過去のコラム(2001年7月〜2002年3月)


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「道義的責任」という言葉の意味は?
 
 

過去のコラム (2000年4月〜2001年6月)
/ ご支援ありがとうございました / 「表立ってはできない」理由 / 「教育の町づくり」を一歩進めて / 町長選挙に立候補します / 首長選挙に挑戦する人 / 新入学に間に合いました / ごみはいったいどうなるの? / ニワトリが先か、卵が先か? ではないでしょ! / 自分で考え、行動する大人に / 傍聴する時、される時 / プラスチックは資源です…けどねぇ / 誰の奥さんだっていいじゃない! / 視察でわかっちゃう 議員ってどんな人たち? / エコロジー生活――視察研修での工夫 / 水道料金のかからないワケ / 請願なんて誰でもできる! / さんすうセットは学校の備品に / 議会の言葉づかい / 視察研修先のもてなし / 個性的な新人たち / 町長からの感謝状 / 議会の人事 / 女性の票はどこに行ったの? / 2期目の当選に感謝 / 選挙運動と政治活動 / 始まりましたね、介護保険制度 / 生き活きレポートの4年間 /


過去のコラム (1999年6月〜2000年3月)
/ 図書館は貸し本屋じゃないよね / 女性議会は単なるセレモニー? / ラップを使わなくなったわけ / 公務員特別職という職業 / 年の始めに考える  / 減らせなくなるワケがある / ごみを減らすのは、一人一人の行動 / 議員控室は選挙の話題で持ちきり / これでも住民参加っていうの? / 選挙公報のない町 / おかげさまで3ヶ月たちました / 体育館の建て替えは誰のため? / 少子化対策基金の使いみちは? / 教育を変えるには、社会の仕組みを変えないとだめなの? / 「小一プロブレム」を知っていますか? / 石けんライフのすすめ / 「CAP」を知っていますか? / ホームページをよろしく / 議員定数削減には反対です /

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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<<自分のためにできること>>

 春分の日、曇り空で強い風も吹きましたが、桜は満開になりました。週末にあわててお花見した人も多かったようです。この分だと、どうやら4月6日(土)、7日(日)の「さくらまつり」は「葉桜まつり」になりそうですね。

 地球温暖化が進んでいることは、これまでにもいろいろなメディアで取り上げられていますが、こんな風に肌で感じると誰しもが「このままではマズイ」と実感できるのではないでしょうか。そんな折も折、政府が19日に「地球温暖化対策推進大綱」を決定しました。そこにはライフスタイルの転換や、日常生活での細かい注意まで書かれています。
 前回のコラムに対していただいたご意見でも「何はともあれ化石燃料依存・エネルギー浪費から抜け出すために、吹上で何をするかでしょう」とあり、また「打越さんの家ではどんな環境対策をしているのか」というご質問もいただいたので、いくつか書いてみます。

 先週、洗濯機を修理してもらいました。我が家の洗濯機は国産の一般的な全自動で、昭和生まれですがまだ元気です。長持ちの理由は、洗濯回数が少ないためだと思います。このごろ衣類は「着たら洗う」人が多いのですが、私は「汚れたら洗う」主義です。つまり、それほど汚れていなければ何度か着てから洗濯します。合成洗剤は使いません。
 洗濯回数が少ないと、水の使用量も少なくなります。お風呂の残り湯を使うので、なおさらです。そのお風呂も、ときどき立てない日があります。我が家の水道料金は、だいたい基本料金の1.5倍以内に収まっています。
 洗濯機は「家電リサイクル法」の対象になりましたが、「リサイクル」より「修理できるものは修理して長く使う」方が環境に良いことは言うまでもありません。ただしエアコンのように消費電力がグッと少なくなる家電は別ですが。

 台所での洗い物の前には、ゴムベラ、ボロ布、トイレットペーパー(雑誌古紙100%)を常備し、油汚れを拭ってから、お湯とアクリルたわしだけで洗います。
 ベランダにはミミズを飼っています。生ごみを食べて良い土に変えてくれるのです。それだけでは処理しきれないので、EMぼかしも使っています。マンションですが、幸い庭のある1階なので、すべての生ごみを土にかえすことができます。始めたばかりの頃は夏場は止めていましたが、要領が良くなった今はほぼにおうこともありません。

 その他、「マイバッグ」「マイ箸」の持参、ポケットティッシュの詰め替え、お下がりの活用などいろいろありますが、「地球のため」なんて考えすぎず「自分のため」に「自分のできること」をする、というのが長続きの秘訣だと思います。
 だって私、お婆さんになった時、正月の桜なんて見たくありませんから。 

2002年3月26日
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<<日本経済の三重苦をどう乗り越えるのか>>

 先日、白鴎大学教授、福岡政行さんの講演を聴きました。昨年11月に地方自治体議員・首長の勉強会「清渓セミナー」で、私が事例発表(吹上町長選挙のこと)をしたとき、「今後が面白いね」とコメントしていただき、勇気付け、励ましていただいた方です。

 いわく、現在の日本経済は「人口が増えない」「製造業が立ち行かない」「買いたいモノがない」の三重苦の状態である。現在、株価が持ち直し、景気は底を打ったと言う企業も出てきているが、泥沼に入ってしまった企業もある。救いようのない者は救えない。
 今求められているのは、「変える勇気」である。「前例」「慣習」「実績」主義でなく、企業も、行政も、国民一人一人も「変える勇気」をもつべきである。

 私としては、地球規模で考えれば「買いたいモノがない」などという恵まれた状況を、「不幸」なことのように考えるのは罰当たりな気がします。今後は「モノ」より「楽しみ」の方向に、産業の構造も移行する方向が出てくるのではないでしょうか。その意味では、オペラ好きな小泉首相の時代に出てきた、文化芸術振興基本法案には期待します。ヨーロッパ並の国の支援があれば、演劇、映画、音楽、その他の芸術はより質を高め、もっと身近に、気軽に多くの人が楽しめるようになるでしょう。そうなれば、景気も回復に向かうかもしれません。旅行、勉強、体験、その他の楽しみも、どんどん盛んになるでしょう。

 もうひとつ考えたのは、「幸せ」の価値の変化です。
 これまで「肥満は健康の敵」と思われていましたが、長寿の方の体型は「やや肥満」に当てはまる場合が多いそうです。「正常」か「肥満」か、というモノサシは、「長寿」か「短命」か、とリンクしていないというわけです。
 「経済」と「幸福」の関係も、これと似ているような気がします。
モノの少ないブータンという国の人は、ほとんどが「私は幸せだ」と言い、本当に心から幸せな表情をしているといいます。モノあまりの日本では、幸せな表情をしている人が少なく、自殺者が1日100人近く。なんか、おかしい。右肩上がりの経済が、イコール「幸せ」なのか、「足るを知る幸せ」というものもあるのではないか、と思うのです。

 そういうことを考えさせてくれるのが、(宗教を別にすれば)演劇だとか、映画だとか、そういった芸術ではないでしょうか。芸術振興は、多様なモノサシを生み出します。
 政治の仕事は、国民が「ああ、幸せだ」と思えるようにすることだと思います。たとえ国民を「お金持ち」にしても(現にとてもお金持ちです)「幸せ」にできなければ、意味がないと思います。これまでの「右肩上がり」は目的ではなく、人々を幸福にする手段のはずでした。その手段を「変える勇気」が、今、必要な気がします。

2002年3月11日
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<<やっぱり基準が必要でしょう>>

 東京都渋谷区の「渋谷行革110番」という団体が「区長交際費から近隣区議との野球大会経費や、区内の町会に贈る清酒代を支出したのは違法」と訴えていた裁判で、2月21日、東京地裁で判決が言い渡されました。裁判長は、
 「近隣の区議会議員との野球大会」は「レクリエーションの域を出ず、行政に関する情報や意見交換を期待できない」。「区内の町会に贈る清酒代」は「区側が清酒の贈答先を明らかにしないのは不自然。町会名を明らかにしない以上、使途不明の違法支出と言わざるを得ない。」と指摘し、区長らにほぼ全額、6万7千円あまりの支払いを命じました。

 昨年調査した「吹上町長交際費」の中にも、「議員ソフトボール大会」に関する支出がありました。正しくは「北足立郡町村議長会郡ソフトボール大会懇親会」に1万円の支出です。私自身、議員1期目の時はこの試合に参加し、町長交際費から支出された懇親会で飲み食いしたこともありますから大きな事は言えませんが、振り返ってみればやはり公費を使うべきものではありません。
 この大会費用そのものは、議員の積み立てている「議員会費」からの支出ですが、練習や試合に付き合う議会事務局の職員は「職務」扱い、つまり公費負担なわけです。
 在職中に何度か「もうやめた方が良いのでは」と申し入れたこともありましたが、「伊奈町が合併すれば、郡大会も自然消滅するから」と、当てのない理由で継続になってしまいました。私が議員ソフトボール大会で得たものは、自分の運動不足を自覚できたことと、いろんな特技を持つ議員がいる事を知ったこと、ぐらいでしょうか。やっぱり「レクリエーションの域を出ない」ものでした。

 昨年来お知らせしている町長交際費については「自分の所属している団体の総会に町長が来た時に確かにお金を受け取ったが、あれが税金からの支出とは思わなかった」「町から補助金を受けている団体にさらに支出するのはおかしい」という声も届いています。
 また「職員の結婚祝は、ポケットマネーが常識だろう」「企業でも適齢期の部下がたくさんいる人は祝金が大変だが、だからといって会社が負担することはあり得ない」といった声も寄せられました。

 みなさんの声を受けて、1月25日、町長交際費について支出基準を作るよう、町長に要望書を提出しました。具体的には、冠婚葬祭の支出の範囲を明確にすること、補助金支出団体への祝儀を支出しないこと、新年会・忘年会・懇親会・反省会・会費などの名目で宴会の費用を支出しないこと、などを提案しました。これで新年度に基準ができれば良し、できなくても交際費の使い方が改まればまだ良し、しかしこれまでと変わらない支出を続けるようなら、監査請求をして監査委員の判断を仰いでいきたいと思います。

2002年3月10日
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<<役場は給料が安い?>>

 少し古い話ですが「広報ふきあげ11月号」に職員の給与が掲載されていました。それによると人件費が歳出全体の四分の一以上です。人件費の割合が高くなれば、当然事業に使えるお金が少なくなります。はたして吹上町職員の給料は妥当なのでしょうか。

 公務員には「雇用保険」がありません。クビを切られる心配がないからです。よく市町村合併をして職員を減らす、という人がいますが、解雇することはまず不可能です。
 公務員は「能力」にほとんど関係なく「年齢」でほとんど「給与」が決まります。
 吹上町役場では「課長」としてつつがなく(新しい試みにチャレンジするようなリスクは負わずに前例に従って)過ごしていると、定年の少し前に「参事」(=年収約1000万円)になれます。現在、ヒラの課長4人に対して、参事の課長は16人もいます。
 町職員は「大企業」より給与が少ないため、「調整手当」をもらえます。

 「調整手当」についてもう少し説明すると、法律では「民間における賃金、物価及び生計費が特に高い地域で人事院規則で定めるものに在勤する職員に支給する。」と定められています。吹上町は物価や生計費が特に高いでしょうか。そんなことはありませんね。では、民間の賃金と比べると、どうなのでしょうか。

 人事院の「平成12年度職種別民間給与実態調査」をもとに、埼玉県人事委員会が平成12年10月に出した「職員の給与等に関する報告及び意見」では、「公務と類似すると認められる職種の従業員の民間給与」は月額41万7476円でした。しかし人事院の調査は、従業員100人以上の企業を対象にしたもので、中小企業は含まれていないのです。
 民間給与調査として一般的なものは、埼玉県総務部統計課の毎月勤労統計調査であると考えられます。この調査による平成12年埼玉県の常用一般労働者の平均年額給与は、事業所規模30人以上の場合でも544万6764円です。
 吹上町職員の平均年額給与は、649万3千円。そのうち期末・勤勉手当が4.75ヶ月だから、月給に直せばおおよそ40万円。前述のように高給取が多いことを差し引いて考えても、大企業に比べたら安くても、中小企業を含めた平均に比べたらずっと高い、というのが実態でしょう。仕事内容に照らせば、さらに…?

 町役場の「調整手当」の月額は「給料及び扶養手当の月額に百分の十を乗じて得た額とする」と定められています。つまり一律に一割増。総務省は、毎年夏、地方自治体の給与実態調査の際に、このような一律支給をやめるよう改善指導をしているそうですから、吹上町はこの指導に従っていないことになります。財政が苦しい、お金がない、と言っている以上、町事業の見直しだけでなく、こういうところにメスを入れる必要がありそうです。

2002年2月19日
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<<事実だけを拾ってみました>>

 平成10年度に吹上町が行った堤外仮設グラウンド整備工事の指名競争入札にからみ吹上町議会議員に対し、入札参加に便宜を図った見返りに現金を送ったとして、(株)石川建設専務取締役、(株)ミヤザワ建設代表取締役、(有)岡田工業代表取締役の3人は贈賄の容疑で逮捕され、3社は吹上町において平成13年4月26日から12月25日まで8ヶ月間の指名停止処分になりました。各社への通知には「再度このような事態が生ずることのないよう十分注意してください。(なお、本件に関する今後の改善措置の詳細について報告してください。)」と書かれています。

 5月21日に、岡田工業から、「代表取締役の交代」「各役員が不正のないよう監視し合う態勢を取る」「顧問税理士に工事受注前に相談し、事後には収支の細目にわたって報告し、不正行為がなされないよう努める」「官公署の役職員や議員との不当な目的の交際や、不必要な接触を慎む」といった報告書が提出されました。

 6月12日に、石川建設から「今後再びこのようなことのないよう関係者全員に指導の徹底を指示した」という報告書が提出されました。

 7月17日に、ミヤザワ建設から「代表者の交代等を含め、社内の刷新を図るべく協議し、その報告をする」「定期的に関係法令等の研修を行う」「会社役職員のみでなく、公認会計士等も交えて相談し、不正行為がないよう努める」という報告書が提出されました。

 8月15日、3人の裁判で懲役1年6ヶ月執行猶予3年の判決が下されました。

 9月20、21日に、3社から町長宛ての上申書が提出されました。内容はいずれも「すでに刑事処分が確定した」「今後は信頼の回復に努める」「景気の低迷も伴い、経営は窮地が予想される」「ついては町の指名停止処分の期間を短縮してほしい」というものです。

 吹上町建設工事等の契約に係る指名停止の措置要綱には「町長は、指名停止の期間中の有資格業者について、情状酌量すべき特別の理由…が明らかになったときは、…規定する期間の範囲内で指名停止の期間を変更することができる。」と書かれています。

 11月19日、3業者の指名停止期間を1ヶ月短縮することについて、指名委員会を経て起案されました。短縮理由は「
  1. 各社とも、台風時の荒川河川敷内にある施設の河川敷外への移動及び町民体育祭、コスモス祭等町事業に対し応援等の協力をしている。
  2. さいたま地裁の判決が、懲役1年6月執行猶予3年(休憩懲役1年6月)となっている。
  3. 各社より、指名停止期間短縮を希望する上申書が提出されている。
」の3点です。

 11月20日の通知には、「処分を真摯に受け止め、深く反省し、業務執行体制が見直され、信頼の回復に努めている。また、災害時及びコスモス祭等町事業への応援等協力があり、さらには裁判所の判決でも執行猶予が付された。これらを総合的に勘案し検討したところ、期間を1ヶ月短縮することが適当であると判断したため。」とあります。

 12月3日、指名委員会で、富士見保育所増築工事に、ミヤザワ建設、石川建設を含む6社が指名されました。設計金額は26,974,500円、予定価格は25,690,000円で、ミヤザワ建設が24,600,000円で落札しました。予定価格より高い金額の札を入れた業者はありませんでした。

 12月17日、指名委員会で吹上小学校東校舎解体工事に、ミヤザワ建設、岡田工業、石川建設を含む6社が指名されました。設計価格は14,826,000円、予定価格は14,120,000円でしたが、石川建設が14,000,000円で落札しました。ちなみに他の5社の札は、いずれも予定価格を上回っていました。

 1月から東校舎解体が始まりましたが、現場の二台のパワーショベルには「(有)岡田工業」と書かれており、出入りするトラックも半分くらいは岡田工業の名前があります。
 このことで石川建設から町に出されている「下請人通告書」という書類は、12日(月)に公開されます。その内容は、またこの続きにお知らせします。

 このことに関しては、特にコメントはつけません。
 みなさんが自由に受けとめてください。

2002年2月9日
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<<ちょっと、できすぎ?>>

 1月25日の定例教育委員会を傍聴しました。
 一通りの審議が終わった後、昨年6月の火事で焼けた吹上小学校東校舎の取りこわし工事の入札が行われ、業者が決まったことが報告されました。そのとき、田辺委員が、
「その業者は、昨年の汚職事件で指名停止になっていたんじゃなかったんですか?」
と、質問。すかさず、小林教育総務課長が、
「はい、そうです。しかし指名停止期間が11月までだったので、12月の入札には参加できたわけです。」と答えました。

 この日の質問と答えは、これで終わってしまいました。しかし、私はもうひとつ質問を追加したいと思います。
「昨年の7月議会で『夏休み中に取り壊す予定』と報告し、9月議会でも『早期に取り壊す予定』と言いながら、結局ズルズルと引き伸ばし、12月に入札を行ったのは、なぜですか?」と。
 12月から始まった富士見保育所の工事の入札でも、指名停止が解除になったばかりの業者が落札し、東校舎解体ももうひとつの指名停止が解除になったばかりの業者が落札。偶然にしては、あまりにも『できすぎ』ではないでしょうか。

 教育委員会でのもうひとつのおかしな出来事は、12月議会での一般質問に対するものでした。いわく「教育予算を教育委員会で審議し、採決するというのは、議会軽視だ」というものです。
 首長は、教育予算を立てるのに教育委員会の意見を聴かなくてはならないことが、法律に書かれています。教育委員会の意見をまとめるために、教育委員会議の議案として、教育予算案を審議し、採決することは理にかなっており、どこの市町村でも、どこの都道府県でも当たり前に行われていることです。
 それを「議会軽視だ」と言うのは、とても議員を25年もやってきた人の言葉とは思えません。また、それを「その議員がそう言っているので、来月から『議案第何号』とか『採決』という言いかたをしないで審議したい」などと言う教育長も、情けなさすぎます。
 ちょうど、代議士の圧力でNGOをアフガン復興会議から締め出した外務省と同じです。

 たかだか一人の議員が、思いつきと意地と見栄で発言したことで、教育委員会がオタオタする。そんな議会と教育委員会との関係が、12月になるまで入札を引き伸ばしたことと同じ根っこなのではないか・・・?
 全然つながりのない二つの事柄が、これでつながって見える気がしました。

2002年2月2日
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<<そんな児童館なんか行かないよ>>

 「平成15年度を目途に児童館を設置する」という町の考えは、子どもたちや保護者にとって朗報でした。どんな児童館ができるのか、期待している方も多いと思います。
 昨年の秋ごろまでは、現在体育館の脇にある仮設の勤労青少年ホームを町有地に移築する、という考えが示されていました。しかし、12月議会では、火事になった吹上小学校の東校舎を再築する時に、児童館も併設する方向が示されました。

 「学校の中、しかも別棟でなく、校舎に児童館??」
保護者ならずとも、この考えはおかしいと思うのではないでしょうか。
 児童館は、子どもたちが遊びに行く施設です。たとえ入口が別であっても、校舎と同じ建物では、学校の雰囲気が漂います。児童館はそこを通っただけで「遊ぶ」ための雰囲気を感じられるような建物が望ましいのです。
 また児童館には、幼児であれば保護者と一緒に行きますが、小学生以上なら一人で行くのが普通です。もし吹上小学校の中に児童館ができれば、下忍小、大芦小、小谷小の子どもたちは気軽に遊びに行くでしょうか。子どもにきいてみました。「そりゃ、違う学校の中なんか行かないよ」。小学生にとって学校の壁は、大人が思う以上に高いのです。

 「現在、町に児童館がない」が「要望が多い」から「とりあえず作る」とすれば、中身も想像がつきます。館長は非常勤の高齢者(もと学校長?)。職員はアルバイト。閉館時刻は「ふるさと」のチャイムがなる時刻(夏は6時、春秋は5時、冬は4時)。吹上学童保育室も、館内に移設。そんなところではないでしょうか。(あくまで私の想像です)

 子どもたちや、子どもを持つ町民が欲しいのは、「児童館というハコモノ」ではなく、「子どもが一人でフラッと行っても遊びが保障される場所」なのです。友達と一緒に行かなくても、遊び相手を見つけることができなければなりません。そのために、児童館には専任の職員が必要なのです。子どもの遊びのスペシャリスト、子どもと子どもを結び合わせることのできる人、子どもと保護者に信頼される人。もしそんな職員が児童館づくりをリードしていくなら、吹小の中の児童館にも望みがあるかもしれません。しかしこの調子だと、町が作るのはあくまで「児童館というハコモノ」のようです。

 せっかく作るなら、午前中は幼児が楽しく遊べるように。昼は保護者がゆっくり語り合えるように。夕方は小学生がのんびりできるように。夜は中学高校生が自主的に活動できるように。障害を持つ子どもも一緒に過ごせるように。…など望みはつきません。
 町の計画は、まだこれから。より多くの声を吸い上げるしくみを求めていきましょう。

2002年1月21日
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<<友好都市のメリットって?>>

 吹上町は、福島県金山町と友好都市になっています。実際には町と町ですから、どちらも「都市」ではないんですが(笑)。
 以前は「姉妹都市」という言い方が一般的でしたが、「姉妹」というと「どちらが姉でどちらが妹だ」という争いのモトになるため、このごろはたいてい「友好都市」というそうです。笑っちゃうような話ですが、ちゃんと担当課から聞きました。また、国内だけでなく、外国の都市と友好都市になっている市も多いようです。
 
 さて、歴史的なつながりがあることから「友好都市」になった吹上町と金山町ですが、いったいどんな事業をしているのでしょうか。
  1. 吹上町民が金山町に宿泊すると、吹上町から一泊3000円の補助がある。
  2. 金山町で毎年夏に行われる「湖水まつり(湖と妖精のフェスティバル)」に吹上町民が参加する。その際、吹上の庁用バスを利用。職員が引率。
  3. 吹上町の町民スキー・小谷小学校の児童スキー学校を金山町で実施。
  4. 吹上中央公民館主催コスモス大学校の研修旅行。
  5. 吹上町の「コスモス祭り」「さくら祭り」に金山町から町民と職員が販売に来る。
  6. 吹上町の職員が金山町に行って、職員同士の研修と交流をする。(平成13年度で全課が終わったところ。)
  7. 吹上町の議員が金山町に行って、研修と交流をする。
  8. 友好都市としての実績から、災害協定を結び(羽生市も含む一市二町で)、災害時に食糧などの援助をすることになっている。

 まだほかにもあるかもしれませんが、目につくのはこのあたりです。
 金山町は観光地ですから、当然こちらから向こうに行くことが多くなります。山のない吹上町にとって、山の中の金山町はうってつけの田舎・ふるさとなのかもしれません。町民同士の交流を深めるのは悪いことではないでしょう。

 ただ、職員相互交流研修会というのは、いかがなものでしょうか。「相互」と行っても、場所はずっと金山町。13年度は10人の職員が出張しましたが、図書館のない金山町にどうして図書館の職員が行くのか不思議。報告書を読んでも、勉強するならもっと先進地に行けばいいし、向こうが学びたいならこちらに来るべきなのに、と思います。研修より交流に力が入っているなら、公費でなく親睦会が主催すれば良いのではないでしょうか。
「職員だって本当のところ、それほど行きたくもないのだ。課に割り当てられているから仕方ない」と耳打ちしてくれた役場の方もいましたが。

「ああ、勉強になったなぁ。これを明日からの自分の仕事に生かそう!」
研修から帰った職員の口からこんなセリフが出てくるなら、私はジャンジャン研修に行ってもらいたいと思うのですが、本当に必要な研修の予算は足りないようです。

2002年1月9日
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<<2002年のはじめに>>

  あけまして おめでとうございます。
   昨年は、町長選挙で本当にお世話になりました。
   今後さらなる研鑚を積み、行動していきたいと思います。
  本年も、どうぞ「うちこし紀子のホームページ」をご愛読ください。

さて、昨年の町長選が終わってから「これからどうするの?」ときかれることが多かったのですが、「しばらくは充電期間」と称していました。その後、町の予算、つまり私たちの納めた税金の使いみちについて細かいところに注目し始め、いわゆる「オンブズマン」的な活動をしてきた結果、JR町民号への税金からの支出をやめさせることができました。
さらに、庁用バスのコスモス号は公務にのみ使用するものですが、理由づけさえしっかりしていれば借りられる実態がわかったり、友好都市の金山町との交流とは、吹上町職員が公費で温泉旅行ができること(金山の職員がこちらに研修に来ることはない)だとわかったりしました。
また、教育委員会議の傍聴では、就任したばかりの教育委員の一人が欠席続きなので調べたところ、子どもの留学のため半年間休職を申し出ていました。しかし報酬は支払われ続けています。就任の段階でわかっていたことではないかと疑問です。
小学校の来年度の給食食器が選ばれる会議も傍聴し、働きかけをおこなった結果、その過程を多くの人に知らせることができ、安全性の高い食器の導入が答申されました。
秋からは、積極的に議員セミナーや政治スクールに参加したり、インターネットで情報収集したりして、新たなネットワークを広げています。

ところで、昨年末のコラムに町長交際費のことを書いたら、
「どうして町職員の結婚に、私たちの税金から祝金を出さなくてはならないのか」
という怒りの声と、
「ウチの会社でも、交際費の規定で社員の結婚にはお祝いを出しますが・・・」
という声をいただきました。
でも、民間企業と自治体はお金の出所が違うと思います。しかも、規定があればまだしも、交際費の支出基準がないのです。胸先三寸で決められる、というのはどうかと思います。
みなさんは、いかがお考えですか?


今年はこのような活動を広げ、「はつらつ会議」として町に改善の提案をしていきたいと思っています。ご賛同いただける方は、どうぞ「はつらつ会議」にご入会ください。手続きは、ご連絡の上、郵便振替口座00540−0−71276、加入者名「はつらつ会議」に、年会費1000円をご入金ください。情報収集やお知らせにかかる費用のカンパも、お願いできれば幸いです。また、こんなことも調べて欲しい、ということがありましたら、メールやファックスでお寄せください。そしてぜひ、あなたも考えたり、調べたりする作業を一緒にしていきましょう。ご参加をお待ちしております。

2002年1月5日
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<<町長交際費の基準は?>>

 先月、議員セミナーで知り合った総和町の堀越千代子議員から「吹上町では町長交際費が問題になったことはないですか」ときかれました。年々金額も減らしているし、特段問題になっていないと答えましたが、一般質問すると言うので傍聴してきました。12月18日(火)の活動報告をご覧ください。

 その後さっそく、わが吹上町の町長交際費を調べてみました。平成13年度当初予算は170万円。5月・6月はに懇親会や総会への支出が目立ちます。特定の町内会や長寿会だけに支出があって、なんか不公平な感じ。町から補助金を出している団体の会合に「会費」を持っていくのは妥当? 吹上神社への支出の是非は? 特定新聞の購読料が交際費? 忘年会や新年会も? 職員への結婚祝いも税金から3万円するの? 

 
 全国市民オンブズマンが出している交際費の支出基準には、「会費」名目の宴会費用はじめ一切の新年会・忘年会・懇親会、公務員への祝い金、政治色・宗教色の強い団体への支出、条例や規則にもとづかない対象への支出は認められないとなっています。吹上町には現在支出基準を明文化したものはありませんが、住民により信頼されるためにも、明確な基準づくりを提案していきたいと思います。

2001年12月28日
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<<新しくハコモノを作る時は>>

 今年の5月10日にオープンしたばかりの小川町立図書館に行ってきた。図書館職員、設計者、利用者、それぞれの話から、いくつか印象的だったものを紹介したい。

 まず職員の話で「土地を探してくるところから図書館職員が関わった」ということ。自治体で普通ハコモノを作る時は、土地の取得は企画財政課、建物は建設課、という風に縦割りになりがちだが、小川町では以前から「図書館を新しくするなら、土地はあそこかここか」という風に職員が暖めていて、話が出てすぐに候補地をピックアップして提案したという。さらに、業者の選定は入札ではなくコンペによることで、図書館建築の専門家にたのむことができた。また、途中町長の交替で規模縮小を迫られたときも、それまでの経緯や熱意でそれをはね返すことができた。そこには教育長の情熱が大きく働いたそうだ。

 設計者から話が出たのは「このごろ市民参加が叫ばれ、市民のワークショップで計画を作っていく方法がもてはやされているが、市民は専門家ではなく、よく勉強している人がいる確立は低い。むしろ、担当職員がどう考えているか、を大切にすべきだ。」ということ。確かにこれまで吹上でも計画策定委員会に町民が参加しているが、そのための勉強の場はなかった。好き勝手なことをいうばかりの市民より、実際に仕事をする職員の「こんな仕事をしたい」という思いを大切にハコモノを作れば、職員は良い仕事をし、市民に喜ばれるものになる。(ただし、情熱を持った職員がいることが大前提だ)

 利用者の話では「以前の小さな図書館もアットホームな雰囲気で良かった。それは建物がどうこうではなく、職員の対応によるものだ。どんな大きなりっぱな施設でも、職員の対応が悪くてはちっとも良いと思えない。建物が大きくなっても、今のサービス水準を落とさずにいてほしい」というもの。図書館の質は職員の質によるところが大きいわけだ。

 そこで、ひるがえってわが町のハコモノを考えてみた。体育館を建設中だが、現在の体育館長はこの10月に変わったばかり。もし、体育館長をはじめとする職員がリーダーシップをとって新しい体育館づくりを進めようという体制なら、こんなことはありえないだろう。担当はあくまで教育総務課(教育委員会の管轄の建物を担当している課)なのだ。つまり、建物の専門家がハコを作り、使い方の専門家は出番がそのあと。いや、そもそも社会体育の専門家と呼べるような職員が果たしているのかどうか…。

 平成15年度には、児童館を建てる予定だという。建物は勤労青少年ホームを再利用するらしいが、重要なのは「素晴らしい児童館を作ろう」という情熱。それがあれば、ハコはどうであれ良い児童館になるだろう。職員の心に火をつけるのは、住民の熱意だ。こういう児童館が欲しい、これを取り入れて欲しい、といった希望は、積極的に声にしていこう。新しくハコモノを作る時は、行政の仕事を見直すチャンスであり、町民の思いを示すチャンスでもある。ハコだけ作って、正規の職員さえ置かないような児童館にだけはしてはならないと思う。



2001年12月7日
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<<「看護婦」「看護士」から「看護師」へ?>>

 先日の図書館講演会の講師、中川ひろたかさんは、日本で最初に「保母」の資格を取った男性だそうだ。それ以前にも「男性保育者」はいたが、「保母」の受験資格が「女性」に限られていたため、正式な「保母」にはなれなかったという。その後、世間では男性保育者を「保父」と呼んでいたが、資格の名称は「保母」のまま。それが昨年からようやく「保育士」という共通の名称に変わった。男性の資格取得者も増えたし、わが町の中学生チャレンジ事業でも、多くの男の子が保育所に「保育士」体験に来ている。

 同様に「看護婦」「保健婦」の世界にも男性が少しずつ増え「看護士」「保健士」と呼ばれているが、保健婦助産婦看護婦法改正で来年度から「看護師」「保健師」に統一されるという。
 ここで気になったのが「士」と「師」の違いだ。なぜ「保育士」は「士」なのに、看護師は「師」なのだろう。「看護士」に統一すれば良いのではないか。

 辞書を引くと、「士」は「高位の人のそばに仕える人」の意味以外に「一定の資格・役割をもったもの」という意味があり、この意味で使うものとしては、弁護士、会計士、税理士、建築士、潜水士、最近では介護福祉士などがある。
「師」は「人にものを教える人」の意味以外に「専門の技術を職業とするもの」の意味があり、猟師、漁師、美容師、薬剤師、鍼灸師、悪い方では詐欺師、地面師などがある。
 ついでに「婦」はほうきを持った女の形で成人の女性を表しており、職業としては、主婦、掃除婦、家政婦、売春婦など、いわゆる「オンナの領分」とされてきた仕事だ。

 さて、統一の名称を私なりに考えてみると、「医師の指示に基づいて」医療スタッフとして働くという意味では「士」の方がふさわしい気がするが、医師の「師」に対して「看護師」とすることで、専門技術を持つ「看護」という仕事の重要性を認識してもらうというねらいがあるのではないかと思う。
 医療現場では慢性的な看護婦不足があり、病院の経営面からも看護婦をそうそう増やすわけにはいかないという。ある友人の看護婦は「急患が入って、最高40時間連続で働いたことがある」と言っていた。今後「師」の名称に合わせて「看護」の対価を見直し、働きやすい職場環境、働き甲斐のある待遇に変えていかなければならないはずだ。
 「名前は変わっても、何にも変わらない」では意味がないし、ましてや「名前を変えることで視線をそらす」のが目的ではないか、とうがった見方もできる。男性の看護者が増えることで良い方向に進むことを期待し、見守りたいと思う。

2001年12月3日
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<<どちらも聴きたい講演会>>

 12月1日(土)に、中川ひろたか氏の「図書館講演会」があります。同じ日に「人権を守る町民のつどい」もあります。どちらも参加したい催しです。しかし「人権を守る町民のつどい」は第1部が1時からで、第2部の弁護士・伊藤芳朗さんの講演は2時から。図書館講演会の方は、午後3時からです。伊藤さんの講演を聴いてしまうと、たぶん中川さんのお話に間に合わないでしょう。

 11月11日(日)は、吹上小学校で「モクセイまつり」、公民館では「ふきあげ音楽祭」をやっていました。これは、納得できるのです。趣旨も違うし、時間もある程度長いし、町民は両方を順番に回って楽しむことができるからです。秋に集中するいろいろな行事を、絶対重ならないようにすることはできないでしょう。

 しかし、「図書館講演会」と「人権を守る町民のつどい」は、どちらも「生涯学習課」の担当であり、どちらも外部から講師を呼んで開かれる講演会であり、どちらも整理券を発行しているのです。なぜ、同じ日に、しかも同じ午後に設定してしまったのでしょう。

 問題にしたいことは、もう1つあります。広報ふきあげ11月号の裏表紙に、「人権を守る町民のつどい」の申し込みは「11月19日〜 町教育委員会生涯学習課で整理券を配布」となっているのです。つまり「聴きたければ町役場の開いている時間内に取りに来い」ということです。いったい、この講演会のターゲットは、どの世代、どんな層の町民なのでしょう。
 8時半から5時15分の間に役場に来られる人は、限られています。町外から通っている職員もおおぜいいるのに「働いている人は、自分の住む自治体の役場に昼間行くことは難しい」と誰も思わなかったのでしょうか。だとすれば、職員全体が「市民意識」のない状態だと言わざるを得ません。(そう言えば、この手の講演会で役場職員を見かけることは少ないような…) せめて「土・日は公民館でもOK」とか、「電話でも予約可」とか、工夫をしなければ、昼間働いている人は初めからあきらめてしまいます。

 「町民のつどい」をやることが「人権を守る」ことではありません。「相手の立場に立って考える」ことが「人権を守る」ための第一歩です。吹上町が早く「人権尊重宣言」にふさわしい町になってほしいと思います。

2001年11月22日
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<<故・吉井威議員のこと>>

 吹上町議会の先輩議員、吉井威さんが、11月18日(日)の夜、亡くなりました。享年53歳、肝臓ガンでした。
 ちょうど昨年の今ごろは、同じ会派で視察研修に行き、町の問題、国政の問題を語り合っていたのに。昨年末の情報公開条例審議では、一緒に改正案を作ったのに。町長選挙では、応援に来てくれたのに。何よりも、あんなにいつも元気だったのに。本当に残念でなりません。

 思えば5年前、議会のことを何一つ知らずに議員になった私に、発言のタイミングや議会の目に見えないような「オキテ」を教えてくださったのも、吉井さんでした。「このことについては、どうなんですか」と質問すると、決して面倒がらずに答えてくださいました。ときには議論が白熱し、「この点は賛成だけど、こっちは俺はゼッタイ違うと思うな」と意見が分かれることがあっても、議論は議論、付き合いは付き合い、と分けて考えられる方でした。だからこそ、議会改革を目指して超党派の会派を組むことができたのです。

 私が「町長選挙に立候補したい」と言ったときは、即座に「やめておけ」と言われました。可能性が少ないことよりも、その後の議会がシッチャカメッチャカになるのを心配していたのです。それでも、最後には応援に回ってくれて「現職が票全体の半分を取れなかった」という結果に、「立候補は意義があった」と認めてくれました。(もちろん私は当選するつもりだったのですが、吉井さんは冷静に票を読んでいました。)

 お葬式は、無宗教で行なわれました。いろいろな宗教の人がいることへの配慮のようです。人権を大切にした吉井さんらしい形だったと思います。ご親族と多くの仲間による、暖かいお葬式でした。
 慎んでご冥福をお祈りいたします。どうぞ、これからの吹上町を見守っていてください。

2001年11月21日
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<<今年の吹上号は、自費参加>>

 JR主催のお座敷列車の旅「吹上町民号」に関する監査請求は、請求期限の1年を2日過ぎていたため、却下となりました。昨年の町民号は、10月1日からだったのですが、旅行費用の支出は9月26日に行なわれており、私の監査請求は9月28日だったためです。旅行費用を前払いする役場のシステムを理解しておらず、勉強不足でした。
 とはいえ、監査請求の効果はてきめん! 今年の「町民号」は、職員の参加や公費の支出はなく、町長は自費で参加したということです。町にとっても、15〜17万円の節約になったはず。これだけのお金があれば、いったい何ができるでしょう。

 町には「コスモス号」というバスがあります。普段は公民館の駐車場に停まっているので、ご存知の方も多いでしょう。乗ったことがある方も、結構いらっしゃるでしょうか。
 このバスは公用車ですから「公務に使用する」ことが決められています。また、効率面から20人以上35人以下で利用することになっています。これまでずっと、学校、委員会、議会、ボランティアグループの視察研修などに、年間100回ほど使われてきました。一回の利用にかかる予算は、3万円弱だそうです。
 
 各小中学校のPTAでも、昨年までは家庭教育学級で、毎年1回ずつ視察研修を行なってきました。しかし、今年からは財政上の理由で、町外研修費をカットされてしまいました。吹上には学校が小中合わせて6校。たとえば、節約できた17万円を、3万円弱ずつ各学校に分けてもらえれば、この町外研修を復活させることができます。

 PTAでなくても、コスモス号に関しては「利用したい」と思っているグループが少なくありません。子ども会のレクリエーションにも、市民グループの研修会にも、たとえいくらか利用料を払ってでも町のバスを利用できたらいいのに、という声を聞きます。しかし、初めに書いたように「公務以外には使えない」ことになっているのです。
 「だって、どっかの長寿会でスーパーアリーナに行ったわよ」
 「何かのグループでも東京まで見学に行ったって・・・」
 それらは、れっきとした「公務」なのです。逆に言えば、「公務」としておかしくない行先や目的であると理屈をつければ、借りられるはず。ただし、予算の範囲内で…。
 その予算が6回分増えたら、それだけ町民参加につながりますね。
 JR「吹上町民号」よりも吹上町「コスモス号」を有意義に使って、教育のまちづくりにつなげたら良いのではないかと思います。

2001年11月3日
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<<乳幼児医療費の助成はありがたいけど>>

 吹上町では、これまで4歳未満の子どもが通院・入院した時の医療費を助成してきました。以前はお医者さんで医療費を支払った後、役場に申請に行かなければならなかったのですが、町内の医療機関なら申請書を受け付けるようになりました。できることなら、支払った後で町から口座に振り込んでもらう方式でなく、医療機関の窓口で支払わなくて良い方式に変えてもらいたい、という声が大きいのですが、社会保険の付加給付のあるなしが勤め先の保険組合によって異なるので難しいようです。

 さて、この助成の対象が、来年から広がることになりました。入院のみ小学校就学前までになったのです。具体的には、4歳から6歳の子(平成7年4月2日から平成10年1月1日生まれ)が入院した時、新たに助成を受けられるようになります。
 そこで、この子どもたちに「乳幼児医療費受給資格登録」をするように、とお知らせがありました。1ヶ月のうちに、申請書・保険証・通帳・印鑑をそろえて役場に来てください、というものです。もちろん、役場の開いている時間内に、です。

「申請しておかないと、入院しても助成が受けられないの?」
「うちの子は入院なんかしないもん。行かないわ。」
「年長組の子は、たった3ヶ月間の資格のために、申請に行かなくちゃいけないわけね。」
「たとえば、保育所や幼稚園に1日でいいから受け付けに来てくれればいいのに。」
「吹上町の子どもなら、資格あり、っていうだけじゃいけないの?」
「保険証や口座だって、助成金を出す時に確かめればいいじゃない。」
「新たな登録にかかる事務作業量だって、バカにならないんじゃない?」
「とにかく、ちょっと面倒よね。」
・・・というのが、私の聞いたお母さんたちの声です。

 市町村によっては、6歳までの医療費すべてを助成しているところもあります。吹上も入院だけとはいえ対象年齢を広げたのは、子育て中の身としてはうれしいことではあります。しかし登録申請の方法は、もう少し工夫の余地があったのではないでしょうか。そもそもお知らせが来るということは、すでに対象者は把握されているわけですから、申請の必要性が薄いようにも思えます。
 どうしても登録が必要だとしても、介護保険の手続きがデイサービスセンターでできるのですから、今回の申請も幼稚園や保育所でできないはずはありません。利用者の利便を考えていくことは、これからの行政サービスの基本だと思います。
 役場の職員も、一人の市民であるはず。これまでの慣習にとらわれず、もしも自分が相手の立場だったらどうしてほしいか、常に考えてもらいたいものです。

2001年11月2日
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<<11月30日は、図書館開けます・・って、決まってたの?>>

 町立図書館は、毎月月末が整理休館日です。毎週火曜日が定例休館日ですから、月末と火曜日が重なった時は、翌日が休館日となります。そのほか、事情があって休館日を変更するには、教育委員会の承認が必要です。

 さて、10月23日(火)、教育委員会定例会の議事は「図書館の休館日の変更について」でした。11月30日(金)を開館して、12月1日(土)を閉館する変更です。理由は、12月1日(土)午後3時から、図書館で「中川ひろたか講演会」を開くため、準備のため休館したい。しかし(金)(土)と連休すると町民に迷惑をかける、ついては前日を開館する、というものです。

 教育委員からは「では11月は整理休館日はないわけですね。それで図書の整理に差し障りないのですか?」「この日に講演会をすることは以前から決まっていたのでしょう。急に休みを変更することになって、利用者への周知は徹底できるのですか?」等の質問があり、生涯学習課長から突然呼び出された図書館長は、しどろもどろの答え。(10月1日付で館長になったばかりの上、図書館職員は火曜日が休日なのに呼び出されたのです)

 結局は無事承認されたのですが、その時すでに図書館の掲示板には「11月30日(金)は開館、12月1日(土)は講演会のため休館します」との掲示がありました。毎月配られる広報カレンダーの11月30日(金)の部分にも、図書館月末休館日という案内はなく、この計画が以前から決まっていたことは明らか。本来なら先月の教育委員会にかけられ、承認されなければならなかったわけです。

 議会でも、さまざまな委員会でも、「どうせ反対者はいないだろう」「反対されたって多数決で通るだろう」という議案、提案が多い、いえ、それがほとんどだと言ってもいいでしょう。「あなたたちは黙って手を挙げてくれればいいんだ」と言わんばかりのやり方でも、当の議員や委員はめったに憤ることはありません。でも、それでは委員の役割は果たせないのではないでしょうか。お飾りの委員なら、報酬の無駄です。いつまでも行政のアリバイづくりのような委員会を続けていたのでは、吹上町の未来は暗いと思います。

 昨年の「余裕教室活用検討委員会」を思い出してください。初めからストーリーの決まっていたようなやり方に反発した委員を、押さえ込むように決まった「大芦小学校の3教室に富士見保育所分園を」という答申は、結局当事者の理解を得られず、ついに今年度の実施を断念するに至りました。あのやり方を反省し、委員会制度のあり方を見なおす良いチャンスではありませんか。

 ああ、それなのに、11月末に発足する「吹上町総合計画審議会」は、平成8年の時と同じ選出区分で、同じようなメンバーが、同じような審議をする模様。進歩がないというか、学習していないというか…。せめてこれからは、会議の様子を逐一町民に知らせる努力をしてほしいと思います。

2001年10月29日
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<<後味が悪い結末…>>

 大芦小学校の空き教室3部屋に富士見保育所分室を作る計画は、3月に凍結されたまま、とうとう保育所は敷地内に一部屋増築することになりました。これにより0・1歳児クラスの面積基準が満たされ、今年度5歳児クラスの保育室としても使ってきた遊戯室を、来年度からは遊戯室だけの部屋として使えるようになります。

 しかし、なんとも後味の悪い結末です。現実にはすでに3教室は完全に空けてあり、いつでも工事がはじめられる状態なのに…。
 たしかに3月に行われた大芦小PTAのアンケートでは、校内に保育所の分室を作ることに反対の意見が8割以上だったのですが、その後教育委員会が説明に行き、PTAから要望書が出され、女性児童課も話し合いに行き、現在のPTA会員の意識は、それほど強い反対ではないように思えるのです。なぜ理解が得られなかったのでしょうか。

 私の推察ですが、ひとつめには「出来レース」つまり初めから結論の決まっていたような「余裕教室活用検討委員会」の進められ方への不信感。ふたつめには4月のPTA総会に説明にきた教育委員会が、質問も受け付けなかったことに対する不信感。さらにその後、町に提出した要望書に対してとうとう何の回答もなかったことに対する不信感…。ほかにもあるかもしれません。いずれにしても、行政と住民がまるでかみ合っていないのです。
 町は「保育所を作らせてもらえることになったら、詳細な設計を立てる」と言い、PTAは「詳細な計画がわからなければ、賛成できない」と言う具合です。 

 ピーク時には、一学年4クラスずつあった大芦小学校も、今は全校で9クラス。3年後には1学年1クラスになり、教室が余っているのは誰の目にも明らかです。でも、
 「PTAと話し合っても無駄、反対を押し切って作ればしこりが残る。
そうなったら、保育士や子ども達にもしわ寄せが行く。それならいっそ、あきらめよう。」
というのが町の結論。なんてもったいないことでしょう。

 ある意味では、町民と行政がともに1つの問題について考え、方向を作っていく絶好のチャンスだったのです。もっと話し合っていれば、と悔やまれます。
 また別の視点から見れば、行政の側に、反対する人を説得できるほどの熱意や裏付けがなかったとも言えます。また、教育委員会と女性児童課の縦割りのせいで、話がスムーズにいかなかった点も問題です。

「なぜ4月から6月まで動かなかったのか」という問いに、担当課長は「町長選があったから」と言いましたが、誰が町長になろうと、行政の継続性は必要です。町職員がどちらをむいて仕事をしているのかも、これで浮き彫りになりました。

 ともあれ、保育所の増築に「少子化対策基金」は無事使い切ることができそうです。今年度中に使いきらないと国に返還しなければならないので、急いで進めていたのです。
 幼児も小学生も、ともに大切にする町、子育てしやすい吹上町にしていきましょう。

2001年10月21日
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<<お座敷列車の旅行費用、返してもらえませんか?>>

 「吹上町民号」についての資料が、9月28日に情報公開されました。それによれば、平成7年の町村合併40周年記念事業についての伺い書で、記念事業(案)の中に、冠事業として「JR吹上町民号を合併40周年記念としてもらう」ことが含まれています。つまり、第1回は「町が依頼」して記念事業にしてもらったようです。
 それ以来、毎年、コスモス祭りなどの町事業と重ならないような日程を組んだり、行先を選んだり、町長のあいさつ文案をチェックしたり、といった打ち合わせは、駅長と町の企画財政課との間で行われていました。そして、町長、議長、職員3人の公費での参加…ということは、これって町の主催事業のようなものなのでしょうか。

 平成10年12月議会の一般質問で、町長は「町民号」についてこんな答弁をしています。「町民のコミュニケーションの場所、愛町の精神を養っていく、といった目的が十分達成された」「公的にやるべきものであっても民間活用といった観点から、後援という形をとってこの事業を主催している」(打越要約)

 町民同士、また町民と行政のコミュニケーションはもちろん大切です。でも、それは一人3万円もする温泉旅行である必要はないと思います。町内で開く「町長と語る会」や「まちづくり講座」にすれば、3万円×5人分のお金を使わずに、どれほど多くの人とコミュニケーションが図れ、愛町の精神が養われることでしょう。

 今回は、職員の復命書、つまり出張報告書も作成されていませんでした。したがって、本当に町民とのコミュニケーションが図れたのか、町民から聴いた声を行政に生かすことができたのか、といったこともわかりません。復命書は、上司(今回の場合、町長)が同行の場合は書かなくて良いそうですが、それでは町民には出張の内容がわかりません。情報公開をしていく以上、復命書の作成は義務でしょう。

 私は5年間議員でいながら「町民号」にこんなに税金が使われていることを知りませんでした。反省しています。そして、もうこんな旅行に税金を使って欲しくないと思います。
 そこで、今回の情報公開をもとに監査請求をしてみました。監査請求というのは、税金の使い方に疑問を持った時、1年以内なら住民が誰でも「その税金の支出分を返してくれ」と請求できる権利です。昨年の町民号は10月1日からだったので今回の請求は期限ギリギリなのですが、60日以内に監査委員から結果が知らされるはずです。ということは、今年の第7回吹上町民号には間に合わなさそう。もう少し早く請求していれば、と悔やまれますが、とにかく意思表示をする意味で請求しました。結果はまたお知らせします。

2001年10月05日
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<<吹上町民号のチラシから>>

 先日、町内会の回覧で「第7回吹上町民号」のチラシが回ってきました。これは、JR東日本が企画したお座敷列車の温泉旅行で、一泊二日の旅行代金は33500円(大人1名)、募集人員は100名で、最少催行人員は70名、添乗員同行です。決して安くない旅行ですが、第1回から第6回まで続いてきたのですから、それだけ参加者がいるのでしょう。
 さて、その「町民号」のチラシには、江熊町長の「ごあいさつ」が写真入りで載っています。「町民のみなさまには、ますますご健勝のことと…」に始まり、「皆さまの一層の交流と親睦が図れれば幸いと存じます。」と締めくくられているのです。これを見れば、「ああ、町長も行くんだな」と思います。「職員も行くらしい」という情報もあります。さて、それではその費用はいったい誰が出すのでしょうか。町のお金、つまり私たちの納めた税金が、この旅行に使われてはいないでしょうか。
 そこで、今回「町職員が公務として参加しているかどうか、その費用など」を情報公開請求しました。9月28日(金)に開示されますが、今のところ企画財政課と議会事務局から開示の連絡があるので、数名が公費で参加しているようです。

 続けてチラシを見ると、下のほうに「後援 吹上町」と書かれています。
 私がこれまで企画に関わってきた「講演会」「コンサート」などで吹上町の「後援」をもらったときは、「後援依頼書」にその企画の目的や内容を書いて総務課に提出し、数日後に「後援決定通知」をもらい、それを確認してからチラシやポスターに「後援 吹上町」と書き入れていました。
 そこで「東日本旅客鉄道株式会社からの後援依頼」も情報公開請求してみました。ところが「そんな書類、来ていないなぁ…」と担当者。つまり、「文書が存在しないため、不開示」ということになったのです。ついでに、そもそもこの旅行企画が始まったいきさつについても公開請求しましたが、この調子ではどの程度書類があるやら。

 利潤を目的とする株式会社の旅行企画のチラシを、町内会で回覧するというのは、本来おかしなことです。町長が召集した町内会長会議でこのチラシを配り、吹上駅長が趣旨を説明し、配布を依頼したということですが、町内会長さんにしてみれば「町長のあいさつが出ていて、町の後援する企画だからいいだろう」と思うでしょう。実際、コンサートなどで公共施設や町内会の掲示板にポスターを貼らせてもらうときも「町の後援」は「お墨付き」となっています。
 でも、実は「町の後援」には根拠がなかったのです。町長と駅長の間で「では後援ということで」と話があったかもしれませんが、少なくとも公式に「後援してください」「はい、いいですよ」というやりとりの記録は残っていないのです。
 こんなチラシが回覧されているって、やっぱりおかしいですよね。情報が開示されたら、またご報告します。
2001年09月22日
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<<「子どもの食器」だからこそ本物を!>>

 9月4日の学校給食運営委員会を傍聴しました。メンバーは各小中学校代表(先生)と、PTA代表(保護者)。来年度から小学校で使う食器について話し合われました。候補に上がったのは、漆器と2種類のプラスチック。価格や扱いやすさはほぼ同じで、比較のポイントは「安全性」と「見た目の感じ」でした。

 さて、給食食器の歴史を紐解くと、まずアルマイト。軽くて割れず、かさばらず、油の吸着や化学物質溶出のおそれもないが、熱伝導が良く、熱いものをよそうと犬食いになるため、1970年代の終わりからポリプロピレン食器が登場。が、そこから酸化防止剤のBHTが溶出したため、メラミン樹脂食器が登場、1980年代の終わりから普及。しかし劇物ホルムアルデヒドが溶出したため、ポリカーボネート食器が1990年代半ばから広がり、またまた環境ホルモン溶出がわかって、現在、問題になっているというわけです。つまり、ほぼ10年おきに、新素材が登場しては、人体への危険がわかっていったのです。

 BHTの影響を受けたと思われる世代は、今、二十歳前後。彼らが子どもを持つときになって、初めて「あの影響かも」と(動物実験では催奇形性あり)わかるかもしれません。子どもたちの食器選びには、未来への責任があるのです。

 今回候補に上がったプラスチック食器は、ポリエチレンナフタレートという新素材。使用実績は1年未満。歴史に学ぶとするならば、10年後にまた…という可能性もあり、「疑わしきは使用せず」を前提にすべきではないでしょうか。
 ちなみに漆器は、日本で縄文時代から4000年も使われています。

 残念ながら、会議では「見た目がかわいい」「子どもが喜んで食べる」「今の食器からの移行がスムーズ」などの理由でプラスチック食器を推す声が大半でした。漆器の方は「安全性に優れる」「食文化の伝承、食教育の面からも良い」などの意見もありましたが、見本の器は黒だったため「暗い」「大人には良いかもしれないが、小学生には違和感があるのでは」という否定的な声が多く、また「会津では地場産業でも、吹上でわざわざ採用する必要はない」との声もありました。(石油は日本にないものですけどね)

 私は、食器選びに限らず、これからの教育行政に欠かせない視点は「環境」だと思います。石油製品は自然に還る素材ではありません。持続可能な社会のためにも、伝統的な素材を選ぶべきです。
 また「子どもが喜ぶかどうか」を基準に考えるのは、子どもにおもねることになります。「子どものために最善かどうか」で判断すべきです。それが親の、そして地域の大人の役割ではないでしょうか。

2001年09月04日
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<<毎日使う食器だから>>

 子どもたちの夏休みが終わりました。親としては、新学期が始まるとお昼ご飯の心配がなくてホッとする、というのが本音かもしれませんね。

 ところで、みなさんのお宅ではお茶碗やお皿はどんな材質のものを使っていますか? 聞くまでもなく、陶磁器ですよね。お椀は漆器、コップはガラス、が圧倒的でしょう。幼児用にプラスチックの食器を使っていたとしても、一定の年齢になれば大人と同じ食器で食べさせますよね。

 吹上町の学校給食では、長いことプラスチックの食器を使っていましたが、軽くて割れにくい反面、油汚れが落ちにくい、環境ホルモンの溶出が心配、耐用年数が短く廃棄されても自然にかえらない、などの問題もありました。そこで、耐用年数を過ぎていた中学校の給食食器は、昨年度から強化磁器に変わりました。
 ただし、食器を運んだり洗ったりする時の仕事量が増えたという事で、町から業者に支払う委託費は値上げされました。(保護者負担金は変わっていません)

 さて、今度は小学校の番です。来年度、食器を切り変えようとしています。子どもにとって、どんな食器が一番良いと思いますか?
 行田市や、北川辺町では、環境ホルモンが話題になるずっと以前ですが、給食センターを建てたときに強化磁器の食器に切り替えています。食器を運ぶカゴや車、食器を洗う機械などを一気に備えられたわけです。 その点、吹上町では民間センターへの委託なので、事情は異なります。

 現在までの話し合いの中では「小学生が運ぶには重すぎる」などの理由で、強化磁器の線は薄くなっています。いくつかの学校で取り入れている「漆器」という案も出ていますが、再びプラスチックという可能性もあるようです。
 この続きを話し合う学校給食運営委員会は、9月4日(火)午後3時から、役場第2会議室にて開かれます。希望すれば傍聴できることになっていますので、ぜひどうぞ。

2001年08月31日
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<<「道義的責任」という言葉の意味は?>>

 7月17日から開かれていた定例町議会が、参議院選挙の前に終わりました。
 継続審議だった「選挙広報の発行を求める請願書」は不採択になりました。

 さて今回、他の議案に先駆けて一般質問の前に審議され、反対討論の末、賛成多数で可決されたのが「町長の報酬を3ヶ月間、減給10分の1」にするという条例です。
 ご存知の通り、4月に吹上町仮設グラウンド工事をめぐるあっせん収賄事件で、もと町議と業者が逮捕・起訴され、7月9日には公判が開かれています。
町長の説明では、町には落ち度はないが、町民に心配をかけた『道義的責任』があるため、減給処分を決めた、ということでした。また助役の説明では、本来町長が責任をとる必要はないと思えるが、江熊町長のたっての希望で処分を決めた、とのことです。

 事件では、もと助役や町職員は、警察の事情聴取は受けていても、逮捕されたり起訴されたりしてはいません。また、現助役が10年前にさかのぼって関係部署の職員から聞き取りをしている最中とのことですが、現在までの調査では、入札の予定価格を教えたことはない、ということです。

 では、どうして落ち度がないのに、処分をするのでしょうか。ここで出てきたのが
「道義的責任」という言葉です。集英社のイミダス'98には、「責任を問われた政治家は、通常は辞任する事で責任を果たす。一般に法的責任と区別して道義的責任という言葉が用いられるが、それは個々の政治家の道徳的心情の問題ではなく、目的による手段の正当化、ないしは心情による結果の正当化を禁じられているという趣旨の問題である。」とあります。ちょっとわかりにくいですね。

 自分が悪いわけじゃないのに、その場を丸く収めるために「ごめんなさい」と言ってしまうことってありませんか? おしゃべりの時ならそれでも良いけれど、公式な場面では、やはり悪かったのなら「私が悪かった。ごめんなさい」だし、悪くなかったのなら「私は何も悪くない」というべきでしょう。「自分に落ち度はないが、道義的責任をとる」というのは、中途半端な気がします。これでもう「町は責任をとりました」ということになるのでしょうか。どう思われますか?

2001年07月30日
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