種別 生態写真と解説
種ごとに生態写真を使って蝶(卵から成虫まで)や環境を紹介します。
写真に青枠(紫枠)のあるものは、高画質ファイル(約30kb)にリンクが張られていますので、クリックしてみてください。

ミヤマカラスシジミ

ミヤマカラスシジミは信州の高原では盛夏に成虫が出てくる蝶ですが、岡山県北部では少し早くなります。珍蝶と言われるベニモンカラスシジミと同じ食樹を利用するため、卵の同定には注意を要します。ここでは、岡山県新見市で採卵した卵(3卵)の飼育記録です。
基礎データ(岡山県新見市周辺域)
■科 シジミチョウ科 ■学名 Strymonidia mera Janson
■生息環境 雑木林 ■成虫観察時期 7月(年1化)
■越冬態 ■食草・樹 クロウメモドキ、キビノクロウメモドキ、クロツバラ
■増減 不明 ■成虫の多少

(参考)
ミヤマカラスシジミの吸蜜(ヒメジオン)
1996年7月29日
長野県原村


信州で盛夏に新鮮なシジミを見るとたいていはこの蝶です。
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↑産卵ポーズ。

↑枝を降ります。

↑産卵中。

↑産卵直後。卵も見えます。

↑卵。目では青く見えます。
 
(参考)
ミヤマカラスシジミの産卵と卵(クロウメモドキ)
2011年7月17日
静岡県東部


信州まで行かなければ見られないかと思っていましたが、静岡県内でもいるところにはいるようです。母蝶はまず枝先の止まり、尾端を曲げて枝にあて、いかにも卵を産みそうでしたが、そこでは産まず、次第に根本に降りていきました。そして数十cmほど移動し葉の出ているところで1卵産みました。卵は見た目きれいな青色なのですが、ストロボで撮るとなぜかくすんだ緑色になります。
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(参考)
ミヤマカラスシジミの卵と環境(コバノクロウメモドキ)
2008年11月
岡山県新見市


石灰岩地帯の雑木林です。ここは崖ではありません。崖にはキビノクロウメモドキがよく育つようですが、ここにはそれはなく、コバノクロウメモドキが多く生えていました。一生懸命探して、2卵塊と1卵の計3卵見つかりました。この写真の卵をP1、P2と名付けます(Pはペアの意)。ミヤマカラスシジミとベニモンカラスシジミの卵は区別が難しく、模様が少し違うそうですが、私には今のところ区別できません。とりあえず拡大写真を載せておきます。
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(参考)
孵化間もないミヤマカラスシジミの幼虫(1mm、クロウメモドキ)
2009年3月3日朝
岡山県新見市 産
大阪市淀川区 飼育


2月27日の夜冷蔵庫からだし気温20℃前後の部屋のテレビの上に置きました。タッパーの中はかなり濡れているティッシュを敷き、卵の付いた枝の一部をその上に置きました。卵は濡れている状態です。ペアの内、1卵がこの日の朝、もう1卵が夜見たときに孵化していました。先に孵化したこの写真の方をP1と名付けました。孵化した幼虫を、傷つけて汁のしみ出たクロウメモドキの葉に付けたところ、なめているようでした。なお、頭部はクロツバメシジミの1齢に似ていて、なにかドリルのようにも見えます。
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(参考)
ミヤマカラスシジミの幼虫(1齢、クロウメモドキ)
2009年3月4日夜
岡山県新見市 産
大阪市淀川区 飼育


くるまった葉の内側から葉を囓っているようです。葉の周りに糞が付いているのが見えます。
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(参考)
ミヤマカラスシジミの幼虫(1齢)
2009年3月6日夜
岡山県新見市 産
大阪市淀川区 飼育


かなり太ってきた1齢幼虫です。
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(参考)
ミヤマカラスシジミの幼虫(1齢、休眠)
2009年3月6日夜
岡山県新見市 産
大阪市淀川区 飼育


脱皮前の眠に入っているようです。
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(参考)
ミヤマカラスシジミの幼虫(2齢、脱皮中)
2009年3月9日深夜
岡山県新見市 産
大阪市淀川区 飼育


脱皮中ですが、ほぼ脱ぎ終わったところです。薄緑色が鮮やかです。毛もずっと長いようです。
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(参考)
ミヤマカラスシジミの幼虫(2齢、4mm)
2009年3月12日夜
岡山県新見市 産
大阪市淀川区 飼育


成長した2齢です。
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(参考)
ミヤマカラスシジミの幼虫(2齢、休眠)
2009年3月14日朝
岡山県新見市 産
大阪市淀川区 飼育


葉裏で脱皮前の眠に入っています。
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(参考)
ミヤマカラスシジミの幼虫(3齢、7.5mm)
2009年3月16日夜
岡山県新見市 産
大阪市淀川区 飼育


成長した3齢です。
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(参考)
ミヤマカラスシジミの幼虫(4齢、13mm)
2009年3月22日昼
岡山県新見市 産
大阪市淀川区 飼育


いつのまにか終齢(4齢)になっていました。
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(参考)
ミヤマカラスシジミの幼虫と気門(4齢、15mm)
2009年3月25日朝
岡山県新見市 産
大阪市淀川区 飼育


よく食べます。気門の色は褐色です。
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(参考)
ミヤマカラスシジミの前蛹
2009年3月27日朝
岡山県新見市 産
大阪市淀川区 飼育


葉裏で前蛹になりました。
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(参考)
ミヤマカラスシジミの蛹(10.5mm)
2009年4月1日夜
岡山県新見市 産
大阪市淀川区 飼育


やっと蛹になりました。気温が17℃ぐらいしかなかったので時間がかかったのかもしれません。前蛹期間は5日でした。
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(参考)
ミヤマカラスシジミの蛹
2009年4月4日朝
岡山県新見市 産
大阪市淀川区 飼育


しばらくすると茶褐色になりました。
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(参考)
羽化間近のミヤマカラスシジミの蛹
2009年4月17日
岡山県新見市 産
大阪市淀川区、静岡市 飼育


ストロボ撮影するとそれほど分かりませんが、かなり黒っぽくなりました。羽化のために、枯れた葉を微量の木工用接着剤でクロウメモドキの枝に貼り付けました。
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(参考)
羽化間もないミヤマカラスシジミ
2009年4月17日夜
岡山県新見市 産
大阪市淀川区、静岡市 飼育


日中に羽化しました。表面には紋はなくミヤマカラスシジミと確定しました。裏面の模様も異なります。
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(参考)
ミヤマカラスシジミの卵
2008年11月
岡山県新見市


1卵単独の卵です。この卵をL1名付けます(Lは孤立の意)
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(参考)
孵化間もないミヤマカラスシジミの幼虫(1mm、クロウメモドキ)
2009年3月2日夜
岡山県新見市 産
大阪市淀川区 飼育


2月27日の夜冷蔵庫からだし気温20℃前後の部屋のテレビの上に置きました。タッパーの中はかなり濡れているティッシュを敷き、卵の付いた枝の一部をその上に置きました。卵は濡れている状態です。夜会社から帰ると孵化していました。孵化した幼虫を、傷つけて汁のしみ出たクロウメモドキの葉に付けたところ、なめているようでした。なお、頭部はクロツバメシジミの1齢に似ていて、なにかドリルのようにも見えます。
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(参考)
ミヤマカラスシジミの幼虫(1齢)
2009年3月3日夜中
岡山県新見市 産
大阪市淀川区 飼育


傷つけて食べやすくした葉に食いついています。
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(参考)
成長したミヤマカラスシジミの幼虫(1齢、2.1mm)
2009年3月6日夜
岡山県新見市 産
大阪市淀川区 飼育


成長して体調は2倍になり模様もはっきりしてきました。
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(参考)
脱皮間もないミヤマカラスシジミの幼虫(2齢)
2009年3月10日夜
岡山県新見市 産
大阪市淀川区 飼育


1日間ほど動かず脱皮しました。
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(参考)
成長したミヤマカラスシジミの幼虫(2齢、4.2mm)
2009年3月14日朝
岡山県新見市 産
大阪市淀川区 飼育


開いてきた葉をよく食べるようになりました。葉裏に静止していると、すぐには見つかりません。
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(参考)
ミヤマカラスシジミの幼虫(3齢、5.5mm)
2009年3月16日夜
岡山県新見市 産
大阪市淀川区 飼育


確証はないのですが、3齢になったものと思われます。
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(参考)
ミヤマカラスシジミの幼虫(3齢、7.5mm)
2009年3月18日夜
岡山県新見市 産
大阪市淀川区 飼育


きれいな薄緑色です。
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(参考)
ミヤマカラスシジミの幼虫(4齢、14mm)
2009年3月27日朝
岡山県新見市 産
大阪市淀川区 飼育


確証はないのですが、4齢になったものと思われます。その後、4月1日に前蛹、4日に蛹になりました。19日に羽化しました。
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