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住宅建築の技術
 

    

 

 


 

 @ 
高気密高断熱・ソーラーの家
 それぞれ 

 

 

 

 

 

 

 

 A
気密・断熱

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 B
「外断熱VS内断熱」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 C 勝浦の家 
  室内熱環境

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 D 
 レトロの家づくり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          

 

 E 
 安全安心と住まい 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

  F 
 杉の生態 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 G 
 防犯-鍵・キー  

 

 

 

 

 

 

 

 H 
 防犯ー防犯商品 

 

 

 


 




 

 I 
 防犯=防犯ガラス
  

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

  J 
 自然塗料

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 K 
 旧宅を再生する
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 L
 「職人さん達

 
@
A

B
C
D
E

高気密高断熱・ソーラーの家 
気密・断熱」をテーマで
新宿オゾンにてシンポジュウム
外断熱VS内断熱
室内熱環境(勝浦の家)
レトロ
の家づくり
安全安心と住まい
F
G
H
I
J

K
杉の生態
防犯-鍵・キー
防犯ー防犯商品
防犯=
防犯ガラス 
自然塗料と循環型住宅
  (リノベーション・リサイクル)
職人さん達と家づくり」     

@ 高気密高断熱・ソーラーの家 それぞれ 

ふと高気密高断熱とソーラーを特徴とした工法が住宅メーカーや地域ビルダー、材料メーカーにより開発されていて、実に多いことに気が付きました。
 このことはそれぞれが良い住宅を提供しようと力を注いでいることの表われでしょう。私も下記のシステムを取り入れた住宅を手がけました。
 こうしたシステムの住宅はそれぞれ特徴があるので、どれが一番優れているといえません。
 家を造る方の条件(ライフスタイル、皮膚感覚、予算など)で選択することになります。
太字は私が手掛けたシステムの家です。

0 SC (ソーラーサーキット)工法 0 エアサイクル産業
  PAC (パッシブエアーサイクル)工法     鐘淵化学工業
  SHS (スタイロ・ハウス・システム)工法   ダウ化工
  OMソーラー工法    OMソーラー協会
  エアームーブ工法(部品のみ使用)   エアームーブ住宅

 A 「気密・断熱」シンポジュウムに参加

 「高気密VS低気密 外断熱VS内断熱」のテーマで4人の講師が高気密高断熱派と低気密高断熱派に別れシンポジュウムを行ないました。

 話をわかりやすく、そして、面白くするために2派に分かれ、私は低気密・外断熱派の立場にしました。
 時代は「高気密高断熱」の工法を取り入れる住宅が多くなりはじめています。こうした流れから、この日は約100人ほどの参加者があり大変盛況でした。

 その前に、参加者に話題の書・「いい家が欲しい」を読んだ方に手を上げていただきましたら約30%くらいいらっしゃいました。この会場にきている方は「断熱・気密」について基礎知識がおありだと思いました。しかし、さらに、なにか知りたい、確かめたいというお気持ちなのでしょうか。

 さて、この問題は何を基準として議論するかです。
まずは、話を早くするため、どちらが優れているか。についてです。
 結論から言えば両派とも、「高気密高断熱」に軍配をあげました。

 今まで、気密性と断熱性については曖昧に進んできましたが、省エネルギーの問題、地球規模の温暖化現象から各国のCO2削減についての問題、これに絡んで、日本国のスタンスとして、次世代エネルギー基準が設定ています。
 また、人々のライフスタイルの向上により冬暖かい暮らしをしたい、また、社会の高齢化から同様の要求などが原因となり「高気密高断熱」の家づくりがすすんできています。
 、都市化が進んできて、住まいの周辺環境、いわゆる騒音 日当たり 空気汚染などが悪化ていることも、もう1つの原因となってきているのでしょう。

◇ それでは、高気密外断熱とはどういう条件のことでしょう。
   「気密住宅」とは、

 外壁に気密シートを張ったところです。

 
まず、「住宅金融公庫基準」があります。
床面積1uあたりの相当隙間面積が5cm2以下の住宅のこと。北海道地域(T地域)において建設する場合に、気密住宅とすることを用件とする、となっています。
 
一方住宅メーカーは24時間換気と抱き合わせみして、相当隙間面積が1.2〜1.5cm2程度をいっているところもあります。
 高気密住宅の場合は、計画換気が必要となります。人間1人あたり1時間に30m
の新鮮空気を必要とします。
 お分かりになりますか。

    換気の目安 一人あたりの換気量 → 約30m/h

    住宅全体  → 約30m
/h  X 家族の人数
           
                  気積  X  0.5回/h  (換気回数)

              述べ床面積  X   1.2倍

 では、低気密住宅の条件とは。

 いうまでもありませんが、上記の基準に達していない住宅になりますね。私も気密住宅を手がけていますが。
 それぞれのライフスタイル(省エネルギー)・家族の体質、地域環境、自然環境、、建設コスト、経済スタンス・集熱・換気などで決めることになります。
 関東地域の住まいは気候条件からみれば、上記の数値でなくても十分快適住環境は成立します。

 通常の工法でも、外壁、下地のシート、(構造体ー柱、梁、小屋組)断熱材、内壁というように壁の構成材があるのです。
 大正、昭和のはじめの住宅は、外壁の板張り、(構造体ー柱、梁、小屋組)土壁でできている単純なものでした。これからみれば、現在の建物は、お姫様の12単(ひとえ)の大変豪華な装いといえそうです。しかし、近年、こうした通常の工法に結露の問題が指摘されてきました。
 冬(夏)暖(冷)房がなされるために外気と室内の暖気の影響により壁の内部に結露するようになってきました。この結露水で条件の悪い北側などの壁にカビが発生したり、柱が腐ったりする事例が見られるようになてきました。

 こうした問題や先の条件から、さらなる建築技術の革新がはじまり、現在の「高気密高断熱」住宅が時代の先端となってきているのです。
 この「高気密高断熱」住宅は寒冷地北欧の建物は50年くらい前に、すでに開発され実現されています。日本では、北欧の事例あげて、「高気密高断熱」住宅の必要性が説かれています。

 北欧は極寒冷のため、その地の暮らすには、暖房は必然のものとなり、熱効率をよくするために、壁を厚くし(もともとレンガ造)さらに外部に断熱材をはり、断熱材の保護のために外壁を設けています。
 厚い構造体は、暖房の熱により蓄熱され室温の安定化に役立ちます。また、構造体も断熱材の保護用外壁により風雨、雪、寒暖の熱から保護されるメリットがあるのです。この点も日本で建物の耐久性に効果があると強調されています。

 北欧の「高気密高断熱」の建物は上記しました換気にも注意をはらってきています。その換気には、吸気が必要となりますね。
 極寒冷地のため、外の空気はマイナス20度とか30度とかで、この空気を直接室内に取り込むといっきに室温が下がってしまいます。
 そこで吸気口の大きさ、形状、数、位置などが工夫され、いわゆる計画換気がなされていています。例えば計画換気24時間換気システムも長い生活の経験からうみだされてきています。


 今、日本の住宅は北欧の建物に近かづけたいのでしょうか?いうまでもなくかの地とこの日本の気候はまったく違います。ただ日本は南北に長いので気候も違っていますが。

 私も20年前にコンクリート構造の住宅に外断熱の工法で設計したことがありますが、その後、タイミングが合わなくて実施できなかったのです。
  ここにきて、ソーラーシステムや内外換気システム、エアーサイクルしすてむ(2重、3重)を実施するために高気密外断熱工法を採用しました。

私は低気密・外断熱派の立場にしました。が、低気密が全面的に良いわけではなく、ケースバイケースだと考えています。もう、いろいろ話しましたように、住まいは、住む方の諸条件を考慮して設計し造るものです。省エネルギーや常に暖かい室内をかんがえたら高気密高断熱が勝っていますね。

      ◇ 「高断熱」 2002年8月
                    新宿オゾンで「気密・断熱」をテーマとしたシンポジュウムに講師として参加 6月30日(土)
 

やはり、「住宅金融公庫基準」があります。
「省エネルギー住宅」と「次世代エネルギー住宅」に必要とされる断熱材の厚さの基準があります。

 「省エネルギー住宅」は気密住宅の場合と気密住宅以外の場合に分けて断熱材の使用条件が示されています。
 一方の「次世代エネルギー住宅」は充填断熱工法の場合と外張り断熱工法の場合に断熱材の使用が設定されています。早見表が「住宅金融公庫」で作成したものがありますからご覧ください。

 もうひつの目安として、
 本州寒冷地で熱損失係数(床面積1u当たり、内外温度差が1℃の時の建物から逃げる熱の量)が1.5kcal/uh℃以下、その他の地域で2.0kcal/uh℃以下に考えると本格的断熱係数の基準となるようです。

 
外壁のブルー色の材料は断熱材を外張りしたところ


B 「外断熱VS内断熱」   

外断熱とは、構造体の外側を断熱材でスッポリと覆ってしまう工法です。
一方、内断熱は、構造体の間に、断熱材を充填する工法で、さらに、内部結露を防止するために「壁体内通気工法」が開発され、これと併せて採用するとよいでしょう。
 もうすでに、この問題には気蜜の項でみてきましたように、外断熱工法が優れている面が多いのですが、コスト(材料費と工費)の点では、外断熱工法が3から4倍コスト高くなります。ですから、内断熱派は、内断熱の施工をキチンを行い気密性能と併せて使えばメリットがでてきます。

   「高気密外断熱の工法いろいろ」

この工法は特別は工法ではありません。通常の在来工法で職人さんたちによく理解してもらい、丁寧に仕事をすれば容易にできます。とかく、特別の工法のように思われ勝ちですが、けっして、ハウスメーカーの専売特許というわけでもありません。
高気密外断熱はこれだけで機能するわけではなく、再三言っていますように、換気の要素を忘れては方手落ちになります。さらに、この工法のコンセプトは、@省エネルギー A 暖かく涼しく暮らす B 経済的節約 などが目的となるでしょう。
 こうした、工法をいかすにあたり過剰設備になったり、必要以上のコストアップになるのでは意味がなくなってしまいます。

 さらに、この工法を生かす考え方として、@の要素を積極的に推し進めた太陽熱(光)利用で、パッシブソーラーシステムがあります。
 その条件として、集熱、蓄熱、気密・断熱、回収、換気をいかしたシステムで構成したのがパッシブソーラーの家です。

◇パッシブソーラーシステムを組み込んだ事例として、次のようなメーカーや住宅会社があります。

 OMソーラーハウス  ソーラーサーキットの家  エアーサイクル住宅 こらは私も採用したことがあります。
 そして、大手ハウスメーカーなども様々な手法を駆使していますね。
 ひとつ、私が注目しているのは、エアームーブ住宅で、こらは、上記のシステムをさらに改良されてきています。

最後に、このように複雑高度になってきたハイレベル住宅も今日の生活レベルからして、必然のことなのでしょうが、振り返ってみると大正、昭和の時代の家は木、紙、土などの自然素材で造られた実にシンプルな住まいです。
 今となると、暗い、寒い、使いにくいのですが、今回のテーマの高気密外断熱ではなく、低気密低断熱の家そのものですが、自然や気候をすなおに感じることができる素晴らしい伝統の住まいだと、私は考えています。
 以前、このHOME PAGEに掲載しました世田谷の家は、古い家には座敷があり、その部分を残して半分解体し、その場所に新しい家をパッシブソーラーの家として造りました。
 新しい家は冬の家、古い家は夏の家として生活を堪能していただいています。
 座敷や板張りの縁側いると夏のカッとする暑さや乾いた風が心地よく肌に感じます 。


C 勝浦の家 室内熱環境 2ND HOUSE   

模型 上方より見る 南側外観 手前は居間と台所  
奥の方は和室・書斎・浴室
居間台所側を見る 居間の天井にある風の塔

勝浦の家が建つ房総は太平洋の黒潮の影響をうけ冬の気温は温暖であり、さらには関東地域の気候特性である冬の晴天率が高いため日射率も高く太陽熱にもより温暖な地となっています。

こうした自然環境の特性を生かし勝浦の家は室内熱環境に関して下記のように工夫しています。

    1. 外断熱工法と気密工法(高気密高断熱)を採用して室内の熱が            外にロスしないようにしています。

2. 屋根集熱式ソーラーシステムより太陽熱により暖められた空気が、日中一階の和室、書斎の床下に設置してあるアクアレイヤー(アルミシート状のマットに水が入っている、厚み50ミリ)に蓄熱し、外気温が下がる夕方から室内にその熱が輻射および対流して温かさを保ちます。ただし、床下のアクアレイヤーの蓄熱も10時11時くらいまで維持されると思います。その後は高気密高断熱工法により室内気温の下降は緩やかです。

3.換気システムは
a.ソーラー系(夏場の運転により和室、書斎、一階廊下の室内の熱気が排気されます。)

b.居間の上部(風の塔)にある開閉式換気口系
(夏場、留守のときには開いておく。室内の空気を上昇気流により排気)

c.台所、浴室の換気扇系(この換気扇を運転することにより、台所のガス廃熱や湯気、浴室の湿気を排気させると共に、周辺の空気も引っ張り換気されます。)

4.電気製品による設備

a.天井扇 冬に居間の空気を循環させることにより天井部分の暑い空気を平均化させる。          夏は扇風機の効果

b.電気コタツ(居間)
c エアコン(居間、和室、書斎)


D レトロ家づくり

 ○レトロ未来の家とは

 大正時代に完成した目白にある自由学園・明日館は数年前に動態保存の重要文化財の第一号に指定され、紆余曲折をえて、全面改修をし、かつての姿を再現しました。この建物はアメリカの建築家フランク・ロイド・ライトの設計で日本の建築界の中でも重要な歴史的建物として評価されています。
 この建物は私が30才の時、実測調査がj建築学会で行われ私が現場のチーフとして参加したこともあり思い出の深い経験をしました。
 現在、一般開放をしていますからこの建築の時空間の素晴らしさを是非ご覧ください。
 古い住まいや道具にはレトロの色、合いが染められていて、それには過去の時間・思い出・歴史が詰まっています。その過去を再構成し、さらにその空間に未来を重ねると思いもしない奥深い時空間が生まれ出ます。社会問題となっている産業廃棄物の内、建築廃材が大半をしめている関係から、こうした利用をすることにより資源の有効活用にもつながる社会的意義も生じます。

B.レトロ未来の家         ○伝統風土文化を大事にしながら過去現在未来を感じる家づくりです。

温故知新の家づくり
昭和大正の住宅 木造空間でけれんみのない伝統生活を 
4Rの家 「リサイクル りユース りデュ−ス リフューズ
 建替えの際、旧宅を解体した梁、柱、板材、障子、フスマ機器類などを再利用する。
○リサイクルの家  ○旧玄関復元住宅 ○ 昭和住宅増改築 
○マンションリフォーム(古材を組み込む)              

事例 @ 東京 中野区 Tさんの家

築の外観  新玄関

 昭和始めの和風住宅平屋建てを中心に1階増築、さらに2階増築、そして、1階に和室、応接、書斎を増築。この場所を長男家族の住宅を敷地半分に新築計画を立てました。ご両親の住宅は建物半分にして一部増築と改築をしました。その際、解体した柱や板材、障子、ガラス戸を再利用し、古い家とマッチさせていることと、解体材の廃棄処分量を減少させています。また、こうした、昭和の和風住宅は歴史的価値がいずれ生じてくると私は確信しています。そして、新築の家もご両親の家を解体した材料を再利用するように計画を立てています。

 パッシブ・.ローの家とは
 

 かつてオイルショックのあった1970年台、省エネルギー意識が芽生えエネルギー源を石油に依存する社会構造は危険ということから自然エネルギーの一つ太陽熱利用の開発が盛んになっていました。そのころ、私は事務所勤務時代の時で、その事務所でソーラーハウスの設計に参加しました。始めは水集熱のソーラーハウスにチャレンジしました。この時代まだ太陽熱を利用したソーラーハウスは、日本では皆無のときで、大学の研究室や大手メーカーが研究しだしていた時代でした。その後、事務所では空気集熱のソーラーシステムを手さくりで設計実施を進めていました。このソーラーハウスが現在、パッシブ ソーラーハウスの代表的存在のOMソーラーの基本をなった実験住宅なのです。こうした経験から、ローテク ローエネ ローコスト ローメンテのパッシブ住宅を、さらに展開していきたいと考えています。 

C.パッシブ・ローの家
        ○

機械にのみ頼らず風土気候を生かした親自然的パッシブの家づくりです。

ローテク ローエネ ローコスト ローメンテ  
パッシブの家 涼しく温かい家(トンネル住宅:面輻射熱による)
自然エネルギー利用の家(太陽熱と光、雨水、風)
資源の有効利用(木材、土、炭、紙、竹etc)
○ソーラー熱ハウス ○ソーラー光ハウス ○床下冷熱利用の家 ○アクアレイヤー利用の家 ○木の家○高気密高断熱工法・換気システム ○シックハウス(アトピー)防止住宅        

 太陽熱屋根面集熱 光発電パネル      パッシブソーラーの家


E 安全安心と住まい 

 このところ事件が多発してきていることや東海関東地域が地震発生の時期になっていることなどにより、住まいの安全についての関心が高まってきています。
 安全性については物理的にその問題を具体的にいかに解決するかです。 耐震、耐風、防火、防犯、などの外的条件と、階段、段差、滑り、などのバリヤーフリー対策、延焼、電気、ガス、上下水道設備などの室内の危険防止などさまざまな問題があります。
 安心については心理的精神的な問題で、安全対策の有無、そのレベルにより生活面で気持ちが落ち着きます。

 防犯 最近手掛けた住まいでは、施主の要望もあり防犯面に今まで以上に対策を講じてきました。
 玄関の扉、鍵、開口部のガラスと鍵、雨戸、シャッター、格子、2階のバルコニーまわりについても同様に対策をしています。
 こうした閉鎖的住まいづくりに気を使わなければならない事態になってきていることは今日の社会状況の変化からすると致し方ないかなと考えています。
 外まわり、外構ですが、高い塀で囲わないで、中が見えるタイプのフェンスが望ましいと言われています。さらに、建物のまわりには、人を感知して音が鳴り、照明がつくなどの対策をすると良いでしょう。
 建材や機械的防犯対策とともに近隣とのコミュニケーションを良くするよう心掛けることが重要でしょう。

                   


F 杉の生態  

  飯能の杉
  実は、個人的なことですが、1月下旬に鼻水くしゃみがヒドク なり風邪かな?と思ったのですが、なかなか治らないので花粉症になってしまったようです? このところおさまってきていますが。

杉の生態の面白い話を聞きました。
この時期,杉花粉が大量に放出されるのは、
 @杉の木が伐採されるので杉自身、種の保存のための行為。
 A杉の木が過密に植栽されているので自己保存(自分の子孫の
   繁栄のため)のために自分の花粉を大量に出し、他を圧倒しようという魂胆。
 こうした関係により、それぞれが頑張ることによりさらに花粉が大量に飛散される。
 B大げさに言えば日本の山は杉の木一色のため、その多くの木から花粉が出されるため。
  という説があります。
 @は植物対人間の構図でみています。
 Aは利己的、擬人化的見方で比喩的ですが面白い。
 Bは常識的見解。
 いかがですか。 
 いずれにせよ、もの事、一色より多色の方がいろいろバラエティーがあり、
 それぞれが生かされてきますね。山の木々がこんな思いで生きているかと思うと面白いですね。


G 防犯-鍵・キー  

 最近玄関ドアーの鍵などが狙われています。
そのため、各鍵専門店ではピッキングなどの防犯対策のためにさまざまな技術や工夫を進めています。国産の鍵のメーカーには、ミワ、アトム、堀、ベスト
(順不同)などがあります。
 先日堀商店
(鍵や建具金物では老舗)のショールームに行き、鍵などの金物を見てきました。堀では防犯対策にサムターンの形式を以前はつまみが平たい形でしたが、この形では外から長いフック付きの棒を差し込みここに引っ掛けて、サムターンを回すことができるため、引っ掛けても回せないようにこの部分を円筒形にしたそうです。
 また、キーについてもシリンダーに差し込むキーは通常平たい形状ですが、棒状(ロットタイプ)にしピンを15本3列
(バリエーションあり)に配置し、性能を高めています。
 今、通常のサムターンの防犯対策に筒状のカバーも出回っています。

        ピッキングとは  鍵を使わずに特殊な道具を使って錠を開けること。


          H 防犯ー防犯商品 

 住まいの防犯対策を以前より増して気を使わなければならい時代となってきているようです。
 住宅では次のような防犯商品−防犯合わせ複層ガラス、ロック機構付クレセント錠及びサブロック、玄関ドアには鎌付き錠、デンプルキー、玄関ポーチ灯、勝手口灯などが防犯性能を高め販売されています。
 設計過程で施主の方から、窓や掃き出し窓には雨戸やシャッターを、小窓には格子を、玄関や勝手口には丈夫な鍵を2個付けて、などなど要望が出てきます。
 さらにセキュリテイシステムを設備するようにもなってきています。
 しかし、むやみやたらに取り付けると結局は面倒になりツイツイ手抜きをしないとも限りません。
 こうした防犯商品はさまざまなものが出回っていますのでよく検討してみる必要があります 。


 I 防犯=防犯ガラス 

 住宅の防犯に関して、窓はウイークポイントとなっています。窓の種類には大きさや場所で掃き出し、腰つき窓、地窓、高窓、天窓など、窓の開き勝手では引き違い、片開き、スベリ出し、内倒し、嵌め殺しなど、いろんなタイプがあります。 最近、盗難事件でベランダの掃き出し窓などのガラスを一部破ってクレセント( 鍵 )をはずして室内に侵入という手口が説明されています。

 こうした窓(開口部)には、防犯や台風、寒風、遮光に対して、雨戸やシャッター、面格子を付けたいと施主からの要望がありますが、予算や使い勝手、デザインなどの理由により設置しないことがあります。
 また、雨戸やシャッターが日中から閉めてあると留守宅であることが、明らかになってしまいます。こうような窓の場合には、ガラスの種類での防犯対策を考えるのもよいでしょう。

@ 防犯ガラス 2枚のガラスの間に強靭な樹脂幕を挟みガラスが割れてもこの幕が突き破れない仕組みになっています。

A既存のガラスを変えたくない場合には、ガラスにフイルムタイプの防犯シートを張る方法もあります。ガラスの強度もアップさせ、コストも手ごろです。

さらに安心のために、窓には補助錠を設置しましょう。


J 自然塗料と循環型住宅(リノベーション・リサイクル)  

情報が多すぎ
 このところ、家づくりをだれに依頼するか大変迷っているという話をよく聞きます。展示場巡りは当然、情報機関、建材・住設機器などのメーカー、雑誌、TV、そして、若い方はインターネットなど情報が大量にありすぎて、何がなにやら判断に困り果ててるとのことです。たとえば、展示場は見栄えばかりで、生活空間が見えてこないとAさん。

ドイツの自然塗料メーカーの社長のお話  
 先日、ドイツの塗料メーカー、ブレ−マー社の社長のお話を聞く機会がありました。ドイツの人は住宅は誰に依頼しているのですか?という質問に、社長は怪訝そうに、こう答えました。
建築家に依頼はありますが、多くは、基礎や構造体の工事はプロに造ってもらい、外装、内装などの後の工事は自分達で作業を、いわゆるDIYをする人が多く、日本のように完成された建物を買う例は少ないと言っていました。
このことは、なにを意味しているのでしょう。
日本の木造住宅は25年ほどでスクラップ
 欧米の住宅は100年ほど住み続けているが、日本の木造住宅は25年ほどでスクラップ アンド ビルトで、資源の無駄遣いをしていると言われて久しいのですが、この傾向は今も変わっていないようです。
しかし主要構造体が細めの木造で出来ているわが国の住宅と、がっしりした木造や石づくりの住宅が多いヨーロッパとは、単純に比較できないのではないかと私は考えます。いずれにせよ、今後、住宅の耐久性を向上させることは重要な課題です。


自然塗料と接着剤
 さて、ブレ−マー社の社長の本題に入りますが、昨今、建材や住まいのPR等で「自然、天然」と名が打ってあるものが多く出まわっています。が、今回の話からすると、こうした文字については、頭から鵜呑みにしないほうがよいと思われます。
 例えばドイツでは、何をもって自然塗料というかはっきりした基準があるわけではないとのことでした。以前は自然塗料には自然の溶剤が使われていましたが、自然の溶剤からもVOC(揮発性物質)が発生することから、ドイツの環境ラヴェル、ブルーエンジェルは自然系の溶剤から発生するVOCも含めて、反VOCキャンペーンを展開。その結果、溶剤なしの塗料がエコロジカルであるとの考えが広まり、水性塗料が開発されるようになったとのことです。
 しかし、例えばドイツの塗料メーカーは水性ラッカーを開発したが、品質は溶剤入りの油性ラッカーと比べて劣り、職人さんは使いたがらない問題が出ています。自然塗料は合成塗料に比べて健康によく環境に負荷をかけない等、いろいろな面で優れています。しかし、施工にはそれなりの注意が必要です。
 また、接着材についても同様な問題があります。塗装の場合はある程度、数日間で揮発していきますが、接着材は、例えば集成材やベニヤなどは木材の間に挟まれているため、なかなかVOCが抜けていかないそうです。思い当たります。


自然材料での家づくり
 このところ自然材料での家づくり、言い換えれば健康住宅づくりが、施主や業界で大きな関心事になっていて、木材、紙、土などの自然材料や塗料についても、自然のもの使うという工法が注目を浴びています。
塗料の話から更に話が展開して、コーディネーター役(建築家)の佐藤氏によると、マンションのリフォームの仕事をした際、畳の床板にカビ・ダニ防止剤のPCPが塗られていたとのことです。このPCPは現在有毒のため使用されていないそうですが、このほかにも高度成長期には有毒な物質を使用した建材が多数出回ったそうです。
 本当に恐い話は、現在こうした危険で有毒な化学物質が、塗料などからのVOCを始め廃材からも出てきているし、これらの多くは焼却処分をされていますが、その際にはダイオキシンが発生しているとのことです。このような物質は空気中に排出されています。こうした汚染された空気を私達は呼吸していると思うとゾーとしますね。
ドイツではこれらの物質による汚染がアレルギー体質の原因の一つだと言っているそうです。だとすると、現在、私達が自然素材は健康に良いと言っていることは、どこまで信じることができるのでしょう。材料名をあげるとキリがありませんが、だからといって手をこまぬいていては、埒があきません。

循環型住宅(リノベーション・リサイクル)
 25年ほどでスクラップ アンド ビルドの日本の経済システムは当分の間この傾向で推移することでしょう。しかし、現在の住まいをもう1度見直してみると、自慢できる住まいであり、そして愛着を持つようになれば、この傾向は変化してくるのではないかと私は考えています。
 いい意味で、昔の父親は頑固でしたから住まいに対してこだわりがあり、玄関、座敷、床の間などの普請には、棟梁にうるさく注文を出し、棟梁も大工としての腕を振るったところだったわけです。現在は、お父さんは、お金の係りでお母さんは家づくりを堪能しています。この新旧の夫妻の関係は、民主的家族と封建的家族を象徴しているのですが、住まい工法・材料の点からみると、どうも私は封建的家族時代の住まいの造り方に軍配を上げたくなります。
 頑固もののお父さんの住まいは、現在住みにくいと言われ解体の憂き身にあっています。が、ブレ−マー社の社長と佐藤氏が言っていたことに対しては、環境に大きな負荷が掛からない建物なのです。当然なことですが、当時のものは、本当に自然材料での家づくりだたのです。こうした建物の材料は、よく吟味されて造られていることから、梁、柱、床の間の板、そして、建具類など、再利用が可能なのです。
 最近、ブームの古民家再生ですが、昭和30、40年代以前の和風の住まいはとてもよく出来ていて、素晴らしいものだと私は、思っています。
 これらの建物を即、解体を考えないで、愛着がある・もったいない・伝統美を生かす点から下記のような再生・リノベーションの方法が考えられます。


K 旧宅を再生する
  「大正昭和の和風住宅を再生する

     (リノベーション・リサイクル住宅) 

@ 旧宅を生かした家づくり・ 再生住宅 (改築)
A 旧宅の一部をいかす(増改築・旧宅の材料を室内外に取り込む)
B 旧宅の材料を出来るだけいかす
C 旧宅の材料をポイントに使う
D リノベーションのイメージを再現・再構成する 
E 民家の古材をポイントに使う
 その他にもいろいろ工夫することで住まいの可能性が展開されると思います。こうした古材・解体材などを再利用した家づくりは大きな意味で循環型住宅と言えると考えています。勿論、新築住宅も人々の健康をそこなわない家づくりは、将来、解体かリフォームかの段階でも上記の方法で実施することが可能となるわけです。新築住宅のこうした循環型住宅をこれらからは実現していく必要があると考えています。
手前みその話になりましたが、もうひとつタイトル「東京リノベーション」に私が設計した「杉並の家」が掲載されています。古い建物を様々な再利用した事例が集められた本です。さらに、日経アーキテクチャー11月12日号のトピックスの中に「無名住宅を解体して再利用」した長生村の家が掲載されています。合わせてご高覧下さい。


※一部 ブレ−マー社社長と佐藤氏によるの資料と談話より


  L 「職人さん達と家づくり」 

 7月の「スイート ハウス コラム」で僭越ながら、木材活用コンクールに受賞にたことを書きましたが、こうした 「職人達と家づくり」 の活動が評価されたことに対して意を強くしています

 これから、さらに、職人さん達と共に彼らの得意技を生かす手づくりの家づくりにチャレンジしていきたいと考えています。


 Eさんの家の上棟


しかし、現在の家づくりは、こうした手作り的工法は否定されているのです。
 その理由は、施主側では早く新しい家に引っ越したい、ローンの支払いがある、待てない、工務店側は工期が長くなる、経費が掛かる、手間代が高い、材料が高い、少ない、管理が難しい、などがあります。
 このような今日の社会的意識、条件でのマイナス要因が山積しているためこうした工法を実行するには、それぞれリスクが大きいことから実施に消極的になるのです。
 時代の流れは、上記の条件をクリヤーする、さらなる工法が開発されていくことになります。
 状況からすると、手作り的職人技は時代遅れの代物となり、手をかける必要のない工法、材料が家づくりの大勢になってきているのです。

 職人さんたちと一杯呑みながら、話をしたですが、自分たちがやりたい仕事ができない、決められた内容の仕事しかできない、腕を発揮できる仕事がしたいものです、と言っていました。
 今の建設システムは、職人さんは工務店から依頼されてから家づくりに参加しするシステムになっています。いわゆる下請けの関係になっていることから、家づくりには発言権はほとんどないのです。
 時代の風は面白いもので、健康に良い家を自然素材で家を造ろうとメデアは盛んにこうした材料でつくられた家を取り上げています。
 私たちにとっては、追い風になってきたようです。

 この6月の 「スイート ハウス コラム」で「一本の木、杉の木からの家づくり2001.3.1「原木を丸ごと使う家づくり」 について書きましたが、この工法は、大工さん、製材店、工務店、監督、林業の人など多くの人の協力の基に実施が可能となるプロジェクトです。
 先に書きましたリスクの少ない家づくりという考え方では、この仕事はできません。
 こうした素晴らしい杉の素材をいかした高度な家づくりを是非やりたいという意欲ある、腕がなる、知恵を持った職人さんも居るのです。

 来年夏以降に「工事予定の家づくり」であればこのプロジェクトが実行できます。その場合いは、この夏、秋に山の木を見て決めて、計画をたてていきます。
 実に贅沢な家づくりです。
 コストが大変掛かっていて贅沢と言う意味ではなく、気持ちが贅沢、豊かな家づくりということです。でも製材料や大工手間などが少しかかりコストアップします。坪60万円台で実施したいと考えています。
是非とも手がけたいものです。

 

   


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