようと思わず、80%くらいで良しとすること。たまには「ま、いいか」という、ちょっといい加減な部分を残しておくわけです。長く続けるには、ホッとすることも大切だと思いますから。

2000年10月13日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<水道料金のかからないワケ>>
 
 9月の家計簿をまとめていたら、水道料金が基本料金(二ヶ月で20立方メートルまで)におさまっていた。こんなに少なかったのは久しぶりだ。これは夏休みに実家に泊まったり旅行に行ったりしたことも大きな原因だが、もうひとつの理由はこの夏から心がけて水の使い方に注意したことにある。
それは、「流して使う」から「溜めて使う」に変えたこと。

たとえば、朝、顔を洗うとき。洗面台の栓をして、水を溜めて洗う。こうすると、ゆっくり石けんを泡立てて丁寧に洗っても、使う水の量はほんの少しですむ。すすぎの水も同じくらいあればいい。亡くなった祖母は、毎日こうして顔を洗っていた。
食器洗いもやたらに水を流さなくなった。まず油気のないものを洗い桶に入れてさっと洗う。油のついたものは汚れをゴムべらでこそげ取り、ボロ布で拭き、洗い桶の残り水でアクリルたわしを使って洗う。よっぽどひどい油汚れの時だけ、石けんを使うが、たいていはその必要はない。すすぎには流水も使うが、ごく細く流しておく。

もうひとつは、トイレのタンクに空きビンを入れたこと。以前からやってみようと思っていたのになかなか手をつけないでいたものだ。一回水を流すごとに、一本分720ミリリットルの節水になっている。

また,夏の間はお風呂をシャワーや水風呂ですませた。そのときも、体や頭を洗うときは洗面器に溜めたお湯を使い、シャワーを流す時間はできるだけ少なくした。洗濯には以前から風呂の残り湯を使っているが、洗濯回数も控えめにした。涼しくなってきたこのごろは、お風呂を一日おきに、沸かしなおしして入っている。

一昨年、水道料金値上げの議案を審議したとき、議会の休憩中に水道課長に「町としては町民に節水してほしいのか、ジャンジャン使ってほしいのか」ときいたことがある。
町では夏の渇水期には「節水しましょう」と呼びかけるが、実際のところは「町民が予想よりも水を使わないために、町に入る水道料金が足りなくなって値上げせざるを得なくなった」という一面もあるからだ。そのとき課長は「本音はねぇ…」と困った顔をしていたが、それでも私はやっぱり「節水」の方を選びたい。

吹上は水の豊かな土地だ。井戸を掘れば水が出る。しかし水道のできる前は、井戸の水、水がめの水を今のようにジャンジャン流しはしなかったろう。いつでも蛇口をひねれば水が出る生活は、水を無駄にすることに抵抗を感じなくさせてしまった。

いつでも水が出れば便利なことは間違いない。しかし水が出れば出るほど幸福になる、というものでもない。おのずと生活に必要な量が決まってくるはずだ。それは水に限ったことではないが、「便利」になったために私たちの「生活能力」が低下し、「必要量」のレベルが上がってしまっている。これを考えていくために、これからも私は節水をはじめとしたエコロジー生活をしていきたいと思う。(節水以外のエコロジー生活については、また項をあらためて書きます)
2000年10月3日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<請願なんて誰でもできる!>>
 
みなさまに署名をいただいた「選挙公報発行を求める請願」は8月30日に議会に、また「さんすうセットの備品化を求める請願」は9月11日に教育委員会に、それぞれ提出しました。今回、多くの方とお話ししていく中で、「私も以前から同じように思っていたの」という声をたくさん聞きました。そう、思っている人はおおぜいいたのです。

中には実際に「(学校や役場に)言いに行ったことがある」という方もいました。で
も、それっきりで実現には至らなかったのです。
思っていること、気になっていることがあっても、井戸端会議で大きくもりあがって
も、役場に電話一本かけることすらためらってしまう。あるいは「どうせ言っても無
駄」と思ってしまう。まして「請願」として提出するのはかなり面倒くさくて、ちょっ
と勇気がいることなのでしょう。

今回の請願をするにあたって、憲法第16条と「請願法」という法律を調べてみまし
た。憲法には、「何人も(略)平穏に請願する権利を有し、何人も、かかる請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない」と書かれています。
請願法の内容は、
「請願は、請願者の氏名・住所を記載し、文書ですること」
「請願書は、請願の事項を所管する官公署に提出しなければならない」
「請願は、官公署において、これを受理し誠実に処理しなければならない」
といったことです。

議会に対する「請願」には紹介議員が必要です。紹介議員は、議長と所轄の常任委員会委員以外の議員でなければなりません。市民活動の活発な市町村は、議会のたびに「請願」「陳情」がたくさん出ているため、「陳情」に関しては審議しないという議会もありますが、吹上町の議会では「請願」と「陳情」の違いは紹介議員の有無だけで、どちらもきちんと審議され、本会議で結果が出ます。

請願ができるのは議会だけではありません。「所管する官公署」、つまり役場に対しても教育委員会に対しても、「何人も」できる意見表明の機会です。署名を集めなくても一人だってできるし、法律で「誠実に処理」することを義務付けられているのですから納得いくまで返事を求めることができます。これからはもっと気軽に「請願」を考えてみませんか。

2000年9月20日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<さんすうセットは学校の備品に>>
 
 みなさんは小学生の時、「さんすうセット」という教材を使いましたか? これは、色別のおはじき数十個、円や三角の色板数十枚、サイコロ数個、計算カード、時計セット、算数ブロック、算数すごろくなどの詰合わせで、金額は2300円程度のものです。
私自身は使わない学校だったのですが、妹が小学校に入学する時には買わされ、細かい棒のひとつひとつに名前をつけるのを手伝った記憶があります。

 「さんすうセット」は小学校入学時に買わされ、ほんの2年ほど使うだけで、小学校卒業時にはたいていゴミとなります。吹上でも、入学説明会の時「お下がりを使っても良いか」との質問に、「もったいないのでどうぞ」と言われた人もあれば、「構わないが、毎年微妙に色が異なるなどの違いがあり、できれば同じ物を」と言われた人もあります。学校によって、先生によって、対応がまちまちなのです。

そもそも「算数セット」がないと、算数が教えられないものなのでしょうか。そのポイントは、教科書にあります。算数の教科書には、花柄のおはじきの絵、算数ブロックの絵、時計の絵などが出てきます。これが算数セットの中身を同じようなものにしているわけです。セットの中身の多くは、プラスチック製。石油資源の無駄である上、ゴミとして処理するにもダイオキシン発生の不安があります。

わかりやすく説明するためには、教科書の絵は必要でしょう。でも、何もその通りの品物を机に並べなくても良いと思います。図工の時間に色ボール紙を円く切って作ったっていい、小石を並べたっていい、ガラスのおはじきを使ったっていい、そういう工夫をする事が、勉強なのではないでしょうか。

 神奈川県座間市の小学校では、もう20年も前に「算数セット」は姿を消しました。現場の先生の考えひとつで、それは可能なのです。たとえ必要な教材だとしても、いやそれならばなお、学校の備品にする事が望まれます。川越市では数年前から市内の小学校すべてで「算数セット」を学校の備品にしていますし、上里町でも今年から全校で備品化となりました。
 吹上町でもぜひ「算数セット」を学校の備品にするよう、教育委員会に対して請願を行います。ぜひご賛同下さるようお願いいたします。
2000年8月13日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<議会の言葉づかい>>
 
 先日の情報公開審議会の時、ある委員が「どうして条例の言葉づかいってこんなにわかりにくいんでしょう。もう少し、普通の人にもわかるような言い方にならないものですか?」
と発言しました。このときの座長の答は活動報告に譲るとして、議会や役場の言葉づかいについては、これからもっと考えていかなければならないと思います。

 国会議員が「先生」と呼び合うことはご承知の通りですが、県議会議員もやはり「先生」を使っています。国会では土井議長のとき議員を「○○さん」と呼ぶのを導入しましたが、今は「○○君」に逆戻り。吹上町では議員同士は「○○さん」と呼びあいますし、本会議で議長が議員を呼ぶときには「○○議員」です。町の方がいいでしょ?
 でも議会の決まり文句、「事務局長をして朗読致させます」なんていうのは「事務局長に朗読させます」ですむでしょうし、「暫時休憩」も「しばらく休憩します」でいいんじゃないかな、と思うのです。

 答弁の用語も決まっています。いわく、「調査、検討、研究、勉強、努力」していきたい「と思います」。それにつく形容詞として「前向きに、全力で、実現に向け、一生懸命、今後は、しっかり、さらなる」。その上の得意技としては「他市町村の例を参考に」「県にも照会して」「近隣の状況を見て」。そうそう、忘れちゃいけない最後の締めの言葉「ご了解いただきたいと思います」「ご理解いただきますようお願い致します」。これって「答弁作成マニュアル」でもあるんじゃないかしら。じれったいもんです。

 さて、そんなわかりにくい議会だからこそ、私は「議会だより」が重要だと思っています。無関心なわけではないけれど傍聴に行くほど熱心ではない、という一般町民にとって、そこに書かれている内容は、自分が得られる「議会情報」のすべてになるからです。これまで4年間、いかに専門用語を使わず、わかりやすく、面白く記事を書きレイアウトするか、頭を悩ませてきましたが、今回からははからずも「編集委員長」。ワクワクしながら編集しました。

 とはいえ、ともすれば私自身もいつのまにか「議会言葉」に染まってきているかもしれません。「わかりにくい」「難しい」「どういう事なんだ」など、みなさんから声をあげていただければ幸いです。
2000年7月30日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<視察研修先のもてなし>>
 
 7月11日〜12日に、青森に行って来ました。議会だより編集委員会の視察研修です。吹上町議会の視察研修費は、今年度は常任委員会が一人三万円、会派別研修費が一人七万円と決まりましたが、議会だより編集委員会は別枠で一人六万円です。これまで町のワゴン車で出かけ、温泉に一泊し、ひとつの自治体を視察するというパターンでしたが、今回は電車を利用、二ヶ所を視察させていただきました。

 今回始めにうかがった町では、駅から役場、役場から町の名所を案内してくださりながら宿までの車の送迎もしていただき、お土産にと地酒を2本いただきました。また、次の町も送迎つきで、町のテレホンカード、婦人団体の作っているドーナッツ、そして「反省会をなさるでしょうから」とビール券をいただきました。

 議会だより以外では、これまでの4年間、委員会の視察で先方にお昼をご馳走になったことが一、二度ありました。「いいのかしら?」という思いと「財政の豊かな町は違うなあ」という思いが重なりました。

 実は、我が吹上町の議会だよりは、過去にはコンクールで入賞したこともあり、視察来庁もときどきあるのですが、これまでお茶菓子は出すものの、お土産までは出したことがありません。せいぜい、テレホンカードを差し上げたことがあったくらいです。でも、私はこれで充分だと思っています。自分がいろいろいただいているくせに、こんなことを言うのは申し訳ないのですが、視察の中身でできるだけのことをするのが筋だと思うからです。

 だからといって、先方の町を悪いというのでは決してありません。自分の町の特産品を県外から来た人に知らせ、宣伝することは、観光地として当然なのでしょう。しかし、基本的に「議員の視察研修」は、シンプルな方がいいな、と思います。そして、本当に勉強すること、議員同士が話し合う場になること、さらにそれを自分の町に生かすことが大切だと思います。

 これまでの常任委員会や会派の視察研修については、報告書がありますので、ご覧になりたい方はどうぞご連絡ください。
2000年7月19日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<個性的な新人たち>>
 
改選後初めての定例議会は、5人の新人議員を含めた12人が一般質問しましたが、新人それぞれの個性が出ていて面白い質問でした。一般質問は町政に対して何でも質問できるしくみで、90分の制限時間の中で町長や課長とやりとりをします。1回目の質問は前もって全文原稿を提出しておき、それに対する答弁を聞いてから、2回目、3回目まで質問することができます。今回は半日、婦人会の方がおおぜいで傍聴に来られ、議場のムードも盛り上がりました。

新人の5人はそれぞれに個性があり、カチカチでこちらにまで緊張が伝わってくる人、態度はエラそうなのに壇上では小さな声になってしまう人、ほとんど普段と変わりなくのびのび話す人、2回目・3回目の原稿まで用意してきっちり詰めていく人、町長にケンカをふっかけているような人…。

思えば私も4年前はたった一人の新人だったわけで、その時は「1回目の答弁がこうだったらこのことを言おう」とある程度下調べをして臨んだものの、心臓はドッキンドッキンしていたのでした。ネットの人がズラッと傍聴に来ていたのがとても心強く、「ああ、議員になったんだ」と実感した時でもありました。

今ではもう質問するのにも慣れましたが、この議会で新人の質問を見ていて、改めて初心に返り、十分に内容を選び、作戦を立てて質問に臨むようにしなければ、と思いました。先輩議員として恥ずかしくないようにありたいと思います。
さて、百聞は一見にしかず。この町の議員がどんな発言をしているのか確かめに、みなさんもこの次はぜひ傍聴にいらしてください。図書館の入り口近くにある議会の会議録も読んで見ると意外と面白いですよ。

2000年6月14日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<町長からの感謝状>>
 
 1期目の任期が満了した4月30日の翌朝、町の職員が我が家に大きな荷物を抱えてきました。
 「任期満了に伴い、町からの感謝状と記念品です」
 「へえ、議員の任期が終わると記念品が出るの?」
 「ええ、自分も初めて知ったんですけど、そういうことになっているみたいです」
 「うーん、うちにはこんな大きな物、置く場所がないなぁ。困ったなぁ。いらないって言ったらそちらでも困るでしょうね」
 「えっ?‥‥(顔がひきつる)」

34×28×27pの箱の中身は、有田焼の花瓶。コスモスに蝶が舞っている図柄は、たぶん特注でしょう。調べたところ、任期満了の議員に対する記念品代は一人三万円の予算。実際には定価だと二万六千円程度の花瓶と感謝状、そしてそれを入れる数千円の額で、一人当たり二万三千円程度かかったようです。自分で今年度予算に賛成していながら、こんなことに使われるとは‥‥。お恥ずかしい!

でも、なんだか変な感じです。議員の仕事って、同じように選挙によって選ばれる首長から感謝されるべきものなのだろうか。もし私が一町民で、自分の払った税金から全部の議員にプレゼントが届いているなんてことを知ったら、「そんなこと頼んでいないよ」と怒ると思う。
でも、予算書のその部分を見落としてしまった自分にも落ち度はあるし、予算に賛成討論までしてしまったし、返された方だって困るだろうし…。いやいや、今返さなかったら、この先同じようなことに対して何も言えなくなってしまう。そうだ、しっかり手紙を添えて返そう。
こんな風にずっと悩んできたけれど、やっぱり返すことに決めました。
返すにあたって添えた町長への手紙は次の通りです。わかってもらえるといいんだけど。


「拝啓、新緑の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。さて、去る5月1日、町より感謝状とともに記念の品が届けられました。ご配慮を心から感謝いたしております。しかしながら、議員としての活動に対し、町から感謝されるということには違和感を覚え、またこういったものを拝受いたしますことは、私の政治信条に照らした時全く合わないことであり、今日まで考え続けておりましたが、やはりご辞退させていただくべきものとの結論に達しました。生き活きネットワーク吹上としてもこれまで業者や、他の特別職の方々からの慣習としての贈答品も、いただく立場にないという理由で一切お断りしてきたという経緯があります。つきましては、誠に失礼とは存じますが、本日、お返しにうかがいました。お気持ちだけはありがたく頂戴いたしますので、なにとぞ私意おくみとりの上、ご了解くださいますようお願い申し上げます。敬具」


2000年5月19日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<議会の人事>>
 
5月9日に、改選後初めての議会が開かれました。主な議事は、議会人事です。
 
選挙が終わってからこの議会が始まるまでに、議長はだれ、副議長はだれを推薦しよう、という話が、会派ごとにされていたようですが、やはり当日までには二転三転、いろいろな経緯があったようです。「自分の会派から議長を」「副議長のポストは取りたい」といったぶつかり合いで、さまざまな駆け引きも生まれます。
 
 もっともこんな話もあります。4月に茨城県の玉里村で、7人ずつの会派が議長のイスを押し付け合い、4日の臨時議会で3回の投票を行ない、20日の臨時議会でも2回の投票を行ないましたが決着がつかないという事態になりました。議長を出した会派が本会議の採決で一人少なくなって負けてしまうため、互いに相手派閥の候補に投票したようです。なんとも不思議な投票風景です。
 
 さて、基本に戻って、はたして議長の役割って、何なのでしょう。
 
 「議員必携」という本によれば、議長は、議場の秩序を保持し、議事を整理し、議会の事務を統理し、議会を代表する権限を有しています。また、議長の地位は議会自体の権威と結びつくもので、中立性と尊厳性を保つことが求められます。
 
 一方、議長の魅力といえば、やはり名誉でしょうか。町議会の顔として、さまざまなお付き合いも生まれるでしょう。町のさまざまな情報はいち早く知らされるし、報酬も多く、交際費も使える。永年勤続表彰の時には年数が加算されるという点も見逃せません。
 
ネットでは、「議会の情報公開や、傍聴しやすいしくみ作りを進める」という考えの持ち主で、議長としてふさわしい人を選びたい、と話し合っていました。そこで今回は、それを確認して投票しました。
 
2000年5月11日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<女性の票はどこに行ったの?>>
 
現在吹上町の議員定数20名のうち、女性は3名、比率にして15%です。世の中には男女がほぼ半々いることを思えば、かなり少ない数字ですね。と言っても、県内の町村議会(市は除く)で女性の比率が最も高い庄和町でも22人中7人、ようやく3割です。おまけに女性議員ゼロの議会も、49町村中まだ12もあるのです。(平成11年10月1日発行『町村議会だより』による)
 
吹上町では、女性行政を担当する「女性児童課」という課があり、女性会議という組織で女性情報誌「THE WIND」を発行、また5年前から「女性模擬議会」を開き、女性の政治参加のきっかけを作ってきました。昨年度はその「女性模擬議員」となった人たちが集まって「彩の会」というグループも結成され、政策決定の場へ女性が参加していくことの大切さを学んでいることと思います。
また、吹上町コスモス(女性)プランでは、各種委員会の女性比率を30%まで高めることが目標となっており、徐々に女性委員の割合は増加しています。
 
 「そ・れ・な・の・に」です。
 
今回の町議会議員選挙で、女性候補者4人が獲得した票は、たった1845票。投票率は男性よりも女性の方が5ポイントも高いのに、男性の平均得票659票に対して女性候補者の平均得票は461票でした。吹上の女性の票はどこへ行ってしまったのでしょうか。吹上の女性は「女性を政策決定の場に送ることが必要だ」とは思っていないのでしょうか。だとしたら、吹上町の女性政策はまだまだ足りないということにもなります。もちろん、そもそも候補者が圧倒的に男性、というところから変えていく必要がありますが‥‥。
 
 ヨーロッパでは「政党が候補者を男女同数にしなければならない」という国がたくさんあります。委員会などでも「一方の性が40%以下になってはいけない」といった規則があるのです。今回はネットの議員だからということだけでなく、女性議員を増やすことができなかったという意味で、とても残念な結果でした。
2000年4月30日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<2期目の当選に感謝>>
 
みなさまのおかげで、うちこし紀子は、再び当選することができました。
応援のメール、励ましのお言葉、本当にありがとうございました。
得票は544票で、第14位でした。(前回は681票で、第7位)
「こんどは二人」を目指して立候補した村上愛子は、382票で惜しくも次点でした。

今日、おニューの青いスーツを着て、当選証書を受けとってきました。気分一新。またこれからがんばります。

私がこれからの4年間に実現させたい事は、
選挙公報の発行、委員会・審議会委員の公募制度、「算数セット」の学校の備品化、求職中の保育、教育委員会の情報の広報掲載、議会を傍聴しやすくするしくみづくり、町長への手紙など現行の公聴制度から町民参加へのしくみの改善、業務の評価システム導入、介護保険への声を集めて貯めて改善につなげるしくみを作ること、容器包装リサイクル法にのっとった計画策定、ごみ処理の広域化の情報公開・・・
大きいことから細かいことまで、とても書ききれませんが、もちろんこれからの4年のことだけを考えているわけではありません。

4月18日の出発式で、私はこんな話をしました。
  今、求められているのは、
  「この町を10年後、20年後にどんな町にしたいのか」という将来像=ビジョン。
  「自分がそのまちづくりを担っていきたい」という情熱=パッション。
  そして、実際に活動していくこと=アクション。
  私は、この3つを備えた議員でありたいと思います。
  そして、私だけでなく、ネットの仲間はじめ多くの人が一緒に、
  まちづくりに対する「ビジョン・パッション・アクション」の3つを持っていって
  欲しいと思います。

私の子どもたちはまだ9歳と4歳。二十年経つと、そろそろ吹上から出ているかもしれません。その時、彼女たちは自分のふるさとをどのように語るでしょうか。子どもたちにとってのふるさととなる町を作っていく責任を、ひしひしと感じます。
ともあれ、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
2000年4月25日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<選挙運動と政治活動>>
 
「こちらは○○党でございます。○○党は、ウンヌンカンヌン‥‥。」
ここ数日、こんな宣伝カーが吹上町内を走りまわっています。選挙の前の最後の日曜日である今日は、一段と多い車が走っていました。

「あれっ、もう選挙は始まったんだっけ?」と、何人かに尋ねられましたが、いいえ、選挙はまだ始まってません。選挙が始まるのは、4月18日の告示からです。
それでは、あの宣伝カーは何? あれは「政治活動」であって、「選挙運動」ではないのです。「○○党」のような政治団体が活動するのが「政治活動」、ある候補者を当選させようと運動するのが「選挙運動」ということになっています。

 選挙運動は、告示の日から投票日の前日までしかできません。投票を依頼することはもちろん、候補者のポスターを貼ったり、宣伝カーで名前を連呼したりできるのは、その五日間だけです。ですから今日、早くも名前の連呼をはじめていた政党、あれはルール違反です。

「生き活きネットワーク吹上」も「うちこし紀子とはつらつ会議」も、政治団体として、県の選挙管理委員会に届け出ています。ですから、選挙期間の前に、政治活動としてチラシを配り、ネットの政策やうちこし紀子の考えを広く知らせることはできるのですが、投票依頼はできないことになっています。また、逆に選挙期間は、候補者の政策などをチラシにして配ったりすることは禁止されていますが、電話による投票依頼は制限がありません。

選挙の時の電話は、とかく嫌われるもの(選挙の時だけ電話してくる昔の友達、とかね。)ですが、自分が候補者になってみると、自分が支持されているのかどうか、確認しながら作戦を立てないと、選挙を乗りきれないことがわかります。「必ず入れるから電話をしてこないでね」と念押しされた事もありますが、そうでなければやはり電話で確認したいのです。

 政治家は、どんなに学歴があっても、どんなに理想に燃えていても、どれだけ自分で「なりたい」と言っても、票を入れてくれる市民がいなければなれない職業です。逆にいえば、政治家が悪いのは票を入れた市民の責任とも言えます。そして、自分が一票を投じた人の、議員生活を、しっかりチェックするのも、市民の役割です。選挙を前に、一度よく考えていただければ、と思います。
2000年4月17日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<始まりましたね、介護保険制度>>

 もし、あなたの年齢が40歳〜64歳ならば、今月からあなたの健康保険料にも介護保険の保険料分が上乗せ徴収されます。もちろんご存知ですよね。金額は健康保険組合によっても、収入によっても変わるのですが、だいたい1200円から2000円程度と言われています。仮に毎月1500円とすると、1年では1万8000円、にもなります。
とはいえ、安心して年を重ねるためには、これくらいの負担なら当然でしょうか。いずれ自分も介護保険を使うようになるかもしれないし‥‥。

年をとってから、つまり65歳以上の方の保険料は、自治体によって異なります。吹上町の場合は1ヶ月2649円、他の自治体と比べてだいたい真ん中あたりということです。この保険料はじめ、町の介護保険のことを定めた「介護保険条例」が、3月議会で可決されました。条例の内容は、保険料やその納め方、延滞金などです。
 
「えっ? 認定のことやサービスのことはどうなんだ?」
そう思った方は、かなりの介護保険通ですね(笑)。実は、今回町が作った条例の第1条に、「この町が行う介護保険については、法令に定めがあるもののほか、この条例の定めるところによる」と書いてあります。サービス内容に関しては「法令に定めがあるもの」つまり国が決めた基準を超えることはしないので、町の条例では触れていないのです。

どうして町は独自のサービスをしないのかというと、サービスの回数などを増やすこと(いわゆる上乗せ)や、独自のメニュー(いわゆる横だし)をすると、65歳以上の方の保険料が高くなるからだと説明されています。《高福祉、高負担》を取るか《低福祉、低負担》を取るか、究極の選択だったわけです。みなさんなら、どちらを選びますか?

「どちらを取るか」を決めたのは、介護保険事業計画策定委員会のメンバーです。この会議は平成10年7月から11年11月まで開かれ、医師、歯科医師、議員、民生委員、食生活改善推進委員、町内会長連絡会、ボランティア、関係行政機関などのメンバーで、町のゴールドプランの見直しと合わせて、介護保険の内容を決めていったのです。しかし、そのメンバーは公募されたわけではなく、会議の公開も一度だけで、傍聴者は3名のみでした。

40歳以上の町民すべてにかかわる介護保険制度について決めるのに、どれほど真剣な討議があったか、各委員が介護保険の事を十分勉強できるような材料が提供されたのか、コンサルタント会社が作った案にどれだけ修正を加えていったのか、そしてどんな議論を経て「上乗せ横だしをしない事」を決めたのか、一般の町民には見えてきません.。中には「そういう事は行政に任せておけば良い」と考える人もいるでしょう。しかし、自分の老後に関わる事をそう簡単に他人に「お任せ」してしまって良いのでしょうか。

介護保険だけではありません。町がいろいろな計画や条例を作るとき、職員だけで作るのではなく、さらに町民が参加して作るように、しくみをかえる必要があります。
 ひとくちに町民参加のしくみといっても、次のようなさまざまな段階があります。@アンケートや懇談会で町民の声を聞き、取り入れる。A審議会や策定委員会に町民団体の代表を入れ、原案に対して意見を述べてもらう。B審議会や策定委員会の委員を広く町民から公募する。C職員と町民が協働して、原案から計画を作り上げる。
 吹上町では、緑の基本計画も、都市計画マスタープランも、新年度に予定されている情報公開条例も、@とAだけ。かろうじてBまで進んだのが、エンゼルプランとコスモス(女性)プラン。そして生活に密着したものでありながら、ごみ処理計画のように@すらないものもあります。

地方分権‥‥、よく聞くけれどよくわからない言葉です。「自分の住む町の事は自分たちで決めるしくみ」。これでもまだわかりにくい。でも、こう言えばよくわかるでしょう。「自分の町の介護保険制度を《高福祉、高負担》にするか《低福祉、低負担》にするかを、各市町村が決められる。」だから介護保険の保険料は、市町村によって違うのです。
 
さて、町のことを決めるのは役場の職員ですか? 議会の議員や行政の選んだ委員たち? 彼らにすっかり「お任せ」して無関心でいるのは、もうやめませんか? 今は「夜間休日限定町民」のサラリーマンも、いずれは「24時間吹上町民」になるのですから。
だからもっと深く、もっと広く、もっと気軽に町民が町政に参加するしくみを作ること、そしてそのプロセスを公開することをネットは提案しています。

2000年4月12日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]
<<生き活きレポートの4年間>>

「生き活きレポート吹上」は、生き活きネットワーク吹上の情報誌です。ネットの誕生と共に第1号が発行され、以後原則として年に4回、定例議会終了後に、一般質問を中心とした議会報告・勉強会や講演会・バザーなどの情報を載せてきました。しかし、何と言ってもレポートの顔は毎号1面を飾る特集です。そこで、これまでの生き活きレポートの特集を拾ってみました。これを見るだけでも、ネットの活動が何を目指し、達成しようとしているのかが、わかっていただけると思います。バックナンバーはネット事務所にあります。興味のある方はご連絡下さい。

生き活きレポート 特集一覧
1996年
 NO.1 吹上にもっといい風ふかせよう  生き活きネットワーク吹上設立レポート
 NO.2 ネット結成「生活を考えます 政治を考えます あなたもぜひご一緒に」
 NO.3 住みよい町を町民の手で  未来につなぐまちづくり
 NO.4 代理人うちこし紀子 議会で初質問  選挙公報、石けん使用など。
 NO.5 コスモス祭りに出店  車椅子・ベビーカーから見たタウンマップを展示
1997年
 NO.6  1997 私のメッセージ  ネットを支える会員からのメッセージ
 NO.7  議員のお値段 How Much?  消費税アップと共に議員報酬値上げ。
      ネットの会計収支も出ています。
      (当時の代理人活動費は月額1万5千円!)
 NO.8  吹上生き物マップを作りましょう  吹上町の生き物情報を募集
       これをもとにできた生き物マップは埼玉新聞でも紹介されました。
 NO.9  もう食べさせられている。遺伝子組み換え食品
1998年
 NO.10  学校の一括購入。見直してみませんか?  算数セットなどの見直しを
 NO.11  子孫が残せなくなるって本当ですか?  環境ホルモンの話
 NO.12  もうすぐ始まる介護保険  介護保険クイズ掲載
 NO.13  吹上町の台所事情
       広報を読むだけではわからない決算の中身を解説
1999年
 NO.14  学校給食は誰のため?  子どもの健康より値段? 
 NO.15  十年後の吹上 二つのゴミ物語  ゴミ増加型・減少型のシミュレーション
 NO.16  介護保険はもう目の前
       老後と介護保険についてのアンケート結果掲載
 NO.17  議員報酬の使われ方  全額をネットに寄付、1999年ネット予算掲載
2000年
 NO.18  まじめにやってる?議員研修  研修の実体は‥‥市民感覚とのズレ
 NO.19  町議会に送り出そう二人!  もう一人の予定候補者・村上愛子に決定
 NO.20  安心して暮らせるまちづくりへ パワーアップ
       議員ひとりではできないこと・・・だからこんどは二人!

2000年4月5日
TopPage      [コラムの目次へ戻る]