電気風呂とお子様ランチ

と言うことで、ヒサビサの更新だ。
今、俺は実家にいるのだが、電話回線を変えられたせいでネットにつなぐことができなくなり、改めて
加入権まで購入して今、こうしているのである。

休みの日とて、俺は昼まで寝ている、ということをせずに貴重な週一回の休みを浪費しないように毎週
木曜日を過ごしているのだが、今日は起きてすぐに司馬遼太郎著「太閤記」をベッドで読み始めると止まらなくなり、
結局昼に起きて質素な朝飯をつくり、風呂につかり、洗濯を済ませアイロンがけをし、仕入れとともに村上カレー店PULUPULU
にナットひき肉のカレーを食いにいき(ウマい)、途方も無い道のりを経て、これを読んでいる世の中のほんの一握りのキミらの
ために、現在、サケを片手にこれを書いているのだ。で、近況など書いてみる。

先日、足を捻挫してしまった。
家の裏にある篠田整形外科の篠田大先生の治療で現在歩けるようになったのであるが、その発端は温泉だった。
朝は8時前から夜は9時半くらいまで働きっぱなしなので、たまにはホネでも休めてやろうかな、と桑園にある「北のたまゆら」
というところに行ってきた。
大体、温泉というところは時間をかけて湯に入る人が多いと思うのだが、俺は湯船にじっくりとつかることはなく、サウナに入ることも無い。
暑いのがキライなのである。
で、いつも20分もしないうちに上がるというクセがある。しかし、その日の札幌はとても寒く、芯からあったまる気概を胸に、俺は
浴場に入っていったのだ。
かなり広く、そしてかなり込み合っている。夜とはいえ平日だ。たいしたものだ。
何種類かの風呂があるようで、俺はまず手始めに「電気風呂」と書いてある湯船に入っていった。
風呂のネーミングというのも不思議なもので、「ジェット風呂」のジェットとは何か、ラドン風呂では被爆はしないのか等の様々な
疑問が頭の中にグルグルと回るのだが、ここ「電気風呂」でも、俺は何が電気なのだが全く理解しないうちにザブザブと
奥に入って行き、湯船の壁に寄りかかった。
その瞬間、手指と体が反り返った。俺が寄りかかった部分にちょうど電極が埋め込んであり、大感電したのである。
俺は「うおお」と悲鳴を上げたつもりでも、硬直した口からはごぼごぼという音がするだけで、しかも逃れようとしても電極が
俺を吸い寄せるのである。
なんとかエレキの力より逃れ、湯船から全速力で駆け上がり、眉間にシワを寄せてぜいぜい言っている俺を、周りの人は不思議そうな顔で見、
湯船には俺がおこした波が湯船のヘリに打ち寄せてはしぶきをあげている。
いたたまれなくなった俺は露天風呂に逃げた。そして15分くらいであがった。
そして、その風呂帰りにハンパな靴の履き方をしていた俺は足をくじいたという、実に持って回ったお話なのだ。

その足の捻挫のおかげで、最近立ち上がるの時に多少いてぇなぁ、と思っていたらとうとう41歳になってしまった。
好き勝手な生き方をしているせいか、年よりかなり若く見られたり、年齢が半分の女の子相手にも話のネタは様々豊富な
俺なのだが、41歳になる前に、ぜひやってみたいことがあった。
それは「お子様ランチを食う」ということだ。
幼い頃は外食など少なかった上に、たまに家族で食堂に行く機会がたとえあり、何が食いたいか聞かれても
「モリソバ」
などと返事をするガキの俺だったので、この年になるまで一度も食ったことが無かったのだ。
しかも、食う機会を先延ばしにすればするほど、追い詰められ、食いにくい状況になってしまう。
なんとしても今、食わねば、と思っていた。
何せ、メシに国旗が掲揚されているのである。こんな凄いランチは世界中を探しても類を見ないのではないかと思う。
幸い、店のお客ちゃんにひろみちゃん、というファミレスで働いているとてもキュートな女性がいるので相談したところ、
彼女の店では年齢制限は無い、ということだった。
さっそく、かなりビクつきながらも休日にいってみることにする。
ひろみちゃんはキッチンで働いているので、別な女の子がにこやかに声をかけてくる。
「ご注文はお決まりですかぁ?」
…あの…、ビ、ビールとお子様ランチ、…頼んでもいいっすか…?
オドオドした俺の注文をニコヤカに受け、彼女は去っていった。
それで安心し、サングラスをはずした俺の前に出てきたのがこれである。



 

 

 

見よ!素晴らしいではないか!
ちなみに奥にあるチョロQもどきの車は店に飾ってあるのだ。
国旗ももちろん、重要な思い出として保管してある。

おお、これがお子様ランチか!
感動した俺はパクつき始めたが、隣の席に座ってる母子のガキが不思議そうな顔をして俺をじっと見ている。
実に恥ずかしく、あっちへ行け!とメンチきってやると、オビエたような顔をしてガキは向こうを向いた。
そうして、俺の過去は俺に追いつき、ほったらかしにしていたパズルのピースがひとつ、はまった。
ひろみちゃん、万歳!

以前、俺が使っていたグヤトーンの真空管ギターアンプがケムリとともに音が出なくなり、それを以前一緒にバンドを
やっていったベッシーホールの「はっち」にあげたのだが、それが先日、よみがえって戻ってきた。現在、店においてある。
電気に強い彼が、余計な部品を取り外し、新たにくみ上げた純真空管のアンプは以前の音をはるかに凌駕する
素晴らしいサウンドで、俺は感激しているのである。
鳴らしたい人は言ってね!