★ 2002/07/20 ビデオ屋(三本岳)

帰ってきた?ビデオ屋

新宿の裏通りにまた今年も夏が来た。
日が落ちて、盛り場のけばけばしい灯りの中に佇む男が居た。
その苦み走った横顔と、男の哀愁の全てを背負ったような
後ろ姿を、この街ではもう何年も見かけた者は居なかった。

「おにいさん、マッサージしていかない?」
まだ十七、八の尻の青い小娘がその男に声をかけたが、男は
答えることもなく、薄汚れた路地を奥に向かって歩いて行くと
1軒の煤けた店に入っていった。

あなご店員「あ、社長。と言っても社長1人社員1人だけだけど・・・
      ま、いっか。とりあえず、お帰りなさい。ピコピコ」
三本「こちょこちょ」
あ「きゃあ、変態!バシッ!!ピコピコ」
三「おお痛て(;_;)。ちょっと尻触っただけじゃっちゅうに」
あ「ばっきゃろー!いいトシこいて何さらすねん!ピコピコ」
三「ご、ごめんちゃい。もうちないから許ちて」
あ「ふん。5年前から進歩のないやっちゃ。ピコピコ」
三「あにょ〜、そのピコピコって何じゃ?」
あ「あ、今、カレシにメール書いてるの。ピコピコ」
三「ああ、携帯かいな。しかし、片手で持ったままよく書ける
  もんじゃのう(~。~;)。ワシも一回だけやってみたが、手が
  攣っちゃってじぇんじぇん出来なかったがのう。」
あ「オジサンには無理、無理。ピコピコ」
三「おにいさんと呼びたまい(`´)」
あ「阿呆ちゃうか?ピコピコ」
三「ふん(T.T)」

わ「おお、ここだ、ここだ。ここだったなあ。懐かしいなあ。ピコピコ」
三「ん?」
わ「あっ、組長、ちょ〜久しぶりだす。ピコピコ」
三「ん?あんただ〜れ?」
わ「くっ、組ちょ〜、長いこと会わない間にあっしの名前まで
  忘れてしまっただすか〜(;_;)。嘆かわしや。ピコピコ」
三「あんたもピコピコかいな(=。=; 。困ったもんじゃのう」
わ「この前知り合った人妻にメール書いてるんだす(^^;)。ピコピコ」
三「し、しとづまw(゚o゚)w。ええのう、うらやましいのう(ーー;)」
わ「そんなことより、あっしでんがな。若頭の・・・。ピコピコ」
三「そのピコピコっての何とかならんかのう。」
 「をを!そういえば、思い出したぞい。チミは昔うちの組にいた
  わさび君ではないかいな。」
わ「わちだす(;_;)」
三「あ、そう」
わ「風の便りに組長がまたビデオ屋始めたっていうのを聞いたので
  懐かしくなって訪ねてきただす。ピコピコ」
三「そのピコピコってのやんなっちゅうに(~_~;)。」
わ「そんなことより、組長、その後どうしてたんだすかあ?ピコピコ」
三「ビデオも売れないんで店たたんで、その後今流行のイット方面の
  商売を始めてみたのじゃが、結局うまく行かんでのう、三宅島も
  噴火しちゃって帰れないし、結局またビデオ屋に戻ったのじゃよ。
  夏期限定営業だけど(^^;)。」
わ「そのイットってなーに?(゚_゚)」
三「何じゃ、チミは少しは世の中に明るいかと思っていたのじゃが、
  イットも知らんのか。」
わ「知らにゃいだす。ピコピコ」
三「チミは英語分かりそうもないからのう。よくテレビとか新聞とか
  に出てるじゃろう。IT。少しは勉強したまい!わさび君」
わ「わちだす(;_;)。」
 「あにょ〜、それって読み方が違うような気がしゅるんだすが(^^;)」
三「あ、そう」
わ「組長も萬年人生の岐路だすなあ(T^T)。ピコピコ」
三「そう褒めなくてもよろすい(~◎~)」
わ「褒めてないだすう(T^T)。泣いてるだすう。ピコピコ」
三「そうか、チミも相変わらず苦労しとるんじゃのう。まあ吉牛の
  ツユダクでも奢ってあげるから元気を出したまい!」
わ「なんか話が変だすなあ。ま、いっか。ピコピコ」
三「ああ、ボート釣りしたいなあ」
わ「いきなり釣りの話になるだすかあ(^^; 。やっぱさすがになんか
  気がひけるだすな(^^;; 組ちょ〜。」
三「うみゅ(^^;; 。なんせゴミ撒くの久しぶりだもんで(;^_^;)。」
わ「では、あっしも話を合わせるだすう(^^; 」
三「じゃが、長いことじぇんじぇん釣りしてないもんだで、何にも
  ネタが無いんじゃよ(T_T)。わさび君」
わ「わちだす(;_;)。 おいらもだす(=。=; ピコピコ 」


                       三本岳



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