『戦国大名』や『戦国ふぁいと』、『英雄戦国時代』など、戦国時代をモチーフにしたマルチは、これまでにも数多くリリースされ、今でもたくさんのファンがこれらを楽しんでいます。
もちろん、私もその一人です。


今回このゲームを制作した理由は「ルール説明が短く(できれば10分で説明できる)」そして「人数に関係なく盛り上がれて」「『カタン』や『プエルトリコ』が好きなボードゲーマーが興味を持ちそう」なアイテムが欲しかったため。
テストプレイを見る限りでは、それは概ねクリアできたと思います。


ゲームボード(試作品)



コマ(試作品。上段がオモテ、下段がウラ)

プレイヤーはまず、10人いる大名のうち1人を選びます。ランダムで決めても、それぞれが好きなものを選んでもかまいません。東国の覇者では『武田信玄』『上杉謙信』『織田信長』『北条氏康』『浅井長政』『朝倉義景』『今川義元』『伊達政宗』『本願寺光佐(顕如)』『松平元康(徳川家康)』が入っていて、それぞれ「築城がうまい」「行動順を入れ替える」「戦闘のサイコロをイカサマする」といった特殊能力を持っています。

家紋 大名の能力(例) 能力の名前 効果
武田信玄 《風林火山》 毎ターン1回、誰も支配していない領地1つを自分の領地にする。
上杉謙信 《毘沙門の化身》 茶器(後述)のない領地ならどこにでも合戦を仕掛けられる。
織田信長 《天下布武》 毎ターン、一番初めにカード(後述)を選択する。
北条氏康 《築城の名手》 新しく領地にした場所にすぐ城を建てることができる。
伊達政宗 《独眼竜》 合戦の時、相手のダイスの目が最大値の場合、1に変更する。


次に初めの領地を2つ選びます。選ばれた領地によって最初の所持金が決まり、ゲームがスタートします。
基本的にどの大名も好きな領地からはじめることができますが、「それじゃ雰囲気でないよ〜」という方はあらかじめ大名とスタート地点などが決まっている『ヒストリカル・シナリオ』でプレイすることをお勧めします。


ゲームはターン&フェイズ制です。プレイヤー全員がフェイズを終了すると、次のフェイズに進みます。

まずはじめに『天命札』カード(仮称)が場に(人数+1)枚置かれます。
天命札には『凶作』や『一向一揆』などのイベントカードと、『開墾』や『勇猛な武将の雇用』などの継続カードがあります。
特に継続カードはこのゲームの特徴の1つで、ゲーム終了時までプレイヤーに新しい特殊能力を与えるもので、それ1枚でも強力ですが、
うまく組み合わせる(いわゆるコンボ)ことによってさらにゲームを有利にすることができます。
プレイヤーは所持金から入札を行い、最も高い金額をつけた人から順に自分のカードを選びます。

上の表にあるように、織田信長のプレイヤーは入札を行わずに自分のカードを選べるので、かなり凶悪です(笑)。

また、天命札によって「そのターンの行動順」と「そのターンの動員数」が自動的に決定します。
動員数とは自分の領土内で兵士として維持することのできる民の数を表します。動員数は基本的に全プレイヤー共通で、ターンが進む毎に0〜2ずつ増えていきます。
プレイヤーは動員数以上の兵士を雇うことはできません。しかし領地の維持にも兵士が必要なため、領地の多いプレイヤーは侵略に使うための兵士数が少なくなり、どういった軍団を編成するか(後述)が悩ましくなります。

さらに動員数はゲームの終了条件にもなっています。


次に軍団の編成です。軍団には『足軽隊』『騎馬隊』『鉄砲隊』『守備隊』があり、それぞれ雇うための費用と能力が異なります。
ちなみに軍団は
毎ターン雇いなおす必要があります。これは当時の日本では常備軍というものがなく(信長くらい?)、戦争のない時期はほとんどのものが田畑に帰って農作業をしていたことを表します。


兵士の種類 費用 攻撃力 防御力 その他
守備隊 無料! なし 城を強化する 他国に攻め込めない。
足軽隊 安い 低い 低い 大量に雇えるのがメリット。サイコロに自信のある人むき。
騎馬隊 普通 高い 高い 恐らく主力になる部隊。天命札による修正が大きい。
鉄砲隊 高い とても高い 低い ほとんどの場合勝利できるはず。攻められるともろい。
(城)
なし 高い 合戦に勝利した軍団は合戦終了後自動的に城になる。
(一向一揆)
とても高い とても高い 天命札により発生。恐ろしく強い。


そして戦国ゲームの華、合戦です!
基本的に
軍団の種類に応じたサイコロを振り、出目の大きい側が勝利するという、非常にシンプルなものです。
ただし、そこに大名の能力や天命札によってさまざまな修正や変化が起こります。
「シンプルだけど奥が深い」使い古されたフレーズですが、そんな表現がふさわしい合戦システムに仕上がっていると思います。

全員が合戦を行った後領土に応じて収入があり、次のターンに備えます。


こうしてターンを繰り返し、動員数が規定の数(プレイ人数やシナリオによって変化)に達した時点でただちにゲーム終了。
その時点での領土の数と茶器の価値の合計が大きいプレイヤーが征夷大将軍(関白でも可)となり、ゲームに勝利します。


(茶器・ウラ側)
茶器は天命札の効果によってプレイヤーの手で好きな領土に置かれます。
この天命札は特殊な札で、毎ターン必ず場に公開されます。
裏には−2から3までの価値があり、置いた人しかその内容を見ることができません。茶器は文字通り、「領土に匹敵する価値」を持っているのです。
これによって茶器をめぐる一発逆転の戦いを行うことも、戦争を行わずに茶器の収集に全力を投球することも(他国から攻め込まれるでしょうが)できます。

(高級品)

(粗悪品)


以上でおおよそのルール説明が終了ですが、ほら、10分もあれば理解できますよね?


さて、この『東国の覇者』ですが、12月1日よりベータ版の配布を始めました。
同人ゲームの悲しさで、コンポーネントは家庭用プリンタで打ち出したままで、加工の必要があります。
コマもシール紙印刷で、厚紙に両面を張り合わせて切り取るなど、若干プレイまでに手間がかかってしまいます。

それでもOKという人は、印刷費
2000円で販売いたします。
ご希望の方はこちらまでご連絡ください。

すでに予約していただいている方は商品の到着後、指定の口座まで振り込んでください。
送料は、2003年中に申し込みいただいた方に関してはこちらで負担します。


リプレイ『群雄合戦絵巻』前編をUPしました!

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