美しい、と思うからスケッチをするのだが、その基準は人それぞれであるらしい。でもなんと言われようと、ぼくはこの一角を見て、どうしても描きたくてしかたなかった。 海へ開かれた人々の生活が、せいいっぱいの建築的な造形を成し、それは今も増殖し続ける生き物のように生き生きとして見えたからだ。 でも現実には、この風景も遠からず姿を消すという。 この並びに建っている、写真家の石川文洋も好んだしみず食堂も、やがて再開発の波に呑まれていく。【スケッチ後、完全に破壊された】
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