工藤俊作資料室

日本のハードボイルトに夜明けは来るのか?

ここに紹介するのは、既成のアクションを期待する放送局サイドと
新しいハードボイルドを模索しようとした現場サイドの対比が
『探偵物語』放送開始当初の番宣に見て取れる興味深い資料である。

1979.09.18付 新聞番宣広告


当時、日テレにとって火曜夜9時枠はアクションドラマの定番枠だった。
こちらの宣伝コピーからは、当初放送局サイドが『遊戯』シリーズのような
ハードアクションを期待していたことが窺われるが、
いかにも、といったハードボイルドの常套句がかえって笑える。
実際の現場では既成の枠にとらわれないドラマづくりに徹したことは
ご周知のとおりである。



 タフに生きろ!              
  見せかけだけのやさしさはもういらない。



 「タフな精神はタフな肉体に宿る」が信条の      
  私立探偵(松田)が、がむしゃらに突っ走る。    
   男まさりだが、好い男に弱い           
    美人弁護士(倍賞)が辣腕をふるう。      
     理屈抜きに面白いハードボイルドアクション登場!



<主演>松田優作/倍賞美津子
成田三樹夫/竹田かほり/山西道広/ナンシー・チェニー


今夜9時スタート

探偵物語






日テレ「うわさのテレビ」1979.秋号より

「探偵物語」が1979年秋の新番組として紹介されている
日本テレビ系列番組宣伝用冊子「うわさのテレビ」と 上の新聞広告を対比すると面 白い。
こちらでは工藤俊作のプロフィールや関係人物について
山口 剛P(当時)のコメントが綴られているのだが
松田優作2年ぶりのドラマ復帰への期待を
感じさせる貴重な資料である。
また現場サイドでは放映前から工藤について
かなりイメージが固まっていたことが伺える。
以下、そのコメントを再録する。




9月18日からスタートする新番組「探偵物語」は、−−−−−−−−
文字通り探偵を主人公とした物語です。「大都会PART-II」の徳吉刑事の役を最後にテレビから姿を消していた松田優作の二年振りのブラウン管復帰です。
松田優作ふんする私立探偵工藤は、東京の繁華街の片隅に小さな事務所を構える探偵で、街の住人から持ち込まれる難事件、怪事件に立ち向かい、活躍するいう設定で、黒のスーツに毎週色が変わるカラーシャツ、黒いソフト帽というファッションと、危機にひんしてもユーモアを忘れぬ タフな精神の持ち主です。
工藤をとりまく副主人公たちは、男まさりの美人弁護士(倍賞美津子)、工藤の行く先々に現われ、ある時は脅し、ある時は泣き落としで手柄を横取りする二人組の刑事(成田三樹夫、山西道広)をはじめ、同アパートに住む歌手とモデルの卵の二人の美女(ナンシー・チェニー、竹田かほり)などです。
ペスパ(イタリー製のスクーター)にまたがり事件を追って街を行く工藤の活躍は、秋の新番組の話題の中心になりそうです。
山口 剛(プロデューサー)



9月18日スタート 火曜よる9時

探偵物語

<出演者>松田優作・成田三樹夫・竹田かほり・
山西道広(新人)・ナンシー・チェニー・倍賞美津子




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