Tualatin−SL5GN詳細報告 NO.1
Tualatin−SL5PU,セレ900−SL5MQのDATAも同時掲載
1 はじめに
まだ,SL5GNの詳細報告を書きながら,作成中にあることを思いついた。2つのTualatinを実験からDATAを探り出し比較してみようと思いついた。SL5GNを含め3つの非常に耐性のよいCPUのDATAを紹介する。SL5GNは先に報告したように1.55Gまでの起動を確認できている。この記事を書いている途中から何やらむずむずしてきた。SL5PUとどのように違うのか,私を含めてDATAの上から知りたいではないか。ならば,SL5GNの記事に最新DATAを載せながらまとめてみよう。CPUの付け替えやDATAとり,なかなか手間がかかる。また,かんがえが揺れ動いた。ベースクロックが異なり,倍率も異なる。比較するには多少無理がある。そこで,SL5MQも参加しよう。SL5MQはSL5GNと同じ倍率。SL5GNとの比較参考にもなるので,「よし,やってみよう」と決意した。
何分,分析力に欠けるのでお許しをいただきたい。あくまで私的見解−乏しいが経験しかない−なので,さらなるDATAの読み取りは,みなさまにお願いしたい。
2 DATA比較環境
| パーツ |
スペック |
| CPU |
PENB Tualatin−SL5PU−1.13G−L2−512
PENB Tualatin−SL5GN−1.20G−L2−256
セレロン900−D0−SL5MQ−900M−L2−128 |
| CPUFAN |
PEP66U−山洋標準FAN |
| マザーボード |
GA−6OXET |
| MEMORY |
HYUNDAI−133−CL2 |
| HDD |
IBM−DLTA307015−ATA100 |
| VGA |
Geforce2−MX |
| 電源 |
Aopen300W |
| OS |
Windows Me |
3 CPU−起動クロック
できるだけ,起動状態を同一にしたい。起動クロックを1.2Gにしての実験となった。倍率,ベースクロックとも同一にしたいが,SL5PUはベースクロックが当然上がる。この分を差し引いて読みとっていただきたい。SL5PUは参考資料掲載ということでお許しいただきたい。なお,比較のためSL5PUはメモリー遅速設定としてある。
| CPU |
コア電圧 |
ベースクロック |
起動クロック |
倍率 |
| SL5PU |
1.45V |
141M |
1.2G |
8.5 |
| SL5GN |
1.45V |
133M |
1.2G |
9 |
| SL5MQ |
1.70V |
133M |
1.2G |
9 |
4 番外実験
実は,2つのTualatinを実験で気になることがあった。なぜにコア電圧をSL5GNは上げたかである。どうも腑に落ちない。ただ単にクロックを上げるためならばということならば,本当にそうであったのか検証したい。ロットの品質にもよると思うが,実験できる同じCPUが数多く手持ちであるわけがない。わずか2個の実験であるが,低電圧起動を試みた。
| CPU |
定格コア電圧 |
定格クロック |
倍率 |
起動クロック |
起動最低コア電圧 |
| SL5PU |
1.45V |
133M |
8.5 |
1.13G |
1.35V |
| SL5GN |
1.475V |
133M |
9 |
1.2G |
1.30V |
となり,定格よりも低い電圧で安定起動可能であった。特に,SL5GNは1.3VとSL5PUよりも低い値を示した。各種BENCHも通る。この段階では1.475Vは必要ないという結果となった。
5 Tualatin−SL5GN−1.2G−総合実験
SL5GNはいつもと同様のクロックアップを行っていった。と言いつつ,待てない私は実にベースクロック150Mからスタートさせた。SL5PUのこともあり,たぶんいけるだろうという,危ない真似していただきたくない安易な気持ちからなのである。
ここは,上記の定格コア電圧1.475Vで起動確認した。以下実験経過を表にしてまとめた。常用域はベースクロック160Mから163M付近であろう。
| コア電圧 |
IO電圧 |
ベースクロック |
起動クロック |
備 考 |
| 1.475V |
3.4V |
155M |
1396.06M |
|
| 1.50V |
↓ |
158M |
1420.56M |
|
| 1.525V |
↓ |
159M |
1431M |
|
| 1.55V |
↓ |
161M |
1438.97M |
常用 |
| 1.575V |
3.5V |
163M |
1466.58M |
|
| 1.60V |
↓ |
164M |
1475.79M |
|
| 1.625V |
↓ |
165M |
1485M |
|
| 1.65V |
↓ |
166M |
1494M |
|
| 1.675V |
↓ |
168M |
1512.60M |
|
| 1.70V |
↓ |
169M |
1521.81M |
|
| 1.725V |
3.6V |
171M |
1540M |
|
| 1.75V |
↓ |
↓ |
↓ |
|
| 1.775V |
↓ |
↓ |
↓ |
|
| 1.80V |
↓ |
172M |
1549.43M |
|
| 1.825V |
↓ |
173M |
1555.56M |
最高起動クロック |
【最高起動クロック時】
6 2個のTualatinの実験DATA
コア電圧と起動ベースクロックの関係
先に述べたが,定格コア電圧がSL5GNでは1.475Vと上がった。上記DATAは私の実験DATAを基にしたものである。1.55Gの高クロックまで起動できたSL5GNであるが,定格クロックでは1.3Vと低電圧起動も可能であったにもかかわらず,それ以降のクロックはその上昇とともにSL5PUより高い電圧を必要としたことが分かる。
従って,前述した「SL5GNの定格1.475V」 の必要性はないにしても,十分なマージンを稼ぐにはこの電圧が必要だったのかもしれない。
また,ロットによるばらつきがあることを考えても,上げざるを得なかったのかもしれない。低電圧起動を当初考え,1.2Vのコア電圧という報道もあったが,今後モバイル関係のロットで実現されていくであろう。
この表を見る限りでは,SL5PUの耐性が良いことも同時に分かる。さらに,この2個のロットに限れば,高ベースクロッククロックに対してSL5PUは安定していることも分かる。まだまだ,メモリーやAGPの優れものがあれば,上をねらうことも可能か。
※NO.2へ。
※オーバークロックはあくまでも個人の責任で行ってください。DATAは提供しますが,環境が同じでも同様の結果とは行かず,パーツ破損やDATA破壊,さらには悪くすれば火災の危険性もあります。個人の責任でお願いいたします。HPの通りにいかなかったという苦情は困ります。