元部下、あつの証言 

 

sin様は、あたしの上司だった人。
彼がリーマン生活をしているときの、あたしは部下だったんでした。
上司って言っても、全然ヤなヤツじゃなくって、むしろなんだかお兄ちゃんみたいなカンジだったように思うなあ。
あたしはsin様のお店に行く前は、隣りのお店にいたんだけど、彼のお店に行くことにしてから、すぐに、直接会いにきてくれた。あたしなんか、当時24くらいの新米のペーペーの、ヒヨッコのスットコドッコイだったのに。そんで、
「早くきてくれよー。お前がきてくれるなんて、うれしーなぁー。なまらたのしみだべや」と、なんだかお店の店長さんとは思えないほど、北海道弁丸出しのきさくな人なのだった。
いざ彼のお店にいってみると、彼は結構シビアな店長さんだった。ガーン。びっくり。それまで遠くから見ていたカンジでは、小柄で全然コワそうじゃないし、下がり眉で優しそうだし、へんてこりんな冗談言うし、で、あたしもすっかり惑乱されてたことに、実際部下になってから気づいたのだった。
しかし仕事で困っていると、いつも
「ん?どうした?なにか困ってるのか?いってみろ」
と、昔の少女漫画にでてくるステキな先輩みたいな台詞で相談にのってくれる、今にして思えば、ちょっとこんな上司あんまりいないんじゃない?ってカンジの癒し系の人でありました。
でも酒を呑みにいくと、ただのお兄ちゃんになってたなあ。とにかく酒と音楽がダイスキってカンジで、いきつけの店でお気に入りの曲がかかると、
「いーよなーこれ…おまえ、どうおもう?」
(どうおもうったって、ガイジンの歌はあたしゃさっぱり分かりません…とおもいつつも)
「イヤァいいですねぇ」
「だろ?だろ?わかるか?いい歌だよなあ、オレすきなんだよ〜」
で、次の瞬間にはもうフロアで踊り狂っているのだった。
んで、酒もすげー呑むのさ。でも弱いのよ(笑)いっつもケロケロに酔っ払って、ちょっと文章では表現できないような面白い状態になっていたわ。あー懐かしい。

sin様に関して、印象深い事柄といえば、ある日、なんだかsin様の様子がおかしくて、いつもの癒し系はどこへやら、彼が放出するオーラはちょいと近寄りがたいトゲトゲしたもので、あたしは(なにちょっと。カンジわる!)とかって部下にありがちな自分勝手な感想を胸に秘めていたんだけども、あとできいたらじつは彼は持病の痛風に悩まされていた最中なのであったそうな。痛風といえば、一説にはうまいもん喰ってばっかの人に襲いかかるといわれている税金みたいな病気ではありませんか。あたしはこう思った。
(酒の呑みすぎだよ…)
ごめんなさいsin様。そう思ったあたしも、実は今、痛風に悩まされています…トホホのホ。

というワケで、あたしの中のsin様とは、こんな人なんでした。久々に呑みにいきましょうね!