FC−PGA2 SL5FQ 耐性詳細報告
2001.6
1 FC−PGA2ゲット
6月ももう終わりである。。インターネットやPC雑誌ではFC−PGA2の発売についての記事はわずかであるが出ていた。出たらやってみるか。でもなかなかお目にかかれない。6月中旬になってからは通販に販売予定の文字がちらほらしだした。こうなるといてもたってもいられない。FC−PGA2についての情報をかき集めた。簡単に言ってしまえば,河童の仲間であるが,決定的な違いはIHSの装備である。IHS>緊急報告で述べたように,過去のCPUでは300A,現在のCPUではPEN4と似たダイの作りとなっている。なかなか重みがあってよい。見るからに冷えそうな気がしてくるからおもしろい。
情報を集めたところで,ゲットした。インターネット通販で見てすぐ注文。翌日到着。すぐに実験。早かった。すでにDステップはSL52Rで実験済みである。従って,EP−BX6SE0.31で十分対応できると確信していた。ただ,今までの河童はコアが小さいのが特徴で,もちろんむき出しであった。そこにIHSが装備されていれば,当然厚みも増す。厚みが増せば,CPUFANが取り付けられないことも考えられる。見た感じでは,コアだけと比較すると倍近くの厚みである。PEP66Uは割とバネの自由度が高いのですぐ装着できた。
また,裏のコンデンサーはSL52Rと同様に12個実装である。製造国はSL52Rと同様にCOSTARICA。高耐性
が期待できそうである。
さて実験と思ったのであるが,前日ひさびさの飲み会で飲んでしまいどうも体が重く,意欲も,食欲もわいてこない。荷をとくのがようようであった。昼過ぎにようやく元気50%ほど回復し実験をする意欲が食欲を抜いた。「よし,やるか!」それでも,午前中には定格実験は終わっていたのだが。SL52Rの時のDATAにまず目を通す。最高ベースクロック175Mだった。DATAを見て,「今回175Mを越えられるかな。早く知りたければ,実験を133Mからやると時間がかかるし,175Mでいっそ起動したら?」とやはり飲み会の反動からか妙な声が頭の中で響く。「いやいや,じっくりやらなければ失敗してしまう。あせるな!」良心の声もする。一方,「どちらも生かすのであれば,間のクロックを抜いて数段飛び越して実験したら?!」という声も。
結局は,数段飛び越しの術でいくことにしてしまった。二日酔いの影響か。
2 実験スペック
| パーツ |
スペック |
| CPU |
FC−PGA2−SL5FQ−PENB1.0B−Dステップ−3108A752-**** |
| CPUFAN |
PEP66U−山洋高速FAN |
| マザーボード |
EP−BX6SE0.31 |
| ドータカード |
MSI−6905MASTER |
| HDD |
IBM−DLTA307015−ATA100 |
| アダプタ |
ULTRA100 |
| MEMORY |
Infineon PC−133−CL3 原則CL2設定で実験 |
| VGA |
Geforce2−MX |
| 電源 |
Aopen300W |
| OS |
Windows Me |
3 耐性実験
定格コア電圧−0.05V耐性実験−1.7V耐性
この段階の実験は5段階飛び越しで行った。つまり,ベースクロック140Mの次は145M,そして150Mと言った具合にである。4段階目の160Mは1.2G起動となる。実に1.7Vという低電圧であるが,SL52Rの時より更によさそうである。160Mの1.2G起動を達成した。ここで,起動後のソフト読みでCPU温度が29度から下がらない。それまでは,27,8度で起動し24度くらいで安定していたのだが。
FANが怪しいと見て,上記の表にある高速FANを取り付けたPEP66と換えた。それまで取り付けていたPEP66の銅の部分を見て,「河童のコアに合わせて,コアよりは格段に広いのだが,少し厚みを帯びている銅の部分がIHSより狭いのか」ということに気がついた。「IHSがFANの接触部分では収まらずに,はみ出している。」つまり,十分にIHSがFANと接触していなかったのである。
取り替えたPEPは同じアルファのPEPでも銅の部分がFANの側面いっぱいに広がり,凹凸もなく,IHSを十分カバーしてあまりある。付け替えることにより,冷却は十分行われるようになった。
ベースクロック160Mの1.2G起動達成である。定格以下の電圧で1.2Gとは,やはり耐性は良いと見た。また,熱もSL52Rとは格段に低い。
定格コア電圧耐性実験−1.75V
ここから少し慎重に。2段階飛び越しを原則に行った。161Mのベースクロックから開始。165Mまで2−2−2設定で起動した。実質1241.65M起動である。
コア電圧アップ耐性実験
ここからはいつもと同じ実験。のつもりであったが,167Mの安定起動確認後,170Mに飛んだ。理由はないのだが,やはり,早く高耐性結果が知りたかったからかな。170Mからは1段階ずつベースクロックを上げていった。
【】はWCPUID
170M*7.5 1275M 【1275.21M】 1.8V IO電圧3.5V
171M*7.5 1282.5M【1288.63M】 1.85V IO電圧3.5V
172Mにいこうと思ったが,1.3Gを拝みたくて,飛ばして
173M*7.5 1297.5M【1302.06M】 1.9V IO電圧3.5V
174M*7.5 1305M 【1308.75M】 1.95V IO電圧3.6V
175M*7.5 1312.5M【1315.48M】 1.95V IO電圧3.6V
この段階で前回のSL52Rの最高空冷起動クロックと並んだ。ここまでくれば,一安心。前回より0.05V低いコア電圧で起動できる。
記録に挑戦することは大切と日ごろから思っている。前回と同じではやはり挑戦したことにならない。「よし,やってみよう!」コア電圧を2Vに上げた。起動しない。EP−BX6SEはご存じの方が多いと思うが,インジケータ表示で,つまり2個の液晶で起動状態をチェックできる。スイッチON→C0→C1→06→31→32と来てIDE認識へといった具合である。「起動しない」と書いたのは,C0で表示が止まっているからなのだ。何回もこの現象は経験している。CPU温度が多分上がりすぎているのである。このときは,しばらく放置して,再度実験した方がよい。30分ほど放置。
一端BIOSでベースクロック176Mとコア電圧,IO電圧を設定し,再起動後BIOSのIDE認識画面でOFFにする。またしばらく放置する。CPU温度を再度下げる。
実験再開。
176M*7.5 1320M 【1322.18M】 1.98V IO電圧 3.6V
起動成功。Wcpuidもとれた。Cpumark99は115,1時間のエージング。ソフト読みで,起動時CPU温度は38度以後すぐにすぐに29度,1分ほどで27度。SL52Rの時は,起動時45度までいき,なかなか落ちてこなかったが,今回は早いと感じた。IHSの効果かと思われる。自己記録を更新した。アスロンやPEN4のような高クロックとは行かないが,現状のPENBとしては満足のいく結果である。しかもBXでレスポンスは非常によい。
こうなると,また次をねらいたくなるのが私の癖である。そして,失敗する。このパターンは分かっている。分かっているくせにやってしまう。ここが我慢できないのである。しかし,今回は違う。この結果をHPにUP後,ようやく戻った二日酔いをよそに,家で祝杯を一人であげて,風呂に入り寝ることにした。数日ぶりの熟睡と思ったが,夢を見た。HDDを壊したり,CPUを焼いたり,とんでもない夢だった。
日曜日。本日,夢のことなど吹き払うようにコンピュータの前に。電源ON。BIOS設定画面へ。指は自然に次のベースクロック177Mへ。何も考えずにIO電圧を3.65Vへ。・・・したと思う。再起動。すぐに立ち上がるはずがないのに立ち上がってきた。CPUミスマッチング→デフォルトへ。またまた,設定し直し。起動しない。メモリー設定が2−2−2のままだった。再度設定のやり直し。BIOSでのCPU温度は29度。低い。「いいかな?」再起動。
177M*7.5 1327.5M 【1328.91M】 1.98V IO電圧 3.65V
これまた起動成功。嬉しい。Wcpuidをとる手がふるえている。一太郎以下アプリケーション起動も確認。常用は無理にしても非常に満足。Cpumark99はとれなかった。AGPがやや不安。AGPクロックは118M,PCIは45Mを越えている。でも動いている。相当のダメージがあるであろう。AGPのチップは火傷しそうなくらい発熱している。CPU温度はソフト読みで,起動時に39度,すぐに30度,そして29度,26度と1分以内に安定した。
「まだいけるかな?」という思いはあるが,思いとどまった。せっかくのCPUを壊したくはない。しかし,ドータカードの設定を変えればコア電圧は2.4Vまでは上げることが可能だ。温度上昇がクロックを上げるたびにCPUを冒していることを考えるとここは我慢。
この報告は現在1.2G,コア電圧1.7Vで書いている。ソフト読みでCPU温度は24度と安定している。ちなみにPIは1分43秒。SL52Rと同じ。当たり前であるが。
4 DATA
@ PENB−Dステップ−SL52RとFC−PGA2のSL5FQとのCPU温度の差
ベースクロック175M−1315M起動時の比較
このDATAはベースクロック175M時点,1315M起動時のもので比較した。1328M起動はSL52Rは無理であったのでこのクロックでの比較とした。先日緊急報告したように,明らかに同じDステップ,同じ生産国,そして室温25度,同じ実験スペックであっても,IHSの効果が現れているように思う。今後のFC−PGA2は期待できるが,PENBは消えていく運命にあり残念である。セレロンに移行していくであろうが,秋に出てくるであろう新PEN4まではマザーボード等のスペックは換えないので,それまではセレロンに期待か。
A 1328M起動