首都高
みっともない、日本橋
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数年前、GW連休の一日は残念ながら小雨模様だった。天気がよければハイキングと考えていたが、近場で以前から見たいと思っていた江戸東京博物館に出かけた。
両国駅前に降り立つと目の前に緑色をした八角屋根の国技館、宙に浮く博物館、そして古びた駅舎が並ぶ。遠くにDoCoMoの繊細なタワービルを見ながら巨大な江戸博の中にエスカレーターに乗り、入る。
職業柄これらの建物は誰が設計し、そのデザインは、構造は、材料は、その風景は、と思って見てしまうのが困った習癖である。一言、街並みがバラバラ、建物へのアクセスが苦しい。昔の無骨な作りだったドームの国技館と両国駅(北側、現在もあり)の風景が味わい深かった。
見終わって、ここでの展示は江戸時代265年の時空間を一挙に見聞していることにもよるが、江戸の町には活気があったことに今さらながら驚かされた。
歌川広重筆 Wikipedia
この博物館では日本橋の1/2を木材で実物復元、建物や町並み模型、実物大の建物や歴史的品々などが展示されていることは聞いていた。こうした模型ものではリアリティーが不足して見るべきものが少ないと思っていたが・・・。
幕末期の日本橋北側半分の14間(江戸博のHPより)
教科書では江戸時代は封建社会で武士たちが力を持ち、一般人の生活が苦しめられていた士農工商の一直線的社会制度だったと教えられ、この時代を悲しく思っていた。
このところスカイツリーオープン間近となり浅草・下町が活気づくとともに江戸の文化が見直されてきている。『大江戸えねるぎー事情』などを読んでみると、この時代、封建制度は厳しく生活は貧しかったが、江戸の街づくり、人々の衣食住に対してのたゆまぬ創意工夫、時には花見や花火を楽しみ、時には旅に出かけ、その生活力には目を見張るものがある。
最近出版された「森林の江戸学」では、自然とどのように関って森林を再生させたのかについて書かれているという、読んでみたいと思っている。

博物館で見た越後屋の店、隅田川と両国橋西詰、大名前田家の屋敷、棟割長屋などは模型であっても、各部分部分の作り込みの確かさには迫力があった。
両国橋西詰(江戸博のHPより)
現在、江戸城や鹿鳴館を始め江戸時代・近代の建物がもっと多く残っていたら
、素晴らしい歴史的遺産の街・東京(他の街も同様)が世界遺産指定の都市となったであろうと夢を見る。そして、その街で暮らすことができたのにと私は残念に思う。
今も残る歴史的建物や自然のみならず、地域に根ざした建物・住宅などにより、豊かな風景を創っていくのは私たち自身の意志であると思っている。