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みなさん、こんにちは。売れる立地の 齋藤 です。
■ 新宿三越の売上低迷の原因は何だったのか?
前回は、新宿三越が「さようなら、百貨店!」と題して売りつくしセールを行っているとお話ししました。
三越の入口には、
「75年間にわたってご愛顧いただいて参りました新宿三越は、この秋生まれ変わります。」
と書いてありました。
新宿三越の売りつくしセールはこちら
http://www.mitsukoshi.co.jp/sinfo/st_shin.asp
「75年?!そんなに古かったのかなぁ〜」
と思って調べたら、開店は1929年10月とのこと。
それにしても、75年も続いた百貨店スタイルを雑貨専門館にガラッと変える。それはチェーン店だから出来ることかも知れません。
仮に、新宿の店が三越でなく、単独の老舗百貨店だったとしたら、これほどの大幅な路線変更が出来るでしょうか?
百貨店の雄である三越でさえ、これまでのスタイルにこだわってはいられない。
それは何か?
一言で言えば、競合激化です。
「やっぱり、タカシマヤの新宿進出の影響が大きかったのかなぁ〜」
と思われる方もおられるでしよう。
私も最初はそう思っていました。
しかし、新宿三越の売上高推移を見ていて、どうもタカシマヤの影響というだけでは説明がつかない。
タカシマヤが新宿に出店したのは1996年10月、売場面積5.2万平米。(出店当時)
*タカシマヤの現在の売り場面積は5.5万平米。
タカシマヤの出店した時点を基準に、出店前(93−97年)、出店中(97−99年)、出店後(99−02年)の3つの期間で前年比を見ると、
伊勢丹、小田急、京王、三越の4店の平均前年比は、
・出店前(▲2.0%)、出店中(▲3.8%)、出店後(▲2.3%)
新宿三越だけを見ると、
・出店前(▲6.4%)、出店中(2.3%)、出店後(▲16.7%)
いったい、この数字はどのように見ればいいのでしょうか?
三越はタカシマヤの影響がもっとも出やすい時期に、むしろ業績がアップしているのです。
反対に、本来タカシマヤの影響が落ち着くはずの時期に、極端に業績を落としています。
結論から言えば、タカシマヤの出店で、JR新宿駅周辺が大競合激化する中、三越のポジショニングが不明確化した、ということです。
三越は1991年に南館をオープンさせ、ファッション関連の商品を販売していましたが、それを大塚家具に譲り渡して閉店したのが99年7月。その後遺症はその後も尾を引いていたように思います。
いずれにしろ、南館を譲り渡した後の三越の売場面積は2.1万平米しかありません。ライバル企業は4〜6万平米です。
*伊勢丹(6.4万平米)、タカシマヤ(5.5万平米)、小田急(5.7万平米)、京王(4.1万平米)、丸井(3.4万平米)
■ 丸井、新宿の店舗を再編成?
前記の通り、丸井の売場面積は3.4万平米と他の百貨店と比べると少ないようですが、これはヤングの衣料品に特化しているからです。
しかし、丸井は東映会館跡地の再開発ビル(新宿3−1)のキーテナントに出店表明しています。
*東映会館跡地の再開発はこちら
http://www.t-joy.net/RELEASE/20031023.html
*私も昨年末、この東映会館で映画を観ましたので、何となく身近に感じています。ちなみに、私の見た映画は『死ぬまでにしたい10のこと』
再開発ビルのオープン予定は2007年2月。これで丸井の売場面積は1.2万平米増え、7館体制4.6万平米になります。
*これまでの6館体制とは、
「丸井シティ新宿」、「丸井ヤング新宿」、「丸井メン新宿」、「丸井ワン新宿」、「フィールド新宿」、「in The ROOM」
先日の日経流通新聞の記事(6/22付)では、「新店開業で拠点網再編に踏み込む可能性もある。」と出ていました。
今、丸井は6館体制と述べましたが、この数年の間に、各店舗を配置替えしてきました。
たとえば、丸井インテリア館→丸井メンに、フィールド→丸井ワンに、丸井メン→フィールドに変わりました。丸井シティと丸井ヤングは変わっていません。
丸井が7館体制になることで、新宿がどのように変わっていくのか?
それが気になるのは、JR新宿駅南口に建ち並ぶ4つのファッションビルに対して、丸井がいかにお客さんを引き寄せるのか?そして、そのために、また丸井は7館をどのように配置替えしていこうとするのか?
それによって、お客さんの回遊性も変わってくるでしょう。
JR新宿駅南口に建ち並ぶ4つのファッションビルとは、ルミネ1、ミロード、ルミネ2、フラッグスです。ほとんどが、微妙に客層をずらしながらも、ヤング女性をメインターゲットにしています。
4つのファッションビルの売場面積は、それぞれ約1万平米前後で、一直線に建ち並んでいます。それをタカシマヤのイーストデッキから眺めていると、まるでバレーボールのブロックのように見えます。
■ JR新宿駅から半径300m内に140の家電フロア!
一方、西口では2002年5月、ビックカメラが小田急ハルクに約1万平米で出店。これで小田急の年間来客数が20%近く増えたとのこと。
ここには1987年に出店したヨドバシカメラ新宿西口大ガード店(地上8階)があり、2000年には東口を拠点とする「さくらや」が出店(地下1階地上4階)。
これでJR新宿駅周辺の家電販売の拠点は、高速バスターミナル付近、小田急ハルク付近、東口の紀伊国屋書店付近と、3大拠点体制になりました。
しかも、驚くことに、ヨドバシカメラ、さくらや、ビックカメラの3社だけで、JR新宿駅から半径300m内に25館あり、合計すると約140フロアもありました。
それでもまだヨドバシカメラは同社の東口駅前店のとなりに、今秋に新店舗をオープンさせる予定です。
ヨドバシカメラの店舗案内はこちら
http://www.yodobashi.com/enjoy/more/store/index.html
さくらやの店舗案内はこちら
http://www.sakuraya.co.jp/cgi-bin/inetcgi/shop/sakuraya.jsp?BV_UseBVCookie=no
ビックカメラの店舗案内はこちら
http://www.biccamera.com/bicbic/jsp/w/shoplist/s_nishi.jsp
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「売れる立地の大研究マガジン 2」
2004/07/01
号外−58:「専門館の時代−その3」
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売れる立地の大研究マガジン 2 号外ー58