種別 生態写真と解説
種ごとに生態写真を使って蝶(卵から成虫まで)や環境を紹介します。
写真に青枠(紫枠)のあるものは、高画質ファイル(約30kb)にリンクが張られていますので、クリックしてみてください。

ツマキチョウ

 ツマキチョウは春にのみ現れる非常に可憐な蝶ですが、大阪市においては、かなり分布が限られます。大和川や神崎川には多いです。また安威川やそれに流れ込む大正川には広く分布します。つまり大阪市周辺では河川敷に強く依存した種と言えるでしょう。豊中市の服部緑地公園やその横を流れる天竺川沿いにも多いです。尼崎市では猪名川に多いようです。
 ツマキチョウは、撮影にはいつも苦労させられます。滅多にとまらないし、とまってもすぐに飛んでしまうことが多いからです。頭の中に狙うシーンを思い浮かべておき、どうカメラを構えるかを決めておいてから気長に追いかけ、とまったら素早く構図を決めシャッターを切ることが肝要です。いい写真が撮れなくても、春の一日、蝶を追っているだけで幸せな気分になります。ツマキチョウの飼育経過をツマキチョウ2に、大阪府北部での観察写真をツマキチョウ3に載せてあります。
基礎データ(大阪市周辺域)
■科 シロチョウ科 ■学名 Anthocharis scolymus Butler
■生息環境 河川敷 ■成虫観察時期 4月(年1化)
■越冬態 ■食草・樹 カキネガラシ、セイヨウカラシナ、ナズナ
■増減 増加 ■成虫の多少 発生地では普通

クリックで高画質画像へ ツマキチョウの休息(♂、ユキヤナギ)
2005年4月9日
大阪府豊中市


気温の高い日が続き、一気に羽化してきたものと思います。ユキヤナギも満開です。

トップページへ
ツマキチョウの吸蜜(♂、ヒメオドリコソウ)
2004年4月3日
大阪府豊中市


天竺川右岸の土手です。非常に限られた場所ですが、10匹以上のツマキチョウが見られました。ヒメオドリコソウのほか、ハナニラでも吸蜜していました。

トップページへ
 
ツマキチョウの追飛(モンシロチョウと)
2005年4月9日
大阪府豊中市


モンシロチョウもツマキチョウもまだ♀は出ていません。たぶんモンシロチョウのツマキチョウに対する追飛がたびたび観察できました。

トップページへ
 
 
 
ツマキチョウの求愛(下:♀)
2009年4月18日
静岡市駿河区大谷


小川沿いの草地と畑が混じるところで、時折大好きなツマキチョウが飛び交いました。主にカラスノエンドウで吸蜜するのが見られたのですが、一所に固執する♂がいて、急いで駆けつけると求愛中でした。♀の周りを飛び時々♀に接触するぐらい近づくのですが、♀は、触角をそろえて前に伸ばし、尾部を上げて交尾拒否です。写真データを見ると3分ぐらいはそういう状況でした。残念ながら♀が飛んでいきましたが、♂は名残惜しく10秒ぐらいはその周りを飛んでいました。ISO感度を上げてシャッタースピードを上げればよかったと思います。
トップページへ
ツマキチョウ♂の休息
2003年4月6日
大阪市住吉区山之内


大和川右岸の土手です。午後になると草の頂点で休息する個体も出てきました。めったに翅を開かないのですが、このように開くこともありました。

トップページへ
クリックで高画質画像へ ツマキチョウ♂の休息
2003年4月6日
大阪市住吉区杉本


大和川右岸の土手です。もう少し早い時間はハルノノゲシで吸蜜する個体が多かったのですが、午後2時を過ぎるとセイヨウカラシナやホトケノザなどの先に翅を閉じてとまることが多くなりました。この日は♀を見ませんでした。大阪市での発生地はあまり知られていません。ソメイヨシノは満開でした。

トップページへ
クリックで高画質画像へ 羽化直後のツマキチョウ♀
2004年4月3日
大阪府豊中市


おそらく羽化直後と思われる♀です。しかし蛹のぬけがらは見つけられませんでした(その代わり蛇がとぐろを巻いていました)。裏面の模様が敵から見つからないようにする迷彩色であることがよくわかります。

トップページへ
クリックで高画質画像へ ツマキチョウ♀の吸蜜(セイヨウカラシナ)
2003年4月19日
大阪府吹田市西御旅町


神崎川左岸(下流に向かって左側)の河川敷です。このあたりだけ、左岸でも吹田市になっています。一株だけ大きなセイヨウカラシナがあり、♀が飛んでいました。産卵と吸蜜が観察できました。

トップページへ
ツマキチョウの環境
2003年4月19日
大阪府吹田市西御旅町


神崎川左岸の河川敷です。一株だけ大きなセイヨウカラシナがあります。対岸は吹田市中の島公園で緑地になっているようです。

トップページへ
ツマキチョウの交尾(左♀、右♂)
2006年4月16日
大阪府豊中市


本年はツマキチョウの発生が遅れましたが、この日は多くの発生直後と思われる個体が見られました。♀はこの個体のみですが。この♀と結ばれた♂は非常にラッキーです。

トップページへ
ツマキチョウの産卵
2003年4月19日
大阪市東淀川区小松


神崎川左岸の河川敷です。下にこの場所の環境を示します。カキネガラシのつぼみの位置に産卵しています。産卵時間は5秒程度でしょうか。1卵産んでは飛び去りますが、しばらくあたりを飛んだ後また戻ってきて産卵しました。

トップページへ
ツマキチョウの環境と産卵位置
2003年4月19日
大阪市東淀川区


神崎川左岸の河川敷です。秋にはススキが茂りイチモンジセセリの幼虫が観察できるところです。左側に見える垣根はアベリアです。矢印が食草のカキネガラシに産まれた卵の位置です。ツマキチョウは基本的につぼみまたはすぐ隣の小さな葉に生むようです。

トップページへ
ツマキチョウの卵(カキネガラシ)
2003年4月19日
大阪市東淀川区


矢印の位置に卵があります。

トップページへ
ツマキチョウの卵(ナズナ)
2003年4月19日
大阪市東淀川区


矢印の位置に卵があります。産まれたばかりの時は白色です。

トップページへ
ツマキチョウの卵(ナズナ)
2003年4月19日
大阪市東淀川区


矢印の位置に卵があります。産まれて少し経過して黄色になっています。産まれてから時間が経った証拠に、ナズナも伸びて卵の位置がナズナの頂点から下がったところに来ています。

トップページへ
ツマキチョウの卵(セイヨウカラシナ)
2003年4月19日
大阪府吹田市西御旅町


矢印の位置に卵があります。産卵直後(5分以内)です。

トップページへ
ツマキチョウ♂の吸蜜(ナズナ)
2003年4月13日
大阪市東淀川区


神崎川左岸の河川敷です。こんなところにもツマキチョウがいるとは驚きでした。この日は♀もいました。10匹以上見たので、偶産ではないようです。対岸にはセイヨウカラシナが満開でしたが、全くツマキチョウはいませんでした。

トップページへ
ツマキチョウの環境
2003年4月13日
大阪市東淀川区


ツマキチョウのいる神崎川左岸の環境です。写っている自転車道と左の垣根の間の狭い草地を飛翔する♂が多く観察できました。道の右側はスカシタゴボウと思われるアブラナ科の植物が生えているところで、矢印の蕾におそらくツマキチョウと思われる卵が見つかりました。近いうちにクローズアップと飼育結果をアップします。

トップページへ
カキネガラシ
2003年4月13日
大阪市東淀川区


カキネガラシという名のアブラナ科の植物です。ヨーロッパ原産の帰化植物です。葉に切れ込みがあり、また花穂も分岐します。実は茎に平行につきとがった感じです。花だけの時はスカシタゴボウと思ったのですが間違いでした。ここのツマキチョウの主要食草と思われます。

トップページへ
ツマキチョウの卵(産卵直後)
2005年4月23日
大阪府豊中市


カキネガラシに母蝶が産んでから3時間後の写真です。

トップページへ
 
ツマキチョウの幼虫(1齢、上:セイヨウカラシナ、下:カキネガラシ)
2006年5月5日
大阪府豊中市


2006年は2005年に比べて大部季節の進み方が遅れています。2種のアブラナ科の花の中に、1齢幼虫を見つけました。上のセイヨウカラシナには卵も見*られます。
トップページへ

ツマキチョウの幼虫(3齢?)
2005年5月8日
大阪府豊中市


道路脇カキネガラシ枝上の幼虫です。卵はいっぱいあったのですが、幼虫はこれ以外見つかりませんでした。

トップページへ
 
ツマキチョウの蛹
2006年1月4日
大阪府豊中市


上の幼虫を見つけた場所のガードレールで越冬中のツマキチョウの蛹を見つけました(黄色矢印)。通常は草木の枝に蛹化するのでしょうが、保護色と擬態のためにそれではまず見つけることはできません。このような人工物に蛹化する個体は何か異常があるのかもしれませんが、それが私にとっては幸いで、初めて自然状態の蛹を見ることができました。やはり直接雨の当たらないところで蛹化しています。隣には、寄生性のコマユバチの繭の抜け殻がありました(緑色矢印)。100mぐらいガードレールを探して蛹は1匹だけでしたが、繭群は5個以上ありました(下右写真は別の群)。この繭がツマキチョウからのものかどうかは分かりませんが、もしそうだとするとやはり蛹化するのは厳しいようです。なお、ガードレールを探そうと思ったのは、新開孝の観察日記HP「昆虫ある記」のおかげです。
トップページへ
 
 
羽化直後のツマキチョウ(♂)
2006年3月21日
大阪府豊中市産
大阪市淀川区飼育


蛹は、写真に示すように、紙の受け皿に入れて、木の切り枝にピンで留め、これをベランダにおいておきました。すると、今朝になって羽化して、近くのゴミ箱のふたにとまっていました。今日は東京ではソメイヨシノの開花宣言がありましたが、大阪市ではそれほど暖かくありません。それにしても、翅の裏の模様は、何か、心理テストを思い浮かべます。早春の野原では目立たない模様なのでしょう。
トップページへ
ツマキチョウの吸蜜(♀、ムラサキハナナ)
2005年4月17日
大阪市淀川区東三国(神崎川)


神崎川河川敷の市民花壇です。なぜか、ツマキチョウは淀川区では発生していないようで発生初期の時期には見られません。ですが、だんだんと南下して♂♀共に見られるようになります。食草のカキネガラシは結構見られるので発生している可能性はあります。

トップページへ

ツマキチョウの吸蜜
2004年4月17日
兵庫県尼崎市田能5
尼崎市長澤氏撮影


猪名川の河川敷はセイヨウカラシナの黄色で埋め尽くされ、ツマキチョウ、アオスジアゲハ、モンシロチョウが多いそうです。

トップページへ
ツマキチョウの吸蜜(セイヨウカラシナ)
2006年4月16日
大阪府豊中市


この日は、吸蜜が確認できたのはセイヨウカラシナとブロッコリーだけでした。
トップページへ
産卵直前のツマキチョウ(セイヨウカラシナ)
2007年4月21日
大阪府豊中市


この写真では非常に分かりにくくなっていますが花の軸には既に産まれて数日たっているオレンジ色の卵も見えます。今年はツマキチョウが少なく、1♂1♀しか確認できませんでした。ヒラタアブも写っていました。
トップページへ
ツマキチョウ2へ
ツマキチョウ3へ
リストへ戻る
トップページへ戻る