TWISTED LOGIC TOUR
2006.07.18. 日本武道館
たま〜にライブに出かけると雨。
ストーンズの時もそうだったけど、今回も雨。
地下鉄九段下の出口がドン詰まりになって地上へで出れやしない。
出てもまたギュウギュウ…みんな傘を片手に…だから余計に窮屈。

二つ目の門で友人と合流。席は上から数えたほうが早いくらいの末席。
いや、これくらいが良かろう。
コールドプレイのように、好きだけど微妙な距離感を持つバンド
近くで観るのは熱心な若いファンに任せて、こちらは高みの見物とでも
…しかし年齢層が若い
というかバンドが若い。これまで観た年下バンドのうち最低年齢は多分
オアシス…否、リンキン・パークだと思う。
コールドプレイは間違いなくリンキンパークたちより年下だろう…
オープニングのSEは(tomorrow never knows)…なぬっ?
ここでビートルズかい…。な〜んか胡散臭いアピールに感じた。
で、出てきて一曲目。
やたらクネクネ動く様は、なんだかよくSでラリッてた知人A氏のそれを彷彿とさせ、しかも音だけから思い描いていたコールドプ レイとのギャップが大き過ぎて拍子抜けだった。
すでにライブ映像も多々出回っているコールドプレイだが、終ぞこの日まで観ることなく、否、観ようとしなかったのにはワケがあ り、それがこうしてこの日の"初っ端からギャップ驚かされる"ことに繋がってしまったのだ。
最初に手に入れたのは輸入盤 (blue room )のシングルだった。正に名前買い・ジャケ買いの典型的なパターンであり、音を聴 いて大当たり!と小躍りしたものだ。
まだ今のようにメジャーになる前(1999年)だから7年前のことになる。ジャケットを眺めながら(don't panic)を聴いていて感じ た、とてもミニマムな世界観こそが未だに自分の中でのCOLDPLAYなのである。揺れるギターや繊細なピアノ。呟くような脱力 したヴォーカル…果てしなく内面に向かう"音楽的ニート"な雰囲気を醸し出していて好きだった。
そして2ndアルバムの“マーケットににじり出てくるような厭味”が鼻に付き、それでも楽曲の良さに惹かれて(sientist)など、シ ングルは購入してみたけど、1stアルバムまでのプロセスに見られるようなアート性は既に感じなくなり、大ブレークを約束された も同然の3rdアルバムがコピーコントロールでリリースされた瞬間にコールドプレイという文字は自分の中から消えてしまった。
そんなファースト・アルバムまでのファンである自分に、このライブはどういう意味があるのか…
まぁそれも含めてとりあえずこの目で生の・動くコールドプレイを観てみようと。
…正直云って
お坊ちゃまたちがだだっ広いガレージを借りて 学園祭に備えて公開練習している様子を皆で観 てたって感じの印象だった。ただ、そのガレージ が武道館の中にあり、数千の理解者が取り巻 いているという構図。
至ってシンプルなステージングが、そうゆう思い を強くしたのかもしれない。しかしこれはこれで 潔い演出だったと思う。悪い意味でエンターティ ンメント風な味付けといえば、スクリーンとスモ ークだけなのだから。(こんな設備の整ったガレ ージもないだろうけど)
そこを縦横無尽にベーゴマのように、または糸 が切れて錐揉みしていく凧のように駆け回るク リスの姿は"音楽的ニート"から想像する姿とは
かけ離れたものだった。でもそれだけなら良い。 ライブとはレコードのみに耳を傾けてきたファンを ある意味で裏切って然るべきものであり、だから こそライブなのでもあるわけだし…

でも音響は悪かった。
これを音が良いと誉めるレビューがあったら読ん でみたい。しかもベースは下手。もしコールドプ レイが今以上の地位に行きたいならベースは代 えるべきかもしれない。
バンドの表現力に水を注すことだってあるだろ う。スタジオ・レコーディングでは誤魔化せたの かもしれないが、ライブなりのサウンド・アンサン ブルができてないのでは?と思うのも末席で聴 いていたせい?いや、そんなことないだろう
中途半端な音量ゆえに、アラを迫力で濁してしまえるわけでもなく、しかしCOLDPLAYならではの音量としてはデカ過ぎず小さ 過ぎずという具合だから、今回の耳に優しい音量はちょうど良いのかもしれない。けど音量ではなく音質が良くないのだから困っ たもんだ。
こうして聴くとスマッシング・パンプキンズやアズテック・カメラといったバ ンドの若かりしころの演奏力の素晴らしさを再確認させられるし、いくらロ ニーはメチャメチャだ!と息巻いてもさすがのストーンズ、ポールやクラプ トン、ロキシーやディヴィッド・ボウイなどの百戦錬磨でライブを演り抜いて きベテランたちのキャリアが聴かせる“貫禄”のある音は、そんじょそこい らのポッと出のバンドとはスタッフも含めて全く異質なものなのだ思った。
これが武道館ではなくクアトロだったらどうだろう?国際フォーラムだった らどうだろう?…もう少し良く聴こえていたかもしれない…のかな?
前年の来日は野外フェスだったうようだが、果たしてその時もこんな音だ ったのだろうか?昨今の若いバンドのレベルってたかがこんなものなのだ ろうか?若さが悪い意味で音に出たという感じかも。
SET LIST 2006.07.18.

01.square 1
02.politik
03.yellow
04.speed of sound
05.god put a smile
06.what if
07.don't panic
08.white shadows
09.the scientist
10.til kingdom come
11.trouble
12.clocks
13.talk
  encore
14.swallowed in the sea
15.in my place
16.fix you
しかし決して嫌いなバンドではなく、良い曲も沢山持ってるバンドなのだということは改めて記 しておきます。

ギターもピアノもそこそこいけるけど、どうしてもライブ・バンドというよりはスタジオ作品向きな のではないだろうか?ライブ・バンドとしての地位を築くにはまだまだ克服しなくてはいけない 高いハードルがいくつもあるように思う。曲が良いだけじゃダメなのだ。
終了時のSEはオープニングと同じくビートルズの(good night)で。なんか思い描いていたコ ールドプレイとは違ったな〜という思いが、この瞬間“ご馳走さまでした”に変わってしまっ た。オカワリは?要らない。でも、もし別なオカズならもう一杯食べてみようかな?みたいな