★ 1998/04/12 船釣り
晴れた日に釣りに行ける幸せ
聞くところによると、曇った日とか小雨まじりの日のほうが、よく釣れるらしい。
魚種によるだろうが、やっぱ陸や船上の人の姿が見えない暗い天候のほうが、
魚はだまされてエサに喰いつき易いということだろうか・・・。
でも僕は雨の日は釣りに行かない。
曇りでも誰かと約束でもしてなければ、行かない。
晴れた日に海に行く。
そのための口実に釣りを始めたようなもんだ。
久しぶりの釣りだった。
つまらない予定に埋め尽くされたスケジュール表に、かろうじて作った空白日。
この日を逃すと、たぶんまたずっと釣りには行けない。天気は選べない。
運が良かった。
昨日は最高の天気だった。(^_^)
暖かく、風もなく、波もなく。これ以上の好天はない。
気が付くと、僕は小網代(油壷)沖の相模湾の船上にいた。
どうやらヒラメを狙う仕立船らしい。
それらしい仕掛けに生きイワシをつけて、海に竿を出している。
「こんなイイ日は釣りに集中していたらもったいないゾ!」
僕は思う。
まずは目に焼き付けるように、海を、沖を見る。
それから青い空を見る。
わずかにそよぐ風を感じる。
潮の香りを何度も何度も、愛おしむように吸い込む。
太陽のエネルギーをからだじゅうに浴びる。
そしてミヨシで酒を飲んで・・・眠る。(^_^;)
「至福の時」とはこのことだ。
見慣れた仲間がいる。
みんなあんまり釣れてないようだ。
安心して(^^;、また眠る。
夢を見た。
僕が今よりずっと若かった頃、もっと自由に生きていた頃の夢を。
スピーカーからの船長の釣り場移動の声で、また目が醒める。
船上の回りを見渡す。
「ヒラメを釣った」とか、「タイを釣った」とか聞こえる。
うらやましい。(^^;;
背後でやはり大の字になって眠っていた僕の師匠は、エサのイワシを手開きに
して喰っている。もちろんナンも釣れてない。さすが僕の師匠。(^^;
泳ぎ疲れたイワシをハリから外して、僕も喰う。
元気なイワシを付けて、海底へ落とす。
今度は竿を手に持って、一見まじめに釣りをやる。
大きなヒラメが釣れるかな?
ドキドキしながら糸の先を見つめる。
楽しい。 釣れればきっと、もっと楽しいのだろう。(^_^;)
そう。 結果を言うと、僕は丸ボーズだった。(TOT)
考えようによっては「高いお昼寝」だ。
でも負け惜しみを言うわけでもなく、僕は満足な一日だった。
明日からまた”しばらくぶん”の僕のエネルギーは充てんされた。
昼の時間が長いこの季節。
明るい空と海が夜の闇に包まれるまでには、まだまだ時間がある。
海がキラキラ輝き出したことで、少しだけ陽が傾きかけたことが分かった。
バケツに海水を汲み上げて、焼けた顔と腕にピチャピチャとかけてみた。
グイッとビールを飲み干した。
そしてまた、海を見て、天を仰いだ。
春の晴れた日に釣りに行く幸せ。(^_^)
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