浜岡原子力発電所

 静岡県の浜岡原子力発電所は、御前崎灯台から車で10分ほどのところにあります。この発電所に隣接して浜岡原子力館があり、そこで原子力発電所のことをいろいろと紹介しています。

 原子力発電ということで、周辺住民にとっては常に不安も抱えているという現状もあります。
 また、作業場は有害な放射性物質が空気中にあふれているため、職員は防護服を着て、しかも10時間以上中にいられなかったり、退室時には放射性物質が付着していないかを確かめる検査を受けるなど、様々な制約があります。

 原子力発電は火力発電に比べてCO2排出量が少ないというメリットがありますが、常に被爆という危険と隣り合わせという現実もあります。それこそ0.1mmのヒビ1つが周辺地域を被爆に巻き込む危険性もあります。

 徹底した安全管理は当然望まれますが、そのためには発電所従業員の労働環境や待遇も保証されなくてはならないな、と思いました。


浜岡原子力発電所の風景
原子力発電機の模型(実物大)

航空自衛隊浜松基地

 翌日、航空自衛隊浜松基地と周辺の戦跡を廻ってきました。

 自衛隊募集のポスターは街中でもよく見かけます。「大型自動車免許が19才から取れる」などの勧誘文句もありますが、その実態は労働組合結成や政党に入ることを禁じられたり、居住・外出も制限され、上からの命令は絶対というものです。入隊時の宣誓では「国を守る」であり、「国民を守る」では決してないのです。それでも広報館では災害救助活動のことを大きくPRしており、そのような自衛隊員の現実は知らされません。
 広報館の入口では写真のような最新鋭の空中管制機エイワックスの模型が出迎えてくれました。

(広報館の中の様子)
 入口の売店では戦闘機のプラモデルや迷彩色のジャンパーなどが売られていました。飛行機の模型は確かに格好良く、みんながあこがれるものです。でもそれらの飛行機は戦争、つまり人を殺すためのものであるという現実も忘れてはなりません。

 これが1機150億円もするF−501戦闘機の実物大模型です。たった1つの配線ミスで150億円の国民の血税がパーになったことでも有名ですね。
 館内ではこのようにミサイルも展示されていました。中央のCBUミサイルはクラスター爆弾と呼ばれ、爆破してさらに細かい爆弾が散らばります。それを小さい子どもが触ろうものならたちまち爆発して命も落としてしまうほどです。最近、クラスター爆弾を禁止しようという国際条約も生まれました。

 ミサイルの姿・形に珍しさと格好良さを求める人もいます。でもこれらのミサイルも、やはり人々を殺すためのミサイルなのです。

 展示格納庫ではこのように多くの飛行機が展示されています。またテレビでもよく出てくる政府専用機も航空自衛隊の管理であり、そのシートにも座ってみました。とてもふんわりしたリクライニング座席で、シートが倒せたらそのまま寝てしまいそうでした(笑)。
 また、操縦を体験できるフライトシミュレーターのコーナーもありました。
 窓から見えた浜松基地の滑走路の様子です。全長2,550mもあります。高い税金をかけて富士山静岡空港を作るのならば、ここを空港兼用にすればよいのに…、とも思いました。

 でもいずれにしても周辺住民の一番の悩みは騒音です。空港近くに住んでいる人々は飛行機が通る度に耳をふさいだり、真夏の暑さにもかかわらず窓を閉めなくてはなりません。騒音の苦しみは経験した人にしかわからないと言われますが、おそらく戦闘機の騒音は旅客機以上のものなのでしょう。

 

 その浜松基地を後にして、かつて防空壕として作られた民家の敷地内にあるシェルターを見学させていただきました。中は物置として使われていました。原子力の素晴らしさと恐ろしさ、そして戦争の悲惨さを学んだ2日間でした。