のりえの証言 1

Sin という人(その邂逅編)

Sin氏とは、いかなる人物か。
それは、私の膨大なる人物ファイルに収められている、これまた膨大なデータによっ
てのみ語られ得る問題である。
っても、つきあいながいっすからねー、どっからはじめますか?出会い?そーします
か、思い出せるかなー...(しばしの沈黙30分)

...そーだそーだ、あれはあたしが大学1年目の春であった。
あたしは音楽系サークルに入りたいがために、名門の女子大をけって、某オトコばっ
かしのムサクルシイ四大に入学したのであった。
そこで、高校のときからこっそり出入りしていた、とあるサークルに潜入し、あ、い
や、入部し、毎日をそこで音楽づけんなって4年間をすごそうというハラだったので
ある。

高校でたての初々しい私は、バカだったので朝もハヨから部室へ向かった。
そんな早朝に、音楽をやろうかという諸先輩方が学校に来ているはずも無く、なれな
い部室のかぎを管理人のぶっあいそうなオヤジにもらい、一人さみしく部室を荒らそ
うと試みていた。
しかし、私は何の楽器も弾けなけりゃ、My楽器も持ってねーし、
「んーーーーーーーーーーーーーーー」と、部室を見回すと(そんなに広くないけど)
そこにはボボグソのエレピが。
「あー、これなら少しは心得があるわ」と、喜び勇んでひいてみよう...あり?な
んじゃ、電源が入らないよ、どれどれ...と、見ると電源コードが数十本絡みに絡
まりあっているのであった。
これをほぐさぬことにはエレピの電源さえ入れられん、と一念発起、私はそれらをホ
グしにかかったんですけど、そりゃーもうひどいことになっていて、さっぱしほぐれない。
そこで、初々しい1年生の私はベソをかいていたのですね、九寸、あ、違った、クスン。
そんな時、そこにサッソーと現れたのがなにを隠そうSinさまであったのです、
かーっこいいっ!(つーか、ナイスタイミング!)
「おまえ、こないだ入ったっていう一年目か、なにやってんのよ」と、数年ぶりに
入ってきた女子部員(しかもかわいい。私ですが)に、あくまでぶっきらぼうを装
い、私の「このエレピの電源コードがどれかわかんないんですぅ」という言葉を聞く
と、「...よし、待ってろ」なんかいって手伝ってくれたのでした。
「なんて、やさい(あ、違った)やさしい先輩なの」と感激した私。
それから約30分ほどたって(あたしは見てただけ)、Sin先輩が、「おい、これで
いいぞ」と、額の汗を隠しつつ、あくまでもクールな一言を発したそのときであった。
「あ、あたし、次の講義に行かなきゃ。先輩、さよーならー」と、私は部室を風のよ
うに去っていったのでした。

後年、私がこの話をSin先輩にし、「憶えてますかね」と尋ねたところ、「なにぃ!
そんなことは忘れていたが、おまえはなんてヒドイやつだあっっっ!!!」と、ジャ
ンピングニーパットの後、さそり固めを掛けられたのでした、ぼきぼき。

しっかし、あの時はSinさんは部室に何しにきたのでしょう。(それは私を助けるた
め、はっはっは)

そして、Sin先輩は、私の青春の膨大なページに数々の偏った伝説を残していくこと
になったのである。
To Be Continue!!!