ホラーガイド理子(りこ)の恐怖瓶 [メルマガサンプルと登録・解除ご案内] |
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■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ホラーガイド理子(りこ)の恐怖瓶 サンプル瓶 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ こんばんは。 ホラーガイドの理子(りこ)です。 今夜もあなたが体験するかもしれない 恐怖の小瓶をお届けします。 必ず、最後の最後まで読んでください。 あなたが、本当の恐怖を体験するために。 ============================================================== ◆◆◆◆◆ 誘 う 女 ◆◆◆◆◆ 俺と会社の同僚は、残業が終わって飲みに出かけた。一軒目のスナックで ひとりの女と親しくなった。店の従業員ではなく、客の一人だった。 ============================================================== なぜか、女は一人で店に来ていた。女は俺たちに、 「約束していた男にすっぽかされたから、やけ酒を飲んでいるの。 一緒に飲まない?」 と誘ってきた。 俺たちは、断る理由もないので、誘われるまま、一緒に飲んだ。 「腹が立つから、男のボトルを空にしてやるんだから。協力してよ」 と言った。 ============================================================== 俺たちは大歓迎で、女をすっぽかした男のボトルの酒を飲んだ。 女は、年齢は30代だろうか?OLというよりは、水商売っぽいかんじで、 派手なワンピースにブーツをはいていて、化粧が濃くて、髪は茶髪、 長い髪にウエーブパーマがかかっていて、長い爪が見るからに遊んで いそうな感じだった。 ============================================================== 俺たちは、軽い気持ちで女と酒を飲みカラオケを歌った。 女はこうした店に慣れていて、おまけに男の扱いにも慣れていた。 この場限りに一緒に酒を飲むには、後腐れのなさそうな、 男にとって都合のいい女に見えた。 ============================================================== ボトルが空になるころ、閉店時間になった。女は俺たちに 「アタシのマンション、近くなの。飲み直さない?」 と誘ってきた。 俺たちは飲み足りなかったので、女の部屋へついていく ことにした。 ============================================================== 女の部屋はこじんまりしていたが、部屋中に派手な服やバッグや アクセサリーがかけてあった。以前は水商売をしていたが、 今は辞めたか休んでいるような感じだった。 女は、ウイスキーに焼酎、発泡酒まで出してきて 「今夜はとことん飲むわよ」 というので、俺たちもつきあうことにした。 ============================================================== ところが、店にいるときにはそんなそぶりは見られなかったのに、部屋に 入ると、女はいきなり俺に抱きついてきて 「ねえ、あなたってアタシのタイプなの。今晩、泊まっていって」 といってきた。 俺ひとりの時ならそうするが、同僚と一緒なのに、俺一人女の部屋に 泊まって、同僚だけ帰すわけにはいかない。 それじゃあ、明日、会社で気まずい。 ============================================================== しかたなく俺は、 「まだ帰って仕事があるから、俺帰るわ。おまえ、泊めてもらえよ」 と同僚にいうと、 「いや、オレも帰る」そういって、二人とも立ち上がった。 |
============================================================== それを見て女は、俺の腕を握って「帰さない」といってきた。 俺が女の手を離そうとすると女の長い爪が俺の腕に食い込んできた。 「痛いんだよ。離せ」 俺はそういうと、女の手を無理矢理振りほどいた。 女は床に倒れた。俺たちはその隙に、女の部屋を抜け出した。 エレベーターのなかで、俺たちは気まずかった。 深夜のエレベーターは各階どまりなので、ドアが開くたびに 「閉」のボタンを押さなくてはならない。 ============================================================== 俺は俺の腕に食い込んできた、女の爪の感触を思い出していた。 俺の腕を握る女の手はじっとりと湿っていた。 軽く遊べそうな女だと思って部屋までついてきたが、 あれでは男にとって、重くて気持ちが悪い。 すっぽかした男も、女のそうしたところが負担になって 去っていったんじゃないのか? ============================================================== 「おまえ、残ってやったらよかったじゃないか?」 同僚が、俺にいった。 「一緒に酒を飲むだけならいいけど、泊まりは重いよ。 それに俺の腕をつかんだときのじっとりした感じが気持ち悪くて、 とてもそんな気にならない。 そういうおまえこそ、泊まってやればよかったじゃないか?」 「オレだってやだよ、あんな女」 俺たちは、黙ってエレベーターを降りた。 なんだか、悪酔いしそうに気分が悪かった。 ============================================================== 玄関を出て歩く俺たちの背中に、視線を感じた。 誰かに見られている。 俺たちは顔を見合わせた。そして、後ろを振り返った。 背後には誰もいなかった。 しかし、マンションを見上げると、長い髪を風になびかせて、 女が俺たちを見下ろしていた。 いつの間に上がったのか? 屋上から、俺たちを見下ろしている。 目がつりあがり、口が耳まで裂けていた。 ============================================================== 俺たちは怖くなって走り出した。 その直後、背後でドスンと鈍い音が響いた。 俺たちが振り返ると、女が地面に倒れていた。 見る見る間に、女の体から血が流れ出した。 ============================================================== いったいどうして、こんなことになるんだ。 俺が、女の誘いを断ったからなのか? そんな、そんなこと。 どうしよう警察に調べられたら? 俺たちが自殺に追い込んだことになる。 ============================================================== 俺たちは走って逃げた。全速力で走った。 走って、走って、途中で二人ともゲーゲー吐いた。 ============================================================== あの夜の出来事は、俺たちの大きな秘密になった。 幸い、警察からの呼び出しはない。 入ったスナックは、初めての店だったし、二度と再び訪れる ことはない。 ============================================================== だけど、あれくらいのことでなぜ? 俺には・・・理解できない。 ただ、女は怖い。そう、思った。 ============================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ホラーガイドの理子です。 さて、この男性は、自分の体験した本当の恐怖に気づいていないようです。 たった、あれだけのことで、なぜ、女は死んでしまったのでしょうか? あなたは、こんな光景をニュースで見たことがありませんか? 入場者10,000人目記念に贈り物をもらっている光景を。 あなたにとっては、普通の、あるいは、ささいな出来事でも、 相手にとっては、○○○人目の「何か」かもしれないのです。 男性への女からの贈り物は、女の死だったのです。 死を決意した女は、すでに異界の存在であり、男性への強い 怨念が女を人ではなくしてしまったのです。 オマエノセイデ、ワタシハシヌ。 恐怖はいつもあなたの隣で、あなたを狙っています。 ============================================================== この物語は、すべてフィクションであり、登場する人物、地名、団体な どはすべて架空のものであり、実在するものとは一切関係ありません。 注意 掲載された文書の無断転載、無断複製は一切お断りします。 Copyright 2002 ホラーガイド理子の恐怖瓶.All rights reserved. |
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