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6月4日(木)会社を終わって、新宿西口バスターミナルを9:20発のバス、中で弁当を食べ、双葉SAでトイレ休憩している間にタクシー会社へTELし、中央道小淵沢バス停で降車。9:45頃にTELしたタクシーにピックアップしてもらって、甲斐小泉駅近くのペンション、「ペアハット」へ。今日は平日木曜日、明日も有給休暇を取った平日の金曜日。テントを入れたザックはペンションに到着していました。「すごい重さですね。」と主人に感心され翌早朝、甲斐小泉駅へ送ってもらうことになりました。
風呂の横の部屋で料金も安く、素泊まり、泊り客は一人、24時間風呂を独占しました。起きた朝もサッと入りました。泊りが一人だから、まったく風呂の横の部屋でも問題なし、寧ろ便利でした。
今回は、シャクナゲの見頃を迎えた十文字峠から甲武信ヶ岳へ登り、これまたシャクナゲの名所戸渡尾根へ抜けて、西沢渓谷に降り立つ計画を実行する為にやってきた訳です。
早朝、ペンションの奥さんに甲斐小泉駅まで車で送ってもらい、6:18分のJR小海線下り電車に乗り信濃川上駅へ、6:53到着。
登山支度の人は、年配の女性だけでした。千曲川源流沿いに歩き、甲武信ヶ岳へ登るとのこと。財布を見ると一万円しかない。困ったな・・。バスが来るまで数分の間に、電気屋を見つけその電気屋が7時に開いたので、電池を買って一万札を両替しました。
乗客は先程の女性と2名。その他に一人乗ってきて途中で降りました。30分ほど乗って、梓山バス停で下車。
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午後から雨の予報の筈が、バスを降りたとたん降ってきました。予報では今日明日とも雨が続くことに・・。毛木平までは舗装された車道、少し登った後、広大な農地の中を雨に降られながらテクテク歩いていくことになりました。思ったより早く一時間半の予定が一時間程の歩きで道が林道になり、程なく毛木平と書かれた駐車場へ到着しました。8:40頃。雨が更に本降りとなります。
停まっている車はホンの数える程。人も少なく先程の年配の女性も居ました。単独行の様です。意を決して歩き始めると、大体の人は分岐を右に千曲川源流歩きの方へ進んでいます。こちらは左、十文字峠への登り道を選びます。毛木平との標高 差は600m弱、雨は鬱陶しくも降り続け、テントが入ったザックは重く、肩に食い込みます。 我慢しながら右に左につづらに登って行きました。
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十文字小屋は約2時間で突然現れました。11時50分。
シャクナゲの園に囲まれた十文字小屋、この雨でも見事な咲き乱れに感動します。カメラが雨に濡れるのが本当恨めしい。この光量では花の鮮やかさが表現できないだろうな・・。
小屋で水を補給して出発。再度長い縦走の登りへ出発。
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ここから上のシャクナゲはこれから咲く為、花がまばらに なります。木の根が絡まる道を根気よく登り、クサリ場を越えて大山に着いたのが12時半頃。雨が降っていますが山々の稜線が多少見え開放感があって眺望の良い山頂になっていま す。
北東には双子山、両神山らしき稜線が見え、前方にこれから進む武州白岩山2280m、丸い山容の三宝山2483.3mが見えています。甲武信小屋はこれから二つの頂を越え更に先、日があるうちに行けるかどうか。
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大山を急降下し、更にアップダウンを繰り返しながら、木の根が目立つ登りを進み、途中で階段に座りレジャーシートを頭上に被って、昼食を摂っていると、反対方向に降りて来たご夫婦に「青いシートが動いたので、何かと思った。」と笑われました。熊かもしれないと思ったのでしょう。
武州白岩山の頂きらしき大きな岩峰が現れ、ザックを置いて登ろうかと試みましたが、クサリも無く雨で滑ります、立ち入り禁止ももさも有りなむと、諦めました。
その少し南の岩頭から先程の岩峰の頂きを眺められるようになっていました。
ここから鞍部まで、折角貯めた位置エネルギーをどんどん放出しながら下って行き、巨岩が折り重なって雨が凌げる場所が在るな・・・と思いながら、漸く平らなところに降り立つと、そこにも更に巨大な岩。ユニークな形、尻岩でした。
結構疲れが溜まって来ているのが判ります。これから三宝山を越えられるだろうか?
でもまだ14時20分。行ける所まで行って進めなくなったら、ビバーグするか・・。何しろテントを持ってきているから、雨は辛いが備えは充分だ・・・。
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ここからの長い登りではテントを広げられそうな平らな場所を半ば探しながら歩いて行きました。「このスペースは道に近過ぎるな」、「明日早く降りたいからもう少し進もう」。オオシラビソ、コメツガの針葉樹帯が深くなり、いつしか道がだんだん険しく狭くなって行きます。
残雪だ!これは予想外。 局所的かなと思いきや、進めば進むほど、登れば登るほど残雪が続く様になり、歩くのに時間がかかる事この上なし、雨もしとしと降るようになり、エネルギーが切れ気味の為、進むべきかこの辺りでビバーグすべきか迷い、まだ時間は16時前なので三宝山の山頂が近いことを期待して進みました。
やっぱり駄目だ!山頂はなかなか現れない、遠い。ここでビバーグだ。傾斜にテントを張れないので平らなところを探すと、そこにも雪、でも此処しかない。 雨の中で手早く幕営、寒いからか、気圧が低いからか百円ライターの調子が悪く火が起こせません、ザックの底からマッチを取り出してコンロに火を着け、早めの夕食。ニュウ麺とスライスもち、高野豆腐。レトルトクラムチャウダーにアサリ缶をプラス。
暑くて無駄になるかもしれないと思ってダウンのシュラフを家に置いてきたので、服を着込んでシュラフカバーに体を突っ込みます。横になったは良いが腹は満ちても寒くて寝付けません。夜中に一枚一枚重ね着をして最後は靴下4枚。重ね着してもウイスキーを飲んでも、乾パンを食べても、横になるとエライ寒い、おしっこにも行きたい。でも雨が降ってて寒い。そんなこんなして殆ど眠れずに、早く朝よ来い、と思っているうちに、明け方近くに4時間程眠っていたようです。
生きてる6月で良かった・・ホントに。ホンマにたまりませんわ。
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朝が来たと思ったのは3時半頃、雪の上雨中のテント。持っている水が少ないので、昨夜捨てなかった麺汁を沸かし、レトルトハヤシを温め、スライスもちとツナサラダ缶。冷えた半分のグレープフルーツ。スライスもちをしゃぶしゃぶ風に、出汁のお湯にくぐらせ食べます。スライスもちは今後も使えるな・・。食事をして、改めて体に生気がよみがえって来ます。
雨中の撤収と出支度は大変でした。歩き出したのは6時過ぎ。昨夜は三宝山山頂2483.3mまで一時間位あるイメージでしたが、残雪と奮闘しながらも30分弱で着きました。しかも山頂は広く平らで、雪も残っていません。少し頑張ってここに張れば良かった。判ってなかったからな・・。
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三宝山くだりの山道にも残雪、コメツガの針葉樹下の湿ったコケに、バイカオウレンの白い花が咲いた光景がずっと続き、ジブリの世界の様。
眺望が良いとされる三宝石は気づかず通り過ぎました。 甲武信ヶ岳山頂到着が7時20分。残念ながら雨雲が立ち込めています。天気予報どおり、仕方ない。
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甲武信小屋への到着は、7時50分。小屋の周辺にも雪が残っています。小屋の入り口に居たスタッフに「随分早いですね。」と言われ、ビバーグの話をしました。記念のバッチを買い、水を補給して出発・・。人が居るところにたどり着いて気持ちはホッとするもんです。

残雪の登りは嫌なので破風山への登り道では無くて、捲き道の方選びましたが、それは経過登る予定の木賊山を巻いてしまう道でした。戸渡尾根へ行くには木賊山のピークへ登り直さないとならないかもしれないと思いつつ、道を上り坂を進むと、ピークまでは戻らず戸渡尾根へ南下出来ることが判りました。間もなく戸渡尾根への分岐が現れ8時半。 |
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しばらくだらだら下りの道になり、シラベ、コメツガの針葉樹林帯の急傾斜で、フカフカの傾斜道に入り込み気がついたら、赤く咲いているシャクナゲの植生帯が右手の方に逸れているではありませんか。倒木が多く、戻るのに苦労しました。
山道に戻ってからの道は圧巻の一言。両側からせり出し咲いているシャクナゲが群落になって、トンネル状にがずっと続いて下っています。
雨が降っているので、引き続き携帯カメラで撮影、良い色が表現できてないのはお詫びします。
下から人々がどんどん登ってきます。このシャクナゲの群落を見る為です。群落は更に続きますが高度がどんどん下がるにつれ、ピークが過ぎた花が多くなって行き、開花後の植生へ変わって行きました。
下から開花して見頃の花が上へ上がって行く為、遅い時期に来た人は、辛い登りを進んでくるのでした。
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狭く隆起した箇所を過ぎ、もうそろそろと思っていたら、近丸新道と徳ちゃん新道の分岐を表す手作りの標識が出現、この徳ちゃん新道は、甲武信小屋の小屋番、山中徳治さんが開発した道だそうで、標識にもそれが現れています。
10時6分。確かここから1時間半で西沢渓谷入り口バス停だった様な、11時22分のバスを逃すと、次のバスが15時10分。えらい待たなければなりません。
無理やろう、いや判らん急いだらもしかして・・・。
急げや急げ。結構なスピードで降りて行き、やがて道がジグザクになって来ましたが、一向に下界が近づいている感じが有りません。おかしいと思いながらも急ぐしかない。急げや急げ。11時5分を回ったところで、登ってきた人にバス停は近いかと聞くと、「近いですよ。降りて、山道に出てから30分、・・。」「それじゃー11時22分のバスに無理ですね。」「そうか、それを逃すと、バスの時間が空くのでしたね。頑張れば間に合うかもしれない。頑張って下さい!」。
おいおい嘘だ、絶対無理やろう・・、と思っても、そう言われてしまうと、もしかしたら、と思って急がざるを得ません、またまた凄いスピードで降りました。
こういうときは、疲れを感じている暇は有りません、人間の体の構造はおかしなもんです。
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11時5分を回ったところで、登ってきた人にバス停は近いかと聞くと、「近いですよ。降りて、山道に出てから30分、・・。」「それじゃー11時22分のバスに無理ですね。」「そうか、それを逃すと、バスの時間が空くのでしたね。頑張れば間に合うかもしれない。頑張って下さい!」、
おいおい嘘だろう、と思っても、そう言われてしまうと、「もしかしたら」と思って急がざるを得ません、またまた凄いスピードで降りました。西沢山荘脇に降り立って11時22分過ぎ。はあはあぜいぜいもんです。なんだ、やっぱりここから山道を2〜30歩くのじゃーないか!

走ったのは、空しい努力でした。これから4時間近く過ごさなくてはなりません。
広い東屋風のベンチがあったのでそこで、昼食にしリゾット、高野豆腐等を食べているうちに晴れてきました。
随分リュック姿の装備で家族連れが来るなと思っていたら、西沢渓谷を巡って帰ってきた人々の様です。まだまだ時間が余るので、ロープを東屋の柱の間に張りテントを乾かして、バス停を下見に行きました。随分と晴れて暑くなってきて、今までと別の世界に来た様。道の駅まで歩くと、歩いて下ってきた木賊山から戸渡尾根、徳ちゃん新道の稜線が見えていました。カメラをここまで持ってきて撮影すれば良かったかな、と思ったときは後の祭り。
バス停横の売店で缶ビールを買い、先程のベンチへ戻り、ビールを飲みながら、更に濡れたタオル等を乾かします。14時半を過ぎバス停へ向け歩く頃には、又空は曇ってきました。
そうこうしているうちにバスの時間が近づいてきて、テントをたたんでバス停へ向かいました。やがてバスが到着し、バスの運転手に聞くと、「はやぶさ温泉」は、隼上(はやとかみ)バス停の直ぐ傍とのこと。最終バスが1時間後にあり丁度良いとのこと。発車した時の乗客は一人でした。
はやぶさ温泉は、内湯は湯量がふんだんで良い感じ。蛇口から出る湯もぬめり感があり、源泉と直ぐわかる。良くなかったのは、湯温が少し低い事。特に、露天風呂はぬるま湯で入っていて辛く、湯量が足りないので垢も浮き気味。早いバスに乗れてれば、もっと良かったかも知れない。
次のバスを待って、JR中央線の「山梨市駅」へ出て、17:36のかいじ128号で缶ビールを飲みながら帰りました。晴れていたらもっと旅は良かったでしょうが、寒かったり暑かったり、なかなか楽しめた連休でした。

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