さっき、税務署に確定申告に行ってきた。税金を払うのはやぶさかではないが、お前ら、
ちゃんと仕事をしろ、バカタレめが、と最近新聞を賑わしている政治家のセンセイ方へ、キミら
の給料を払ってる雇い主の一人として文句をいいたくなる。といってもビビたる税金なのだが。
で、税務署の駐車場が満杯状態だったので、近所のパチンコ屋に車をとめ、申告してきたのだが、さすがに
パチンコ屋に申し訳なく、少し遊んでいく事にしたのだ。ところが1500円も打たないうちに確変の
大当たりがきて、払わねばならない税金の半分を稼ぐ事に成功した。
わはは、やった、ということで、コメを10キロ買い、3000円だけもらって残りを家計に入れ、
今、上機嫌でビールを飲みつつ、パソの前に座っている俺であった。
そういえば、明日はホワイトデーだったな。マズい、忘れてた。ま、でも今年は2つしか貰わなかったので
気はラクであるが、会社勤めの時の事を懐かしく思い出す事もある。
なんせ、会社の8〜9割方が年下の女性達であり、しかも彼女らの大部分は性格も良く、仕事もできる
優秀な人材で、しかもカワイイ人が多かったのだ。これは、実にナイスな職場環境で、ボスである俺が
メシを食いに誘うと、必ずや数人のステキな部下たちと楽しい食事タイムが過ごせるのであった。
今思えば、あぁ、あの頃が俺のピークだったかもしれない、と思いつつ、人通りの少ない路地裏の草陰で
俺は今も咲いているのだ。うぅ、気味のワルい表現になってしまった。げげ。
俺がボスとして適任だったかどうかはよく分からないのだが、まぁ、そんなことは知った事ではない。
しかし、考えてみると他のボス達があまりやらなかったことばかりやってたような気がするのだが、
ま、それもまた良し、ということにしておこう。
こうして、性格が良く、仕事も出来、しかもカワイイ女性たちではあるが、俺にしてみるとやはり
集団になるとけっこう怖いものがある。男ならガツンと言えば済むことなのだが、集団女性界のオキテの
ようなものあるような気がして、それに触れるとツルシアゲを食うような気がするのだ。
しかし、仕事として間違っていることはきちんと教えないといけないので、俺は内心のビビリを悟られ
ないように細心の注意を払って、毎日ボスの仕事をしていた。
最近、どうも職場にシマリがないなぁ、と思っていた俺は、あれこれと悩み、作戦を練っていた。
どうも活気が無く、だらだらとしているような感じで、こりゃーいかん、シメなければ、と思っていたのだ。
しかし、直接的に叱る、ということをしても具体的に注意できることでもなく、ハイ、すみませんでした、とか
言われ、その影でsinさん、バッカじゃないのー?などと陰口をたたかれるのも面白くないので、俺は
数少ない男部下のハマダを呼んだ。
「sinさん、なんスか?」
「明日の朝礼の挨拶な、お前に当てるから、なるべくダラシない挨拶をしろよな」
「またなにか考えてるんスかぁ?わかりました」
ということで、ダラけた雰囲気の中、朝礼はいつものように始まった。
で、打ち合わせどおり、挨拶をハマダにあてると、彼は見事なほど素晴らしい演技力で、俺の
イメージどおりのダラシない挨拶をした。そこで、俺はニコニコ顔から豹変した。
「ハマダァッ!!お前、サブだろうが!なんだそのダラケた態度ワァァッ!!」
人前で、しかも頭ごなしに怒鳴りつけるなんてことは俺には殆ど無い事なので、職場の雰囲気は
突然張り詰めたようになり、スタッフ一同、俺と目を合わせるのを恐れ、一様にうつむいている。
そこで、俺はさらに今の怒鳴りが効果的になるように、ダメ押しすることにした。
「お前、ちょっと後で俺のところに来い」
と突き放した。
張り詰めた空気はテキパキとした動きにかわり、不健全なきっかけではあるが活気のモトらしきものが
蘇ってきた。
朝礼後、ハマダがやってきた。
「ウマくいったな。へっへっへ」
俺たちは健闘を称えあい、ギャラとしてジュースを奢ってやったのである。
何回かこの手の作戦を決行し、成功してきたが、そのうちにこのような演技をして人の心を操作する、
ということが恐ろしくなり、止めてしまった。
ん?今日はタクマ宅にウンコを送る話を書こうと思ったのだが、つれづれなるまゝに、日くらしているうちに
このような内容になってしまった。
うーむ、しかし、ホントにあの演技は効果があったのだろうか。あやしうこそものぐるほしけ
れ。