スピード経営を身につけると、行き先へ行く手段は多数になります。経営の高速化は、様々な制約条件を取り除いてくれます。これは、選択肢が増えることに他なりません。通り道はひとつではありません。たくさんの選択肢をあげ、最適な意思決定を行うことが成功の秘訣です。
「このやり方で、前にうまく行ったから」という理由で、ある道を選ぶことがあります。でも、それは本当に選ぶべき道なのでしょうか。
そこで、選択肢を洗い出すという作業が必要になります。経営者は、常にそういう視点をもって行動することが必要です。舵を取っているのは経営者です。
選択肢を洗い出す作業を現状分析といいます。現状分析というと、コンサルタントが何ヶ月もかけて事務フローを作成する作業を連想しませんか?現状分析を無目的に行うと、高い授業料を払うことになります。表面だけをさらうだけでも、結構な時間がかかるものだからです。でも、その目的は「選択肢を洗い出すこと」なのです。設定した目標へ向かうための選択肢に絞って、徹底的な分析を行うべきでしょう。
「必ずやること」はあまり多くないほうが良さそうです。「必ずやる」ということは、結構選択肢の幅を狭めることがあります。いくつも設定してしまうと、たどるべき道がほとんど決まってしまいます。その結果、状況が変わっても別の選択をすることができなくなります。
「決してやらないこと」はもう少し数を増やしても大丈夫です。ただし、やらないことが何なのかをはっきりと示すことが必要です。
行き先を選ぶことが「経営目標の設定」で、通り道に関する条件の設定が「経営方針の設定」に相当します。
未来企業は、高速経営が特徴です。広い視野で明確な目標を設定し、様々な選択肢を描いて方針を決めておくということが、従来にも増して必要になっているのです。