[§4]シカの棲むひょうたん島
スケッチと文/渡邉義孝
   
     小値賀島の西に浮かぶヒョウタン型の小島・野崎島は人口12人、野生鹿700頭。
 鉄川与助にとって初めてのレンガ造教会(1908年)。アーチ頂部にキーストーン、屋根のあたりは中世のお城を思わせる。
 ここ、島の中央鞍部一帯は既に廃村、くずおれた民家の蔭には草を食む鹿の姿だけ。89年、県文化財指定、修復。
 事前に町教委に頼めば内部も拝観できたらしい。残念。

ミ野首天主堂(野崎島)
 05 Mar.1993
 

   
     レンガ造、1902(明治35)年竣工。設計は仏人のマルマン神父。
 「信徒席が無く珍しい畳敷きの教会」と聞いて行ったが、昨夏改装し、今は座席が並んでいた。
 佐世保市相浦港より渡海船で1時間。黒島は人口千人弱の半農半漁の島。離島にしては大規模な天主堂だが、これも島民の8割がカトリックという事情によるのだろう。
 今日も朝十時までミサが行われていたという。海の向こうには北松浦・九十九島が広がる。

ミ黒島天主堂(黒島)
 07 Mar.1993
 


ながい文章につきあっていただきありがとうございました。
これからも少しづつ各地の近代建築をリポートしていきたいと思いますので、またお立ちよりください。
1998.10.07 渡邉義孝


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