種別 生態写真と解説
種ごとに生態写真を使って蝶(卵から成虫まで)や環境を紹介します。
写真に青枠(紫枠)のあるものは、高画質ファイル(約30kb)にリンクが張られていますので、クリックしてみてください。

ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモンは、近年の温暖化(地球温暖化、ヒートアイランド)の影響を受け、勢力を北に伸ばしているといわれています。大阪市内でもどんどん増え最も普通に見ることができるタテハチョウ科の蝶になっています。蝶自身の越冬範囲が広がったのか、食草の一つであるパンジーやビオラなどの園芸スミレが冬にも広く植えられているためとも考えられます。冬でも暖かい日にはパンジー等を食べるといわれています。ただし、私自身は、冬にパンジーを食べる本種を見たことはありません。卵からの飼育記録はツマグロヒョウモン2にあります。スミレ、パンジー、ビオラ愛好家の方へ 私も野草が好きなので、食害する虫を憎む気持ちは良く分かります。この幼虫は確かに皆さんにとって害虫でしょうが、毛(棘)で刺されることとはありませんので、それなりに処理してあげてください。たまには飼ってみるもの面白いです。
基礎データ(大阪市周辺域)
■科 タテハチョウ科 ■学名 Argyreus hyperbius Linnaeus
■生息環境 住宅街、道路端 ■成虫観察時期 5〜7、秋
■越冬態 幼虫 ■食草・樹 野生スミレ、パンジー・ビオラなど各種スミレ科
■増減 増加 ■成虫の多少 普通

クリックで高画質画像へ ツマグロヒョウモンの吸蜜(♀)
2002年9月21日
大阪市淀川区新高


バタフライガーデンのヒャクニチソウで吸蜜しているツマグロヒョウモン♀です。♀は非常に優雅な模様だと思います。

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ツマグロヒョウモンの吸蜜(♂)
2002年10月5日
大阪市淀川区東三国


神崎川の河川敷の市民花壇を訪れたツマグロヒョウモン♂です。

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↑♀を追う2♂

↑♀に絡み合う2♂(下が♀)

↑交尾成立と諦める♂(中が♀)
(参考)
ツマグロヒョウモンの求愛と交尾
2007年4月30日
大阪府豊能町


春の休耕田での一こま。新鮮な♀を追い、2♂が追飛します。何度も♀を草に止まらせ、交尾を迫りますが、何度か♀は逃げていました。しかし最後に、どちらかの♂がうまく成し遂げました。その瞬間にどのような競争があったのかは草の影で見られませんでした(残念)。負けた♂はしばらくその場にとどまっていましたが、1分ぐらいで近くの花に飛んでいき吸蜜していました。
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ツマグロヒョウモンの求愛(1/3)
2003年8月10日
大阪市東淀川区小松


神崎川遊歩道のアベリア並木でツマグロヒョウモンの求愛活動と交尾を観察しました。吸蜜に訪れていた♂の近くを♀が通りかかると、すぐに追飛し、♀はアベリアの花に止まると♂(翅の表が見えている方)はすぐに頭を♀の頭にくっつけているように見えました。(次に写真に続く)
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ツマグロヒョウモンの求愛(2/3)
2003年8月10日
大阪市東淀川区小松


続いて、♂は、交尾器のある腹部端を♀の腹部端に近づけました。(次に写真に続く)

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ツマグロヒョウモンの交尾(求愛3/3)
2003年8月10日
大阪市東淀川区小松


続いて、♀(翅の表が見えている方)は♂を受け入れ交尾が成立しました。飛翔は、♀が行ないます。

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ツマグロヒョウモンの産卵
2003年10月30日
兵庫県尼崎市御園


このページの下の方に示す、幼虫が多く見つかる道路脇のスミレに、産卵しています。大きな葉には産まず、このような小さな葉の裏に1卵産み付けました。この卵の飼育記録はツマグロヒョウモン2(卵からの飼育記録)にあります。

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ツマグロヒョウモンの生息環境
2002年10月8日
大阪市淀川区新高


小さな駐車場の片隅です。黄色矢印のところにスミレが生えています。下の写真でも紹介しますが、スミレはなぜか、セメントとアスファルトの間の隙間によく生えています。緑の矢印の枯れ草の幹に蛹が多く見られました。

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ツマグロヒョウモンの幼虫(終齢)
2002年10月8日
大阪市淀川区新高


上の写真のスミレと、その葉柄にとまる赤と黒の幼虫です。

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ツマグロヒョウモンの幼虫(終齢、拡大)
2002年10月8日
大阪市淀川区新高


上の写真の拡大写真です。

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ツマグロヒョウモンの蛹と前蛹
2002年10月9日
大阪市淀川区新高


2つ上の写真の緑矢印の枯れ草に集まって蛹化しています。上部に黒い前蛹、下部に見えにくいですが、蛹が3個ぶらさがっています。この写真ではほとんど判りませんが、上に見える自転車のタイヤにも前蛹がついています。

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ツマグロヒョウモンの前蛹
2002年10月9日
大阪市淀川区新高


上の写真の前蛹(ぜんよう)のクローズアップです。

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ツマグロヒョウモンの蛹
2002年10月9日
大阪市淀川区新高


上の写真の蛹のクローズアップです。写真では分かりにくいですが、突起部分が銀色に光っています。これは非常に薄い膜の構造があり、光をうまく反射しているのです。

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ツマグロヒョウモンの幼虫(越冬後)
2004年4月10日
大阪市淀川区新高


上と同じ場所ですが、満開の野生スミレについた春の終齢幼虫(2匹)です。冬には葉は完全に枯れてしまう野生スミレでも越冬することが分かりました。

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ツマグロヒョウモンの幼虫(終齢)
2004年6月12日
大阪市淀川区新高


庭のバタフライガーデンに植えていた2株のビオラに終齢幼虫を見つけました。私自身は、ビオラやパンジーなどの花壇用のスミレにこの幼虫を見たのは初めてです。ですが、いろいろな方から、パンジーに幼虫を見つけたというメールをいただいています。

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ツマグロヒョウモンの蛹と環境
2004年6月16日
大阪市淀川区新高


庭のバタフライガーデンの幼虫が見つかった近くのキクの枯葉に蛹が見つかりました。黄色矢印は幼虫が見つかったところ、赤矢印は蛹が見つかったところです。

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ツマグロヒョウモンの産卵と卵
2005年5月14日
大阪府豊中市服部緑地公園


ムラサキ色のビオラの花壇にあった枯れかかったオオイヌノフグリ(写真を見ながらこう書くとちょっと恥ずかしい)の葉に卵を産んでいます。

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(参考)ツマグロヒョウモンの卵と環境
2005年5月5日
岡山県瀬戸内市(旧邑久郡邑久町)


パンジーやビオラが植えられている、道路脇の花壇です。枯れた花の萼の上面に時間をおいて一個ずつ産んでいました。上の写真は、産卵の途中の休憩中?です。

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ツマグロヒョウモンの卵と環境
2004年6月26日
大阪府豊中市服部緑地公園


おそらくパンジーが植えてあった場所で小さな芽生えに産卵していたツマグロヒョウモンを観察しました。そのあとその芽生えの葉の裏を見ると白い卵がありました。公園の花壇は、ブッドレアが咲き始めています。

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ツマグロヒョウモンの生息環境
2002年10月11日
大阪市淀川区野中北


端の溝にスミレの生える道路です。矢印がスミレです。

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ツマグロヒョウモンの生息環境
2002年10月11日
大阪市淀川区野中北


上の写真のスミレと終齢幼虫です。

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ツマグロヒョウモンの生息環境と幼虫(若齢)
2002年10月7日
兵庫県尼崎市塚口本町


通勤途中に見つけたスミレ類と若齢幼虫です。この周りにはほとんどスミレはなく、ちゃんと大きくなれたかどうか心配です。

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ツマグロヒョウモンの生息環境と幼虫(終齢)
2003年8月5日
兵庫県尼崎市御園1


会社の周りを散策中に見つけたスミレ類と終齢幼虫です。2車線のあまり車の通らない舗装道と細い溝の間に豊富にスミレが生えていました。

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ツマグロヒョウモンの幼虫(終齢)
2003年12月2日
兵庫県尼崎市御園


上の写真と同一場所です。12月だというのに、まだ活動しています。今日はしかしほとんど動いていませんでした。上に白く写っているのは温度計で、数字は写っていませんが、18.2℃でした。

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ツマグロヒョウモンの生息環境と蛹
2003年10月16日
兵庫県尼崎市御園1


上の写真の溝の壁に蛹を見つけました。しかし、もっといっぱいいた幼虫はどうなったのでしょうか。

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ツマグロヒョウモンの蛹と輝く突起
2005年10月31日
兵庫県尼崎市御園1


上の写真とほぼ同じ場所、同じ時期に蛹を見つけました。さびた針金に蛹化していました。突起部は、鏡面に輝いています。どのような利点があってこのような進化をしたのでしょうか。捕食者が嫌うのかもしれません。先端は黒色です。なお、金属的に輝くのは、薄い(1層あたり20〜40μm程度)多層膜構造によるもので、金属が沈着しているわけではありません、念のため。
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羽化直後のツマグロヒョウモン♀、頭部拡大、複眼拡大、触角基部拡大、触角先端拡大
2005年11月3日
兵庫県尼崎市御園1
大阪市淀川区飼育


蛹を自宅に持ち帰って、尾端部を糸で縛って吊って観察していたところ、今朝羽化しました。羽化シーンは見られませんでしたが、詳細に観察させてもらいました。複眼の黒い部分は見る方向で移動します。ある意味影なのでしょう。とにかく全身毛に覆われています。
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羽化後の蛹殻の蛹化突起
2005年11月3日
兵庫県尼崎市御園1
大阪市淀川区飼育


羽化後の蛹化突起を観察してみました。
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羽化後の蛹殻の突起、裏から見た突起、蛹の内側
2005年11月3日
兵庫県尼崎市御園1
大阪市淀川区飼育


羽化後の突起部は銀色には輝きません。透明になります。これは、多層膜構造が薄くなるため光を反射しなくなるためだそうです。紙に印刷された2次元バーコードを透かしてみました。蛹の内側には毛が残されていることが分かりました。
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ツマグロヒョウモンの幼虫(2齢、スミレの仲間)
2006年9月22日
兵庫県尼崎市口田中


ここは小公園で毎月草刈りされますが、しぶとく伸びてくるスミレの仲間に幼虫を見つけました。4mmほどですが、株の中の葉柄にとまっていました。先日も♀がふわふわ飛んで産卵していました。
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ツマグロヒョウモンの吸蜜(♂、ニラ)
2003年9月14日
摂津市北別府町


大阪では、秋になると、ツマグロヒョウモンが非常に増えます。このころはパンジーはもうないので、それだけスミレが市街に多いということでしょう。この畑では、ニラが花盛りで、ヒメアカタテハ(これも秋に非常に増えます)、イチモンジセセリとともに盛んに吸蜜していました。

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クリックで高画質画像へ ツマグロチョウの休息
2003年10月4日
兵庫県尼崎市東園田町


藻川の河川敷で、エノコログサの穂で休む♂です。

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ツマグロヒョウモンの産卵行動
2004年10月10日
大阪市淀川区新高


庭のバタフライガーデンで、新鮮な♀が歩き回っていました。おそらく、産卵すべきスミレを探していたのだと思います。庭には野生のスミレの鉢植えがあるのですが、見つけられず、隣の庭などに降りては歩いていました。台風一過の秋晴れでした。

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