★ 1999/05/31 防波堤釣り

初めてのファミリーフィッシング


三十路で釣りを始めた。
たまたまついた師匠が手漕ぎボート釣りの西行(自称)の三本岳師匠だった。(^^;
これ(ボート釣り)はオトナの釣りだ。

厳しい修行の日々だった。(^^;

船酔いに苦しみ、ボーズに泣き、ポチして恥を掻き、喰って感動し・・・、
ようやくわちは釣り名人(自称)にまで登り詰めた。(^^;ウソ

「これから我が家は魚は買わずに、おいらが釣りで調達するぞ!」
と自信を付け始めた矢先に・・・「人生の岐路」に立った。
「人生の岐路」を乗り越えたかと思ったら「人生の荒波」が待っていた。
釣りに行けなくなった。

そんなこんなで、僕はファミリーフィッシング・・・、つまり妻子と釣りに行った
ことは、ただの一度も無かった。

人生の波と波の狭間の、わずかな静寂の日曜日。
地元の茅ヶ崎漁港にカミさんと、6歳の娘、4歳の息子を連れて釣りに行った。

「釣りに行こう!」
僕がその日のお昼に突然そう切り出した時の、子供たちの喜びようは尋常じゃ
なかった。
そんなに行きたかったのか・・・。

子供達は「パパと釣りに行くのが夢だった」らしい。
かつて真っ黒に日焼けして大きな魚を釣って(時にはもらって(^^;)帰ってきた
遊び人のパパは、真っ青な顔して毎日必死こいて現金を稼ぐ働き者のパパより
ずっとカッコよかったらしい。そりゃそうだ。

晴れた日曜日の漁港は釣り人でいっぱいだった。
みんな釣れてないみたい。
でも釣れなくたっていいんだ。

リールを付けて、糸を竿に通して、仕掛けを付ける。
しゃがんで、じっと見つめる子供達。
次に、さっき買ってきたアオイソメを取り出す。
初めて見るその不気味な姿にカミさんも子供達も目を丸くしてる。
それを引きちぎってハリに付けると、尊敬の視線に変わる。

2本持ってきた竿をそれぞれ子供達に持たせる。
カミさんも持ちたかったようだが(^^;、今日はまぁ、2本で勘弁してくれ。
3本分仕掛けを準備するのはちょっと面倒なのだ。(^^;

子供たちは竿を持って離さない。じっと海面を、糸の先を見つめている。
それから竿をあおったり、リールを巻いたり・・・、
おいおい、そんなに動かしたら釣れるもんも釣れないゾ。(^^;
でもいいんだ。
「晴れた日にプラッとみんなで釣りに行くこと」に意味があるんだもんね。

海を汚しちゃイケないよ。
ゴミを捨てちゃイケないよ。
いっぱしに僕も「しつけ」なんてする。(^^;

6歳の娘は結構、野性的な子で、なかなか勘がイイ。
すぐにサマになってきた。辛抱強くアタリを待っている。
4歳の息子はまた我慢できずにリールを巻いている。
じっと待ってなきゃイカンぞぉ!
テレビゲームじゃないんだから、そんな簡単に釣れるもんじゃ・・・・
あっ!!
釣れた!!(@@;

小さなハゼだった。
バケツの中で泳がせておく。嬉しそうに見てる子供たち。

でも、その後は遊漁船が次々と帰港してきてちょっと釣りをしにくくなった。
なんとなく竿を出して、子供達と話しをしながらゴロゴロ過ごす。

少しはオヤジの威厳を・・・と思い(^^;キス狙いでチョイ投げしてみるが、
アタリすらなかった。
「今日ここに魚はいない!」。釣り名人のパパは断言した。(^^;

やがて日も傾いてきたので、帰ることにした。
結局ただ一匹の獲物だったハゼを、海に逃がしてあげた。

「今日は初めてだから”練習”だ。次はパパが大きいの釣ってやるぞ!」
「ボク、今度はヒトデが釣りたい!!」
「そうか。 じゃ、次はでっかいヒトデを狙おう!(^^;」

次はいつかなぁ。(^_^)



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