気ままなエスパ日記 2002年11月


11月30日 VSヴィッセル神戸
気迫
前日にボクシングの試合を見た。ボクシングでは気迫で負けた者は必ず試合に負ける。少しでも気を抜いたら生死にかかわる。自分の命を賭けて戦う。だから勝った選手も負けた選手も美しい。負けたらトレーナーのせいにするはずもない。すべては自分の力。
ヴィッセルも生きるか死ぬかの戦い、そんな気迫を携えてエスパルスに立ち向かってきた。負ければ、来年は契約してもらえない、生活ができない、選手生命も終わりかねない…。必死である。
エスパルスはどうであっただろうか?もう降格争いからは抜け出した、目的もないかのように戦っている。気迫がまったく見えてこない。
確かに監督の指導能力が不足していることは否めない。監督もこの日の選手の戦う気持ちを引き出せなかったのは自分のせいだと言っていた。戸田と衝突したときに、「自分は社長、戸田は社員」のような表現をした。何とも勘違いであるが、「自分は管理者的な立場にいる」ことを表現したかったのだろう。管理者が管理できなかったら失格である。当然、ゼムにも責任はあるのだが…。
情けないのは選手たち。プロなんだから、気迫を持って戦う義務というものがあるはずだ。お金をもらっているのだから、それだけの仕事をして当たり前。それをしないのは職務怠慢である。まさか、「監督がヘボだから、気合が出なかった」などと情けないことを言うつもりじゃないだろうな。当然すべき仕事をしようとしない人間が文句など言えるはずはない。この日のエスパルスの選手たちには、言いわけなどできるはずがない。あの戦う姿勢は学生以下。これじゃ天皇杯でも早々に負けてもおかしくはないだろう。
試合の感想もあったものじゃない。ひたすら攻め続けられて、いいように点は取られて、まったくチャンスは作れなくて…。アレックスからバロンへの選手交代も不可解。2点負けているのだから、ボランチを1枚削ってバロンを投入すべきだったはず。最悪の監督采配に、最悪の選手の気持ち。本当にこれでプロと言えるのだろうか?
11月24日 VS鹿島アントラーズ
審判にも勝った
アレックス、戸田、バロン…主力の相次ぐ出場停止で、逆にいいサッカーができてきたような気がした。アレックスのようにボールを持ちすぎる選手はいない、バロンのようにボールをまったくキープできないFWがいない。戸田のような不調の選手もいない。彼ら3人の悪いところばかり書いてしまったが、この日のエスパルスは、彼らの欠点を省いたエスパルスのような感じだった。
何と言ってもよかったのは安だろう。完全に攻撃陣のリード役となった。キープはできる、ドリブルもできる、パスも出せる、そしてゴールも決める。彼は本当にうまい。味方のサポートがあれば、ボールを取られることはまずない。鹿島DF陣も彼を止めることはできなかった。周囲とのコンビネーションもこの日はよかったと思う。天皇杯のジョーカーとなることは間違いない。ひとつ心配なのは、今のエスパルスのレベルが低すぎて、いやになってしまわないか。この調子で活躍すれば、欧州への再挑戦の道もおのずと開けてくるだろう。
評価がしにくいのがペツェル。対人プレーやヘディングでの争いには滅法強く、心強い選手ではあるのだが、スピード勝負されてしまうと、からきし弱い。それから判断力もやや遅い面もある。来年もレギュラーを張ってもらう、というには抵抗があるし、だからといって解雇するにはもったいないような気もするし…。もし残留するのであれば、シーズンオフはスピードを上げることが課題となるだろう。周囲とのコンビネーションも多少はよくなった気がする。
あと、よかったのは横山か。オフサイドもたくさん取られていたが、スピードある選手が裏を狙う攻撃は相手にとっては脅威となる。オフサイドを取られても、相手のカウンターを食らうわけではないし、これからもどんどん狙ってほしい。アレックスがFWとしてやっていくのなら、このような動き方も身につける必要があるだろう。
この日のジャッジは完全に鹿島寄りだった。それでも勝てた。昨年の元旦では、審判にしてやられた、というサポの声も多かったが、それでも勝たなければならないはず。この日はそれができた。逆境にも負けない、相手チームにも審判にも勝てるチーム、そんなチームを目指してほしい。そういう意味では、本当にうれしい勝利であった。
11月9日 VS横浜Fマリノス
ミスで負けた?
前半はとにかく押され放しだった。それでも、DF陣がよく耐えて何とか無得点に抑えていた。特に昇平の活躍は素晴らしかったと思う。決定的なチャンスを前半終了間際にアレックスがモノにして前半を終えた。このまま何とか勝ってくれれば…と思っていたのだが、今のチーム状態でそれを望むのは酷というものだろうか?
後半もやはり攻められ続けていた。そして、同点のシーン。まず戸田のミス。簡単にボールを奪われてしまった。そしてPKのシーン、池田が相手DFを引っ張っていたが、あそこまでする必要があるのだろうか?前半で見せていた素晴らしいプレーの数々も、あんなことをしてしまっては印象が薄くなってしまう。浦和の坪井のように、イエローをもらわなくても相手を止まれれるだけの能力を持っているだけに、余分なファウルは犯してほしくない。
そして逆転のシーン。斉藤のクリアミス。ちょっとミスというには厳しいのかもしれないけど、足元の技術がしっかりしている選手なら確実にクリアできていただろう。今の斉藤の限界を見たような気がした。
バロンを投入後は、少しまともな流れになった。それでも得点には繋がらない。最後に康平を投入したが、少し投入時期が遅すぎなかっただろうか?今のエスパルスは攻撃の枚数を増やさないと、なかなか得点できる可能性が広がらないのは明白なのに…。
気になるのは戸田の不調。途中で吉田と交代していたが、当然だと思う。チームの不調に引きずられるように、戸田も低調なパフォーマンスとなっているような感じである。戸田の目指しているサッカーと今のチーム状態はあまりにもギャップが大きいという証明なのだろう。今季のオフにエスパルスを出て行かないかが心配である。
あと、村松は、まだトップでボランチでスタメンフル出場できる選手ではない。技術は素晴らしいものを持っているが、状況判断やスピードに欠ける。しかし、潜在能力は高いので、うまく起用して大きく育ってほしい。

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