種別 生態写真と解説
種ごとに生態写真を使って蝶(卵から成虫まで)や環境を紹介します。
写真に青枠(紫枠)のあるものは、高画質ファイル(約30kb)にリンクが張られていますので、クリックしてみてください。

チャバネセセリ

チャバネセセリは大阪市周辺では6月から見られますが、イチモンジセセリとともに大阪市においても8月の終わり頃から急激に増えてきます。バタフライガーデンでも時々見かけます。2009年、静岡市では4月に見ることができましたが、これは普通のことなのか調べていきます。
基礎データ(大阪市周辺域)
■科 セセリチョウ科 ■学名 Pelopidas mathias Fabricius
■生息環境 大公園、河川敷、庭 ■成虫観察時期 6月〜11月
■越冬態 死滅? ■食草・樹 セイバンモロコシ、イネ科
■増減 増加 ■成虫の多少 秋に多い

イチモンジセセリとチャバネセセリの区別法


イチモンジセセリとチャバネセセリは容姿が似ているだけでなく、ともに夏の終わり頃に急に増えて都市部でも見かけるようになります。後翅の裏面の模様が異なるのでこれを覚えておくと間違えることはありません。なお、チャバネセセリの後翅の表面は紋がないことが多いです。
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チャバネセセリの吸蜜
1999年10月17日
大阪市淀川区新高


バタフライガーデンのブッドレアを訪れたチャバネセセリです。ブッドレアは多くの蝶をよぶことで有名ですが、なぜかよく枯れてしまい今はありません。

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チャバネセセリの吸蜜と飛翔(タンポポ)
2009年4月26日
静岡市駿河区大谷


チャバネセセリを4月に見たのはこれが初めてです。Casio EX-F1、パスト連写。
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チャバネセセリの吸蜜
2002年10月5日
大阪市淀川区十八条


センニチコウを訪れたチャバネセセリです。後翅(こうし、後ろのはね)裏面の紋は、イチモンジセセリとは異なります。

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チャバネセセリの休息
2007年7月1日
大阪府豊中市服部緑地公園


クズの葉で戦闘機型に翅を開いて休んでいます。この日は新鮮な個体を何度か見ました。イチモンジセセリと異なり、後翅表面には紋がありません。
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チャバネセセリの訪花
2004年6月5日
大阪府豊中市服部緑地公園
豊中市加藤氏撮影


インパチエンスの花を訪れたチャバネセセリです。この時期にもチャバネセセリが見られることを知りませんでした。インパチエンスはホウセンカの仲間ですが、最近公園などによく植えられています。イチモンジセセリもこの日見られたそうです。
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チャバネセセリの静止
2006年6月3日
大阪府豊中市服部緑地公園


私も、初夏にチャバネセセリを見ることができました。
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チャバネセセリの求愛
2007年8月31日
兵庫県尼崎市


昼休みです。近くに吸蜜源のアベリアがあります。木の杭で♀(上)に♂が求愛しています。交尾には至りませんでした。♀はかなり飛び古しているように見えます。
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↑産卵直前。

↑卵が見えます。

↑産卵直後は少し青みがかって見えます。
チャバネセセリの産卵(メヒシバ)と卵、環境
2006年9月18日
大阪市淀川区


8月の終わり頃から、庭でもチャバネセセリを見かけることがあります。今日は、台風の風が強かったのですが草むしりをしていました。それでもバッタが住めるようにかなり残してあります。するとチャバネセセリとイチモンジセセリが登場し、チャバネセセリは低空飛行をして、いろんなイネ科に産卵しようとしました。実際に産卵を確認したのはメヒシバだけですが、たぶんいろいろと産んでいたのでしょう。その後、地面近くのエノコログサの穂に止まったり、キバナマーガレットで吸蜜していました。
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チャバネセセリの卵と環境(セイバンモロコシ)
2005年8月21日
大阪市淀川区西三国


河川敷の5m2程度の範囲で3個の卵を見つけました。葉表中央、葉裏端、葉裏中央と位置はバラバラです。ここは、下に示す2003年8月に幼虫が見つかった場所と同じところです。
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チャバネセセリの卵(孵化直前)
2005年8月24日7:37am
大阪市淀川区西三国産 大阪市淀川区飼育


孵化直前の卵の様子です。胴体と頭があるのが分かります。
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チャバネセセリの幼虫(1齢、2mm)
2005年8月26日
大阪市淀川区西三国産 大阪市淀川区飼育


持ち帰ったセイバンモロコシには、さらに1個の卵があったようで、この日までに4匹の幼虫が見つかりました。さらに、蛾と思われる幼虫もいました。1齢でも、このように、糸で巣を作ります。
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チャバネセセリの幼虫(2齢、4mm)
2005年8月28日
大阪市淀川区西三国産 大阪市淀川区飼育


上とは異なる個体です。2齢になっていますが、頭は黒いです。少し模様があるようです。これらの幼虫は全てその後死亡しました。どうも蛾の幼虫にやられたのではないかと思われます。というのは、胴体が折れるように死んでいたからです。真相は不明です。
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チャバネセセリの幼虫(若齢)
2003年8月12日
大阪市淀川区東三国


こちらは、自然状態で見つかった幼虫です。セイバンモロコシの若い葉に中齢になった幼虫を見つけました。飼うことにしました。この写真は元の巣から幼虫を出して新しい葉に移したところです。なお、このときはイチモンジセセリと信じ込んでいました。

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チャバネセセリの幼虫(中齢)
2003年8月12日
大阪市淀川区東三国


同じところで見つけた頭の色のちがう幼虫です。おそらく上の写真の幼虫とは齢数が1大きいようで、その後上の写真の幼虫も同じような頭になりました。

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チャバネセセリの生息環境
2003年8月12日
大阪市淀川区東三国


上の幼虫を見つけた環境です。神崎川の河川敷で、草刈りの後伸びてきたセイバンモロコシの葉が茂っています。
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チャバネセセリの幼虫(中齢)
2003年8月15日
大阪市淀川区東三国産
大阪市淀川区新高飼育


上の写真で“中齢”と紹介した幼虫です。食欲旺盛なので、別の株に移し替えたときの営巣のようすを下に示します。

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チャバネセセリの幼虫の営巣1-3
2003年8月15日
大阪市淀川区東三国産
大阪市淀川区新高飼育


セイバンモロコシの葉の上に移された後しばらく静止していましたが、盛んに糸を葉の上に吐き始め、その後、首を何度も動かして葉の両側に糸を繰り返し張っていきます。見づらいですが、赤矢印のところに糸があります。これに伴い、葉の両側が合わされていきます。

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チャバネセセリの幼虫の営巣4-6
2003年8月15日
大阪市淀川区東三国産
大阪市淀川区新高飼育


十分糸が張られると、一旦さらに下方に移り葉上に糸を吐いていきます。しばらくして体を反転します。

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チャバネセセリの幼虫の営巣7-9
2003年8月15日
大阪市淀川区東三国産
大阪市淀川区新高飼育


今度は、最初の糸の上方に糸を掛けました。

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チャバネセセリの幼虫の営巣10-11
2003年8月15日
大阪市淀川区東三国産
大阪市淀川区新高飼育


20分ぐらいで営巣作業は終わり、その巣の上方の葉を食べ始めました。右の図はその食痕です。その後、食痕まで葉を閉じて巣を大きくし、その後は巣にした葉を端から(赤矢印)を食べました。

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チャバネセセリの幼虫(摂食)
2003年8月17日
大阪市淀川区東三国産
大阪市淀川区新高飼育


脱皮したようで頭のもようが変わりました。自分の巣の端を盛んに食べています。そのため、巣の長さが短くなっています。

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チャバネセセリの前蛹と蛹
2003年8月23日
大阪市淀川区東三国産
大阪市淀川区新高飼育


採取した3匹の幼中のうち、大きかった2匹が8月22日の早朝までに根本付近の葉の裏で蛹化(緑色矢印)しました。また、小さかった幼虫は近くで前蛹(黄色矢印)になりました。ともに巣といえるほどのものは作っていません。

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チャバネセセリの前蛹
2003年8月23日
大阪市淀川区東三国産
大阪市淀川区新高飼育


前蛹のアップです。この写真では見づらいですが、帯糸があります。

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チャバネセセリの蛹
2003年8月23日
大阪市淀川区東三国産
大阪市淀川区新高飼育


蛹のアップです。上の上の写真のものとは異なる個体で3匹のうち最初に蛹化(おそらく8月21日)したものです。

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チャバネセセリの蛹(羽化前兆)
2003年8月28日
大阪市淀川区東三国産
大阪市淀川区新高飼育


羽化前兆を見せた蛹のアップです。上の写真のものとは異なる個体で、採取した3匹のうち2番目(8月22日)に蛹化したものです。この後、腹部も急速に茶色になっていきました。

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羽化直後のチャバネセセリ
2003年8月29日
大阪市淀川区東三国産
大阪市淀川区新高飼育


羽化前兆を見せた翌朝8時にはもう羽化して飛べるようになっていました。蛹の期間はちょうど7日でした。部屋の蛍光灯の傘に止まったところです。蛍光灯下なのでこの写真の色は実物と異なります。羽化するまでイチモンジセセリと信じ込んでいました。

チャバネセセリの顔
2004年8月27日
大阪市淀川区新高


少しづつ涼しくなってきて庭にもセセリ類が訪れるようになっています。顔をストロボを使ってとると虹色に光って写りました。

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チャバネセセリの睡眠
2007年10月2日
大阪市淀川区


自宅のベランダで、栽培しているウツボカズラの葉先(つまりこれから捕虫袋に成長するところ)にとまって睡眠しています。
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ストロボに反応するチャバネセセリ
2009年8月17日
静岡市駿河区
Casio Caplio GX100


睡眠のために止まっているチャバネセセリをストロボ光を照射して撮ったところ、羽ばたいてぶれてしまいました(上写真)。しかしストロボを照射しないとそのようなことはありません(下写真)。これはストロボのプレ発光に応答していると考えられます。このことについての詳細は、こちらのページを参照下さい。
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ベランダのチャバネセセリ幼虫(2齢、3mm?)
2010年7月25日
静岡市駿河区


静岡市駿河区のアパートのベランダです。キジョランの鉢に勝手に生えてきたイネ科の植物に見慣れた食痕を見つけました。幼虫の模様からイチモンジセセリの2齢幼虫と思ったのですが、チャバネセセリでした。
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ベランダのチャバネセセリ幼虫(3齢、7mm?)
2010年8月1日
静岡市駿河区


連日35℃近くになりますが、元気に成長しています。卵殻も見えています。
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ベランダのチャバネセセリ幼虫(4齢、22.5mm)
2010年8月4日
静岡市駿河区


どんどん大きくなっています。葉が小さいので、きちんとした巣を作れないで、裸でいます。
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摂食中のチャバネセセリ幼虫(5齢、33mm)
2010年8月7日
静岡市駿河区


終齢になりました。頭部の模様のイチモンジセセリとの差は明瞭です。
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