種別 生態写真と解説
種ごとに生態写真を使って蝶(卵から成虫まで)や環境を紹介します。
写真に青枠(紫枠)のあるものは、高画質ファイル(約30kb)にリンクが張られていますので、クリックしてみてください。

アサマイチモンジ

アサマイチモンジは、イチモンジチョウと形態的にも生態的にも非常によく似ていて、飛んでいるところを区別するのは非常に難しいです。共に大阪市周辺では見ることはありませんが、両者の食草であるスイカズラは、服部緑地公園にあるのを確認しています。庭のバタフライガーデンにも挿し木にしてあり栽培および切り枝の水揚げは非常に簡易です。大阪市近辺では高槻市にはイチモンジチョウとアサマイチモンジ両方がいます。共に少ない種ではありません。両者の比較では、少なくとも近年ではアサマイチモンジの方が多く見られます。アサマイチモンジが1週間早く現れると言われています。このページでは、大阪市近辺でも見られることを願って、参考として、兵庫県猪名川町で採集したアサマイチモンジの卵の飼育経過を載せていきます。
基礎データ(大阪市周辺域)
■科 タテハチョウ科 ■学名 Limenitis glorifica Fruhstorfer
■生息環境 林の縁など ■成虫観察時期 5月〜10月
■越冬態 幼虫 ■食草・樹 スイカズラ
■増減 不明 ■成虫の多少 大阪市周辺にはいない。郊外では普通。

(参考)
イチモンジチョウとアサマイチモンジの区別(成虫の場合)
 


イチモンジチョウとアサマイチモンジは、卵から成虫までよく似ていますが、成虫の場合、写真の矢印の区別点があり、これさえ覚えていれば簡単です。赤および黄色矢印の白紋が、アサマイチモンジでは目立ち、イチモンジチョウでは目立たないか小さいです。これは、羽裏表共に共通です(写真では、アサマイチモンジは裏から逆光で撮っています)。

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(参考)
アサマイチモンジの求愛と拒否
2010年6月6日
静岡市駿河区大谷


静岡市ではアサマばかりでイチモンジチョウを見たことがありません。後翅の白帯の非常によく目立つアサマイチモンジ♀が小川に延びた枝の葉上で日光浴していると、♂がやってきて盛んに求愛します。♀はすぐに翅を閉じました。交尾拒否の姿勢なのでしょうか。それでも♂は執拗にせまりますが、♀は葉裏に逃げました。♂はしばらく求愛を続けますが、諦めて飛んでいきました。その後♀はまた日光浴をはじめますが、また求愛され、ということの繰り返しでした。なお、この日はスイカズラに卵や1齢幼虫も見つかりました。
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(参考)
アサマイチモンジの占有行動
1993年6月27日
兵庫県猪名川町三草山


ゼフィルスで有名な三草山の山道脇です。♂はときおり木の葉などにとまって、縄張り(テリトリー)を見張ります。こういうときは大概翅を開いています。
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(参考)
アサマイチモンジの卵

2004年6月3日
兵庫県猪名川町上阿小谷


ゼフィルスで有名な三草山の山道脇です。道の両脇に様々な草が生えていますが、スイカズラのつるも絡まっており、葉裏に卵が見つかりました。

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(参考)
アサマイチモンジの卵(拡大)

2004年6月3日(左:正面)
2004年6月6日(右:横面)
兵庫県猪名川町上阿小谷


卵の拡大です。

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(参考)
アサマイチモンジの生息環境

2004年6月3日
兵庫県猪名川町上阿小谷


ゼフィルスで有名な三草山の山道脇です。黄色矢印の辺りにスイカズラが絡まっており卵がありました。緑矢印はスイカズラの花です。

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(参考)
アサマイチモンジの幼虫(1齢)

2004年6月7日21:45
兵庫県猪名川町上阿小谷産
大阪市淀川区新高飼育


孵化した幼虫は葉先に移り、葉を食べながら、糞を体に付けています。
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↑6月7日23:34

↑6月8日00:59am

↑6月8日08:21am

↑6月8日22:17

↑6月9日07:53am
(参考)
アサマイチモンジの幼虫のカーテン作り(1齢)

2004年6月7-9日
兵庫県猪名川町上阿小谷 産
大阪市淀川区新高 飼育


食痕をつけながら、葉を吊してカーテンを作る様子です。
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(参考)
アサマイチモンジの幼虫(1齢)

2004年6月10日
兵庫県猪名川町上阿小谷産
大阪市淀川区新高飼育


葉を食べながら、糞を体に付けています。また、葉は独特の食べ方をして、面白い形をこしらえます。糞と葉で天敵から身を隠しているのでしょう。

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(参考)
アサマイチモンジの幼虫(2齢)

2004年6月11日
兵庫県猪名川町上阿小谷産
大阪市淀川区新高飼育


2齢になると、すこし棘が生えてきました。やはり独特の食べ方をしています。

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(参考)
アサマイチモンジの幼虫(3齢、脱皮直後)

2004年6月14日
兵庫県猪名川町上阿小谷産
大阪市淀川区新高飼育


脱皮直後の3齢です。脱皮した皮が後ろに見えます。3齢になると、さらに棘が長くなります。

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(参考)
アサマイチモンジの幼虫(3齢)

2004年6月19日
兵庫県猪名川町上阿小谷産
大阪市淀川区新高飼育


かなり成長した3齢です。

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 顔です
(参考)
アサマイチモンジの幼虫(4齢)

2004年6月21日
兵庫県猪名川町上阿小谷産
大阪市淀川区新高飼育


4齢になると棘がかなり長くなります。体長約15mm。

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(参考)
アサマイチモンジの幼虫(5齢?)

2004年6月24日
兵庫県猪名川町上阿小谷産
大阪市淀川区新高飼育


摂食をやめて警戒している?ときの顔です。

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(参考)
アサマイチモンジの前蛹

2004年6月28日
兵庫県猪名川町上阿小谷産
大阪市淀川区新高飼育


まだあまり大きくないのに、前蛹になりました。場所はスイカズラの茎です。

(参考)
アサマイチモンジの蛹

2004年6月29日
兵庫県猪名川町上阿小谷産
大阪市淀川区新高飼育


前蛹になったのが28日の夜で、翌朝にはもう蛹化していました。これはその夜の写真です。

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(参考)
アサマイチモンジの蛹

2004年7月3日
兵庫県猪名川町上阿小谷産
大阪市淀川区新高飼育


矢印の部分が銀色に輝いています。

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(参考)
アサマイチモンジの蛹(羽化前兆)

2004年7月4日
兵庫県猪名川町上阿小谷産
大阪市淀川区新高飼育


翅の表の黒がよくわかります。昨夜は目の辺りが黒っぽくなっていただけでした。

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(参考)
羽化直後のアサマイチモンジ

2004年7月5日 7:56
兵庫県猪名川町上阿小谷産
大阪市淀川区新高飼育


ずっとイチモンジチョウだと思っていましたが、羽化前兆の蛹の翅を見てアサマイチモンジだと分かりました。矢印の紋がアサマイチモンジの特徴です。

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